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0005雑記草


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000501

 「会計検査役は5か10で割り切れる社用交際費を一切認めない」というオブライエンの法則があるらしい。マーフィーの法則*1みたいなものである。

 確かに切りのいい数字や綺麗な並びの数字は信用されない場合が多い。予算の申請でも最後の方の桁に「0」が何個も並んでいるとどんぶり勘定で算出したと思われる可能性が高い。最後の桁はやはり「0」「5」以外の方が信憑性は高い。「5000千円」とするよりも「5002千円」とするだけでぐっと信憑性が高まる訳である。

 宝くじ*2でも同じである。宝くじを誰かに買ってきてもらう。受け取ったくじの番号が「100000」や「777777」だったら買ってきてくれた人に一体どこで買ってきたのかと怒りたくなるだろうし、そのくじは絶対当たらないと思うのが人の性である。

 テレビのヒーローも同じである。最初に時間制限を設けたウルトラマン*3は10分や5分ではなく「3分間」であった。番組の時間構成上の都合もあろうが3分間は信憑性のある数字であった。因みに次のウルトラセブン*4は時間制限が設定されていなかった。
 次第に「3分間」のように「分」単位では信憑性が薄れてきたので、あるヒーロー*5は「秒単位*6」の制限を設けた。すべてオブライエンの法則に従っているのであろう。

 予算申請にしろ宝くじにしろ最後の方の桁が何であろうと数字としては平等であるはずだ。が、判断する人や見る人によってその内容が疑われたりするのは如何に人はいい加減に数字を眺めているか、ということの証左であろう。



*1 Murphy's laws and corollaries
*2 宝くじコーナー・トピックス
*3 ウルトラマン
*4 ウルトラセブン イラストギャラリー
*5 『破裏拳ポリマー』
*6 Japan Animation Super Trivia Dictionary

000502

 天網恢々、疎而不失*1。天網は恢々として、疎にして失わず。天網恢々、疎而不漏と書いたところ*2もあるが、諸橋轍次*3*4では天網恢々、疎而不失としているので、これでいく。

 この天の網というのを何となく上空に張り巡らされた網をずっと想像していた。六角形の網の目になっていて雲の上にあるような感覚だった。読んで字の如く「天上の網」だと思っていた。

 映画Terminator*5Skynet*6というコンピュータが出てきたとき「天網」を思い出した。偶然であると思うが、Skynetの機能と天網の機能はなんとなく似通っている。Skynetは高度に発達したコンピューターのことで人格を持ったシステムという設定である。そしてあるきっかけでSkynetと人類との戦争が勃発したというのが映画の背景である。
 天網は全然見えないからスカスカの網だと思いがちだが、何事も全部もらさない網である。だから長い目で見れば善人は幸福になり、悪人は必ず不幸になる。人類を絶滅させようとして人類の行動を全て把握しようとするSkynetとよく似ているではないか。
 おそらくSkynetを使って国防システムを構築しているという設定からして、internet*8から作った言葉であろう。

 この文を書くに当たって天網を調べてみたら、天網とは天にある網ではなく、天の網、即ち宇宙万物の神の網といった意味だと言うことを知った。ということは天網は空にある必然性はなく身の回りそこら中にあることになる。

 そうなるとますますSkynetに近くなる。本当に天網とSkynetとは偶然だろうか。



*1 温故知新
*2 『天網恢恢』題名の由来
*3 諸橋大漢和
*4 中国古典名言事典
*5 The Terminator Movies ('Terminator' and 'Terminator 2: Judgment day')
*6 Countdown to Skynet
*7 History of Internet

000503

 河童*1の正体は亀である、という説がある。飼っている亀*2が何とかして逃げ出そうとして前足や後ろ足を一杯に伸ばして水槽にへばりついている姿を見ていると確かに子供の仕草を見ているような気がしてくる。
 しかしいくらなんでもイシガメ*3クサガメ*4では小さすぎる。これらは大きくなっても30cm程度である。子供ぐらいの大きさに見間違える大きさではない。それに川の岸辺の草むらにいる亀は距離が離れているので実際よりも小さく見える。亀河童説は成り立たないのか。

 亀の図鑑を見ていたらコガシラスッポンChitra indica*5という巨大なスッポンがいることを知った。このスッポンは体長が180cmになるものもいるらしい。もしかしたらこのスッポンが河童の正体かもしれないと、ふと考えた。この大きさならば子供ぐらいの大きさの河童に見間違えることも出来る。
 ただしこのコガシラスッポンの棲息地域はパキスタン、インド、ミャンマー、タイ、ネパールなどである。これが日本にいたというのはいささか*6無理があるかも知れないが、新大陸の亀ではなくアジアの亀なので、もしかしたらと思いたくなる。このコガシラスッポンの「コガシラ」とは小頭のことで体の割には頭が小さいのでこの和名が付いたらしい。

 そして、つい最近、奈良の酒船石*7の近くで第二の亀石*8が発見された。大きさが正にコガシラスッポンである。形もよく似ているが、亀は大抵あのような形なので当然である。とはいっても造形芸術品なので形や大きさからその対象を特定するのは難しい。

 考えてみると第一の亀石*9にしろ第二の亀石にしろイシガメやクサガメのようなヌマガメ類の特徴である甲羅の六角模様がない。大抵の河童の絵でも甲羅に六角の模様がない。ますます巨大スッポンが河童だったと考えたくなる。

 しかし河童の最大特徴である頭の皿をどう説明するかである。亀で頭に毛が生えている種はいない。皆つるつる坊主である。
 草むらから頭を出していれば草が髪の毛のように見えないこともない。

 何かを創作する場合、全く無からはというのはなかなか出来ない。何か対象があるはずである。妖怪*10も同じである。何か最初にきっかけがあって様々な人がそれに創作をどんどん加えていって出来上がるのだろう。
 河童も同じ過程で出来上がった筈である。もしコガシラスッポンが河童の正体ならば、日本の巨大スッポンは絶滅してしまったことになる。そう思うと感慨深い。



*1 河童
*2 History of Internet
*3 イシガメ
*4 クサガメ
*5 Chitra chitra
*6 長谷川町子「似たもの一家」姉妹社 全1巻
*7 酒船石
*8 酒船石遺跡
*9 http://www.crdc.gifu-u.ac.jp/mmdb/marc4/nara/asuka/15.jpg
*10 妖怪って何?

