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0801雑記草


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080101

 今年の年賀状*1こうなった *2。今年も家族の近況を知らせる写真を並べた。今年は様々な大きさの写真で構成した。恒例の宇宙人*3も入れた。今年はわかりやすいところに入れたので、写真をしげしげと眺めた人は気付いただろう。



*1 年賀状(7)
*2 2008nenga.jpg
*3 2006uchujin.gif

080102

 正月にパソコンを起動させると画面で正月の挨拶をしてくれる *1今年もちゃんと挨拶をしてきた *2



*1 誕生日
*2 akemashite.gif

080103

 故あって知人にDVDを送った。普通郵便で送った。DVDの直径はCDの直径*1と同じで12cmである。一方、定形郵便物*2の最大寸法は縦23.5cm、横12cm、厚さ1cmとなっている。重さは50gが最大でこの範囲なら90円で送ることができる *325g以下なら80円*3だ。

 封筒の幅が12cmまでで、DVDの直径が12cmなので厳密には定形郵便で送ることは不可能だが、大きめの封筒に入れて幅を詰めて折ってぎちぎちにすれば、12.3mmぐらいになる。傷防止のため不織布*4付きのDVD入れ*5に入れて封筒に入れた。これも当然、DVDよりも大きい。DVDの両端が少しはみ出るぐらいにDVD入れの両端を切った。もともとDVDの端の数mmにはデータを入れていないので問題はない。こうすることによってDVDを保護しながら定形郵便物にすることができた。

 DVDは二枚送った。重さが45g程度になった。家に90円分の切手がなかったということに加えて、定形郵便の寸法の誤差がどこまで許容されるか判らなかったので、郵便局の窓口で投函することにした。窓口では重さを量っただけだった。目分量で大体12cmであれば問題がなさそうだ。DVD二枚を90円で送ることができた。



*1 無念なこと
*2 定形・定形外郵便物のサイズ・重さ - 日本郵便
*3 定形・定形外郵便物の料金 - 日本郵便
*4 不織布(ふしょくふ)のご案内 | 不織布について | 日本バイリーン(株)
*5 [News] ティッシュ感覚で1枚ずつ取り出せる、便利な紙製BOX入り不織布CD・DVDケースを発売。

080113

 書籍などのインターネット通信販売の「アマゾン*1」は、書籍販売において他社との差別化のために一回の注文合計金額が1500円以上だと送料を無料にしている。書籍は再販制度*2の適応を受けているので、どこで買っても通常は定価*3で売られている。本の安売りはできないので、送料で安くする。通信販売だからできる安売りである。

 更に1500円以上ではなくても、送料が無料になる場合がある。特典会員*4になると1500円より少ない注文でも送料が無料になる。ただし会員になるためには年会費が必要で、年間3900円を*5支払うと会員になれる。

 これは、と思って入会を一瞬考えたが、無駄なので止めた。1500円以上になるようにまとめて注文すればいい。文庫本一冊だけを送料無料ですぐに手に入れたいと思うことはない。



*1 雑記草商店 - 書籍
*2 再販制度
*3 再販制度 | 社団法人 日本書籍出版協会
*4 Amazon.co.jp:ヘルプ > 各種サービス > Amazonプライム™ > Amazonプライム™についてよくある質問
*5 Amazon.co.jp:Amazonプライムの会員登録

080114

 通信販売の「アマゾン」の特典会員*1になると送料が只になる。ただし会員になるには年間3900円*2かかる。しょっちゅうアマゾンで買い物をすれば、得かと思ったが、そうでもないので会員になっていない *3

 それにしてもこの会費の「年間3900円」はどこから来た値段だろうか。会員で受けられる恩恵は送料無料の他に、優先的に発送処理をする*4手数料も只になる。全てが対象ではなく、優先発送処理が可能な商品とそうでない商品*5があるようだ。優先だと一日程度早く届くらしい。

 送料は1499円以下の場合はいくらか。国内なら一律300円である *6優先発送手数料は350円である *7。500円の物を一日でも早く手に入れようとすると送料だけで300+350=650円かかるが、特典会員だと商品代金だけで済む。

