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0109雑記草


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010901

 怪物がインターネットをうろついている。ブロードバンドという怪物が。

 我が家にようやくADSL*1が開通した。常時接続が実現した。これで雑記草の記事が書きやすくなった。語句を検索しながら書いているので、電話料金を気になって仕方がなかった。これで気にしなくても済む。

 通信速度は電話局から直線距離で2.2km離れているので公称値よりも低い。しかし定額料金での常時接続で今までのダイアルアップ接続*2の10倍以上の速度が出ているので、現状は満足している。



*1 ADSL
*2 ダイアルアップ接続

010902

 英語でネズミはmouseで、シラミはlouseである。これらの複数形はそれぞれmice、liceである。どちらも人間にとって害のある動物だからかどうか判らないが、単数形がそっくりだし、複数形の変化も同じになっている。

 英語で複数形がこのように変化するものは他にありそうだが、調べてみる*1と他にはないようだ。元々「-ouse」という形の英語の名詞はhouseぐらいしかない。souse*2という単語もあるが、殆ど見たことない。

 「ネズミ」も「シラミ」も単語の最後が「ミ」になっているので似ていると言えば似ている。「ノミ」も最後が「ミ」になっている。もしかしたら害虫という点で語源が共通になっているのかも知れない。

 こういう記述が「民間語源説*3」の発端になるのだろう。おそらくネズミ、シラミ、ノミの「ミ」は偶然と思う。英語の方はそれぞれの語源も古い英語のmus*4lus*5からである。よく似た形なので何か関連性があるのかも知れない。



*1 List of English Nouns with Irregular Plurals
*2 便利ツール[英和辞典]:souse
*3 ポッキリ
*4 ms-The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000
*5 ls- The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000

010903

 地球の環境や経済的なことを考えると自動車の燃費*1は所有者にとって大きな関心事である。何とかして現状より燃費をよくしたいという思いが高じて「燃費道*2」の世界に足を突っ込むことになる。

 以前に記事*3にしたこともあるが、磁石によって燃費を向上させることを試したことがある。実際にこの磁石によって燃費が上がったのかどうか判然としなかったが、結果的に良くなったので「効果有り」と見なすべきでであろう。

 巷で言われる燃費向上の小手先技術は沢山ある。エンジンのプラグ*4を交換したり、プラグのコード*5を交換したりする方法がある。車体のアースを確実にとる*6ことによってエンジンプラグの着火を安定させるというのもある。もっともらしい科学的根拠が書かれている場合もあるが、燃費の測定結果は誤差のような効果である。もともと最近の自動車エンジンは吸入空気の量や温度、エンジンの回転数等様々な条件を逐次取り入れながら高度に制御*7しているので、燃費が向上する余地は余り残されていないのかもしれない。

 更に車体にレーシングカーの車体広告*8の様に自分の自動車にステッカーを貼り、何となく馬力が上がったような錯覚に自分を陥らせることにる燃費向上法もある。洗車*9をして車体をワックスで磨き上げることによって空気抵抗を減らし燃費が上がるのではないかと期待する方法もある。

 これら全ての方法において燃費向上の効果は「これだけ燃費向上に金をかけたのだから、上がってもらわなけれ困る」という心理的な作用が一番大きい。

 最近、タイヤに空気の代わりに窒素を入れる*10と燃費に効くと言われているらしい。本当かどうかはこのページ*11などを参照して頂きたい。

 燃費に効く理由の一つとして「窒素ガスは空気よりもタイヤから抜けにくい」というのがある。どう言うことかというと、タイヤの空気圧*12が低くなるとタイヤの転がり抵抗が増えて自動車の燃費が低下する。普段からタイヤの空気圧を管理していればいいのだが、一般の所有者は空気圧を調べることを殆どしない。タイヤの空気は放置しておけば抜けて行くので、空気よりタイヤから抜けにくい窒素ガスを入れておけば燃費が落ちないと言う理屈である。

 もともと空気*13には窒素が80%含まれているのでタイヤから抜け出るものは残りの約20%の酸素ガスらしい。

 ところが何故、窒素よりも酸素の方がタイヤから抜け出易いのか釈然としない。窒素ガス*14酸素ガス*15よりもその分子の大きさが小さい。分子の大きさが小さければそれだけ隙間を抜け出やすいことになるので、窒素は酸素よりも抜け易い様な気がするが、そうではないらしい。一体どう言う現象なのだろうか。

 身近なガスで分子の大きさが窒素や酸素よりも大きいのは二酸化炭素であろう。空気中の二酸化炭素ガスを回収してタイヤに充填すれば、自動車の燃費がよくなり、空気中の炭酸ガスはタイヤに貯蔵されて環境保全につながるかも知れない。ただし、空気から二酸化炭素を回収するために多大な電力が必要であるならば何もならない。

 結局、人類の活動は全て環境破壊*16につながると言うことである。このことを認識せずに「地球に優しい」などと公言するのは不遜極まりない。認識していても不遜である。黙ってやればよい。



*1 便利ツール[国語辞典]:燃費
*2 茶の湯倶楽部のホームページ
*3 燃費改善
*4 DENSO SPARK PLUGS
*5 ウルトラシリコーンパワープラグコード
*6 ULTRA POWER EARTH ウルトラパワーアース
*7 ガソリンエンジン制御システム
*8 FreeCar Japan
*9 洗車道
*10 toyo-tire.com-もっと知りたいタイヤのことQ&A「窒素ガス」
*11 タイヤの窒素充填検証
*12 動楽道☆免許皆伝 其ノ八
*13 空気の成分と物性
*14 Periodic Table : nitrogen : radii
*15 Periodic Table : oxygen : radii
*16 環境白書情報

010904

 19世紀末にイギリスの物理学者マックスウェル*1によって電磁波に関する理論*2が構築された。これによって電磁波の存在が予言された。暫くすると光が電磁波の仲間*3であることが判ってきた。

 人類が光とは違う電磁波である電波を発見した*4のは1888年で、ドイツの物理学者であるヘルツ*5によってそれはなされた。周波数の単位であるヘルツHzは彼の名に因む。

 一般に言う「電波」と「光」との違いはその周波数だけ*6である。電波も光も電界と磁界とが交番して伝わる波*7で、伝わる速さ光でも電波でも同じなので、「違いは波長だけ」と言い換えることもできる。

 同じような物理現象なのに何故、電波は目に見えなくて光は目に見えるようになったのだろうか。音も空気の振動で波の一種である。どんな周波数、波長の音でも聞こえるかと言えばそうではなく、動物の種類によって聞こえる範囲*8が違っている。おそらく鼓膜の構造*9が違うのだろう。しかし基本的には膜があってその膜を空気が振動させて、その振動を神経が感じる仕組みになっている。

 電磁波と音波を比較するのは飛躍しすぎではあるが、いくら周波数が違うだけとはいっても電磁波ではこのような訳にはいかない。「電波」を感じるためにはアンテナを使うし、光を捉えるためにはCCD*10眼球*11でないと駄目である。こう考えると本当に電波も光も同じ仲間なのか判らなくなってくる。

 何故、人間は「光」だけが見えて「電波」は見えないのだろうか。眼球で光が見える*12と言うことは、網膜に光が当たり、網膜内の細胞が光化学反応を起こすことであろう。ということはもともとこのような光化学反応が起こるような電磁波しか「見ること」が出来ないと言うことである。原子の構造から光化学反応を起こすことが出来る電磁波*13の周波数、波長は決まってしまう。化学反応は電子の配列で決まるので、電子の配列に直接作用することが出来ないような低い周波数の電磁波つまり電波では化学反応を直接起こすことが出来ない。従って「電波」が見えないのは必然であって、「光」の周波数の範囲も必然的に決まっていたことになる。