000504

 シリコン半導体素子の次世代を担う技術としてSOI技術*1というものがある。この技術はここ十数年で実用化された。SOIとはSilicon On Insulatorの略でシリコン単結晶層を絶縁体Insulator上に形成する技術である。絶縁体には普通、酸化シリコン*2が使用される。酸化シリコンは良質な絶縁体であるとともにシリコンを高温で熱すれば容易に形成することが出来る。その正体は石英ガラス*3である。
 SOI技術の用途は大電流デバイス*4小電流デバイス*5との複合モノリシックIC*6での電気的分離やMOSトランジスタ*7寄生容量*8低減効果による動作速度の高速化等である。

 SOIには2種類の形成技術*9がある。一つはSIMOX*10と呼ばれる技術でSOIを作る。この方法で作られたウェハーを用いて最新のPowerPC*11が作られるようである。

 もう一つは2枚のシリコンウェハを貼り合わせる方法*12でSOI作る方法である。片方または2枚とものシリコンウェハの表面に酸化シリコンの薄膜を形成し空気中にゴミやほこりが浮遊していない清浄な雰囲気内でウェハーを貼り合わせる。
 ウェハーとウェハーとの間には接着剤は必要ない。というより酸化シリコンが接着剤の役目をする。室温で貼り合わせたウェハーを酸化シリコンが融けそうな温度にしてやるとウェハー同士が強固に接合する。

 このウェハーを貼り合わせる時に巧く貼り合わせないとウェハーとウェハーとの間に気泡が出来てしまう。丁度大きめのシールを貼ったときに巧く貼らないと所々に空気の入った粒が出来るようなものである。シリコンウェハーは単結晶*13なので石のように硬い。だからシールのように空気の入った部分が目に見えて膨らむわけではない。

 シリコンウェハは見た目は灰色というか黒というかいぶし銀というか黒鉄色というか何と表現していいか分からない金属光沢色をしている。金属光沢色をしているので重そうであるが鉄の3分の1以下の重さしかない。見た目の重さでは金塊*14と逆である。透明ではない。透明ではないのは可視光線の領域の話であって赤外線の領域では透明である。赤外線が見える生物にとってはシリコンウェハーはガラス板のように見えるかも知れない。

 赤外線を可視化する装置*15を使って貼り合わせたウェハーを赤外線光源にかざして見ればウェハーとウェハーとの間に出来た気泡を見ることが出来る。気泡の影をよく見ると空気中のゴミが挟まれて出来た気泡には気泡の真ん中に小さなゴミの影が映っている。ゴミが入っていない気泡もある。これはウェハーの非常にわずかなうねりや部分的な反り*16によって出来たものであろう。

 驚いたことにこのゴミの入っていない気泡はシールの気泡と同じ振る舞いをする。シールの気泡は指で押せば気泡が移動する。同様にウェハーの気泡も熱する前の室温で貼り合わせた状態であればウェハーに力を加えてやると気泡が移動する。

 シリコンウェハーはシールに比べて非常に硬いので指で押した程度では移動してくれない。そこで2枚のウェハー間に電圧を印可して静電引力によって力をかけてやる。すると気泡はウェハー内を移動する。ただしこの方法ではウェハー内を移動するだけでシールの気泡のように外に追い出すことはできない。



*1 SOI大規模ASICに適した低電圧・高速の負荷駆動回路を開発
*2 PECVD-SiO2
*3 Nippon Silica Glass
*4 マイクロチップ〜パワーデバイス
*5 Panasonic Micro Computer
*6 日立パワー半導体
*7 MOS型ICの種類
*8 L1999006603-薄層SOI型絶縁ゲート型電界効果トランジスタの製造方法
*9 The Buried Oxide of Silicon on Insulator Materials
*10 IBM マイクロエレクトロニクス
*11 PPC750CX_SOI_SiLK_Cu11
*12 Bonded SOI Wafers
*13 CZ
*14 ■Au−金、Gold 原子番号79 原子量196.967
*15 サーモグラフィ装置
*16 ウェーハ製造技術の概要・その2

000505

 Rita Mitsouko*1というフランスのロックバンドがある。リタミツコと聞くと「利田ミツコ」という女性がやっているように勝手に思ってしまうが、男女二人のバンド名である。ただし、リタもミツコも二人の名前の中には入っていない。Les Rita Mitsoukoと複数形の定冠詞「les*2」が付いているので二人でリタミツコというのであろう。

 ミツコはゲラン*3の香水「Mitsouko*4」から付けたらしい。「Rita」は何なのか分からない。

 ゲランのMitsoukoは何が由来なのか。MitsoukoはNaomi*5と違って日本人女性の名前から付けられた。Mitsoukoとは日露戦争を題材*6にしたClaude Farrereの小説「La Bataille」に出てくる主人公でTogo将軍の妻である。Togo将軍とは東郷平八郎*7がモデルになっているらしい。

 香水はその容器である瓶も商品価値を決める要素になっている。Mitsoukoの瓶*8の形は肩の部分がアールヌーボー*9の影響を受けている。また逆ハート型の蓋は継ぎ手の小さい環を形取っている。

 しかしこの瓶の形を見るとTogo将軍*10から仁丹の将軍マーク*11を連想してしまう。もしかしてMitsoukoの夫Togo将軍、それならば日本の仁丹、ということだったかもしれない。これは極端ではあるが、瓶の肩の飾りや蓋の形はナポレオンの肖像*12を彷彿とさせる。やはり将軍ということから瓶の意匠が創り出されたのだろうか。

 調べてみるとこれは違うようだ。
 Mitsoukoの瓶とゲランの香水「L'Heure Bleue*13青い時」の瓶とは同じ形である。Mitsoukoの発表は1919年*14であるが、L'Heure Bleueは1912年*15であった。Mitsoukoの方が後なのである。しかもL'Heure Bleueとは太陽が完全に沈んだ夕暮れ時の辺り一帯が青く染まる時間を指しており、将軍とは全く関係がない。



*1 LeS RiTa MiTsOuKo
*2 フランス語奮闘記2: 性の知識、リエゾン、否定
*3 Guerlain - cosmetic company : cosmetic beauty supply, beauty tip, skin care, beauty tip, health and beauty products
*4 Guerlain - Les parfums
*5 ナオミ・キャンベル
*6 日露戦争と帝国議会
*7 海軍記念館*東郷平八郎
*8 http://www.guerlain.fr/pics/parfums/produits/popup/mitsouko/flacon.jpg
*9 ミュージアム再発見第11頁
*10 Tsushima
*11 森下仁丹
*12 トレンドウォッチ−アート
*13 http://www.guerlain.fr/pics/parfums/produits/popup/heure_bleue/flacon.jpg
*14 香りへの招待
*15 香水博物館

000506

 スーパーとウルトラではどちらが上か。アメリカではスーパーマン*1であるが、日本ではウルトラマン*2であった。

 電波の周波数帯域*3の名前でUHFとかVHFというのがある。テレビの地上波のチャンネルで1から12はVHF、13から62チャンネルはUHFと呼ばれている。
 VHFとはVery High Frequencyの頭文字、UHFはUltra High Frequencyの頭文字でVHFよりもUHFの方が周波数が高い。

 UHFよりも更に高い周波数帯域にSHFというのがある。これはSuper High Frequencyの頭文字である。電波ではスーパーの方がウルトラよりも上のようである。その上の周波数帯はEHF*4と呼ばれExtremely High Frequencyの頭文字でスーパーやウルトラよりも上があった。



*1 Superman Then & Now
*2 OFFICIAL HOMEPAGE TSUBURAYA
*3 BAND PLANE
*4 周波数帯と電波電波特性

000507

 インターネットで接続するコンピュータを識別する符号でドメイン名*1というものがある。電話番号や住所みたいなもので重なって登録されている所はない*2らしい。

http://nagoya.cool.ne.jp*3/gggyg/zakkisou/zakkidic/01a.html

の「cool.ne.jp」の部分をドメイン名*4とよぶ。

 このドメイン名*5の所有には電話番号と同じように維持費がかかる。只ではないらしい。

 桁数が決まっていて10個の数字しか使えない電話番号と違ってドメイン名は文字数の制限はなさそうだし、使える文字はローマ字と数字なのでほぼ無限の組み合わせがあるはずである。

