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0401雑記草


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040101

 今年の年賀状*1こうなった*2

 以前の年賀状*3には宇宙人*4を描いていた。この一連の宇宙人年賀状は二十一世紀の幕開けと共に大団円を迎えた。これを惜しむ声がわずかながら聞こえていたので、今年の年賀状に一部復活させた。

 家族の近況の写真の中に宇宙関係の画像を入れた。赤い丸の部分*5がそうである。この部分はそれぞれこういう画像*6が入っている。どちらも人類を最初に月面まで運んだアポロ11号*7関連の画像である。

 年賀状を受け取って気付いた人はどれくらいいるだろう。



*1 年賀状(2)
*2 2004nenga.jpg
*3 年賀状
*4 2001nenga.gif
*5 2004nenga2.jpg
*6 space.jpg
*7 Apollo 11 - 30th Anniversary

040102

 高校の頃、世界史で「西夏文字*1」を知った時、その字の形が何とも言えず非常に興味が湧いてきたことを憶えている。当時は西夏文字があまり解読されていなかった*2ような気がする。漢字みたいな字*3なのに読み方や意味がよく分からないというのがまた良かった。

 同時に契丹文字*4女真文字*5も習ったような気がするが、西夏文字*6が一番印象に残った。

 習った頃、面白がって西夏文字を自分で作って学友に見せていた。こんな感じ(漢字)である*7。本来の漢字の画数を増やしただけだが、西夏文字のもじゃもじゃ感は再現できたと思われる。その感覚は学友にも伝わり、「なんか気持ち悪い字だな」と好評だった。

 そういえば息子が小学一年の頃、漢字を自分で作って見せてくれた*8ことがあった。親子で同じ様なことをやっている。



*1 小高的頁 歓迎光臨!! 西夏語について
*2 世界の文字 Written characters of the world Written characters of the world 西夏文字
*3 Mojikyo institute - Home seika2.jpg
*4 東京大学総合研究博物館 デジタルミュージアム 契丹文字
*5 世界の文字 Written characters of the world Written characters of the world 女真文字
*6 WO SHI XIAOGAO 西夏文字について
*7 uma.gif
*8 サボテン

040103

 頭痛*1は何故起こるのか。以前に、女性は男性よりも頭痛に強いのではないか*2、と書いたことがある。こんなに辛い頭痛を常に感じるなんて筆者としはとても耐えられないが、日本国民の四人に一人は頭痛持ち*3らしい。

 頭痛の原因は大まかに言うと三つある*4らしい。血管、筋肉、脳そのもののようだ。それぞれが拡張したり緊張したりすると頭痛を感じるらしい。

 脳は神経の塊の器官である。痛み*5は痛みを感じ取る神経からの信号によって、脳が「痛いという感覚」を作り出しているはずだから、脳自身*6が痛みを感じるには脳専用の痛みを感じる器官が必要である。それは一体どうなっているのだろうか。

 全く想像であるが、頭痛は直接脳からの痛みの信号を脳が受け取っているのではなく、脳の内部にはりめぐらされている血管*7の周りにある痛みを感じる神経によって引き起こされるのかも知れない。調べてみるとそんなようなこともある*8らしいが、解らない点も多いそうだ。

 大酒を飲んだ時とか風邪を引いた時などの頭痛は、血管では説明できないような気がする。体温が上がって脳内の血管が膨張して痛みを感じるのだろうか。そうだとすると真夏の暑い日などや風呂に入っても同じだから、血管の膨張では説明できない。

 原因は何にしろ、頭痛は辛い。



*1 頭痛大学
*2 頭痛
*3 頭痛大学 頭痛もちは日本にどのくらいいますか
*4 頭痛大学 頭痛の種明かし をしてください
*5 痛点
*6 Virtual Hospital <脳神経外科> Functional-Mapping
*7 東海大学病院 放射線診療センター 血管撮影(脳血管)
*8 スッきりん バイバイ頭痛講座 どうして起こるの?

  040104

 約2年半前に立て続けにスピード違反で捕まった*1のきっかけにして、自動車に速度違反取り締まりを事前に知る装置*2を取り付けていた。

 取り付けていた装置は電源を太陽電池で賄う型式*3で、日光の当たる場所に据え付けておけば電源用の配線をしなくても使える便利なものであった。

 ところが少し前から上手く動作しなくなってきた。装置が動作していない時は内蔵された充電池に太陽電池で充電するようになっている。十分日光が当たっているにもかかわらず、動作させると充電不足の症状を示すのである。おそらく充電池の寿命であろう。充電池を変えれば使えるようになるだろうが、探したり製造元に問い合わせるのが面倒に思えてきた。それにもっと高い性能の物が欲しくなってきたところである。買い換えることにした。

 新しく買ったのは今度の装置は太陽電池ではなく自動車の電源を使う型式にした。装置は「GPSアンテナ一体型*4」である。GPS*5とはカーナビゲーションなどで使われている仕組みで、人工衛星からの電波を使って地球上の自分の位置を正確に知ることが出来る。その仕組みが速度違反取り締まりを事前に知る装置に組み込まれているのである。

 「速度違反取り締まりを事前に知る装置」は自動車の速度を計測する電波を速度測定の有効範囲よりも遠いところから感知することにより、取り締まりの実施を事前に知ることが出来る。速度計測に電波を使用していることが前提である。

 全国の主要道路には道路交通秩序の維持*6のために自動速度違反取締装置が設置*7されている。この装置は自動車の測定に必ずしも電波を使用していない。従って電波を感知するだけの「速度違反取り締まりを事前に知る装置」では進行方向に装置が設置されていることを事前に知ることが出来ない。

 ただし自動速度違反取締装置がある場合には、その装置が進行方向前方に設置してあるという旨の警告看板が必ずある。この看板に常に注意していれば問題がないが、見落とすことがある。

 そこでGPS付きの装置が登場する。GPS付きの装置には全国の自動速度違反取締装置の設置場所が記録されている。その場所に近づいたことがGPSによって分かるので音と光りで警告してくれる*8のである。これで電波式ではない自動速度違反取締装置でも対応することができる。

 筆者が凄いと思ったのはここからである。速度違反を気を付けなければならないのは速度を出し過ぎている時だけである。低速で走行している時に警告は必要ない。ゆっくり走っている時に警報が鳴るのは鬱陶しい。そこで低速走行時には取り締まりをやっていても警告を出さないようになっている。それではこの「速度違反取り締まりを事前に知る装置」は自動車の速度をどうやって知るのか。

 GPSで知るのである。GPSで常に地球上の自分の位置を測定することができる。これによって単位時間にどれだけ移動したかが判る。つまり速度が判るのである。走っている方向も判るので自動速度違反取締装置が走行車線側にあるのか対向車線側にあるのかも判る。

 筆者が購入した「速度違反取り締まりを事前に知る装置」では40km/h以下を低速走行としている。40km/h以下になると動作を示すランプの色が変わり警告を出さない状態になっていることを示してくれる。この切り替わりの間合いは自動車の速度計と完全に一致している。これは偶然とも考えられるし、速度計とGPS付き装置とのどちらも非常に精度が高いとも考えられる。筆者としては後者だと思いたい。



*1 速度違反
*2 YUPITERU 【レーダー探知機】
*3 ユピテル工業 SX−230
*4 レーダー探知機 GCN-2000
*5 GPS
*6 第6節 道路交通秩序の維持
*7 Google 検索: オービス
*8 ユピテルのレーダー探知機はここが違う!