 進化の途中でたまたま電磁波の中のある周波数のものが見えるようになったのではなく、「光」として見えるものしか見えてこなかったのである。まさに「光ありき*14」である。



*1 James Clerk Maxwell
*2 第1章 電磁方程式
*3 光と色の不思議
*4 じしゃく忍法帳 / 第65回「電波と磁石」の巻
*5 Maxwell and Hertz
*6 電磁波=光!
*7 光電子分光の為の予備知識 光は波?
*8 あなたの可聴域は?
*9 THE BEAUTY of HUMAN BODY -ear- : by Chiyokura lab.
*10 CCDとBBD
*11 目玉
*12 透明人間
*13 光の量子
*14 創 世 記 第1章

010905

 海外での自動車レースや雑誌の写真で海外渡航用の自動車登録ナンバープレートを見かけることがある。白地に緑の文字で国内のナンバープレートと同じ様子だが、書いてあるのはローマ字である。

 web上でこのナンバープレートの写真を探したがなかなか見つからなかった。国内自動車メーカー*1等の海外ラリーの様子を写した写真を色々探したが、ナンバープレートがはっきり映っている写真は殆どない。最近は前面のプレートは取り外して走るらしいのである。自動車の後ろ姿を写したものは写真としては栄えないのでページに掲載される可能性が低いのであろう。

 ようやく見つけたのがこの写真*2である。

 よく見ると「TKS 35 NI 7027」と書いてある。ここ*3を見ればもっとはっきり写っている。このようなナンバープレートを初めて見たのはテレビ神奈川の新車情報*4という番組だったと思う。これがどういう意味か疑問に思っていた人はweb上にもいて、ここに詳しく説明してある*5

 「TKS」とは「東京品川」の意味である。「尾張小牧*6」ならば「ACO」になるらしい。この海外渡航用ナンバーの一覧表はこのページ*7に掲載されている。

 これでローマ字表記のナンバーの意味は判ったが、どうしてわざわざ略号の中に都道府県名を入れているのだろう。一覧表を見ると北海道のナンバーには入っていない。県内に一種類しかナンバーがない場合はその県名がナンバーになっているが、必ずしもこの法則に従っていない。例えば山梨は「YN」で県名が略号として入っていない。ところが「三重」は「MEM」で「MiE Mie」となっている。福島県には「福島*8」と「いわき*9」はそれぞれ「F S」と「FSI」である。これはナンバーの表記の変遷*10に関係があると思われる。最初は漢字一文字であったが、「福」のつく県名が福岡以外に福井、福島があったため、福岡は「福」になり、福井と福島はそれぞれ「福井」と「福島」の例外的な二文字表記になった。一文字時代のローマ字表記は2文字だったので、漢字では二文字であったが、ローマ字表記では重ならないためそれぞれ「FI」「FS」であった。

 後に全国で漢字二文字表示が標準になると漢字一文字時代のローマ字2文字表記と区別するためにローマ字3字表示になった。従って「三重」はかつては「三」であったのでローマ字表記が「ME」から「MEM」にされた。ところがもともと漢字二文字表記だったところは無変更なのでローマ字表記も2字表記のままになったのと思われる。

 それにしても何故都府県名が入るのだろう。何か理由があるのだろうか。



*1 MITSUBISHI MOTORS MOTORSPORTS
*2 MITSUBISHI MOTORS/1998 PARIS-GRANADA-DAKAR RALLY 1-18 January 1998
*3 014_b.jpg
*4 TVKテレビ 新車情報
*5 海外用ナンバープレート
*6 自動車登録番号
*7 ラテン文字表示
*8 福島陸運支局
*9 いわき自動車検査登録事務所
*10 地名表示の変遷

010906

 ここのミラーサイト用のファイルスペースを無料で提供をしていた業者がその貸し出しを先日止めてしまった。以前にも突然、借りていたところがなくなったり*1したが、今回も突然、FTP*2でファイルが転送できなくなったと思ったら、暫くしてミラーサイトのページが表示されなくなり、公開サービスの停止を公告するようになった。リンク先がなくなる*3ことは頻繁にあるが、サーバー自体がなくなることも結構ある。これがインターネットの世界なのである。自由なのもいいが、自由過ぎて不便になる場合もある。

 現在のミラーサイトで使っているところはファイルスペースの貸し出し容量が無制限である。ここ*4はかなり昔から貸し出しサービスを行っているので、簡単に潰れることはないと思う。根拠はないけど。

 ただし問題がある。ミラーサイトのソースと本ページのソースを見比べると判るが、ミラーサイトのページのHTMLファイル*5の内容が勝手に変わってしまっている。雑記草では<a name>タグをよく使っている。このタグで指定した場所の名前に「#」の記号を付けて<a href>タグで指定してやると<a name>の部分に飛ぶ仕掛けになっている。現在のミラーサイトではこの<a name>タグが使えなくなっている。「#○○」で指定した<a href>タグは「#○○」の部分が勝手に自動的に消されてしまうようだ。これは困る。雑記草内でのリンクが上手く機能しないし、目次*6でも思ったところに行ってくれない。

 更にファイルスペースに画像を入れて、それをリンクする設定にするとリンクの内容が自動的に書き換えられてしまう。

 例えば雑記草のロゴ*7の画像は

<img src="zakkisouS.gif" width="41" height="78" alt="" border="0">

で表示されるようにしてある。しかしミラーサイトの方はこの部分が勝手に書き換えられ、

<img src="http://64.62.47.44/adult_cdn/01064ABAARQAAAAcDla.yAnOyuqp4r
WwDUm81plN8YaqlUhHzGFKJe3K3_hqi20zPVkTwSBnjGDpBqlN.zVLHfJ6jfIASt
YDbpdHX9A--/zakkisouS.gif" width="41" height="78" alt="" border="0">

となっている。「adult」という文字が含まれているのでエロ画像*8を検出するための符号だろうか。この貸し出し業者は成人向けの内容のサイトとそうでないサイトの両方にファイルスペースを貸し出しをしている。成人向けの場合は広告を表示する*9ようになっているので、それに対応したものだろうか。

 それにしても勝手に大幅に書き換えられるのは都合が悪い。



*1 大いなる試み
*2 FTP
*3 切れたリンク
*4 FSN Free Sites Network. Domain name registrar. Register domains cheap. Bannerless Free Hosting. Free Email
*5 he World Wide Web Consortium
*6 pre: 雑記草の目次
*7 file://localhost/HD%237/Desktop Folder/zakkisou/zakkisouB.gif
*8 CNET Japan Tech News:サーバー内のポルノ画像を検出する新フィルター登場
*9 Bannerless Free Web Hosting

010907

 また助かった。先々月に警察の速度超過違反取り締まりを事前に知る装置*1を買ってから二度目の効果を体験した。

 一度目はその装置を買った翌々日に取り締まりを事前に知ることが出来た。そして今回はまた同じところで取り締まりをやっているのをこの装置の警報*2によって知ることが出来た。これで完全に元を取ることが出来た。

 この時、筆者の直ぐ前を走っていた自動車は警官に旗を振られて止められていた。結果的には警報装置がなくてもこの前方車によって取り締まりを知ることになって減速しただろうし、もしかしたら連続して走っていると後方車の速度は直接には測定できないので取り締まりの対象にならなかったかも知れない。

 何れにしろ反則金*3を払わなくて済んだ。



*1 速度違反
*2 ユピテル工業 SX−230
*3 警察庁交通局 反則通告制度

010908

 学生時代にどうしても欲しい電卓があった。ヒューレット・パッカード社*1の電卓である。当時、日本ヒューレット・パッカード社 は横河(よこがわ)ヒューレット・パッカード*2という社名であった。件の電卓はYHP社では直接扱っていなかったためか、輸入品しかなかったと思う。当時は1ドル240円*3ぐらいだったので秋葉原*4で4万円ぐらいで売っていた。一所懸命、金を貯めて円高の時期を狙って買いに行ったが、店の人に輸入した時の値段で売っているから現時点でのの円高円安は関係ない、と言われた記憶がある。