 しかしドメイン名は使い回しされているようである。維持費を払えなくなるなど、ドメイン名の維持が放棄されれば、そのドメイン名の占有を希望する他の個人や法人に権利が移ってしまう。

 このページ*6はもともと独自のドメイン名「yoko.com」を持ったYoko Onoの公式サイトであったらしいが、何らかの事情でYoko Onoは維持を放棄してしまったらしい。そんなことは全く知らずに当のYokoさんが同じ名前のドメイン名yoko.comを申請したところ認可されたようだ。

 電話番号とは違いドメイン名ではいくらでも組み合わせが出来るので使い回しは必要ないし、間違いの元のような気がする。電話と同じように上で紹介したサイトには「勘違いアクセス」が沢山あるそうだ。ただ、ドメイン名はIPアドレス*7と1対1対応している。IPアドレスは数字の羅列だから結局はドメイン名の数も限りがあるので使い回しがあるのだろう。

 会社や団体の商号や団体名はそのドメイン名と同じ様な役割がある。他の会社や団体と識別するのに使われているわけである。しかし会社や店の名前の重なり防止はインターネットより、はるかに緩い。ドメイン名は世界に唯一だが、商号の場合は市町村内唯一*8である。しかしドメイン名と違い既存の商号と紛らわしい名前は認められない。
 全然関係ないが、こんな名前の商号*9であれば誰も真似しないから重複の心配はない。



*1 ドメインに関する基礎知識
*2 ドメイン名二重登録で混乱
*3 雑記草語句検索【あ】
*4 ホームページのアドレスってどういう意味かな?専門家は見ないでね。
*5 Ip addressとDomain(ドメイン)
*6 YokoOnopage
*7 Ip addressとDomain(ドメイン)
*8 商業登記法
*9 おーい! さるやまハゲの助:しりあがり寿オフィシャルサイト

000508

 Gコード*1の符号の仕組みが全然判らなかった。今でもよく判らない。どこかの誰かが知っているだろうと思ってこの巨大な掲示板*2で聞いてみた。やはり知っている人がいた。インターネットは便利である。

 Gコードの仕組みを直接教えて頂いたのではなく、コードを解析しているサイト*3を紹介してもらった。

 Gに含まれる情報は日付、番組開始時刻、番組放映時間または番組終了時刻、チャンネルである。複雑な方法でGコードを生成している様だ。Gコードは特許*4になっている。

 それにしても何故こんなに複雑なのだろう。



*1 G&G Inc's VcrPlus(TM) Pluscode Java Page
*2 2ちゃんねるへようこそ
*3 Gコード解析(analyzing VCR-plus code)
*4 United States Patent: 5,974,222

000509

 特許の出願*1書式さえきちんとしていれば*2内容はどんなものでも受理される。

 それが特許になるかどうかは別の問題でとにかく出願は出来る。出願された発明の内容はIPC(国際特許分類)*3で分類される。IPC分類とは外国特許文献の利用を容易にするために付与するものでその分類*4は出願されうる発明を全て網羅できるように作られている。

 その為、永久機関の分類*5まである。永久機関*6はまず特許にならないので、分類項目の内容は「永久運動を得たと主張するもの*7」というように発明自体の分類ではなく発明者の意志を分類している。



*1 特許庁ホームページ
*2 特許の手続き−方式審査
*3 よく分かるIPC(図説IPC)について
*4 =(^。^)= 22p IPC分類照会 第6版
*5 H02K 53/00
*6 F03B 17/04
*7 H02N 11/00

000510

 読者の方から間違いを指摘して頂いた。ゲランの香水「Mitsouko」の話題*1についてである。

 Mitsoukoはフランスの作家Claude Farrereの小説「La Bataille」に出てくる女性でTogoの妻であると書いた。指摘によるとこの小説でMitsoukoの夫として登場するヨリサカ・サダオ侯爵は東郷平八郎がモデルではないそうである。ヨリサカは長州出身でフランスの海軍兵学校を卒業しパリで駐在武官を勤め、日露戦争時には大尉という設定である。一方、実在した東郷平八郎*2は薩摩出身でイギリスへ留学したのであった。
 従ってMitsoukoがTogo将軍の妻というのは辻褄が合わないということになる。

 「La Bataille」を読まずに文章を書いたことが原因である。反省しなければならない。 しかし何も根拠がなく書いた訳ではない。
 ゲランのサイトでのMitsouko*3の由来の説明で

Mitsouko, belle japonaise mariee a l'Amiral Togo(筆者*4:海軍大将トーゴーの妻である美しい日本女性ミツコ)

とあったからである。フォントの関係によりアクサンがうまく表示できない部分を赤字で示しておいた。ただしこの訳でも誤謬を犯しているかも知れない。


「君に贈り物があるんだ。受け取ってくれないか」
「嬉しい何かしら」
「開けてごらん」
「まぁ、ゲランのミツコ」
「この瓶、何かに似ているだろ。仁丹の将軍マークに」
「そう言われてみればそうね。でもLa Batailleのミツコはヨリサカの奥さんよ。将軍とは関係ないわ」
「えっ。トーゴーじゃないの・・・」

 蘊蓄を傾けるつもりが逆に傾けられることがないように気を付けなければならない。



*1 Mitsouko
*2 山下校区の先人
*3 心から、消せない香り。ミツコ
*4 AltaVista - World / Translate

000511

 放電管*1に高電圧をかけて陰極線*2を発生させると、その中で羽根車が回る実験*3を教育テレビか何かで見たことがある。ガラスの放電管の中に2本の細いガラスのレールが設けてありその上には水車のような羽根車が乗っていた。このような放電管*4が小学校か中学校の理科室にも置いてあった。すぐ壊れそうな造りなので恐る恐る手に取ってみると、電圧をかけていなくても羽根車が勢いよくレールの上を走り出した。
 放電管の中は真空なので少しでも放電管を傾ければ、羽根車は空気の抵抗を受けずに転がっていくのであった。

 結局、小中学校の頃には放電管の羽根車の実験は見ることが出来なかった。恐らく高電圧電源の扱いに先生が慣れていなかった為であろう。

 ある本*5を読んでいたら羽根車が回るのは放電管の陰極から放出された電子が羽根車の羽根に当たって回転力を与えているのではない、とあった。
 では何故まわるのか。羽根に当たった電子の運動エネルギーが羽根の表面温度を上昇させる。放電管内に残っている気体分子が羽根の表面に当たると熱エネルギーをもらって勢いよく跳ね返る。その時の反作用で羽根が回る、というのだ。

 これはラジオメーター効果*6と呼ばれている。ラジオメーター*7は陰極線の電子の代わりに外からの光*8によって羽根車が温められる。羽根の表は黒く塗ってある*9が裏は光が反射するようにしてある。これによって黒く塗られている方だけが温められる仕掛けである。

 上記の本には放電管の羽根車も熱の作用で回るので熱が逃げやすいアルミのような金属で材料で羽根を作るとうまく回らないとあった。

 しかし小学校か中学校で見た放電管の中の羽根車は一円玉のような銀色をしていた様な気がする。この記憶が正しければアルミだとうまく回らないと言うのはおかしい。ただし、上に書いたようにその実験器具の羽根車が回っているところは見られなかった。