040105

 大昔の「速度違反取り締まりを事前に知る装置*1」は今の物*2よりもう少し大きくて、もっと角張っていた。そして最も大きな違いは昔の装置にはラッパ型の四角いホーンアンテナ*3が付いていた。

 今の装置の外観にはホーン状の物*4は一切付いていない。今まで使っていた装置*5を分解してみたら、中に小さなホーンアンテナが入っていた。技術革新*6によって感度が高くなりアンテナが筐体のなかに収まるぐらい小さくなっていたのである。

 それにしてもこの装置の意匠は何とかならないだろうか。折角、ラッパがなくなって外見の設計自由度が高くなったはずなのにどの業者の製品も同じ様な形*7をしている。しかも一目でそれと判るような意匠である。自動車を運転中はずっと目に触れるのでもう少し考えて欲しい。

 海外製の装置*8は見慣れないせいか、少しはましに見えるが基本的には同じ様な形をしている。こういった形*9の装置を作っても売れそうな気がするが、大衆は派手でピカピカして一目でそれと判るもの*10を欲しているのだろうか。



*1 レーダー探知機
*2 Google 検索: レーダー探知機
*3 標準ゲインホーンアンテナ
*4 A Horn Antenna for 2
*5 速度違反
*6 ユピテル工業株式会社 マイクロ波センサー
*7 レーダー探知機専門店コネクト ユピテル他お買い得!
*8 Buy Radar Detectors - Lowest Radar Detector Prices Anywhere!
*9 FIrewire/USB2ポートを装備する3.5インチハードディスクケース
*10 Welcome to santeca CL−G777FS

040106

 「速度違反取り締まりを事前に知る装置*1」の続き。自動車のエンジンをかけると装置は動作し始める。自動車のエンジン動作時に有効になる電源配線から装置用の電源を取ってきてあるので、エンジンが動いている間だけ動作する。

 最初にGPS衛星*2からの電波を捉え自分の現在位置を割り出す。それに大体2、3分かかる。自分の位置が判ると、装置は女性の声で「ソクイシマシタ」としゃべる。

 「ソクイ」というとどうしても「即位*3」というのが頭に浮かび、機械が「即位しました」なんて何を寝ぼけたことを言っているんだろうと思ってしまう。装置がしゃべる「ソクイ」は「測位」と書く。「測位」とは自分の位置を測ること*4を意味している。GPSで作られた言葉だろう。業界内用語である。英語では「positioning」だろうか。「ポジショニング」よりは「測位」と言った方がいいと思うが、「即位」と言う既存の言葉と音が重なってしまったのはまずかった。新しい言葉を作らなくても「定位*5」でよかったのではなかろうか。装置がしゃべるなら「テイイサレマシタ」だろう。

 衛星の電波が届かない場所に来ると警告を発する。自分の位置が測定できなくなるので、近くに自動速度違反取締装置*6が設置してあっても知らせられない。この警告も女性の声で「GPSを受信できません」としゃべる。電波が受信できるようになると「GPSを受信しました」と言う。

 これも違和感がある。「〜を○○できない」という言い回しが気になる。「〜○○できない」とはいうが、「〜○○できない」とはあまり言わない。

 「GPSを受信」という文句を共通化して内蔵された音声メモリの使用量を節約したかったのかもしれない。音声の「GPSを受信」の部分を共通にすれば、後の「できません」「しました」を変えるだけでいい。

 そういう事情ならば「GPSを受信していません」「GPSを受信しました」とすればいいだろう。これなら違和感はない。



*1 レーダー探知機(2)
*2 GPS
*3 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: 即位
*4 新衛星ビジネス株式会社
*5 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: 定位
*6 Google 検索: オービス

040107

 自動車に防犯装置を取り付けた。防犯装置と言っても大層な物ではなく、車体の振動を感じると警報が鳴る単純な装置*1である。量販店で安く売っていたのでついつい買ってしまった。

 もともと自動車にはイモビライザー*2という防犯装置がついている。これは合い鍵での盗難防止*3という機能はあるが、いたずらなどの防止にはならない。盗難も怖いが、いたずらもこわい。現在の自動車ではないが、かなり昔に自動車のドアを十円玉か何かで引っかかれたことがある。洗車道*4を極める筆者としてはこのような不可抗力による傷は悔しくて仕方がない。

 考えてみるとこれでは最初に車体に何かが触れないと警報が鳴らないので、警報が鳴った時には傷が付いていることになる。被害は最小限になるかも知れないが、これでは意味がない。携帯用偽札判別機*5妊娠検査薬*6と似ている。判った時には既に事が起きた後なのである。

 お守りと思えばそれでいいのかもしれない。ただ付けているだけでは勿体ない。防犯装置が取り付けてある自動車だと言うことを示すようにすれば、いたずらの確率がぐっと減るであろう。



*1 SUPER BARRICADO
*2 イモビライザー
*3 セキュリティ総合ソリューションサイト
*4 洗車道
*5 偽札の判別
*6 妊娠検査薬

040108

 「レール・ガン」と呼ばれる物がある。「ヨーガン・レール*1」ではない。

 「レール・ガン*2」とは兵器の一種で、電磁気力を使って物体を短時間で加速する装置である。列車砲も「rail gun*3」と言うらしいが、それとは違う。十数年前にNHKで世界の最新兵器の特集番組を放映していた。それを見てレールガンの存在を初めて知った。兵器だけではなく色々な研究に使われているらしい*4

 大きな倉庫一杯に積み上げられた沢山のバッテリーの電気を一瞬にして消耗してしまうぐらいの大電流を流すことにより砲弾を加速して飛ばす。

 レールガンの構造は非常に簡単*5で、二本の平行な軌道に電池をつなげて二本の軌道の間に導電性の金属を接触させて軌道から軌道に電流が流れるようにしてある。二本の軌道の間の金属は電流によって発生する磁界と金属自身に流れる電流とによって金属に力が発生し加速される*6。二本の軌道の間に磁石を置いて予め磁界を発生させておく方法もある。

 NHKの番組を見た時は、金属の形がレールにまたがる形でコの字形していたと思う。調べてみると軌道間の金属を直接飛ばす訳ではなかった。金属は大電流によって蒸発してしまい導電性のガスになって、それが電磁力によって多大な力を受けて数ミリ秒間に10km/s程度の速度まで加速される。その導電性ガスの進行方向に飛翔体を置けば一緒に加速される。

 簡単な構造で物凄い威力が得られるので個人の研究家*7もいるようだ。



*1 ヨーガンレール
*2 NOB@相模の趣味のページ ISASレールガン
*3 Armored Fighting Vehicles Page Oddities
*4 ISAS Planetary Atmosphere and Ionosphere Research Group 世界トップクラスのレールガン
*5 ISAS Planetary Atmosphere and Ionosphere Research Group 世界トップクラスのレールガン figure1
*6 Danjo HP about Physics Education 第6回 超単純リニアモータ
*7 Sam Barros' PowerLabs! PowerLabs Rail Gun!