 手に入れた電卓はこれ*5であった。HP-15C*6というモデルである。複素数計算、行列計算などが出来た。当時、国内の電卓で複素数や行列の計算が出来るものはなかったと思う。複素数の四則演算は当然出来て、指数計算も出来た。ii(√-1の√-1乗)と言う計算も出来た。その他、定積分やプラグラムも出来た。プログラムを動かすと「日」の字の形をした7セグメントの液晶で「running」と点滅表示された。初めてこれを見た時、ローマ字の「running」に見えず、壊れたのかと思ったこともあった。

 どうしてもこの電卓が欲しかった理由はこの機能にもあるが、一番はそのデザインにあった。黒い筐体に独特な形状のボタン。ボタンを押した時の感触が日本の電卓にはないもので、がっちりしており、それがまた良かった。しかも一つのボタンに三つの機能が割り当てられていた。だからシフトキーが「f」と「g」の二種類があった。大きさや形*7も筆者の物欲*8をくすぐった。縦横の比率は5.1/3.1= 1.65でほぼ黄金分割*9の比率になっている。これ以外のモデルでもこのような比率になっているのだろうか。他のHPの電卓はこのページ*10で見ることが出来る。

 こんなに欲しくて堪らなくて、やっと手に入れた電卓であったが、数年後、自分の不注意から紛失してしまった。

 それからまた数年後、知人*11Macのソフト*12でこんなものがあると教えられた。こんな感じ*13でデスクトップ上に懐かしい電卓が現れてくる。これまたうれしいソフトである。この電卓ソフトの作者は左利きらしく、電卓のボタンを押すポインターが左手になっている。



*1 hp, Hewlett-Packard: leader in computing and imaging solutions and services
*2 日本HPの沿革
*3 ドル円相場
*4 東京ラジオデパート ホームページ
*5 http://www.hpmuseum.org/15.jpg
*6 HP-15C
*7 10C Series Dimensions and Weight
*8 シリコンの歯車
*9 黄金分割
*10 The Museum of HP Calculators
*11 カセットの対角線
*12 Mike Wessler's home page
*13 hpcalc!.jpg

010909

 昨日の電卓の続き。この電卓*1の計算式の入力は「逆ポーランド記法*2」と呼ばれる方法で行う。

 どう言う方法かというと普通の電卓では「1」「+」「1」「=」とボタンを押して計算するが、この計算機では「1」「ENTER」「1」「+」と押すと答えが出てくる。電卓の写真*3を見ると判るが、「=」のボタンがなく、その代わり真ん中に縦長の「ENTER」というボタンがある。「ENTER」と「=」は全く機能が違うので「その代わり」という表現はおかしいが、「1+1=」の場合、操作の手間としては同じなのでそう書いた。更によく見ると「(」「)」のボタンがない。逆ポーランド記法では括弧を使わずに数式を表記することが出来る。

 例えば「(1+2)*3」は逆ポーランド*4では「1 2 + 3 *」である。電卓では「1」「ENTER」「2」「+」「3」「*」と押す。普通の電卓なら「(」「1」「+」「2」「)」「*」「3」「=」だから、ボタンを押す手間としては逆ポーランドの方が少ない。慣れるまで少し時間がかかるが、慣れてしまえば使いやすいので、たまに普通の電卓を使う時は「ENTER」のボタンがないので戸惑う時がある。

 ところで逆ポーランドがあるならば「正ポーランド」があるはずである。わざわざ「正」を付けたりはしないが、「ポーランド記法*5」という方法が最初に考案された。「(1+2)*3」は「* + 1 2 3」となる。考え出したのはポーランドの論理学者Jan Lukasiewicz*6である。インドヨーロッパ語*7では大抵は動詞の後に目的語が配置されるので、ポーランド記法のようにいわば動詞である演算子が前に来るのは普通なのかも知れない。こう考えると逆ポーランドは日本語、韓国語*8に似た表記法である。「1 2 + 3 *」は「1と2を足して3を掛ける」と日本語の語順通りに解することが出来る。

 西洋語に近いポーランドではなく、逆ポーランドが電卓に取り入れられたのはコンピュータの動作に非常に適合していることが判ってきたからである。「逆ポーランド記法」という名前はヒューレット・パッカード社がJan Lukasiewiczに敬意を表して名付けた*9らしい。

 演算は二つの数の間で行われる。「1+2+3+4」は一度に計算されるのではなく、

  1+2+3+4
=3    +3+4
=6         +4
=10

と言った具合である。これは人間でもコンピュータでも同じだろう。括弧があればそれを先に計算していく。括弧がなければ累乗、掛け算割り算、足し算引き算の順番で計算していく。この文法を知らないと計算が正確に出来ない。

 ポーランド記法ではこの文法に関係なく計算していくことが出来る。逆ポーランドでも同じである。例えば「(2^3+(4-5)*6)/8」はポーランドならば「/ + ^ 2 3 * - 4 5 6 8」で逆ポーランドならば「2 3 ^ 4 5 - 6 * + 8 /」である。「^」は累乗を表す演算子で、「2^3」は「2の3乗(=8)」という意味である。

    / + ^ 2 3 * - 4 5 6 8
= / + 8        * - 4 5 6 8
= / + 8         * -1      6 8
= / + 8         -6              8
= / 2                                8
= 0.25

 二つの数が隣り合っている場合、その直前の演算子で演算をするという操作を繰り返しているだけである。このように演算子の優先順位を考えずに機械的に計算を進めることが出来る。

 それにしても何故「ポーランド」なのだろう。考案者のLukasiewiczの名前に因んで「Lukasiewicz記法」とするのが普通ではないだろうか。読み方が難しいからかもしれない。「ルカシェービッチ」なのか「ウカシェーヴィッチ*10」と読むかどうか判らないが、とにかく字面を見て直ぐには読み方がわからない。ポーランドの学者だからといって「ポーランド記法」というのは何となく釈然としない。これでは日本の東四柳*11(Higashiyotsuyanagi)という数学者が考案すれば間違いなく「ジャパン記法」になってしまう。

 地名と言えばモンテカルロ法*12というのがあるのを思い出した。



*1 HP-15C
*2 逆ポーランド記法について
*3 HP-15C
*4 RPN(Reverse Polish Notation)またはIPN(Inverse Polish Notation)
*5 ポーランド記法
*6 Lukasiewicz
*7 インド・ヨーロッパ語族
*8 韓国語・入門の入門
*9 PRN
*10 RPN(Reverse Polish Notation)またはIPN(Inverse Polish Notation)
*11 "東四柳 史明" の検索結果
*12 モンテカルロ法

010910

 ある雑誌*1を読んでいたら、シーランド公国*2という国の話が書いてあった。北海の南端、イギリスの海岸から約10kmに位置する。地図上ではここ*3である。

 シーランド公国はイギリス軍が第二次世界大戦中に作った要塞跡*4に1967年建国された。通貨や切手*5も発行しているらしい。

 最近、この国にヘイブンコー社*6というデータ管理会社が設立された。色々と問題のあるデジタルデータを保管する場所を提供する会社である。その場所は「独立国家*7」であるシーランド公国にあるので他国の法律や権限は及ばない。従って保管してあるデータを他国政府が強制的に公開させることは出来ないことになる。

 それにしても国家というのはどうやってできるものだろうか。古くからある国々は長い歴史の中で何となく出来たのだろう。そして古い国が革命などで近代国家になっていくのは何となく分かるような気がするが、ある日突然近代国家を建設することはどうなのだろう。可能なのだろうか。自分の家を「独立国家」として宣言したらどうなるか。泥棒に入られても警察は取り合ってくれなくなるのかも知れない。買い物をするのにもパスポートが必要になるのだろうか。国家とは一体何なのだろう。