 残留気体分子の熱作用で羽根車が回転するのは本当だろうか*10。なぜ電子の運動エネルギーが一旦、羽根の表面の温度を上昇させるエネルギーに変換され、再びそれによって気体分子の運動エネルギーになりそれが羽根の回転のエネルギーになるのだろうか。そんな面倒くさいことをしなくても電子の運動エネルギーが直接、羽根の回転エネルギー*11になってもいいような気がする。

 放電管にわずかに残っている気体によって羽根車が回転するならば、放電管の中の空気を真空ポンプで抜いていって、真空度をどんどん上げてやればだんだん羽根車が回らなくなるのだろう。こういう実験をすれば理解しやすい。どんどん真空度を高くすると放電し難くなる*12からうまく実験できないのだろうか。でも放電すれば羽根車は回るような気がする。



*1 グロー放電(glow discharge)
*2 Science Museum London - Treasures
*3 Electrons
*4 http://www.chss.montclair.edu/~pererat/s_crooke.gif
*5 『間違いだらけの物理概念』・『続 間違いだらけの物理概念』
*6 よせなべ物理サークル会誌139号
*7 ラジオメーター(放射計)
*8 The Atoms Family - Dracula's Library - Radiometer
*9 Solar Radiometer
*10  [rika96-02497] Re: 光で回る羽車?
*11 Home Page of R. Logan
*12 パッシェンの法則 (Paschen's law)

000512

 最近気付いたのだが、SI単位系*1接頭語*2で10のマイナス6乗倍を表す「μ」だけがギリシャ文字である。他は皆ローマ字である。

 このおかげでワープロなどで単位を書くとき他の単位は半角で書けるのにμだけが全角になってバランスが悪い。文脈から「μ」というのが明らかに判る場合は、ローマ字の小文字の「u」を使う場合がある。

 10のマイナス3乗倍を意味する「milli」でローマ字のmを使っていたため「micro」ではローマ字のmに相当するμを当てたのだろう。結局、接頭語で唯一のギリシャ文字になってしまった。

 SI単位名*3では「Ω」だけがギリシャ文字である。どういう経緯で電気抵抗の単位を表す記号*4にΩが採用されたか知らない。Ohm*5の発音とomegaの発音とがよく似ているからだろうか。

 「μΩ」と書くときは両方とも全角となり非常に見苦しい。しかしΩそれ自体は日本語の鸚鵡*6と同じ発音でしかも文字の形が独特なので昔から気に入っている。μと違ってΩの代用字がない。ワープロでのうまい表記法はないだろうか。



*1 Measurement Standards -j
*2 原子から宇宙まで
*3 SI単位
*4 オームとモー
*5 Ohm
*6 でんきの科学館へようこそ!

000513

 名物に旨いもの無しといわれるが、これはその土地の味覚に馴染んでいない人がそこの名物を食べてもそれ程旨く思わないからだろう。自らもよく経験することである。

 自分が旨いと思っているものを人に食べさせて、感想を聞くとそれ程でもないと言われると「何故こんな旨いものが判らないのだろう。味覚は確かなのだろうか」と思いたくなることもある。まぁ、お互いそう思っているのだろうからどうしようもない。

 好きな菓子*1こんなもの*2がある。これを不味いという人がいるのだろうか。そう思いたくなるような饅頭である。

 その饅頭の名前は「餡麩三喜羅(あんぷさんきら)*3」。写真で見ると柏餅*4のような形態だが、使われている葉っぱは柏の葉ではなく山帰来*5サルトリイバラ*6の葉である。また餅ではなく、しっとりとした*7の中にこし餡*8が入っている。山帰来の葉の香り、麩の柔らかさ、程よい甘さの餡が相俟って絶妙な味を創り出している。

 これを旨くないと言う人が本当にいるのだろうか。名物だけど旨い、はずだ。



*1 全国名菓探訪
*2 餡麩三喜羅
*3 菓子処 大口屋
*4 2 柏餅の柏の葉 お膳になる葉っぱ
*5 サルトリイバラ
*6 サルトリイバラ
*7 金沢加賀麩不室
*8 こしあん

000514

 英語で百万を表すmillion*1は千分の一を表す接頭辞milliと語源が同じらしい。ラテン語*2の千を表すmilleという言葉から出来たという。
 何故、千を意味するmilleから百万を意味するmillionが出来たのか。

mille x mille=1,000 x 1,000=1,000,000=million

という*3があるらしい。最後の「on」が自乗を表しているのだろうか。そのあとはbillion、trillion、quadrillion、quintillion、sextillion、・・・、centillionとなっている。billionはbi-millionで「倍のmillion」と言う意味らしい。以下同様に「tri-million、quadri-million、quinti-million、sexti-million、・・・、centi-million」で「三倍のmillion、四倍のmillion、五倍のmillion、六倍のmillion、・・・、百倍のmillion」のようだ。

 たとえばbillionの成り立ちからすると意味はmillionの倍、算術的には自乗、で

1,000,000 x 1,000,000=1,000,000,000,000

で一兆になる。零の数を倍にすればよい。
 この辺が米語と英語の数詞の混乱の原因であろう。米語の場合の意味はbillionは十億、英語の場合は一兆である。最近は英語も十億という意味で使われているらしい。そうなると米語の場合、billionはmillion(1,000,000) x mille(1,000)となり、billionの語源からずれている。trillion、quadrillion、・・・はそれぞれmillion(1,000,000) x mille(1,000) x mille(1,000)、million(1,000,000) x mille(1,000) x mille(1,000) x mille(1,000)、・・・となる。
 centillionに至っては英語の場合、語源通りにmillionの百乗で10600を意味するのだが、米語ではmillion(1,000,000)にmille(1,000)の99乗を掛けることになるので10303になる。それぞれ零の数が600個と303個になる。

 日本語(漢語)の大きい桁を表す数詞*4よりも合理的に出来ているが、同じ単語で数の意味が二通りあるのは非合理である。



*1 大きい数、小さい数、SI接頭辞(Large and small numbers and SI prefixes)
*2 ラテン語入門
*3 原子から宇宙まで
*4 日本語での命数法

000515

 昨日の続き。日本語で英語のbillionのように掛け算になって言葉があるだろうか。少し違うが、ある。

 「百」は「どど」とか「どうどう」と読む場合がある。「百目鬼*1または百々目鬼」や「百々*2」は「どどめき」や「どど」と読む。地名の場合は川の近くの場合が多い。川の音を当てたのである。

 「十(とお)」x「十(とお)」=「百(どど)」。百で「どど」だから「*3」は余分だが、数が多いことや大きな音を表しているのだろう。

 こんなのもある。栃木*4は元々、「杤木*5」と書いた。明治時代に「栃木*6」と誤って記されたのが一般に使われだして今日に至ったらしい。「杤(とち)*7」は日本で作った字*8である。これも掛け算で「十(とお)」x「千(ち)」=「万(とち)」から「杤」という字を作った。