 会員は3900÷650=6回以上利用すれば元が取れる*8ことになる。二ヶ月に一度ぐらいは1500円以下の品物を一日でも早く手に入れたいと思うことがあるかもしれない。とは言え大人ならば一週間ぐらい簡単に我慢できそうだから、欲しい物の合計が1500円以上になるまでまてばいいような気もする。逆に一日も我慢できない人は、一度に買う金額はすぐに1500円以上になりそうだ。すると優先発送だけの恩恵となり、3900÷350=11.1・・・で毎月一回以上使わなければ元が取れない。我慢できない人はしょっちゅう買うのですぐに元が取れて得になる。

 以上は利用者の立場で損得を考えた。アマゾンにとってこの仕組みはどのように役に立っているだろうか。顧客は会費を払うと「元を取る」という心理が働いて、その分売り上げが増える。送料に関しては3900円分の先払い以上を利用されると梱包材や人件費、輸送費用の点で負担が増加するかもしれないが、年間3900÷300=13回以上、1500円以下の商品を注文する人は滅多にいないだろう。

 優先発送はどうか。優先発送は発送処理の順番を変えているだけだから実質的な負担増はない。顧客が優先発送を選んでくれれば、本来その都度手数料が入る筈だが、特典会員の顧客から入るのは先払いの会員費が上限になる。儲け損ねる訳である。

 そもそも一日余分に待てばいいのだから、「優先発送」を希望する人はそれ程いないだろう。そこで送料無料も餌にして、特典会員として3900円を先払いをして貰う。手数料も入るし、元取り心理効果で顧客当たりの売り上げも増加する。巧く考えられた仕組みである。



*1 Amazon.co.jp:ヘルプ > 各種サービス > Amazonプライム™ > Amazonプライム™についてよくある質問
*2 Amazon.co.jp:Amazonプライムの会員登録
*3 アマゾンの仕組み
*4 Amazon.co.jp:ヘルプ > 配送 >  お急ぎ便
*5 Amazonプライムの対象商品は?
*6 Amazon.co.jp:ヘルプ > 配送 > 配送料
*7 お急ぎ便を利用した場合の配送料はいくらですか?
*8 スキースキー

080115

 幼少の頃から気になっていた深海魚「オピソプロクタス」の挿絵を見つけた。以前にこの魚を話題にした時*1、幼少の頃に見たことのある図鑑に載っていた挿絵をweb上には見つけることができなかった。六年ほど前のことである。

 記憶にある挿絵は、水木しげる大先生*2の描く眼鏡を掛けたしがないサラリーマン*3を彷彿とさせるものであった。しかし六年前は、このようなのっぺら坊のオピソプロクタス*4しか見つけられなかった。

 今回見つけたのは、かって図鑑で見た「オピソプロクタス *5」そのものであった。まさにこれが筆者の目に焼き付いていたオピソプロクタス*6である。

 古い型の潜水眼鏡*7か何かを付けて瞼を綴じている様に見えていたが、見つけた挿絵を改めて見てみるとどこからどこまでが眼なのかよく判らなくなってきた。実物写真*8を見つけた。挿絵と雰囲気がかなり違う。どうも眼は頭の上の部分*9らしい。

 この魚は、英語でその眼の形状から通称「barreleye*10(樽状の目)」と言うようだ。日本語だと出目似義須*11(でめにぎす*12)らしい。



*1 オピソプロクタス
*2 ナプーン
*3 水木しげるの妖怪ワールド
*4 Opisthoproctus soleatus
*5 Opisthoproctus soleatus picture (Opsol_u1.jpg) by Welter-Schultes, F.
*6 Opsol_u1.jpg
*7 潜水・ダイビング用語
*8 Norbert Wu: Deep Sea Life Images - DEP0020
*9 barreleyetop.JPG
*10 Results for Barreleye
*11 にぎす(おきうるめ) /高知県で獲れる水産物
*12 Gallery  中深層に生息する生物

080116

 漢字の訓読みで最も長いのは、「ほねとかわとがはなれるおと」とか「あるきかたがただしくない」*1である。訓読みとは漢字をその意味を基に日本語で読むことなので、その漢字の意味を表しているのか読みそのものを表しているのか少々区別が付かないところがある*2常用漢字では音と訓が明確に定義されている*3が、それ以外の漢字には特にその取り決めはない。音の方は中国の文献が基になっているはずだから、問題はないと思われるが、訓の方は漢和辞典の編集者の考え方に依って意味だけを表すのか読み方でもあるのかが変化する*4