 自分の家を国家と宣言するのは勝手だが、他諸国と対等に付き合おうとするならば、他国家がその共同体社会を「国家」と認めなければならないだろう。そう考えるとシーランド公国*8がイギリスから独立した国家と言えるかどうか微妙なところである。1968年にイギリスの裁判所がシーランドはイギリスの領土ではない*9、と決めたらしい。元の国家が国の一部でないと言うことが他国が認める建国の第一歩かも知れない。

 一方、国家じゃないと主張している人*10もいる。

 シーランド公国の領土があの要塞だけだとすると世界一小さい国はバチカン市国*11ではなくなる。雑学クイズで「世界一小さな国は?」と訊かれたらどう答えるべきであろうか。



*1 最先端大人ビジネス情報マガジン【ウルトラサイゾー】
*2 The Principality of Sealand
*3 Principality of Sealand - Fact File
*4 Principality of Sealand, Historical Site through 5 June 2000
*5 Principality of Sealand - Fact File
*6 HavenCo: the free world just milliseconds away
*7 「独立国」を使って「ネット・データ・ヘイブン」を提供(上)
*8 Principality of Sealand
*9 History Of Sealand
*10 Sealand is Not a Country
*11 vaticanバチカン市国

010911

 生物で一番大きな目玉を持つのはダイオウイカ*1らしい。深海での捕食のために目が大きくなった*2とも言われているが、烏賊の基本的な体型*3から目玉だけが異常に大きくなっている訳ではないので、この説は納得しがたい。人間の子供の眼球よりも大人の眼球の方が大きいのと同様に、体が大きいから目玉も大きくなっているのだと思う。

 成長によって目玉が大きくなる場合、網膜*4上にある光を感じる視細胞*5の数は変わらないだろう。変わっているとすると成長に従って細かいものが見えやすくなるような気がするが、実際にはそうなっているとはとても思えないので変わっていないのだろう。

 もともと大きい種類であれば、その大きさに合わせて最初から多くの視細胞が網膜上にあるのではないだろうか。そうなるとダイオウイカの目は大きな目玉に多くの視細胞が並んでいる訳だから非常に高い解像度を持つことになる。それとも烏賊の視細胞はもともとそれ程多くはなくダイオウイカの視細胞の一つ一つも巨大化していて大して解像度は変わらないのだろうか。視神経に限らず鯨の細胞と人間の細胞を比べると鯨の細胞の方が大きいというのは考えにくい。やはり体が大きいのは細胞の大きさが大きくなっているのではなく、数が多いのだろう。そう考えるとダイオウイカの視細胞の数は目玉の大きさに合わせて沢山ありそうである。

 ダイオウイカの大敵であるマッコウクジラ*6も図体がでかいので目玉が大きい。大きいが、ダイオウイカよりも小さい。ダイオウイカの方がマッコウクジラよりも目の解像度が良さそうだから、彼らの戦い*7は視覚に関してダイオウイカの方が有利かも知れない。

 ところでマッコウクジラの「マッコウ」を何となく外来語と思っていたが、日本語だった。「抹香鯨」と書く。語源はここに詳しく*8書いてある。英語名が凄まじい意味であることもここで初めて知った。



*1 ダイオウイカ
*2 目の事典・目の構造
*3 ダイオウイカ Giant Squid
*4 網膜
*5 視細胞
*6 マッコウクジラ
*7 Giant Squid!
*8 マッコウクジラの英語名称sperm whaleについての一考察

010912

 二つの星がお互いに相手のまわりを回っている天体を連星*1という。6この星が連星を構成する六連星*2というのもあるらしい。八連星*3も見つかっているという。身近な天体である月や太陽が連星になっていれば、連星が珍しいと感じることはないだろうが、肉眼で見ることが出来ないので何か変わった天体に思えてくる。天文学の研究から殆どの恒星*4は連星になっているらしい。太陽のように単独になっている恒星の方が少数派ということである。

 恒星、惑星、衛星の天文学上の定義がどうなっているのかよく分からないが、天球上で位置を変えない恒常的な天体が恒星、天球上を惑う星*5が惑星、惑星の周りを巡り歩くのが衛星とする。そうするとこれらの天体を連星といっても間違いはないような気がしてくる。太陽や地球が惑星や月と連星になっていると言わないのは太陽や地球が惑星や月に対して質量がかなり大きいためで、もし木星*6が今よりも質量が100倍以上になれば連星系を構成したかもしれない。

 原子の構造*7は太陽系に例えられる。宇宙の世界が微小世界と類似していると言う発見は人類に色々な想像をかき立てた。この映像作品*8もそうであろう。ただ、どちらも実際に肉眼で見た人はだれもいないので人間の頭の中だけに存在する世界かも知れない。

 連星はどうであろうか。微小世界にも連星はあるのだろうか。それぞれ同質量の電子と陽電子とが構成するポジトロニウム*9という原子が連星のような構造*10になっていると言われている。



*1 スペクトル用語集◆連星
*2 XMM-ニュートン、6重連星「カストル」を観測
*3 連星
*4 連星
*5 惑星の逆行(ぎゃっこう)
*6 木星
*7 原子構造の変遷
*8 Powers of Ten
*9 陽電子の性質
*10 http://www.etl.go.jp/etl/linac/j/positron/posi-chr/positrnm.gif

010913

 今回の米国のテロ事件に限らず、戦争や殺人事件の犯罪などで最も不幸なことはそれが人間同士であると言うことである。かつて人類を大量に死に追い込んだ病原菌を医学の研究によって天然痘*1のように撲滅出来た例はある。どんな生物にも何らかの存在理由があるはずだから、いくら人間に対して害があってもその生物を人間が根絶させる理由にはならないだろう。

 勝手な考えであるが、他の生物なら害がある生物を地球上から一掃するのは何となく納得できる。相手が何を思っているのかわからないからである。

 ところがテロや戦争や犯罪は人間が相手である。被害者と同様に相手にも両親や子供、恋人がいるだろう。言葉も判れば、感情も伝わる。事件そのもの自体は非常に不幸なことであるが、それをきっかけにして更に不幸が拡大することが究極の不幸だろう。

 冷静な対応が必要である。当事者が平静を保つのは難しいので第三者が冷静な判断、矛盾のない行動をしなければならない。50年以上前にある国が開発した新型兵器*2により実験的に一般市民が一瞬のうちに大量に殺戮された経験のある日本は重要な役割を果たさなければならないかも知れない。



*1 天然痘、猿ポックス症とその他のポックスウイルス症
*2 模擬原爆

010914

 名古屋弁*1の一つに「お茶を沸かす」という言葉がある。本当に名古屋弁なのか、筆者が幼少の頃に単に流行った言葉なのか判別がつかないが、そういう言葉があった。友達になぞなぞを出して答えられないと「お茶、沸かしたか?」と聞く。そして相手が「お茶沸かした」と言えば、なぞなぞを出した自分の勝ちである。

 「お茶を沸かす」とは「参る、降参する」という意味である。御臍で茶を沸かすという言葉はあるが、参るという意味で「お茶を沸かす」というのは標準語では聞いたことがない。しかもこの「お茶を沸かす」はなぞなぞ遊びの時にしか使わない。喧嘩をして、打ちのめした相手に「どうだ、お茶を沸かしたか?」という使い方はしなかった。

 現在、全く聞かれない言葉となってしまった。子供がなぞなぞ遊びという原始的な遊びをしなくなったからだろうか。やはり筆者が幼少の頃の独特な言葉だったのだろうか。それにしてもこの言葉は子供言葉とは少し違う様な気もする。語源が全く想像できないが、言葉自体が整然とし過ぎている。しかも標準語で構成されている。他の地方にもこんな言葉があるのだろうか。