040109

 「レールガン*1」を調べていたら、電気を使って砲弾を加速する兵器*2が他にもあることを知った。「coil gun*3」は磁気の力で、「electrothermal gun*4」は放電によって発生するプラズマ*5の圧力で砲弾を加速させる。

 レールガンは電流が磁界によって受ける力を利用する。コイルガンはコイルに流す電流によって磁界を発生させ、その磁界によって砲弾を加速*6させる。レールガンの場合、砲弾を加速させる導電性の金属もしくは砲弾自体が導電性を持つ必要がある。コイルガンの場合は砲弾が磁界で引き寄せられる磁性体でないと機能しない。

 レールガンは火花を出したり、電磁加速による激しい摩耗を生じるが、コイルガン*7はコイルに電流を流すだけなのでそういったことはない。

 このコイルガンも個人の研究家*8がいるようだ。携帯できるコイルガンを試作している。



*1 レールガン
*2 Global Defense Review : High-speed
*3 Coilgun Systems
*4 French-German Research Institute of Saint-Louis Thermodynamic Acceleration
*5 プラズマ
*6 Barry's Coilgun Design Site Barry's Coilgun Photos
*7 Barry's Coilgun Design Site
*8 Gauss gun Pskov 1100. True coilgun pistol from Russia.

040110

 去年の秋一昨年の年末に購入して冷凍しておいた数の子をだし汁に浸けて食べた。三週間ぐらい掛けて少しずつ食べたので最後の方は少し腐りかけて酸っぱくなっていたが、美味しかった*1

 そこで今年は数の子の酢漬けを作ってみた。大量に作ると失敗した時、恐ろしいことになるのでほんの少しで実験してみた。一日だし汁*2に浸けておき、その後、酢を入れて更に一日待った。

 数の子の黄金色が白く濁った様な色に変わっていた。見た目はいかにも不味そうである。食べてみた。不味くはないが、美味くもない。見た目が悪いので、総合すると不味い。新しく美味しい物を作るというのは難しい。



*1 数の子と酢
*2 数の子

040111

 発光ダイオードを使った小さな光るキーホルダ*1をまた買った。

 光り方がスイッチで変更できるもの*2紫外線を出すことができるもの*3とを買った。アメリカにある製造元*4で買うのが一番安そうだったので、そこで買った。

 思っていたより不格好*5だった。スイッチで光り方が変わる方にはICチップが組み込まれている。この文字が書かれた板の裏*6にチップが入っているようだ。

 紫外線が出るLEDの方は「Purple Photons」と名付けられているキーホルダーで、光の波長が407nmのものである。紫外線といっても紫色と紫外線とのちょうど境目*7の波長であった。370nmの波長の紫外線を出すのもあったが、注文票のところに「back-ordered*8」と書いてあったので、すぐに手に入らないと思いこれは注文するのを止めた。

 漂白してある紙や布にその光をあてると蛍光を発しているように見える。早速、紙幣の紫外線インキが使用されている部分*9に当ててみた。その部分はおもて面の「総裁之印*10」と書かれた印章の部分である。この部分に407nmの紫外線を当ててみた。他の印刷部分と同じように黒っぽくなる*11だけで、日本銀行の解説にあるように橙色に光らない。これでは紙幣の真贋が判らない*12

 370nmの方を注文すればよかった。



*1 キーホルダ(2)
*2 the NEW Photon Micro-Light >>3<< from L.R.I.
*3 Ultraviolet Photons - Fluorescence checking with the world's smallest Ultraviolet flashlight
*4 PhotonLight.Com - Home of the incredible Photon Micro-Light key chain flashlights
*5 EQUIPPED TO SURVIVE (tm) - LED Flashlight Reviews - L.R.I. Photon Micro-Light pic658.htm
*6 EQUIPPED TO SURVIVE (tm) - LED Flashlight Reviews - L.R.I. Photon Micro-Light pic655.htm
*7 ガラス用UVカットコーティング−窓ガラス用紫外線・近赤外線カットコーティング
*8 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書
*9 偽造防止対策
*10 sousainoin01.jpg
*11 sousainoin02.jpg
*12 キーホルダ(3)

040112

 「レールガン*1」について。レールガン*2とは電磁気力を使って物体を短時間に加速する装置である。レールガンに瞬間的に流れる電流は数100万A*3にもなるらしい。

 初めてレールガンをテレビジョンで見た時、電源は倉庫一杯に積み上げられたバッテリー*4だと思っていたがどうもそれは勘違いかも知れない。

 電池*5で発生する電流の根源は、化学反応*6である。化学反応の速度で電流の量が決まってしまうであろう。一瞬にして電流を流すためにはバッテリーでは上手くいかないかも知れない。

 色々調べている内にこんな写真*7をみつけた。バッテリーではなくコンデンサ*8が積み上げられている。コンデンサは電気を貯める装置である。充電池とは違って化学的作用によって電気を貯めるのではなく、電気的に導通のない二枚の平行な金属板には電気が貯まりやすいという物理現象を利用している。化学反応を用いていない分、電流が流れ出しやすい。

 何故バッテリーと思っていたのだろう。番組の解説の中で判りやすくするためにコンデンサ*9を「バッテリー」に言い換えていたのだろうか。



*1 レールガン
*2 じしゃく忍法帳 / 第83回「磁気で加速する飛翔体」の巻
*3 じしゃく忍法帳 / 第83回「磁気で加速する飛翔体」の巻
*4 電池とバッテリーとの関係
*5 電池
*6 BF:電池のしくみTOP
*7 French-German Research Institute of Saint-Louis Electrical Acceleration d4_ae_05.jpg
*8 コンデンサって何?
*9 Capacitor Bank Available for Upgrade Testing

040113

 エレキギター*1の仕組みが最近解った。当然、筆者が最近理解したという意味である。以前から何となくこうではないかと思っていたが、少し違っていた。弦に電気が流れている様に思っていた。そうではなかった。何故そう思っていたか。知人からエレキギターで感電したことあると聞いた。それに山田かまち*2エレキギターを弾いていて感電死*3している。こういったことから「エレキギターの弦には電気が流れている」と漠然と思っていた。

 「ピックアップ」と呼ばれる磁石とコイルとを組み合わせた部品で金属製の弦の振動を電気的な信号として取りだして、その信号をアンプで増幅して鳴らす。ギターの胴体の真ん中辺りの弦の直下に付けられている部品がピックアップ*4である。ピックアップの磁石によって直ぐ上の金属製の弦の一部が磁石になっている*5。この弦が振動するとコイルを貫く磁界の分布が振動に合わせて変化する。磁界が変化するとコイルに電気が発生するのでそれをアンプ*6で増幅すれば弦の振動周波数に合った音が出てくる。