 「蔘」という漢字は音では「シン」と読む。訓は『新漢字必携』等によると「ちょうせんにんじん」となるらしい。手許の漢和辞典では漢字の意味として「ちょうせんにんじん」とある。

 訓は日本語即ち大和言葉の読みだから「ちょうせんにんじん」が訓というのは可笑しいのではないか。「ちょうせん」も「にんじん」も漢語である。いくら何でもこれを訓読みというのは無理がある。



*1 政関白
*2 「長訓読み」に関する注意
*3 常用漢字表(学年配当・総画数付き)
*4 訓読み

080117

 こんな便利な物があるとは。リング半田*1である。電子回路などを作る時、半田付け*2をする。電子部品のリード線部分とそれを接合する電子基板の銅箔とを半田こてで同時に熱しながら*3糸半田*4を熱した部分にあてて、半田を溶かして接合させる。半田、リード線、銅箔が同じ温度になって初めてそれぞれが上手く接合する。

 作業は右手で半田こて*5を持って作業台の上にある電子回路基板の半田付けする部分にこて先を当て、その部分に左手で糸半田を持っていく。大抵の半田付け作業は、ちゃんとした工作用の作業台ではなく、食卓であったり、畳の上であったりする。従って半田付けをする相手は固定されているわけではない。こてを当てる相手が不安定なので、半田付け部分を上手く熱することができない場合がある。両手は半田こてと糸半田で塞がれているので、半田付けする相手が不安定でなかなか熱せられないと、非常にもどかしい思いをする。

 そこで登場するのが「リング半田」である。小さな電子部品のリード線*6同士を半田付けする場合、左手でリード線を固定し、更に左手の余った指で糸半田をつまみながら、右手で半田こてを当てる*7。糸半田が上手く当たらないのでイライラしてしまう。

 リング半田を使えば、このような半田付けいとも簡単に半田付けができそうだ*8。糸半田を持つ左手が解放されるので、作業の効率はかなり上がる*9だろう。一体いくらぐらいか。リング半田一個当たり7円程度*10である。



*1 リングハンダって何ですか?
*2 第4章 半田付けの方法
*3 半田付け
*4 ハンダ付け職人のWEBはんだ付け基礎講座 04
*5 半田ごて
*6 リード 1 [lead] - goo 辞書
*7 n_pho_14.jpg
*8 アマチュアのためのリングハンダ使用法1
*9 アマチュアのためのリングハンダ使用法2
*10 リングハンダのサイズと価格

080118

 半田*1の語源は何か。愛知県に半田*2という地名がある。何かこれに関係するのだろうか。どうも違うらしい。

 半田付けの半田は「盤陀」とも書くようだ。日本工業規格では平仮名で「はんだ *3」と表記することになっているらしい。

 言海*4に二つの語源説が掲載されている。一つの語源説は地名からである。愛知県の半田ではない。岩代國半田銀山ニ起ルト云、とある。岩代國とは現在の福島県である。ここにあった半田銀山*5が由来となっていると言う。銀山で採れるの銀だ。一般に半田と言えば鉛と錫との合金である鉛はんだだから銀とは色は似ているが違う。銀を使った半田に「銀ろう」という物もあるが、鉛半田と比べると格段に融ける温度が高い*6ので昔はなかったのではないか。そうなると半田銀山説は怪しい。

 もう一つは、「或云、無來(マレイ)諸島ノBanda島ノ産に起ルト」とある。しかし日本溶接協会*7のページには、そんな名前の島はない*8としている。

 ところが調べてみるとちゃんとある。Banda諸島*9と言う場所がある。古い地図*10にはっきりとBanda島*11と書いてある。現代の地図*12では見つけられなかったが、昔の地図にはBandaと書かれたもの*13がある。ただ古い地図にも「The Spice Islands*11」とあるように鉱山ではなく、香辛料の生産地用の植民地となっていたようだ。

 ということはこれも後付けの語源説になってくる。結局よく判らない。三文字では語源を辿るのは難しい。



*1 リング半田
*2 半田市ホームページ
*3 はんだ:鉛フリーはんだQ&A
*4 カバ
*5 観光「観光スポット」半田銀山
*6 手仕上げ作業
*7 日本溶接協会(JWES)
*8 JWES −What's welding−
*9 Banda Islands - UNESCO World Heritage Centre
*10 East_indies.jpg
*11 Banda.jpg
*12 Bandanaira Airport (NDA) Details - Indonesia
*13 image: Map of the Banda islands