 なぞなぞを英語で言えばquiz*2である。この英単語の語源*3は全く判っていないらしい。俗説か本当か判らないが、こういう説*4もある。そして全く違うページでも全く同じ文言で同じ説*5を載せている。

 「なぞなぞ」に関する言葉の語源が謎というのも判ったような判らないような関係で面白い。



*1 名古屋弁講座
*2 TRIZ
*3 quiz. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000
*4 雑学の殿堂
*5 茂木的目からウロコ。

010915

 また、筆者が嬉しくなる生き物を見つけた。チョウチンアンコウ*1ジストマ*2などの生態が人間に比べると異様であることを以前書いた。その生態を人間に当てはめて色々想像すると楽しい。

 今回、web上で見つけた生物はホタテエラカザリ*3という甲殻類である。写真を見ると蟹の甲羅ような形をしているが、ミジンコ*4の仲間らしい。

 カイアシ類*5と言うらしい。漢字で「橈脚類*6」と書くらしい。代表的なのはケンミジンコ*7である。因みにケンミジンコを漢字で書くと「剣微塵子」だった。今まで何となくケンミジンコの「ケン」はその足の形から「剣」ではないかと勝手に想像していたが、その想像が当たっていた。

 ケンミジンコの仲間だがホタテエラカザリは写真で見て判るようにケンミジンコとは全く違う形をしている。ホタテエラカザリの名前が示すようにホタテガイの鰓に寄生して生活している。足は完全に退化して口はホタテガイの血管と直接つながってしまっているらしい。その形は昆虫の仲間で同じように樹木に寄生するカイガラムシ*8によく似ている。このカイガラムシも脚や羽が退化している。

 ホタテエラカザリもカイガラムシも写真に写っているのは雌らしい。カイガラムシの雄*9は普通の昆虫と同じように羽と脚とがあって飛び回ることが出来るらしい。ところがホタテエラカザリの雄*10は雌の体の中に棲んでいる。幼生のうちに雌の体内に産出孔から潜り込むらしい。雄は生殖だけをすればいいので恐らく脚や口も退化していることだろう。

 人間に例えると、ああ、恐ろしくて書けない。



*1 チョウチンアンコウ
*2 ジストマ
*3 奇妙な甲殻類
*4 Crustacea
*5 微生物
*6 Copepoda 「橈脚類」は何と読むか
*7 ケンミジンコ
*8 カイガラムシ
*9 ツノロウカイガラムシ
*10 http://research.kahaku.go.jp/zoology/kaisei/hp-9/images/hotate-f.jpg

010916

 筆者の名字は後藤*1である。「ごとう」の標準的な発音は「伊藤*2」の「伊」を「後」にして平たく発音する。「誤答」や「語頭」と同じ発音である。

 名古屋、岐阜近辺では違う読み方をする。「江藤」「加藤」「佐藤」「尾藤*3」などと同じように「後藤*4」の「後」を高く発音する。これらの名字は藤原氏と関係がある*5ようだが、「伊藤」と「後藤*6」だけが標準的な発音ではなくなっている。

 何故、「後藤*7」の発音が名古屋近辺だけ違うのか全くの謎である。もしかしたら西日本全般では「加藤」の発音なのかも知れない。ただし九州の風邪薬「後藤散*8」は「伊藤」の発音である。



*1 En attendant Godot - Samuel Beckett
*2 伊藤ハム・ホームページ
*3 尾藤 イサオ(びとう いさお)
*4 後藤 久美子(ごとう くみこ)
*5 ダイワ建設 今週の雑学
*6 MAKI GOTO
*7 かつてジョジ後藤という女性モデルがいた。キリンレモン7代目「さわやかさん」
*8 おおいたバーチャル国際見本市 【うすき製薬株式会社】

010917

 確か小学館の万有百科事典だったと思う。ページをパラパラ見ていたら「キップの装置*1」の図に目が留まった。それ以来「キップの装置」とその名前が頭の中に刻み込まれた。

 名前が印象に残っているのは、単純に「キップ」が日本語の「切符」を連想させるからである。装置の形からは切符を連想させるもの部分は全くない。ただその名前が「キップ」だから。

 キップの装置の実物を見たこともないし使用したこともない。実験室などで化学反応によって気体を発生させる時に断続的に必要な量を発生させることができる化学実験装置である。形がビーカーやフラスコに比べて複雑であること、装置の真ん中の部分に固体の薬品を入れて上から液体の薬品を注ぎ込むという一見どう言う仕組みになっているのか判らないこと、形がサイフォン式のコーヒーメーカ*2に似ていることなどが目に留まった理由である。

 仕組みはこのページ*3を見て貰うとよく判る。液体の薬品を入れると固体の薬品の所まで浸って化学反応が起こって気体が発生する。ここまではキップの装置を使わなくても、フラスコか何かに固体の薬品を入れて液体の薬品を注ぎ込めばよい。しかしこの方法では反応を止めることが出来ない。キップの装置ではコックを閉めれば反応が止まる。コックを閉めると器具の中の反応で発生した気体により内圧が上がり液体が押しやられ、固体と反応しなくなる。丁度、水蒸気によってお湯が上がっていくサイフォン式のコーヒーメーカと似ている。

 仕組みに無理がなく、よく考えてある装置である。キップという人*4が考えたらしい。



*1 Kipp's Apparatus - Noyes
*2 サイフォン部品
*3 Kipp Generator for Gases
*4 Kipp & Zonen - 170 Years Old!

010918

 あるサイト*1食品会社のリケンと理化学研究所の理研*2のことが書いてあった。筆者も「リケンのわかめちゃん*3」とか「リケンのマボちゃん*4」のテレビジョンCMを見て、これは本家の理化学研究所*5に対する「あやかり商法」であって理研と件の「リケン」とは全く関係ないと思っていた。

 よく考えてみれば大々的に広告しているのだから、関係がなかったら本家の「理研」から苦情が行くはずである。リケンの会社沿革*6を見てみると、理化学研究所から理研栄養薬品株式会社が発足し、同社からビタミンA部門を引き継いで、昭和24年に理研ビタミン油株式会社が設立されて社名を「理研ビタミン株式会社*7」に変えて現在に至っているらしい。関係が大ありだった。

 「理研」というとやはり岡本理研*8だろう。現在はオカモト株式会社*9という名前になっている。何故、岡本に理研の名前が入っていたのか。岡本理研ゴムは岡本ゴム工業と理研ゴムとが合併*10して出来た会社だった。

 理研ゴムとは理研コンツェルン*11の一員の「理研護謨工業」のことではないだろうか。そうだとすると意外なところでつながっているものである。蛇足だがコンドームのもう一つの大手「不二ラテックス*12」は岡本理研から派生した会社だ。更に蛇足だが本社ビルの形*13は滑り止め付きコンドームを模したものである。

 ついでに、オカモトにはこういう面白い広告漫画*14もある。



*1 just fooling around
*2 11.理研といったら…… (01.09.11)
*3 ふえるわかめちゃん
*4 レトルト
*5 理化学研究所 RIKEN
*6 理研ビタミン PROFILE
*7 理研ビタミン ホームページ
*8 OK-CONDOMS
*9 オカモト株式会社
*10 オカモト/会社概要
*11 理研コンツェルン
*12 FUJI LATEX CO.,LTD.
*13 会社データ
*14 オカモト君

010919

 web上を検索して、雑記草の記事で紹介したいページを見つけたので文中にリンクを設定しようとする。念のため、そのページが掲載されているサイトの表紙に行ってみて、著作者のリンク設定についての考え方を調べる。リンクは自由に設定して構わないと書いてあるもしくはそれについて特に何も書いてなければ、記事中の単語や文節にリンクを貼る*1。無断にリンクを設定して欲しくない、と主張している場合はリンクの設定を諦めるか、事前にまたは事後に許可を求める場合がある。