 エレキギターの原理からすると弦に電気は流れていなかった。ピックアップのコイルには電気が流れるがごく微弱な電気である。これで感電することはない。感電したのはアンプからの漏電であろう。

 それにしてもなぜエレキギターはこういった仕組み*7になったのだろう。エレキギターの発明のきっかけは何であったのだろう。電気を使ってギターを鳴らそうとしたのは、ギターの音をもっと大きくしたかったのではないだろうか。

 そうだとするとギターの胴体にマイクを取り付けるという発想しかならない。弦の振動を直接電気信号に変えたい、という発想がなければピックアップの発明にはつながらないだろう。ならばギターの音を大きくしたいと言う目的だけではない。

 エレキギターに関する古い特許がある。1934年にアメリカで特許として出願された*8この特許に書かれている発明の目的*9を見てみると、弦の振動をギターの胴体のようなの共鳴器など何も介さずにアンプで増幅しやすいように直接電気的に取りだすため、などと書いてある。弦の振動その物を純粋に取りだしてアンプで増幅するために考え出されたようだ。



*1 YAMANO MUSIC Online:楽器をはじめよう(エレキギター)
*2 枢
*3 山田かまち水彩デッサン美術館
*4 じしゃく忍法帳 / 第37回「電気楽器と磁石」の巻
*5 ELECTRIC GUITAR & BASS SUPER MANUAL ●ピックアップの原理
*6 ELECTRIC GUITAR & BASS SUPER MANUAL アンプリファイア
*7 不思議科学実験室 開発実験・器具 手づくりギター
*8 Mini-Science on Pickups rickenbacker11.gif
*9 002089171.gif

040114

 エレキギター*1の続き。日本でエレキギターと言えば寺内タケシ*2である。成毛滋*3チャー*4田端義夫*5などギタリスト*6は沢山いるが、やはり一番に思い浮かべるのは寺内タケシ*7である。

 調べてみると「エレキギターを最初に作ったのは寺内タケシである*8」という記述を見つけた。朝日新聞*9がいろいろ調査した結果、世界で最初に作ったことになるという結論になったことがあるらしい。

 寺内タケシは1939年に生まれて、5歳の頃にはギターをいじっていたという。この頃に彼がエレキギターを発明したとしてもその年は1944年になる。ところが1934年にアメリカでエレキギターの特許が出願されている*10。既に10年前にエレキギターは発明されていた。

 発明したのはリッケンバッカー社*11ジョージ・ビーチャムGeorge Beauchamp*12という人である。この人はAdolph Rickenbackerと共に1931年にリッケンバッカー社を作った*13



*1 エレキギター
*2 TERRY TERAUCHI OFFICIAL SITE
*3 成毛 滋 さん公認非公式ファンページ
*4 チャー25周年記念モデルギター
*5 三重県有名人図鑑 田端義夫
*6 ニッポンのロックギタリスト
*7 株式会社テラオン --TERAON--
*8 ミュージシャン  寺内 タケシ HATAHATAHインタビュー
*9 アサヒ・コム
*10 Mini-Science on Pickups rickenbacker11.gif
*11 Rickenbacker International Corporation
*12 手作り楽器工房ミネハラ Mini-Science on Pickups 最初のエレキギターは誰が作った・・・?
*13 Rickenbacker International Corporation The Earliest Days of the Electric Guitar

040115

 発光ダイオードを使ったナツメ球*1を購入して家中のナツメ球をこれに交換した。

 普通のナツメ球よりも少し暗いが、もともと暗くして使う物なので十分である。筆者は蛍光灯がこうこうと灯っていても全く関係なく眠ることが出来るので、従来のナツメ球がまぶしいと思ったことは一度もない。この発光ダイオードナツメ球は単に暗いというのを逆手にとって「従来のナツメ球のまぶしさを解消」と謳っている。結構、ナツメ球がまぶしいという人が多いのかも知れない。

 家族からは取り替えたナツメ球が暗いと言う文句も、今までのナツメ球がまぶしいという文句も出ていないので明るさに関して全く問題はない。

 この発光ダイオードナツメ球を点灯させるたびに節電しているという実感が味わえてなかなか良い。



*1 節電ナツメ球(2)

040116

 発光ダイオードを使った小さな光るキーホルダ*1を、またまた買った。出てくる紫外線の波長が370nmのもの*2である。どうしてもお札の紫外線インキが紫外線で光るところ*3を見たくなったのである。

 注文票のところに「back-ordered*4」と書いてあったが、注文したらすぐに来た。前回の注文と一緒にすれば送料が浮いていた。

 早速、自分の手持ちのお札にその紫外線を照射してみた。「総裁之印*5」の部分が橙色に光った*6。先に買った407nmの波長の紫外線の時*7と全く違う。

 これで携帯用紙幣真贋鑑定機*8が手に入ったことになる。紙幣を受け取る時には「総裁之印」の部分に手で影を作り、このキーホルダで紫外線を当てれば本物かどうか判る。それにしても偽札問題が深刻になっていない日本で、そういったことをやるのはかなり勇気が要ることである。



*1 キーホルダ(4)
*2 Ultraviolet Photons - Fluorescence checking with the world's smallest Ultraviolet flashlight
*3 偽造防止対策
*4 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書
*5 sousainoin01.jpg
*6 sousainoin03.jpg
*7 sousainoin02.jpg
*8 キーホルダ(3)

040117

 確率というのは実生活で役にたっているのだろうか。おそらく個人にとっては確率を論じることは殆ど意味がないのではないだろうか。これは以前にも書いたことがあるが、小口しか取り扱わない個人には殆ど役にたたない*1

 宝くじを毎回10枚程度買う人にとって一等賞が当たる確率は殆どないし、仮に当たったとすればそれはそれで結構なことで幸運なことであったと思うだけで、あらかじめ当たる確率を調べたり計算することは何ら意味をなさない。つまり小口の人にとっては「当たる」か「外れる」かしか意味はないのである。

 実生活で意味のある確率は「殆ど起こりえない」もしくは「必ずと言っていいぐらい起こる」しかない。これ以外はいくら論じても意味がない。何かを選択するもしくは岐路に立たされた場合に、どれが最良の選択かを決めるのに起こりやすさや可能性を元に選択すると自分の願望や理想だけで選択するのとは全く差異はない。当たる時は当たるし外れる時は外れるのである。

 とはいっても確率を計算すれば外れた時に「運が悪かった」と納得できるし、当たれば「自分は間違いなかった」とあらかじめ確率を計算して事に臨んだ自分の用意周到さを再確認できる。このこと自体実効的な意味はないが、精神衛生上いいのかもしれない。