 どんどん話がずれていくが、銀行の社章で数字を組み合わせたものがある。十六銀行*9は「六個の十」をデザインしている。普通の感覚ならば「六十銀行」であるが「十が六個」で「十六銀行」である。他の数字が付いた銀行にも同じ様な考え方のものがあったが、マークを変えてしまったようだ。



*1 Yahoo!地図 福島県石川郡古殿町大字山上付近
*2 Yahoo!地図 京都府京都市上京区百々町付近
*3 文字と書体の豆知識《雑学編》
*4 栃木県ホームページ
*5 会社概要:栃の実せんべい総本家 養老軒
*6 栃木市のおいたち・明治以降
*7 和製漢字の辞典:巻9(764〜939)
*8 文字と書体の豆知識《雑学編》
*9 16BANK

000516

 6以上の偶数は2つの素数の和で必ず表すことが出来る*1。こう言い出したのはゴールドバッハ*2という人である。

 素数とは1とその数自身以外に約数を持たない数をいう。最小の素数である2以外は全て奇数となる。奇数と奇数とを足すと偶数になるから何となくそうかなぁ、と思う。

 例えば6=3+3、8=3+5、10=5+5、12=5+7・・・確かにそうである。10000=9941+59*3で結構大きな偶数でもそうなっている。

 4x1014*4までの偶数に関して正しいことが確認されているようだが、この予想はまだ証明されていない。



*1 素数に関するいろいろな話題
*2 goldbach.jpg
*3 ゴールドバッハの予想
*4 Verifying Goldbach's Conjecture up to 4 x 10**14

000517

 平仮名の「し」と「つ」は形がよく似ている。片仮名の「シ」と「ツ」もよく似ている。 片仮名の場合、これの書き分けが出来ない子供は結構いるが、大人になっても文脈から「シ」か「ツ」かを判断するしかないような書き方をする人がいる。つまり斜めの線を下から引けば「シ」で上から引けば「ツ」であって、どちらも「丶丶」の書き方が同じなのである。これでは硬筆の場合、本人しか区別が付かない。

 仮名が漢字(真名*1)から作られたことをちゃんと理解していればこのようなことはあまり起こらないと思う。とはいっても「シ」と「ツ」がどんな漢字から出来たかはこの文章を書くに当たり調べてみて初めて知った。

 「シ」は「之」の草体*2から、「ツ」は「川」の草体から出来た。平仮名の「し」と「つ」もそれぞれ「之」と「川」の草体*3からできた文字である。

 平仮名は漢字を崩して作り、全ての片仮名は漢字の一部*2で作ったと思っていたので「シ」と「ツ」は何か発見したような気になった。「し」と「つ」が似ていることと「シ」と「ツ」が似ていることは変でも何でもでなかった。
 他によく似た仮名の組み合わせは「ぬ」と「め」、「ヌ」と「メ」がある。片仮名も平仮名も「奴」と「女」からである。

 吉田戦車の漫画*4で「Jリーグ」の切符と思って試合を見に行ったらサッカーの試合じゃなくて尻に風船を付けてそれをみんなで割り合う変な試合だった、というのがあった。切符をよく見たら「しリーグ」と書いてあった。

 ついでにローマ字の「J」と「I」が似ているのは偶然ではなく、「J」が「I」から作られた字だからである。



*1 文字と書体の豆知識《雑学編》
*2 片仮名の字源
*3 平仮名の字源
*4 伝染るんです。

000518

 SQUID*1と呼ばれる装置がある。日本語で言うと超伝導量子干渉素子でSuperconducting Quantum Interference Devicesの頭文字である。何をする装置かと言えば非常に小さな磁場を検出*2するものである。

 squid*3にはもともと他の意味がある。イカ*4と言う意味である。だれがSQUIDと言う名前を考えたのか判らないが、日本語で新しい科学技術用語を作る際には出てこない発想である。科学用語でなくても既存の日本語の単語と重なるのは避けてしまうだろう。

「先生、超伝導量子干渉素子『ょうでんょうしかんしょうそし』を略してチドリ(千鳥*5)というのはどうでしょう」
「君は寝言を言っているのかね」
「では、SQUIDはどうでしょう」
「うむ、それでいきなさい」



*1 産業技術総合研究所関西センターの全頭型脳磁界計測システム(多チャネルSQUIDシステム)の紹介
*2 SQUIDの動作原理
*3 Search for Giant Squid
*4 スルメイカ
*5 家紋図鑑_鳥

000519

 昔、冷凍光線を吐き出す怪獣*1がいた。熱光線を出す怪獣に対して考え出された怪獣だろう。相手を破壊する目的であれば冷たかろうが、熱かろうがどっちでもいいのだが、冷凍光線とは一体どんなものが考えられるだろうか。

 例えばこのページ*2では冷凍光線は光などの電磁波ではなく冷却スプレーのように物質を照射してそれが気化するときに奪う熱で冷却するのではないか、と考察している。

 温度がある物体は赤外線*3を放射している。室温付近の物質は赤外線を放射しているが、物質の温度が太陽のように高くなれば可視光線や紫外線を出すようになる。どんな温度でも赤外線が多く含まれているので赤外線が出ていると一般にいう。
 赤外線を放射するということはエネルギーを放出するということである。エネルギーを放出すればその物体の温度はどんどん下がっていく。逆にまわりに赤外線を放射するものがあり、物体がその赤外線を吸収する事が出来ればエネルギーを取り込むことになるので温度が上がっていく。
 宇宙空間に置かれた物体は周りに光や電磁波を発するものがなければ、その温度は絶対温度零度(-273℃)にどんどん近付いていく。ただし宇宙黒体輻射*4があるので完全には絶対零度にはならないようだ。

 つまり光線で相手の温度を一瞬にして変化させるには相手が持っている熱のエネルギー*5の出し入れを一瞬にしなければならない。熱線を攻撃相手に照射して無理矢理熱エネルギーを相手に押しつけるのは簡単である。それでは冷凍光線の場合はどうすればいいのだろう。光線を照射すると言うことは相手にエネルギーを与えることなので相手の温度は下がらない。
 負のエネルギーの光線は考えられるか。分子運動が完全に静止した絶対零度以下の温度をどのように考えればいいか皆目見当が付かないが、このようなことを考えればいいのかもしれない。しかしこれは数学の世界の「虚数*6」が現実の世界に存在するかどうかを議論するようなもので、無意味であろう。これは虚数を用いて物理現象などを記述*7できるということとは別問題である。虚数に限らず「数」そのものは現実の世界には存在しないことになるかもしれない。

 ではどうすれば離れた相手の温度を下げることが出来るか。相手にエネルギーを放出させるにはまず自分自身が低温になればよい。そうすれば相手の温度が少しは下がる。
 しかし目の前に氷の塊があってもそれ程冷たく感じない。一方、焚き火なら暖かく感じる。これから判るように熱エネルギーを奪うことが容易ではない。
 自分が絶対零度まで温度を下げても相手も含めて自分以外の周辺の物質はすべて温度を持っているのでなかなか攻撃相手の温度は下がってくれない。

 結局、冷凍光線は無理であろう。



*1 おなら出ちゃっ太ウェブサイト・怪獣変わり絵カード
*2 絶対零度
*3 温度測定理論
*4 インフレーション理論
*5 川崎火力/発電方式の変遷と仕組み
*6 kyo
*7 複素数と波動関数