 リンクは設定してもしてもいいが、するのなら指定のページのみにして欲しい、と主張している場合もある。この場合もリンクの設定を諦める。リンクは一切認めないと言うサイトには出くわしたことはない。検索サイトで見つけようとしているのだから「リンクを一切認めていない」ページは検索サイトにもリンクされていないはずなので、出てくることはないだろう。

 リンクに関してこのように神経質になっているのは、サイトの内容を部分的に取り出されては自分が発信している情報が歪曲されて伝わる可能性がある、非合法であったり反社会的なサイトにリンクされるとそれのサイトの同類と思われる、といったことを避けるためであろう。

 情報を広く発信するというのは内容に関してそれなりの責任を負うことであって、その内容が批判の対象になる場合もあることは十分覚悟すべきである。サイトのページの構成によっては検索サイトで抽出されたページだけを見ることで内容が歪曲されて理解される場合もあるかもしれない。これも仕方がないことである。

 リンクそのものをサイトの構成の一部と理解している人にとっては、社会的にその存在が不適当なサイトにリンクされることは我慢できないことであろう。これは以前にも書いたが、リンクというのは文字で書かれたサイトの住所*2を手でキーボードを使って入力する代わりに、コンピュータがそれを行うだけの仕組みである。ある本を読んでいて「この本にはこんな記述が載っている」という記事を見つけ、本屋や図書館に出向き、その本を探し出し、紹介されていた記述を見つけ出す、という行為と同じである。リンクというのはこういう手間をマウスのクリックだけで実現してくれる素晴らしい仕組みなのである。閲覧の仕組みであってサイトの構成内容の一部ではない。

 残念ながら、有用な情報が記載されているページを見つけても上記の事情でリンクを諦めた場合がかなりある。非常に勿体ない。しかし文句ばかり言っていても仕方がない。詭弁と思われるかも知れないが、リンクさえしなければいいと考えればページの住所だけを掲載するのはいいだろう。そうすれば「リンクそのものをサイトの構成の一部」と理解している人でも文字だけなら文句は出ないだろう。もともとリンク自体はサイトの内容の一部ではないが、それが文字だけになればどう考えてもサイトの一部とは言えない。

 具体的にどうするか。リンクが設定できない時だけ記事中にページの住所を書くのは少し見苦しい。そこで脚注に掲載する。例えば筆者のもう一つのサイトがリンク禁止だとする。その場合は

遺構探訪*3

の様にする。「遺構探訪」をクリックすると脚注に飛ぶのでそこに掲載されている住所を複写して貼り付けるかもしくはキーボードで入力して頂ければ、その指定したページを参照する事が出来る。それにしてもこの作業とリンクを設定するのとどう違うのだろうか。



*1 リンク
*2 ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - URL
*3 遺構探訪 http://www.zakkisou.com/ikou/index.html

010920

 Maglite*1を買った。Magliteとはアメリカ製の懐中電灯である。幼少の頃から懐中電灯には何らかの憧れを持っていた。闇夜の恐怖からか、その中で自在に操ることが出来る一筋の光を持つことは何かしら武器を持っている様な感覚になっていたからだろう。

 虫取りやキャンプなどで懐中電灯を照らしながら闇夜を歩き回るのが楽しくて仕方がなかった。一人ではいくら電灯を持っていても怖いので、友達を誘って一緒に行く。友達も懐中電灯を持ってくる。そこで懐中電灯勝負になる。如何に強力な光を発する事が出来るかが勝敗の決め手になる。このような懐中電灯*2では駄目であった。少なくともこのような形*3でないと勝負にならなかった。

 懐中電灯は家財道具の一つなので購入に関しては子供の意見は殆ど反映されなかった。「懐中電灯勝負」に勝ちたいからこんな懐中電灯*4が欲しいといっても通らなかった。

 今は親の立場になったので家財道具の選択の裁量は全て手中にある。そこで長年憧れていた強力で格好いい懐中電灯を手に入れたのである。今回買ったのはこの型式*5の懐中電灯で単一電池3本使う。何が格好いいのか。本体がアルミニウムで出来ている。Magliteの懐中電灯の本体は皆、アルミで作られている。電灯の先の部分を回すと光線の広がり具合を変えることが出来る。これもMaglite共通の仕様である。更に特許が10件以上取得されている。懐中電灯で特許*6がこれだけあるというのは凄い。通しの製造番号も刻印されている。保証登録すれば登録した人が所有している限り保証される。懐中電灯如きにこの徹底ぶりは素晴らしい。

 アルミニウム製なのにMagliteというのが謎だった。Magと言えばマグネシウムのような気がしていたからである。ここ*7を見て判った。創業者がAnthony Maglicaだからだ。

 どちらが先か判らないが、よく似た懐中電灯を製造している会社*8がある。



*1 Mag Instrument, Inc. - Manufacturer of the Maglite® Flashlight
*2 防水ライト(懐中電灯)
*3 生活常備用ライト
*4 アウトドア向けライト
*5 3D Cell
*6 United States Patent: 4,286,311
*7 Tony Maglica's Story
*8 Streamlight Products

010921

 懐中電灯の続き。先日買ったアメリカの懐中電灯Maglite*1を製造している会社は懐中電灯だけを作っている会社である。懐中電灯だけ作って会社が成り立っているのだから凄いと言えば、凄い。

 今から60年か70年ぐらい前だったら、懐中電灯は高級品であったろうからそれだけ作っていても成り立っただろう。どうして懐中電灯が高級品だったか。電灯といえば家や街頭などで100Vの電線につないで初めて灯るもので、簡単に片手で持ち運べるものとはとても考えられなかった。電源として鉛蓄電池*2が昔からあったが、重くて持ち運びが不便であったため、懐に入れることが出来るなどとは想像すら出来なかったのかも知れない。

 豆電球*3の開発、乾電池の普及*4により懐中電灯が庶民の手に渡るようになってきた。自転車の電灯としても使えると言うことで広く普及していっただろう。

 日本で懐中電灯製造専門会社というのは聞いたことがない。懐中電灯が普及し出した頃には沢山あったと思われるが、大手電器メーカにどんどん吸収されて*5いったのであろうか。

 製造会社はなくなっていったが、そのもの自体は作られ続けているので懐中電灯という言葉はなくなっていない。最近は言葉の外来語での言い換えが甚だしいが、「懐中電灯」は辛うじて生き残っている。



*1 Mag Instrument, Inc. - Manufacturer of the Maglite® Flashlight
*2 鉛電池
*3 豆電球
*4 電池の歴史
*5 青木電器工業profile

010922

 壁土を喰う病気というか症状を知ったのは石切神社*1の参道に並ぶ古い漢方薬局の陳列棚に描かれた絵からであった。石切神社*2生駒山*3の麓にある神社で、病気治療に御利益があるらしい。

 ずいぶんと昔に行った切りなので、どこの薬局にその絵があったのか全然憶えていないのだが、こんな感じの薬局の陳列棚*4にその壁土を喰う子供の姿が描かれていた。

 十二指腸虫*5が寄生すると壁土を喰うようになるらしい。最近は壁土を使って建てられる家が少なくなってきたので、寄生虫自体に寄生されることが少なくなったのも伴って、「壁土を喰う*6」という症状は相当珍しくなっているのではないかと思われる。