 確率に関して非常に面白い話題をこのページ*2で知った。ある抽選大会で三つの箱の出てきた。どれかの箱に景品が一つ入っている。挑戦者が一つの箱を選んでその中に景品が入っていればその景品をが貰える。挑戦者が景品を当てる確率は1/3と計算できる。どの箱を選んでも1/3となる。

 挑戦者が箱を選んだ後、大会の司会者は残りの二つの箱の一方を開けてその箱が外れであることを明かした。これで景品が入っている箱は挑戦者が選んだ箱か残りの他方の箱となった。司会者は挑戦者に「箱を選び直してもいい」と宣告する。

 この時、挑戦者が考えるのは(1)選び直した方が当たりやすい(2)最初に選んだままの方が当たりやすい(3)選び直してもそのままでも当たりやすさは変わらない、のどれかである。直観的には(3)以外考えられない。なぜなら外れの箱が判った瞬間にそれは初めから無かったことと同じになる。従って二つの箱から選ぶことと同じだからである。

 ところがそうではない。(1)選び直した方が当たりやすい、のである。一体どういうことなのだろうか。



*1 確率(2)
*2 Gabacho-Net 確率のパラドックス(その2)

040118

 三つの箱の抽選大会*1の続き。三つの箱のどれかに景品が入っている。挑戦者はどれかの箱を選ぶ。次に司会者は残りの二つの箱の内、どちらかを開けてその箱が外れであったことを示した。挑戦者に再度箱を選ぶ権利が与えられた時、選び直した方がいいか、最初のままがいいか、どちらでも結果は変わらないか。

 詳細に検討してみる。起こりうる全ての場合を考える。挑戦者が箱を選んで、司会者が外れの箱を開いて、挑戦者が箱を選び直す。この一連の流れの場合の数を全て数える。三つの箱に(イ)(ロ)(ハ)と名前を付ける。挑戦者がまず最初に(イ)の箱を選んだと仮定する。挑戦者が最初にどの箱を選んだかはどれも同等なので、(イ)を選んだ時だけを考えれば十分である。

 挑戦者が(イ)の箱を選んで、司会者が外れの箱を開くのは次の場合が全てである。

(1) (イ)に当たりが入っているので、司会者は(ロ)の箱を開ける。残りの箱は(ハ)
(2) (イ)に当たりが入っているので、司会者は(ハ)の箱を開ける。残りの箱は(ロ)
(3) (ロ)に当たりが入っているので、司会者は(ハ)の箱を開ける。残りの箱は(ロ)
(4) (ハ)に当たりが入っているので、司会者は(ロ)の箱を開ける。残りの箱は(ハ)

 挑戦者は司会者から箱を選び直す権利を与えられたので、それを行使する場合としない場合とを組み合わせれば一連の流れの場合の全てになる。

(1)-1 挑戦者は選択を変えず 選択:(イ) 当たり:(イ)  (1)-2 挑戦者は選択を変えた 選択:(ハ) 当たり:(イ)
(2)-1 挑戦者は選択を変えず 選択:(イ) 当たり:(イ)  (2)-2 挑戦者は選択を変えた 選択:(ロ) 当たり:(イ)
(3)-1 挑戦者は選択を変えず 選択:(イ) 当たり:(ロ)  (3)-2 挑戦者は選択を変えた 選択:(ロ) 当たり:(ロ)
(4)-1 挑戦者は選択を変えず 選択:(イ) 当たり:(ハ)  (4)-2 挑戦者は選択を変えた 選択:(ハ) 当たり:(ハ)

 以上8通りの場合がある。この内、挑戦者が当たりの箱を選択するのは(1)-1、(2)-1、(3)-2、(4)-2の4通りで、外れの箱を選択するのは(1)-2、(2)-2、(3)-1、(4)-1の4通りとなってどちらも確率は4/8となる。これでは変えても変えなくても当たりやすさは同じであると直観的に結論付けるのと同じになってしまう。

 上の説明では(1)(2)(3)(4)がそれぞれ起こることがみな同程度に確からしいとしている。ところが(1)と(2)との(イ)に当たりが入っている場合、司会者は(ロ)か(ハ)の箱のどちらかを開けるので、(ロ)に当たりが入っている(3)や(ハ)に当たりが入っている(4)よりも起こり得る場合がそれぞれ半分になる。

 (イ)(ロ)(ハ)に当たりが入る確率は皆1/3で同じである。(1)(2)はそれぞれ1/6で起こり(3)(4)はそれぞれ1/3の確率で起こる。従って挑戦者が当たりの箱を選択するのは(1)-1、(2)-1、(3)-2、(4)-2の4通りのそれぞれの確率は1/12、1/12、1/6、1/6で合計2/3となり、挑戦者は「箱の選択を変えた方が当たりやすく」なるという結果になる。

 それにしてもこんな面倒なことを考えないと判らないのだろうか。もっと直観的に理解できる方法があるはずだ。



*1 確率(3)

040119

 更に三つの箱の抽選大会*1の続き。三つの箱のどれかに景品が入っている。挑戦者はどれかの一つ箱を選ぶ。次に司会者は残りの二つの箱の内、どちらかを開けてその箱が外れであったことを示す。そこで挑戦者には再度箱を選ぶ権利が与えられる。この時、選び直した方がいいか、最初のままがいいか、どちらでも結果は変わらないか。

 直観的には選び直してもそのままでも当たる確率は半々であると結論付けてしまうが、本当は違う。選び直した方が当たりやすくなるのである。その理由を昨日の記事では長々と説明した*1が、非常に判りづらい。

 もっと簡単にすんなり理解できる説明がある。挑戦者が箱を選んだ後、司会者は残りの箱のどちらかを見せてくれる。司会者が残りのどちらかの箱を開ける行為は、挑戦者からすればその中身を確認できることだから、挑戦者自身が選んで開けるのと同じ事と見なせる。つまり挑戦者が箱を選び直せば、あらかじめ二つの箱を選んだことになる。選び直さずそのままなら一つの箱を選んだだけなのだ。三つの箱の内、二つの箱を選んでどちらも開けられた方が当て易いのは明らかである。

 もっと箱の数を増やせば判りやすい。100個の箱があり、その中の一つに当たりが入っているとする。挑戦者が一つの箱を選んだ後、司会者は残りの99個の箱の内、1個だけを残して全部箱を開けてしまう。自分が選んだ箱か残りの箱かのどちらかに当たりが入っているのだから当たる確率は半々に思えてしまうが、上の説明のようにあらかじめ99個の箱を選んで98個箱を開いた状態と考えれば、断然残りの一個に当たりが入っている可能性が高い。

 箱が三つの場合、挑戦者が箱を選び直せば2/3、そのままなら1/3の確率で当てることが出来ることが判った。しかしそれが判ったとして何の意味があるのだろうか。この場合、どちらを選んでもそれなりに当たるのである。箱が10000個ぐらいあれば、圧倒的に選び直した方がいいに決まっている。ところがそんな条件の抽選会を実施する人が現れる確率は殆どないといえるだろう。