000520

 8年前に自動車*1を買ったとき、同じモデルのミニカーをかなり長い間探した。車内にミニカーを飾っておきたかったのだ。国産ミニカー*2はもちろん、海外メーカー*3も探した。買った自動車はヨーロッパでも発売*されていたからである。結局見つからなかった。

 それではプラモデル*4にはないかと思い探したが、なかった。
 そうこうしているうちにミスタークラフト*5という模型屋さんからガレージキット*6が発売された。当時、JTCC*7というツーリングカーレースで自分の自動車と同じモデルが参戦*8をしていた。鈴鹿サーキット*9でレースが開催された時は見に行った。模型店がそのモデルのガレージキットを発売したのはやはり既存のメーカーからそのプラモデルが出ていなかったからである。
 早速、恵比寿*10まで出かけて買った。自分の自動車と全く同じ色にするため、修理用のスプレー*11を使って塗装をした。

 暫く車内に飾っておいたのだが子供がいじって壊してしまった。今度、自動車を買うときはミニカーになっているものを買おうと思う。



*1 corona.jpg
*2 TOMICA DREAM MOTORS
*3 Modely Bburago
*4 Tamiya Japan Home Page (田宮模型のホームページ)
*5 ミスタークラフト
*6 ガレージキット通販はF.Mで
*7 モータースポーツ/国内レース/JTCC概要
*8 SHIKOKU'S Web Hobby JTCC 94 Result
*9 鈴鹿サーキット・ホームページ
*10 【楽天市場】ミスタークラフト [会社概要]
*11 soft99_ボデーペン

000521

 天気のいい日に特にやることもないので洗車でもするかと思うことがある。洗車日和*1という言葉があるかもしれない。洗車日和とは一体どんな日和だろうか。

 日が照っているのがいいだろうか。乾きやすいし気持ちが良さそうである。
 理想を言えば屋内で洗車をしてワックスをかけるのが一番いいので本来天気は関係ないが、屋外の場合は気温が低く直射日光の当たらなく、風がない場所で作業した方がいい。

 直射日光が当たると水や洗剤を使って車体を洗っている間に部分的に乾いてしまい塗装にしみが残ってしまう場合がある。風があると砂埃が塗装面に付着して水やワックスを拭き取るときに紙ヤスリの役目をして細かい傷を付けることになる。ヘアスクラッチ*2と呼ばれる色の濃い塗装によく見られる細かな擦り傷の原因はこのような埃による場合がある。

 夏であれば曇り空の早朝もしくは夕方が洗車及びワックスがけにはよい時間帯である。夜は照明が必要となるし、汚れの取り残しやワックスの拭き残しが発生しやすい。曇りだと雨が降り出さないかと心配するかもしれない。しかしそこは勝負である。「洗車道」はそれ程甘くない。天気を見極めるのも洗車技量の一部なのである。

 自動車全体に水をかけ、洗剤で車体に付いた泥や埃を取り除き、水を拭き取り、ワックスをかける。この一連の作業は洗車に関するサイト*3に詳しく説明してあるだろう。
 注意したいのは綺麗にしているつもりが塗装面に知らず知らずにヘアスクラッチを作ることである。そこでワックス塗り、水拭き取り、ワックス拭き取り作業には特に注意しなければならない。

 ワックス塗りのスポンジは洗車作業が終わったら洗剤で洗っておく。スポンジのワックスに埃が付いたまま次の洗車でそのスポンジを使用して傷を付けるのを防ぐためである。
 水のふき取りはセーム革*4がいい。柔らかいので塗装面を傷つけにくい。拭き取り後の水の残りが布雑巾よりも少なくその跡が細かい。人工*5でも天然*6でもよい。天然のセーム革をトランクに入れておくと腐ることがあるので気を付けたい。出来れば洗車道具やゴルフ道具などをトランクに入れっぱなしにするのは止めておいた方がいい。車重が増えて燃費が悪くなる。
 水は高圧空気で吹き飛ばすのが理想だが、装置がないとなかなか出来ない。隙間に入り込んだ水を拭くときは口で息を吹きかけ吹き飛ばすか、タイヤの空気入れを利用して吹き飛ばす。
 ワックスのふき取りはネル*7がいい。量販店などで売っている柄のない安いモップでもいいが糸を束ねている布が新品のうちは硬いので傷を付けやすい。新品を使うときは糸だけが塗装面に接触するように気を付ける。これらは使い捨てせず、洗濯をして何度も使用する。洗濯をすれば布や糸が柔らかくなるので都合がよい。新品を使う前に洗濯してもよい。

 ワックスはシュアラスター*8がお薦めである。このワックスの特徴は塗装面が水に濡れたまま塗ることが出来る。また塗りやすく拭き取りやすい。この特徴は逆にワックス効果がそれ程続かないことである。しかし塗装面の保護のこつは頻繁な観察であるので、ワックス塗布の周期が短くなれば、それだけ傷に対して早期の対処ができる。
 ザイモール*9という高級ワックスがある。値段が飛び抜けて高い。受注生産の製品*10もあるようだ。塗るときもスポンジが傷の原因になるというので直接手で塗るというのが本道、と言う伝説まである。このワックスは屋内作業専門であろう。

 以上の活動によって我が家の自動車は購入した時点からずっと露天の駐車場だがこのような光沢を維持*11している。

 磨き上げた後の自動車に乗ると何かしら性能が向上したような気分になる。実際、空気抵抗は埃だらけの時よりも低下していると思われるが、低下量は測定限界以下だろう。しかし所有者はこのほんの僅かな変化をとらえることが出来る。これを所有者敏感owner-sensitivityという。これは著者が今作った言葉である。



*1 洗車日和
*2 J's HOUSE. - 車にも環境にも優しい洗車の仕方(ボディのダメージリスト)
*3 カービューティープロ フローリオ 洗車 運転 壁紙
*4 皮革の種類
*5 Wipe
*6 光越商事株式会社(原皮の種類 及び 皮革について)
*7 お勧め洗車用品各種クロスbr> *8 FF page シュアラスター
*9 Zymöl.com - Phi
*10 受注生産のザイモールワックスのご紹介です。
*11 corona.jpg

000522

 「母音」という字面から西欧語の母音字はアルファベットの基本のような気がしていた。ところがローマ字の歴史からすると子音字が初めにあって母音字は後から創られたらしい。

 ローマ字(ラテン文字)*1ロシアの文字(キリル文字)*2などはギリシャ文字が基になっている。そしてギリシャ文字*3フェニキア文字が基本*4となっているらしい。

 フェニキア文字*5を用いるセム語族*6は母音が少ないため母音の表記が大抵なされなかったらしい。現代のアラビア語*7で使われるフェニキア文字の子孫であるアラビア文字*8でも母音そのものを表す文字はない。

 ギリシャ人はフェニキア文字から派生したアラム文字*9を借りてギリシャ語を表記していた。丁度、日本人が中国の文字を借りてきて日本語を表記してきた歴史とよく似ている。中国語と日本語は全く違う言語だが、日本は中国から文字を拝借した。アラム語とギリシャ語も同様に全く違う言語であるらしい。
 アラム文字には母音を表す文字がなかったのでアラム語*10に比べて母音の種類が多いギリシャ語の表記には不都合が多かったらしい。