 何故、壁土を食べるのか。壁土には強度を出すために藁を細かく切って入れる。この藁を食べるために壁土も一緒に食べているのだろうか。十二指腸虫が寄生すると異味症*7となり壁土や白墨を喰いたくなる*8らしい。太古の昔からこの寄生虫は人間に寄生してきたのだろうから、家に壁土や白墨のない時代は一体何を食べていたのだろうか。そこら辺の土を食べていたのだろうか。壁土や白墨を食べるというのは自分の身の回りにある手に取ることが出来るものを食べてしまうのであろう。壁土に何か特別な成分が含まれているからではなく、亀が石を食べる*9のと同様に特に壁土や白墨である必要はない。

 上方落語*10に壁土を喰うことを題材にした噺があるようだ。「瘤弁慶*11」という噺である。大津の宿で壁土を食べた男の右肩に弁慶の人面瘡が出来る。人面瘡の弁慶は壁に塗り込められていた大津絵の弁慶*12であった。

 壁土はどこにでもあるのに何故舞台が大津の宿でなければならないか。一つは和風建築工法の「大津壁*13」とのつながり、もう一つには弁慶が描かれた「大津絵*14」とのつながりである。これにより「壁土を喰う」と「弁慶」とが「大津」によって素直に結びつく。

 噺のさげは次の通りである。夕方、蛸薬師*15に人面瘡を治して貰いに行く途中、大名行列*16に出くわす。頭を下げない人面瘡弁慶と行列の武士とが喧嘩をする。怒った武士は手打ちにすると言い出すので、男は「夜分の事ですから、御勘弁を」と言うと武士は「夜の瘤は見逃しならん」

 何が「さげ」になるのかさっぱり解らなかった。「夜の瘤」→「夜の昆布*17(こぶ)」→「よるこぶ」→「よろこぶ」で夕飯の昆布は縁起がいいので見逃すな、ということらしい。難しすぎる。



*1 ミステリーゾーン・石切
*2 石切神社
*3 奈良県の北西部に位置する標高642mの生駒山
*4 健康のアミューズメントパーク石切神社
*5 こんなに怖い寄生虫
*6 かべ土などをかじる。
*7 あなたの味覚は大丈夫?
*8 蛔虫症(Ascariasis,round worm infection)
*9 石を食べる亀
*10 落語検索エンジン「ご隠居」
*11 【上方落語メモ第1集】その37 / こぶ弁慶
*12 大津絵の店_武者絵
*13 便利ツール[国語辞典]:大津壁
*14 大津絵の店_大津絵とは
*15 新京極ぶらり歩き
*16 東海道五十三次をゆく(関連知識・大名行列)
*17 大阪昆布昭和会

010923

 GR1s*1がモデルチェンジを行う。GR1sはGR1*2というリコー*3のカメラの小改良版である。GR1は1996年の9月頃発売された。GR1sは1998年の初め頃に出たらしい。筆者がこのカメラの存在を知って購入したのはこの雑記草を書き始めた1999年7月頃*4である。このカメラに装着されているレンズの焦点距離は28mmだが、つい最近21mmのレンズを装着したGR21*5というカメラが発売されている。このカメラの外形*6は殆どGR1sと同じでレンズだけを28mmから21mmに変更しただけのものである。ただ、この変更によってレンズが長くなってしまったのでスイッチを切った時、レンズが完全に本体の中に収まらなくなってしまった。

 GR21はGR1sの全面変更版ではなく、派生版である。GR1sも並行して販売されていたが、今回、このGR1sが改良されてGR1v*7となる。外観は全く同じである。日本の工業製品で名前の変更が伴う改良というと大抵は意匠も変わってしまうものだが、これは殆ど変わっていない。カメラに限らず中身は殆ど変わっていないのに外観だけ変えて新型と称して売り出す製造業者が多い中、安易に外形を変更しないという姿勢は何となく好感が持てる。

 外形を変えなかった理由にGR1の開発において相談役として参加*8していた田中長徳*9の影響があるのかも知れない。彼はリコーにGR1のつまらない進化をさせないで欲しいと訴えてきたらしい。このお陰で殆ど外観が変わってないのだろう。



*1 GR LENS 28mmF2.8 フードがついた高性能コンパクト
*2 Ricoh GR1 - The essential GR1 page
*3 Ricoh Camera Website
*4 GR1s
*5 GR21s
*6 GR21
*7 GR1v
*8 無手勝流GR1読本
*9 田中長徳氏 連載記事「我楽多屋さんで買ったモノ・マガジン」

010924

 パソコンや電化製品の中を開けて見ると、中には黒い樹脂製の四角い部品*1が沢山半田付けされた板が入っている。その半田付けされた樹脂製の四角い部品をよく見ると横から金属製の足の様なもの*2が沢山出ているのが解る。この部品は集積回路Integrated Circuitと呼ばれるもので英語を略してICと呼ばれる。何が集積されているかというとトランジスタや抵抗やコンデンサ*3といった電子部品がこの樹脂の中に何百何千個と入っている。実際には数mm角のもっと小さいところに集積されているのだが、小さい過ぎると半田付けがし難いので樹脂やセラミックの箱に入れてわざわざ大きくしている。

 集積されたトランジスタの数が何万、何十万個*4もあるものは特に「大規模集積回路Large-Scale Integration」略してLSIと呼ばれる。

 ICの金属製の足は半田付けをするためだけに付いているのではなく、ICが動作するための電源や電気信号の受け渡しをするためのものである。従ってそれぞれの足にはそれぞれの役目があり、ICの種類によってその役目は様々である。同じような形をしていても足に出入りする電気信号の種類や性質が違ってくるので、ICを使って電子回路を設計する時や工作をする時はそのICの足の役目をちゃんと調べなければならない。

 調べるとこのように*5足の役目とICの中に入っている電子回路の記号が図示されている。ICの足は通常「ピン」と呼ばれ、足の役目を示した図を「ピン配置図」と呼ぶ。

 どのピンがどんな役目をするかはこのピン配置図さえあれば、どんなピン配置になっていようが構わないのであるが、ある程度決まりみたいなものがある場合がある。例えばテキサスインスツルメント社*6SN74シリーズ*7のICでは駆動するための電源用のピンは角にあるピンで、マイナスが「7番ピン」、プラスが「14番ピン」に統一されている。

 オペアンプと呼ばれる集積回路がある。オペアンプとはOperational Amplifier演算増幅器を略で増幅器の一種である。「-入力(反転入力)」と「+入力(非反転入力)」との二つの電気信号を受け入れるピンとその入力に応じた信号を出す「出力」ピンで構成される。オペアンプの記号*8はこのように表される。+-と書かれた三角形の底辺から出ている線が電気信号を受け入れるピンで、三角形の頂点から出ている線が出力ピンである。実際には代表的なオペアンプの中身の回路*9はこうなっている。

 代表的なオペアンプのピン配置*10はどうなっているか。「-入力」は2番ピン、「+入力」は3番ピン、「出力」は6番ピンである。2×3=6となっている。ピンの配置はICそのものの設計者が好き勝手に決めればいいのだが、これは粋な決め方がしてある。



*1 SILI15.JPG
*2 ROMチューニング用追加基板の取付
*3 1石レフレックスラジオ_2/9
*4 Pentium 4の実力検証
*5 集積回路
*6 標準ロジック トップページ
*7 7400 Quad 2-Input NAND Gate
*8 オペアンプの基本的な性質
*9 CXA4559 ( 8PIN DIP デュアル・オペアンプ )
*10 741 Op-Amp Tutorial, 741 circuits, 741 Schematics, with examples

010925

 「○○界のガリバー*1」という表現を見かける。これは他と比べて飛び抜けて大きいこと*2を表している。

 ガリバーとはJonathan Swift*3が書いた風刺物語「ガリバー旅行記*4」に登場する主人公である。このガリバー旅行記は全部で四部で構成されている。童話としても非常に有名であるが、大抵、絵入りの童話になっている部分は第一部の小人国の旅行記だけである。