080119

 半田の語源の続き *1。そもそもなぜ「半田」や「盤陀」という漢字が当てられたのだろう。

 明治以前は「盤陀」と書いたらしい。この熟語の中国から来たもともとの意味は「石のわだかまっているさま、蛇のとぐろのような形の石のさま」である。はんだが融けて地面に落ちて固まった様子を表しているような気がする。昔はハーシーズのチョコレート*2のような形の「はんだ」が一般的だったかもしれない。

 インドネシアのBanda島と「はんだ」との関係はどこから出てきたか。マレー半島は錫鉱山で昔から有名*3なので、これと混同されたかもしれない。「盤陀(ばんだ)」なのでBandaとつなげられたとも考えられる。

 「半田」はどこから来たか。「盤陀」を「はんだ」と発音する人が出てきて、それが一部に広がり、「盤陀」よりも簡単な「半田」と言う字が当てられるようになる。次に「はんだ」の銀色が銀を連想させ、民間語源として「半田銀山が由来」とされたのではないか。

 ところでこの半田銀山の「半田」の語源は何か。これは愛知県の半田の語源と同じだろうか。どちらも開墾地の「はるた」「はりた*4」が訛って「はんだ」になったのかもしれない。また赤土や粘土の意味の埴(はに)*5田が転訛して「はんだ」になったという説もある。何れにしても半田銀山も愛知県の半田も同じような語源なのだろう。



*1 半田の語源
*2 HERSHEY'S KISSES Brand Chocolates
*3 マレー半島
*4 針が付く地名
*5 大阪高槻新池遺跡 ハニワ工場公園

080120

 中学生の頃でも秘密基地があった。秘密基地ごっこ*1は小学生にとっては必須の遊びであったが、中学生にもなればそんなことに血道を上げるのは幼い証拠であり、随分と格好の悪いことと思われるので、例え秘密基地を造りたくても造らないのが普通であった。

 しかし秘密基地があった。どこにあったか。自分たちが通う中学校構内にあった。体育館の中にあった。体育館の舞台の下は折り畳みの椅子*2の収納庫になっていた。秘密基地は、その収納庫の奥まったところにあった。

 舞台下の収納庫には照明はないので、暗闇の中を手探りで進んでいく。秘密基地に到着すると直ぐさま懐中電灯を灯し、蝋燭に火を点ける。基地にはござが敷いてあった。常用の照明が懐中電灯ではなく蝋燭だったのは、長居をしていると電池が直ぐなくなってしまうこと、更には蝋燭であれば煙草に火を点けるのに丁度良かったという事情があった。従って基地には煙草も常備されていた。その他、アーモンドチョコレート*3やスルメなどが置いてあった。スルメも蝋燭の火で焼いたりして食べていた。

 これらの物資はどのように調達されていたのか詳細は不明だったが、それは想像に難くなかった。当時、筆者はその秘密基地に招待され、その利用を許されていただけで、物資調達には加わっていなかった。唯一貢献したのは照明用のランプを提供しただけだった。そのランプ*4は高さが10cm程度の小さな土産物であったが、アルコールか灯油を入れてやればちゃんと使えた。

 段々、秘密基地の噂が広がってしまったので、先生に知られる前に自主的に撤収してしまった。授業の合間に秘密基地に行っては、煙草を吸ったりやスルメを食べていたので臭いがプンプンしたはずである。先生は何らかの疑いを持っていただろうが、まさか体育館の舞台の下でそんな男子中学生*5の天国があるなんて想像もできなかったのではないか。もしかして先生方は全てお見通しで、生徒達が自主的に撤収するのを待っていたのかも知れない。そんなことはあり得ないと思うが、もしそうだとすると相当素晴らしい先生に教育を受けていたと云うことになる。



*1 秘密基地
*2 イスのサンケイ-商品情報(SF510シリーズ)
*3 グリコ アーモンドチョコレート マカダミアチョコレート
*4 民生用ランタン特集
*5 ビキニ姿と英和辞典