 そこでギリシャ人はギリシャ語にはない子音を表すアラム文字からギリシャ語の母音を表す文字A、E、O、Y、Iを作ったらしい。

 音を図形で表すのだから文字の形と音とには必然性はないはずだが、他言語の子音字から母音字を作るのは何やら不思議な感じがする。



*1 世界の文字で遊ぼう2 文字名ローマ字(ラテン文字)(イギリス)
*2 世界の文字で遊ぼう10 文字名 キリル(ロシア)文字(ロシア)
*3 世界の文字で遊ぼう11 文字名 ギリシア文字(ギリシア)
*4 アルファベットの歴史(1)
*5 フェニキア文字
*6 セム・ハム語族
*7 アラビア語入門
*8 世界の文字で遊ぼう9 文字名 アラビア文字(エジプト)
*9 アラム文字
*10 アラム語(Aramaic)

000523

 夕食で鯵の開き*1を食べていたら、喉に骨が刺さった。喉に骨が刺さるのは何十年ぶりだろうか。ものを飲み込むとチクチクして痛い。

 骨を取るためにご飯を飲み込んでみた。半膳ほど飲み込んでみたが、取れない。何かを食べているうちに取れるだろうと思い込もうとしたが、どうも気になる。妻の友人で鰻の骨が喉に刺さって耳鼻咽喉科で取ってもらったと言う人がいるらしい。*2の骨が刺さるというのはあまり聞いたことがないが、あの細い骨が丁度、痛点*3に刺さったら痛そうである。刺さった骨は病院に行かなければ取れないのだろうか。

 *4に指を突っ込んでみると何か魚の骨らしきものが指先に軽く触れる。取ろうと思い更に指を入れるともどしそうになる。何度もやってみたがなかなか取れない。根拠はないが、寝てるうちに取れるかもしれないと思って寝た。

 やはり朝起きてもまだ取れていなかった。喉に指を入れたら取れそうだったので、思い切って親指と人差し指とを突っ込んで摘んだら取れた。長さ10mmぐらいで太さは0.5mmぐらいの骨だった。



*1 鯵の開き蒸し
*2 わらじや-JTB 国内旅行
*3 痛点
*4 Sagittal Plane

000524

 筆者の宝物の一つに永谷園*1東西名画選セット*2がある。お茶漬けなどにはいっているカードの応募券を15枚送ると抽選で毎週2400名様に好みの東西名画のカードセットが貰えた。

 永谷園のカードと言えばやはり広重の東海道五十三次*3であろう。安藤広重の東海道五十三次を選んで応募した。

 当選した。紙製のカードの箱には永谷園謹製とある。お茶漬けに入っていたカードと同じ大きさのカードが55枚入っていて、その一枚一枚には表の絵の丁寧な解説が書かれている。

 それにしても抽選でこのカードセットが当たるとなっていたが、抽選になることがあったのだろうか。



*1 NAGATANIEN HOME PAGE
*2 KURO 永谷園・他
*3 東海道 東海道五十三次・保永堂版

000525

 LIGAプロセス*1と呼ばれる技術がある。プロセスというのは工程とか製法とかいう意味である。それではLIGAとは何か。LIGAとはドイツ語の頭文字をつなぎ合わせたもので、元の言葉はLithographie(リソグラフィー*2:写真製版) Galvanoformung(電気メッキ) Abformung(成型)である。

 何をする技術かというと非常に小さい機械*3の部品を作る技術の一つである。直径が1mm以下の精密な歯車*4を同時に大量に作ることが出来る。何のための小さな機械部品かというと映画「ミクロの決死圏*5」のような人体内で病気を治すような大きさが数ミリの微小機械や微小ロボットの部品である。現時点ではその様な微小機械の実現はなされていない。しかしその為の技術の一つとしてLIGAプロセスが発明された。

 LIGAプロセスはドイツのカールスルーエ研究所*6で開発された。当時は微小機械*7の発想はなかった。そこでウランの濃縮分離*8ノズルの作製にこのLIGAプロセスを用いようとしたのである。ただ、ノズルを作りたくてLIGAプロセスを開発したのではなく、LIGAプロセスを考えたのではないと思われる。
 LIGAプロセスを思いついたが何か応用するものはないかと思い、分離ノズルを作るのに使ってみるか、と言うことになったのではないか。LIGAプロセスを実現するにはある巨大装置*9が必要である。その装置の有効利用の苦肉の策のような気がしないでもない。予算制度の下で展開されている現代の科学技術の世界にはありがちなことであろう。



*1 住友電工・播磨研究所のホームページ
*2 パターン形成
*3 F.E.R.C Research Data - 1996/12/15
*4 Guest Experiments
*5 FANTASTIC VOYAGE
*6 Forschungszentrum Karlsruhe GmbH
*7 Auf einen Blick - Mikrosysteme
*8 遠心分離法
*9 シンクロトロン軌道放射

000526

 昨日の続き。ある巨大な装置*1とは何か。LIGAプロセスの最初の「リソグラフィー」に用いる光を発する装置である。リソグラフィー*2とは、例えば歯車の図形が描かれたネガフィルムに光を当てて印画紙に歯車の図形を転写する、という操作のことである。LIGAでは印画紙*3の代わりに樹脂の膜を感光させる。その樹脂*4の膜の厚さは光に反応する印画紙の膜の厚さ*5よりも遥かに厚く0.1mm以上あるので、非常に強力な光が必要である。また緻密な図形を転写するためには光の波長を短くしなければならない。その様な波長の短い光とはX線や紫外線*6である。波長が長いと大雑把な図形しか転写できない。

 強力なX線や紫外線を発生させる装置はシンクロトロン放射光施設*7である。電子をほぼ光の速度に加速し、その軌道を強力な磁石*8で曲げてやると電磁波(光)が放出される。これをシンクロトロン放射光*9という。波長の短い光を出すためには電子の速度をどんどん光の速度に近づけなければならない。

 そのため電子に非常に高い電圧を掛けて速度を上げる。電子を加速するには空気などの分子があると邪魔なので電子の通り道は真空にしなければならない。その通り道は大規模な施設になると1.3km*10にもなる。そうなると真空ポンプが沢山いる。高電圧を発生させる電源が要る。光の速度に近い電子の軌道を曲げるためのこれまた超強力な電磁石が要る。X線が出るので人体に危険なので分厚いコンクリートの壁で囲わなければならない。これらを全部揃えようとすると2階建てぐらいのビル*11が必要となってくる。超小型といわれるシンクロトロン放射光施設*12でもやはり大きい。

 人間の体の中に入れようとする機械*13を作るために巨大な装置が必要というのは何とも皮肉なことである。しかしこの隔たりが科学者の心を捉えて離さないのかもしれない。



*1 放射光研究施設
*2 ニコン Technology Now「ニコンと超LSI」
*3 モノクロ印画紙
*4 高分子の表示:PMMA
*5 図1 X線フィルムの構造(直接撮影用)
*6 1.光とX線
*7 UVSORとは
*8 主加速器−1:シンクロトロン加速
*9 夢の光「シンクロトロン放射光」
*10 大型放射光施設 蓄積リング棟
*11 ニュースバル実験棟3次元図
*12 立命館大学SRセンター
*13 知的生産、医療福祉ロボットの研究開発