 第二部では巨人国を旅行する。巨人国ではガリバーは相対的に小人になっているので、第二部を読んでいればガリバーが巨人という印象はあまりない筈である。恐らくガリバーを巨人とした表現は日本独特であろう。

 第三部ではラピュタ*5などを旅行する。意外と知られてないのは日本を訪問している*6事である。訪れた町はYedo、Nangasac、Xamoschiである。前の二つは江戸、長崎のことである。

 Xamoschiはどこなのか。これを説明したページ*7を見つけた。千葉の「Samoshi」らしい。千葉のSamoshiとは一体どこのことであろう。



*1 再編マップ
*2 便利ツール[国語辞典]:ガリバー
*3 Jonathan Swift - Gulliver's Travels - Home Page
*4 ガリバー旅行記
*5 ジブリ美術館ホームページ
*6 Jonathan Swift Gulliver's Travels - Part III: A VOYAGE TO LAPUTA- Chapter XI
*7 THE ISLAND OF IMMORTALS, JAPAN AND JONATHAN SWIFT

010926

 戦争が起これば一般の市民や子供が犠牲になることは間違いない。かつて日本は焼夷弾や原爆*1によって本来の標的の軍需工場や軍事施設とは関係のない施設や人々が攻撃された。

 特に焼夷弾*2は木や人体など燃えるものに対して有効な爆弾で、軍事施設などコンクリート製で堅牢な建造物の破壊を目的としたものではない。無差別な攻撃を目的としたものである。

 一度戦争が起こればどうしてもこのような事態が発生してしまう。戦争はオリンピック*3ではないので厳格なルールでは進行しない。ルールから外れて被害を受けるのは市民である。

 日本は半世紀前に上記のような無差別な大量虐殺を受けた経験があり、逆に大量虐殺を行った経験もある。戦争の悲劇は十分知り尽くしているはずである。今一度、慎重な対応を検討したい。



*1 模擬原爆
*2 横浜空襲に使用された焼夷弾
*3 ---日本オリンピック委員会---Japanese Olympic Committee---

010927

 過去の記事のリンク切れ*1の確認作業を行っている。検索によって数多くのサイトが抽出される。その中から自分が書いた記事に最も合ったページをリンクに設定する。リンクを設定するだけでも結構苦労している。その苦労して設定したリンクが暫くすると切れてしまっていることがよくある。

 切れてしまったリンク先のページはURLが変わっただけの場合もあるが、ページそのものがなくなってしまった場合もある。これはページを公開するのも閉鎖するのも完全に自由であるが故に仕方がないことであるが、勿体ないような惜しいような気がしてならない。

 リンク切れ確認作業では切れてURLの移動先が追跡できない場合には新たなリンク先を設定し直す。記事を書いた時の勢いがなくなっているので「粋なリンク」は設定し難くなってしまう。これもまた残念でならない。それにリンクの確認はこの雑記草がweb上にある限り延々と繰り返さなければならないので面倒と言えばかなり面倒である。尤もリンク切れを放置しても何ら問題はない。それも自由である。

 リンク切れに対して何かいい方法はないだろうか。筆者が最もよく使用する検索サイトGoogle*2にヒントがある。Googleには検索で抽出された ページが何らかの理由で表示されない時に備えてキャッシュ*3という機能を持っている。web上のページのデータを取り入れている時にその時点のそのページの情報をGoogleでは保存している。

雑記
目次, 語句索引 使い方, リンク集 7/4追加, 古い記事  , 掲示板 7/21復
旧 , ミラーサイト つながらない時の予備, メール  , 前回の記事 010727. ...
nagoya.cool.ne.jp/gggyg/zakkisou/zakkisou.html - 8k - キャッシュ - 関連ページ

 上の「キャッシュ」のリンク先をクリックすればGoogleが保存している内容が表示される。

 雑記草でもこのような仕組みを取り入れればリンク切れを気にしなくてもよくなる。問題は著作権である。単なるリンクならば著作権上全く問題はない*4が、ページを取り込んでその内容を自分のサイトから配信することは問題がある*5

 Googleはこの辺りをどう解決しているのだろう。



*1 切れたリンク
*2 Google
*3 Googleの特殊機能
*4 無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか。
*5 ホームぺージは著作権で保護されるのでしょうか。

010928

 昨日の記事でGoogleのキャッシュのことについて書いた。「キャッシュ」リンクの隣に「関連ページ*1」というリンクがある。検索結果と関連したページがされるようになっている。

 筆者は殆ど使ったことがないが、何気なく昨日の記事*2の「雑記草」の検索結果の部分の「関連ページ」リンクをクリックしてみた。すると「無料アダルト!!ADULT ONE」というページにつながった。この部分はGoogleの検索結果のソース*3をそのまま複写しただけである。

 Googleの検索結果での「関連ページ」*4では本当の関連ページが表示される。関連ページの部分のHTML*5記述はGoogle内のみで有効であることがわかった。

 それではあのアダルトページにつながるのは何故か。http://nagoya.cool.ne.jp/search/*6につながっているようである。nagoya.cool.ne.jp*7は成人向けサイトではないが、何故かこういうページが含まれた構成になっている。一体何が起こったのか。



*1 関連ページ
*2 切れたリンク(2)
*3 HTMLソースと実際(解説)
*4 Google 検索: 雑記草
*5 ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - HTML
*6 無料アダルト!!ADULT ONE
*7 COOL ONLINE

010929

 イシガメ*1を手に入れた。ここ数ヶ月間、イシガメ*2がどうしても欲しくなり、近所の亀好きの御夫人*3と一緒に何度か池に亀を取りに行ったが、ミドリガメ*4ばかりでイシガメを捕まえることが出来なかった。

 イシガメのいる場所の情報を近所で集めていたが、一般市民にとって亀はミドリガメもイシガメも同じなので、「あそこに亀が沢山いた」と聞いて出かけると全部ミドリガメであった。この辺ではミドリガメの勢力が相当高くなっている。かつてのアメリカザリガニのように物凄い勢いで増えている。

 外来種であるミドリガメが池にうじゃうじゃいるのはちょっと異様な光景である。とはいっても慣れの問題かも知れない。ミドリガメの大好物であるホテイアオイ*5も調べてみたら外来種*6であった。池一面のホテイアオイを眺めていても、知らなければ何ら違和感はない。

 手に入れたイシガメは筆者が捕まえたのではない。娘が通う保育園から頂いた。亀好きの御夫人の子供も同じ保育園に通っており、気を利かせて保母さんに交渉してくれた。誰かが持ってきたこのイシガメを数ヶ月前から飼いだしたらしいが、保母さんたちはどうやって面倒を見ればいいか判らなかったらしい。よく聞いてみると貰い手が見つかって助かったと言うことだ。

 少し前に娘が「保育園の亀の背中が腐っとる」と言っていたので、殆ど日光浴をさせていないのではないかと思い、日光浴をさせるように娘から先生に伝えさせたことがある。頂いた亀を見てみると甲羅には異常はなかったが、手足と首の皮膚病がかなり進行している。食欲は十分あり動きも活発なので、定期的な日光浴で皮膚病は治るであろう。



*1 イシガメ
*2 亀再び
*3 亀の脱走(2)
*4 アカミミガメ
*5 石を食べる亀
*6 IUCN(国際自然保護連合)関連

010930

 こんな夢を見た*1
 先日貰ったイシガメが入った水槽を覗き込んでいると、そのイシガメが水に潜ったり浮き出たりするのを何度も繰り返していた。見ているうちにその繰り返しが段々速くなってきた。水中に沈めた空気の入ったゴム鞠が水面から勢いよく飛び出すように、次第に亀の体が水面から飛び出すようになった。

 次の瞬間、勢い余って亀が水槽から飛び出てしまった。成る程、こういう逃げ方もあるものだなと感心して見ていたのだが、これはまずいと我に返って目が覚めた。



*1 夢十夜



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