 子供相手にトランプでこの抽選大会を再現してみた。トランプ三枚では何度もやってみないと差が出てこないので、16枚でやってみた。16枚のうち1枚をばば*2にした。ばばが当たりである。裏返しにして並べて、子供に一枚選ばせる。残りの15枚のうち1枚残して表に向けた。丁度、子供が選んだのがばばだったので残った1枚は外れだった。そこで子供に選び直せるということを告げた。そのままでいいという。そのままで当たりを引いた。

 今度は子供にトランプを並べさせて、筆者が一枚選んだ。同じように残りの15枚のうち1枚残して表に向けた。自分は選び直した方が15倍も当たりやすいことを知っているので残った1枚の方をめくってみた。外れていた。最初に選んだトランプがまたしても当たっていたのである。

 やはり小口の人にとって細かい確率計算は殆ど意味を成さない*3



*1 確率(4)
*2 BATMAN-NEWS • Batman '66 TV-Show Special rogues_gallery%202.jpg
*3 確率(2)

040120

 2012年5月21日に九州から関東の太平洋側で金環食*1見られる*2

 金環食*3とは、太陽の前を月が地球から少し遠いところを通過するため太陽を全て隠しきれずに太陽の周囲が少し見える状態をいう。

 皆既食や金環食が起こるのは、太陽と月との見かけの大きさがほぼ同じという偶然*4からである。それにしてもそんなうまい偶然というのは起こるものだろうか。

 まず「太陽が一つ」であったことが重要であろう。太陽が複数の恒星でなる連星*5であったら、日食は起こるだろうが、かなり起きにくくなるだろう。恒星の7割ぐらいは連星*6になっているらしいので、「太陽が一つ」というのは「たまたま」ということになる。

 太陽の大きさ、月の大きさ、太陽と地球との距離、月と地球との距離、これらが全てうまく整っていないと太陽と月との見かけの大きさは同じにならない。

 太陽の大きさに必然性はあるだろうか。太陽が今より少し大きくなるとどうなるか。太陽からの光が強すぎて地球に生命が誕生しなかったかも知れない。大きいから光りが強いとは言えない*7が、とにかく地球との距離、光りの強さがうまく合わなかったら地球での生命誕生はなかったのだろう。そうなると日食そのものを観測する者が出現しないので日食を議論することができない。太陽の大きさ、地球との距離、生命の誕生は大前提とするしかないだろう。必然ではない。

 月の大きさはどうか。月と地球との距離はどうか。これも必然性はない。月がどうやって地球の周りを回りだしたかよく知らないが、軌道の半径や月の大きさはどんな値にでもなる。これはさまざまな軌道で回る人工衛星*8を思い浮かべれば解る。月の大きさは月の密度と重さ*9による。月の重さと月の軌道とは無関係*10なので、大きさや地球からの距離にもやはり必然性はない。

 こう考えると宇宙で日食が起こっているのはこの地球だけではないかと思いたくなるぐらいの偶然が重なっているような気がしてならない。



*1 Solar Eclipses: 2011 - 2020 SE2012May20A.gif
*2 Solar Eclipses: 2011 - 2020 SE2012May20A.GIF
*3 日食について
*4 Mira House の事典 日食のおこる条件
*5 連星
*6 連星
*7 国立科学博物館-宇宙の質問箱-恒星編
*8 人工衛星の高度と速度
*9 月とは?
*10 ケプラーの第3法則のアプレット 参考:月に月がある? (科学のつまみ食い) ※「月の軌道は衛星の質量μにはよらない」とあるが、「衛星の軌道は衛星の質量μにはよらない」の記述間違い

040121

 なかなかいい形のギター*1アンプ*2を見つけた。ヤマハ*3製である。

 15cm程度のほぼ立方体の形をしたアンプ*4である。立方体の二面それぞれに同じ大きさのスピーカがついて*5いてステレオにしても聴けるし、楽器用のアンプとしてモノラルでも使える*4

 スピーカの保護網が蒸気機関車の動輪*6みたいになっている意匠もいい。そしてその真ん中にヤマハの音叉マーク*7が配されているのが特にいい。この音叉マークは筆者の好きなマーク*8の一つだからである。



*1 エレキギター(2)
*2 SMALL BUT MIGHTY: YAMAHA GUITARS DEBUTS
*3 YAMAHA
*4 AA5仕様|モニターアンプ|ギター|GATEWAY|YAMAHA
*5 SMALL BUT MIGHTY: YAMAHA GUITARS DEBUTS AA5.jpg
*6 千葉県立現代産業科学館 ブリタニア号
*7 企業理念|IR・会社情報|ヤマハについて|YAMAHA
*8 マーク

040122

 自動車のスピーカを交換した。

 自動車に元々装着されているスピーカではどうも物足りないような気がしていた。この物足りないという気持ちが新車購入時からどんどん膨れあがって、スピーカを交換すれば物凄くいい音が出るようになるのではないかという妄想に変化していた。

 この妄想によって、自動車を購入してから数ヶ月後には自分で交換しようと思った。最近はインターネットが巷にかなり浸透しているので自動車の改造の仕方をwebで公開している人が沢山いる。一昔前であればこういった作業を自分でそつなく行うには整備書*1などの入手が必要であったが、インターネットを使えば簡単に情報を入手することができる*2ようになった。

 web上の情報をいろいろ調べてみると、スピーカを別のものに交換して装着するには取り付け金具を自分で作らないとうまく取り付けられない*3ということが書いてある。情報だけでは納得できないので、自分で扉の内張を外すことにした。スピーカを取り外して手に取ってみてどう考えても簡単には純正ではない別のスピーカを取り付ける方法が思いつかない。

 純正のスピーカと全く同じ形をしていて、しかも音質が純正のものよりかなり良いらしいスピーカ*4もあるが、これは非常に高価である。結局、当時は交換を諦めた。

 1年以上経過して、ふと思い立って純正スピーカと同じ形のものが発売されていないかと調べていたところ、取り付け金具を販売*5している店をweb上で見つけた。この取り付け金具は自動車用の16cmスピーカならば殆ど取り付けられるという。試しに2個を通信販売で購入した。扉に付いているスピーカだけでも換えれば音はかなり変わるはずである。

 注文した取り付け金具が届いたので、早速、入れ替えるスピーカを量販店で入手することにした。



*1 BMW 3 Series (E46) Service Manual: 1999-2001 - Bentley Publishers - Automotive Books and Repair Manuals
*2 BMW(E46)のfフロントスピーカー交換の方法をご紹介します。
*3 フロントスピーカー
*4 単なるトレードインタイプのレベルを超え
*5 a/tack 商品紹介4

040123

 自動車のスピーカを交換*1するために新しいスピーカを買いに量販店に出かけた。特に目当ての銘柄はなかった。安くて、見た目で音が良さそうなものを選ぼうと考えていた。ボーズ*2のスピーカが好きなのだが、安売りの量販店には滅多に置かれていない。元々自動車に付いている徹底的に製造費用を抑えられたスピーカに比べれば、市販されている物であればどれでも満足のいく音質に違いない。