000527

 「蚯蚓鳴く」というのは秋の季語である。私が住んでいる地方*1のミミズはうるさいぐらい鳴く。ジーッと高い音で一体何処で鳴いているのか判らない。

 音によっては音源の位置が何処にあるか全く判らない場合がある。例えば携帯電話の標準的な着信音は何処でなっているか分かりにくい。自分の後ろで鳴っているのか前で鳴っているのかさえ分からない場合がある。昔の人は何処で鳴いているのか分からないからミミズが鳴いていることにしたのだろう。

 音の方向を知る手だて*2として二つの方法があるらしい。両耳の音の強さ差からその方向を知る方法と、耳たぶ(耳介)*3での音の反射の仕方によって同じ音の高低が微妙に変化する事を利用して方向を推測する方法である。後者の場合*4は音の変化の仕方を学習することによって音の方向が分かるようになるのだろう。

 しかし耳や頭蓋骨の共鳴現象によってある特定の高さの音の聞こえ方が方向によって全く変化しない場合があるかもしれない。ミミズの声や携帯電話の音の方向が分からないのはこのせいなのだろうか。

 かつて本当にミミズが鳴いているのかを確かめに行ったことがある。何処で鳴いているのかその方向が分からないので、近づいて音が大きくなる方向を探しながら草むらの中に入っていく。大きな音を立てると鳴き止んでしまうので、音を立てないように気を付けなければならない。

 草の中にバッタに似た虫がいた。確かにこの虫の付近からあのジーッという音が出ていた筈だ。見つけたときは既に鳴き止んでしまったので確証はない。

 この虫はクビキリギス*5という。キリギリス*6の仲間である。物に噛みつくと首が切れても離さないところからこの名前が付いたらしい。とりあえずこのクビキリギスが「蚯蚓鳴く」の正体であると結論づけた。

 しかし殆どの文献で実際はケラ*7が鳴くとしている。ケラの鳴き声とはどんなものだろうか。土の中で鳴いてあんな大きな音に聞こえるのだろうか。

 昔の人はミミズが鳴いていると思っていたが、調べてみるとケラやクビキリギスの鳴き声であった。これとよく似ているのはコノハズク*8ブッポウソウ*9との関係である。「ブッポーソー」と鳴くのは仏法僧という名の鳥と思われていた。だからその鳥の名前がブッポウソウになっている。だが実際はコノハズクが「ブッポーソー」と鳴いていた。ブッポウソウはギャギャギャと鳴くらしい。



*1 愛知事典
*2 音源定位実験
*3 noisekiso-Youyuland
*4 AViX 3Dはどうして三次元立体音響が可能なのですか?三次元立体音響のからくりを教えてください
*5 クビキリギス
*6 キリギリス
*7 市川の自然 | 虫 | ケラ
*8 コノハズク
*9 ブッポウソウ

000528

 先月逃げ出して*1戻ってきた*2イシガメを池に戻してやった。何となく嬉しそうに水の中に潜っていった。

 こちらの地方*3では捕まえた亀を逃がすときは亀に酒を飲ませてから逃がす、という習慣がある。亀にとってそんなことは迷惑なことなのでそのまま戻してやった。



*1 亀禁止令
*2 亀帰る
*3 尾張国絵図、三河国絵図

000529

 プラズマ*1というと気体の原子と電子がバラバラになって固体とも液体とも気体とも言えない状態を思い浮かべる。英語ではplasmaと書く。ところがこのplasmaは物理だけではなく色々な学術分野で使われている。

 plasmaはラテン語で「形成する」という意味らしい。これから色々な言葉が作られている。

 エクトプラズムectoplasm*2心霊関係*3で使われる言葉である。

 メタプラスムmetaplasm*4は文法用語で語形変異という意味らしい。

 マイコプラズマmycoplasma*5は病原体の種類の一つである。myco-とは菌とかキノコという意味である。

 プラズマと言うとどうしても電離気体*6を想像してしまうので、「マイコプラズマ」と聞くとプラズマを放出しながら踊り狂う舞妓さん*7を想像してしまう。



*1 プラズマとは?
*2 The Barbapapa Web Site
*3 Ectoplasm
*4 metaplasm
*5 マイコプラズマ肺炎
*6 高周波誘導熱プラズマとは
*7 小万喜の部屋

000530

 世の中は 澄むと濁るで大違い 福に得あり ふぐに毒あり

という狂歌*1がある。「福」が濁ると「ふぐ」、「得」が濁ると「毒」とうまい具合に出来ている。「とく」は「得」でも「徳」でも意味からするとどちらでもいいであろう。

 ポアソン分布*2というのがある。物理学者であり数学者でもあったPoisson*3に因んだ名前である。

 poissonというのはフランス語で魚という意味である。だからポアソン分布は「魚の分布」である、という冗談を毎年繰り返している大学の先生がいるかもしれない。実際ここ*4ではポアソン分布を使って魚の漁獲量を推定している。

 poissonから「s」を一つ取るとpoison*5になる。poisonはフランス語で毒である。「魚」から「s」を取ると「毒」になる。何となく上の狂歌と似ている。



*1 川柳狂歌の部屋
*2 4 ポアソン分布とその応用
*3 Simeon Denis Poisson
*4 大西洋メバチの資源量指数の推定
*5 DIOR official website

000531

 小学生の頃、図鑑か何かで提灯アンコウ*1を初めて見たときは世の中には不思議な生き物がいると思った。チョウチンアンコウ*2の「提灯」は背びれが変化して発光器官が備わったらしい。

 提灯で小魚をおびき寄せて食べてしまうことだけでも凄いのに、この提灯アンコウはもっと凄い特徴を持っていることを知った。

 チョウチンアンコウは雄と雌との大きさが桁違い*3なのである。普通、事典に載っているチョウチンアンコウの挿し絵*4は「雌」の姿である。生物で雌の方が大きいというのはよくありそうだが、雄の大きさが雌の1/10以下というのはあまりないような気がする。

 それだけではない。雄はあまりにも小さいので雌に間違えて食べられないように、雌の体に寄生しているのである。この図*5のチョウチンアンコウの腹の付近に尾びれと背びれが付いたイボのような突起物が二つ付いている。これがチョウチンアンコウの雄である。

 幼体の時に雄は寄生する雌を見つけて食らい付きそのまま雌の体に癒着してしまうらしい。捕食する必要がないので目も口も退化してしまう。目と口は雌に食らい付くときまでの役目しかないのだろう。機能しているのは生殖器官だけである。
 昔はこのことがよく判らなくてチョウチンアンコウ*6の独特な寄生虫*7だと思われていたらしい。

 人間で想像すると、女性の太股の付近に小さな男性が寄生していることになる。すさまじい姿である。



*1 魚のお部屋 チョウチンアンコウさん
*2 A deepsea anglerfish, Bufoceratias wedli - Australian Museum
*3 チョウチンアンコウ
*4 チョウチンアンコウ
*5 NOVA Online | Into the Abyss | Cryptopsaras couesi
*6 NOVA Online | Into the Abyss | Deep-Sea Bestiary
*7 知識の泉



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