080121

 日本の糸魚川-静岡構造線*1では、北アメリカプレートとユーラシアプレート*2とがぶつかり合っている。その北アメリカプレートとユーラシアプレート*3アイスランド*4から吹き出ている。アイスランド一帯だけから吹き出しているのではなく、丁度アイスランドの部分は陸地なのでその吹き出している部分が良く見えるということだ。吹き出しの部分の割れ目は「gjá*5(ギャオ、ギャウ)」と呼ばれる。

 不思議なのはアイスランドの部分だけ陸地になっていることである。プレート*6吹き出し部分*7の大部分は大西洋の海底にある *8

 アイスランドだけが陸地になっているのは何か必然性があるのか。それとも偶々そこだけが陸地として盛り上がっているのか。プレートが大陸か海洋かに分かれる境目はその密度にあるらしい。マントル*9の対流によって吹き出てきたプレートは大陸を形づくっているプレートよりも重いらしい。従って大きく盛り上がれないので海の底のままである。大陸を形づくるプレートは古代に何らかの原因で海洋の底にあるプレートの岩石よりも軽い岩石で形成されたようだ。その部分は地球表面上で一塊りになって盛り上がっていた *10。大陸以外には水が溜まって海になったのだろう。

 その後、マントルの対流によってプレートが動きだす。大陸ができた時にもプレートは動いていたに違いないが、動き方は今と大きく違っていたのだろう。だから一塊りの大きな大陸ができたに違いない。古代の大きな大陸ができた時と違う動きでプレートが動き出せば、大陸は分裂せざる得ない*11。分裂した原因はプレートの吹き出しによる。しかもそのプレートは重いので海底のプレートにしかならない。軽ければ新しい大陸が形成することになるが、現在の大陸で出来上がりの時期が大きく異なる証拠は見つかっていないのだろう。太古に大陸が分裂し出してからは一度も新しい大陸は出現していないのかもしれない。

 そう考えるとアイスランドというのはかなり特異な島ということになる。もしかすると大陸になりかけているのかもしれない。



*1 フォッサナグナ
*2 富山は日本の生みの親 プレートテクトニクスから見た富山
*3 Fig2.jpg
*4 Understanding plate motions [This Dynamic Earth, USGS]
*5 Geology of Thingvellir
*6 Science Product Support - GPS Site Motion Vector/Crustal Velocity Archive | UNAVCO Facility
*7 Main types of plate boundaries [This Dynamic Earth, USGS]
*8 Mid-Atlantic Ridge [This Dynamic Earth, USGS]
*9 地球惑星物理学科 [ マントル対流 ]
*10 Historical perspective [This Dynamic Earth, USGS]
*11 プレートテクトニクスの話

080122

 ライデン瓶*1が見たくなったので、オランダのライデン*2に行って見てきた。ライデン瓶とは電気をためるための瓶*3で、約250年前にオランダで発明された。現在でも理科教材として販売されている*4が、本物が見たくなった。念のため書くが *5ライデン瓶*6の「ライデン」はオランダの地名であって「雷電*7」ではない。

 ライデン大学*8に行けば、見られると思って色々調べてみたが、ライデン瓶がどこにあるか判らなかった。色々調べているうち*9にライデンのブールハーヴェ博物館*10にあることが判った。

 これがその「ライデン瓶*11」である。発明者のPetrus van Musschenbroek*12が1746年に作ったものかどうかは、よく判らなかった。しかし原型に最も近いものだろう。一緒に色々な電気関連の実験装置*13が展示してあった。

 オランダのライデンにあるライデン瓶を見たことがある日本人はそれほど多くないのではないかと思うとわざわざ見に行った甲斐があった。



*1 ミュッセンブルーク[電気史偉人典]
*2 Home - Leiden.nl > Stad van ontdekkingen
*3 小林理研ニュースNo.95_4
*4 ウチダ理化 製品検索ページ 2-131-0701-P1.jpg
*5 雷
*6 Leiden Jar
*7 滋野
*8 Leiden University
*9 欧米の科学博物館めぐり ブールハーヴェ博物館
*10 Museum Boerhaave
*11 R0012506.jpg
*12 Pieter (Petrus) van Musschenbroek
*13 R0012503.jpg

080129

 同年代の友人を亡くした。原因は非常に稀な病気*1だった。この病気により肺炎*2が誘発され、それによって帰らぬ人となってしまった。病気と判ってから数週間だったようだ。入院していたことも知らなかった。