 店内では複数のスピーカが試聴できるように陳列されている*3が、どれもいい音がするので聞き比べても殆ど違いが判らない。よく聞けば何となく違うことが判ってくるが、走行している自動車の車内で聞いてその違いが判るかどうかは疑問である。

 数ある種類の中から購入する物を選び出す方便として、展示されているスピーカの中から「好みの音質」というのをその場で決めて、予算と照らし合わせる。

 そうやって決めたスピーカはこれである*4。16cmで2wayになっている。2wayとは大きいスピーカで低音を出し、小さいスピーカでは高音を出すようになっていることをいう。純正もそういった構成になっている。

 選んでいる内についでなので後ろの二つのスピーカも交換しようと思った。後ろのスピーカも前のスピーカと同じ形をしているので自作の取り付け金具が必要*5だが、こちらは何となく市販の金具を使えば取り付けられそうな気がしてきた。そこでこのスピーカ*6を買った。これも2wayだが、大きいスピーカと小さいスピーカとが一緒になっている。それぞれのスピーカの中心が一直線上にあるためコアキシャル(同軸)スピーカと呼ばれる。大小のスピーカが一体化して一つ分の大きさになっているコアキシャル型は限られた車室内での装着に適しているため自動車用のスピーカ*7ではよく見かける。一般的な据え置き型のスピーカでもコアキシャルはある*8が、少数派である。

 結局、前後二揃いのスピーカを買ってきて、これらに交換することにした。



*1 自動車のスピーカ交換
*2 電球とスピーカ
*3 電器ランド&SoundSupportへようこそ!! カーオーディオスピーカー・デモボード
*4 Victor・JVC - カーオーディオ SPEAKER CS-FT162 製品紹介
*5 フロントスピーカー
*6 Victor・JVC - カーオーディオ SPEAKER CS-E1625 製品紹介
*7 Google 検索: コアキシャル スピーカ
*8 TEAC ESOTERIC COMPANY TANNOY Westminster ROYAL/HE

040124

 自動車のスピーカを交換するために新しいスピーカを買ってきた*1

 最初に後ろのスピーカの交換を行った。前のスピーカは扉の内張を外さなければスピーカの交換ができない*2が、後ろのスピーカの取り外しは座席の背もたれの後ろにあるスピーカ用の網状のおおいを取り外せばいい。このおおいは簡単にはずせる。

 市販の金具を使って何とか取り付けようと考えたが、ちょっと無理がある。そこで少し荒い方法であるが、もともと付いている純正スピーカ*3を利用することにした。このスピーカのコーン紙とコイルと磁石と*4を取り除いて丸い枠だけにする。交換のため購入したスピーカはこの枠に丁度収まる大きさ*5なので、強力両面テープ*6で枠にしっかり固定した後、純正スピーカが元あったように取り付けた。

 取り付け後に音を鳴らしてみた。両面テープを使って固定しているのでスピーカが動作すると変な振動音が出るかと心配したが全くそのようなことはなかった。

 音質は元のスピーカに比べて確かに良くなった。交換した甲斐ははあった。ただ妄想していたほどの劇的な変化*7はなかった。妄想だから当たり前ではある。

 次は前の扉に付いているスピーカの交換に取りかかった。



*1 自動車のスピーカ交換(2)
*2 BMW(E46)のfフロントスピーカー交換の方法をご紹介します
*3 speaker.jpg
*4 じしゃく忍法帳 / 第28回「マイクロホンとヘッドホン」の巻
*5 Victor・JVC - カーオーディオ SPEAKER CS-E1625 製品紹介
*6 住友スリーエムテクノロジープラットフォーム
*7 自動車のスピーカ交換

040125

 自動車のスピーカを音質のいいものに交換するために新しいスピーカを買ってきた*1最初に後ろのスピーカを交換した*2

 次は前のスピーカである。前のスピーカは扉に大小二つのスピーカに分けて装着されている。そのため新しく購入したスピーカ*3も大小二つのスピーカに分かれている型にした。

 大小二つのスピーカ*4になっているのはそれぞれのスピーカで低音と高音とを出すためである。一つのスピーカで低音から高音まで出すよりも分けて音を出した方が、より原音に近い音が出せると考えられている。低音と高音とを分けるためにはスピーカに入力する電気信号を低音用と高音用とに分ける必要がある。こういった機能を持つ電気回路をネットワーク回路*5と呼んでいる。コンデンサとコイルとで構成される*6

 購入したスピーカには簡単なネットワーク回路が付いていた。純正のスピーカにも付いているはずである。

 純正の大きい方のスピーカは扉の内張を外せば取り替えられるが、小さい方のスピーカは内張を外した後、更に窓枠の内張を外さなければならない*7。この窓枠の内張を外すのは容易ではない。プラスチック製の内張を無理矢理引っ張ると割れそうである。いろいろ試してみたがうまく外せない。小さい方のスピーカを交換するのは断念し、そのまま使うことにした。大きいスピーカだけを入れ替えるのだから音はちゃんと分かれて出てくる。

 取り付け金具*8を使って大きい方だけ交換して、音を出してみた。何となく良くなっている。まぁ、元々のスピーカよりはいい音である。何か釈然としない。



*1 自動車のスピーカ交換(2)
*2 自動車のスピーカ交換(3)
*3 Victor・JVC - カーオーディオ SPEAKER CS-FT162 製品紹介
*4 ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - マルチウェイスピーカー
*5 ハーマンインターナショナル|取扱商品|JBL Car Audio|JBL Automotive 2WAY スピーカーシステム RT-602C,RT602C+N
*6 mizunaga.jp Analog Technology & AMP SHOP オーディオのノート
*7 自動車のスピーカ交換
*8 a/tack 商品紹介4

040126

 自動車のスピーカを交換した*1が、どうも釈然としない。音質は確かに良くなっているが、もう少し何とかならないだろうか。前扉に付いているスピーカは大小二つある。取りあえず大きい方のスピーカだけを交換して、小さい方のスピーカはもともとの純正のままであった。そうした理由は小さなスピーカを交換するのが非常に煩雑だったからである。

 思い切って小さい方のスピーカも交換することにした。これを実行するには自動車の扉の内張を外して、更に窓枠の内張を外さなければいけない。窓枠の内張は非常に外しにくい。外すのに30分程度はかかった。

 何とか内張が外れたので小さいスピーカを交換した。もともと純正の小さいスピーカと購入した付属の小さいスピーカ*2の大きさがほぼ同じだったので、純正スピーカ用の固定枠をそのまま使うことができた。ネットワーク回路も付属していたものに換えた。

 内張を元に戻す前にスピーカを鳴らしてみた。全く違う。格段に音が良くなった。設計者の意図した通りに使わないと大抵は上手くいかないというのを痛感した。

 音質の工場を確認をしてから内張を元に戻す作業にかかった。窓枠の内張を元に戻すのにまた30分ぐらいかかった。



*1 自動車のスピーカ交換(4)
*2 Victor・JVC - カーオーディオ SPEAKER CS-FT162 製品紹介

040127

 今まで中国や日本などで文字改革*1がなされてきた。漢字など文字の形で意味を表す表意文字は文化の発達に従い、文字体系が複雑になる一方である。もともとは「水」や「木」など、物事を表す「絵」が文字に変化したもの*2ばかりだったのが、それらを組み合わせて新しく漢字が作られていった。ある程度文字が増えると、本来は意思伝達の道具であったはずの文字の機能が衰えてくる。複雑になりすぎると特定の相手にしか文字が通じなくなる。

 文字は時間や地域を越えての意思伝達を容易にすることができるので、国家や支配者はできるだけそれを管理をしたり有効活用していこうと考えるだろう。そういった考えかどうかは調べてみないとよく判らないが、清の康煕帝は康煕字典*3を作った。康煕字典の成立以降、中国では漢字が新しく追加されることは少なくなったのではないだろうか。康煕字典ができたのは1716年だから、漢字が出現してから*4三千年ぐらい経過しているので当時既に新しい漢字の出現は殆どなかったのかも知れない。

 文字改革というのは、複雑になり増えすぎた文字を簡単にする文字数を減らすという作業になる。

 これは手で文字を書くという作業が大前提である。文字の画数や文字の種類が増えれば手で様々な文字を一々書くのが面倒になる。

 ところが現代はワードプロセッサーが発明され、漢字を書くのが大変であるということがなくなった。文字を選択するという作業が残っているが、これは文字を手で書くより相当楽な作業である。これによって常用漢字*5など漢字制限は特に意味を持たなくなる。漢字を読む側にしても自動的に振り仮名が出るようにすれば全く問題はない。

 そうなると「體」から「体」のような簡略化*6、もしくは「歐」から「欧」のようなモニタ表示の都合からの簡略化ではない、ワードプロセッサー専用の新しい漢字が出現してもよさそうである。



*1 技術と日本語ものがたり アジア漢字圏の文字改革
*2 象
*3 Welcome to tabiken's Site! 康煕字典
*4 mediacom伊藤陽一研究会 文字の発生・使用
*5 役立つ知識 常用漢字とは
*6 漢字基本用語集 新字体(しんじたい)

040128

 現代のように日本語ワードプロセッサーが普及すれば、文字の簡略化や常用漢字のような制限の意味がなくなり、新しい概念に対応した漢字が出現*1しても不思議ではない。

 試しに新しい漢字を作ってみた。この字は「キーボード*2」と読む。楽器の鍵盤ではなくパソコン入力用のキーボードである。そしてこの字は「モニタ*3」である。

 作ったことを後悔している。



*1 新しい漢字(2)
*2 keyboard.gif
*3 monitor.gif

040129

 自動車のヘッドライトを少し改造した。改造したといっても部品を入れ替えただけである。

 元々はこの写真のように*1ヘッドライトの中身が黒く、方向指示器の縁取りも黒かった。

 これをこのように*2車体と同系色にした。この自動車を購入した時*3には、これらの交換用の純正部品が出ていなかったが、最近ようやく発売されたので換えることにした。部品を注文したディーラーで交換作業を頼むと1万円程度かかると言われた。この程度の交換作業で1万円も取られるのは口惜しいので自分で作業を行った。

 こうしたからと言って何か機能が付加されるか、といえばそんなことは全くない。単に意匠が変わるだけである。ただ、こういった改造をしている人は殆ど見かけないので、自分だけの意匠ということで非常に満足している。



*1 03.jpg
*2 headlightcover.jpg
*3 新車購入

040130

 変な玩具を見つけた。「Growing Sexy*1」と書いてある。水に漬けておくと膨らむスポンジ製の玩具であるが、*2がいやらしい。大きさは5cmぐらいである。膨張すると30cmぐらいになるらしい。まだ水に漬けていない。大きくなると処分に困りそうである。

 単なる大人向けの玩具だが、説明書の気が利いている。対象年齢が「7歳以上」で使用上の注意として「(保護者の方、お読み下さい)」*3とある。そして「口に入れないでください」とも書いてある。

 この玩具をしげしげと見ていたら、手塚治虫の人間の性器そっくりの生物が登場する「ペックスばんざい*4」という漫画を思い出した。



*1 growingsexy01.jpg
*2 天下の奇祭
*3 growingsexy02.jpg
*4 Tezuka Osamu @World -既刊情報 ペックスばんざい-

040131

 企業において重要な要素の一つに時間がある。他社に先駆けて自らの優れた商品を世の中に送り出すことが利益を得ることにつながる。

 中村修二氏*1青色発光ダイオード訴訟*2の判決が出た。これに対し、中村氏の功績は十分認められるが、青色発光ダイオード研究への投資は会社が行ってきたものなので、決して中村氏一人の功績ではない、というような意見も出ているだろう。

 量産化が非常に難しいと言われていた青色発光ダイオードの開発に投資の判断を下した会社の存在は大きい。それに青色発光ダイオードの開発は中村氏でないとできなかった訳ではないだろう。どんな発明発見でもその人でないと出来なかったということは、ないはずである。力学の法則や相対性理論はニュートンやアインシュタインでないと発見できない、というわけではだろう。彼らが出現しなくても他の誰かがいずれ発見する。

 青色発光ダイオードの開発は中村氏でなくてもできる。しかし当時、開発できたのは中村氏しかいなかった。会社は、その中村氏に投資して青色発光ダイオードを開発したのである。中村氏特有の技能を使わなければ、現在の青色発光ダイオードの商売ができなかったはずだ。

 会社は中村氏を使って「時間を買った」のである。通常、企業が買うことができる時間は、高性能の工作機械だとか事務処理コンピュータなど分かりきった仕事に掛かっている「時間」しかない。これらは金があれば誰でも買える。しかし発明や開発はと言えば、必要な時に優れた人材を手に入れないと時間を買うことは不可能なのだ。

 人材を集めるには本来、多大な費用が必要だったはずだ。たまたま会社にいた人材を社内規定に従って有効活用した、という説明は虫がよすぎる。中村氏は訴訟を通じて、企業の研究者の扱いの見直しを世に問いたかったのだろう。

 投資家や経営者は研究者を利用して多額の利益を得ることができたのである。当然、中村氏はそれ相応の報酬は受け取る権利はあるし、会社も支払うべきであろう。それをぐちぐち言って出し渋るのはケチ以外何者でもない。それに不遜である。

 何度も書くが、この青色発光ダイオード開発に関しては、当時は中村氏しかできなかったのである。大ヒット商品の図面を書く程度とはわけが違うのである。その辺りを理解しなければ、要求している報酬金額が高いか安いかは判断できないだろう。

 そういえばいろいろ買い込んだ発光ダイオードを使ったキーホルダ*3に使われている発光ダイオードは皆、日亜化学工業*4製である。



*1 武田賞フォーラム 中村修二
*2 Google 検索: 青色発光ダイオード 訴訟 中村修二
*3 キーホルダ(5)
*4 NICHIA Corporation



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