 突然、電話で訃報を聞き、慌てふためきながら他の仲間に連絡をした。

 運命なのでどうしようもなかったのだが、悔し過ぎる。



*1 難病情報センター|多発性筋炎・皮膚筋炎 特定疾患情報
*2 難病情報センター|特発性間質性肺炎 特定疾患情報

080130

 麻雀における役*1に「七対子(チートイツ)*2」と言うのがある。麻雀の役*3には様々な牌の組み合わせがあり、七対子 はその中の一つで、二枚の同じ牌を七組集めれば、あがりとなる。「あがり」というのは、そこで一旦勝負が決まることを言う。あがりはその組み合わせの難しさで得点が異なり、七対子は下から二番目の得点とされ、比較的簡単にできあがる組み合わせである。

 麻雀の役は通常、三枚の組を四つと二枚の同じ絵柄の牌を一組とで構成される*4三枚の組は同じ数で同じ絵柄牌が三枚でも同じ絵柄で連続する数の牌が三枚でも良い *5。これが基本形で合計十四枚である。七対子も当然十四枚だが、二枚組が七組なので形が全く違う。このように基本形から逸脱した役は他に二種類あるが、それらは最高得点が得られる役*6であって、通常の役で基本形から外れているものは七対子のみである。

 この 七対子という役はアメリカ*7で考案されたらしい。ポーカーのツーペアからの連想だと言われている。

 麻雀の牌は一つの絵柄*8に対して四枚ずつ揃っている。数も絵柄も全く同じ牌が四枚ずつある。七対子はその内、二枚ずつを使って役が作られる。同じ絵柄を四枚使っても七組作れるので、「七対子」になるはずだが、一般に普及している規則では、「四枚使い」は役として成り立たないとされている。

 何故か。「七対子」の「七」は「七組」ではなく「七種類」だから、絵柄が六種類、五種類もしくは四種類になる「四枚使いの 七対子」は駄目だという。定義だけの問題だからそう決めれば、それで問題がないが、どうもしっくり来ない。競技の規則というのは、安易な勝ち方を禁止するのが普通である。否、規則というのはそれしかない筈だ。簡単な勝ち方は許されない。それからすると「四枚使いの 七対子は駄目」というのは全くおかしい。こちらの方が七種類の七対子よりも明らかに難しい。

 従って競技としての麻雀で、この規則は矛盾している。どうしてこの様な規則が広がったのだろう。おそらく単に役の出来上がりが優雅ではないからだろう。四枚の部分があると組み合わせとして美しくない。それ以外に考えられない。麻雀は風流さを表現したところが随所に見られる*9ので、そんなところが影響しているかも知れない。

 それを「七種類」だからとか、「ツーペアーが全部同じ札ならフォーカードになるじゃないか」と論点がずれた説明をするのは少し間が抜けている。



*1 日本プロ麻雀連盟競技ルール|日本プロ麻雀連盟
*2 和了役
*3 一巡
*4 第10回 麻雀の役を判定する:ITpro
*5 zu2.jpg
*6 確率
*7 Mah Jong - History and Useful Information
*8 mohjong_hk.jpg
*9 東南西北

080131

 漫画で書かれた徒然草が置いてあったので、それを読んでいたら気になるところが出てきた。第六十段*1仁和寺*2にいた芋好きの僧侶の話しである。

 仏法を講義する時に大きな鉢にうずたかく芋を盛ってそれを食べながら仏典を読む姿が描かれているが、そこに書かれている芋はどう見ても薩摩芋なのである。徒然草は1300年頃に書かれた *3。一方、薩摩芋は1600年頃日本に伝来した*4とされている。一休さんの桔梗屋*5算盤を弾く姿*6と同じである。どちらも当時は日本に伝わっていなかった。

 原文を読む*7と「芋頭 *8(いもがしら)」とある。里芋*9のことである。子供向けの本なので気を付けて作って欲しい。



*1 Tsurezuregusa
*2 仁和寺縁起
*3 つれづれぐさ 【徒然草】 - goo 辞書
*4 サツマイモの伝来
*5 東映アニメBBプレミアム:一休さん
*6 一休さん
*7 徒然草(日本文学大系)1/4
*8 TRIZ
*9 蛸畑(2)



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