|
表紙 | 目次 | リンク集 | 掲示板 | メール | 遺構探訪 |
0509雑記草
050902柳宗理*1によって考えられた意匠の自動車がある。このオート三輪*2と小型自動車*3とである。オート三輪は三井精機工業*4、小型自動車は富士自動車工業*5が製作した。
自動車は衝突した時などの安全性が重要だが、形だけを見ていると完全に物欲の対象*6に入ってしまう。近頃、何故こういったすっきりとした素晴らしい意匠の自動車が出てこないのだろうか。最近では、この自動車が近かった*7が、改良を重ねていく内にだんだん下品な意匠に変化している*8。民衆に阿(おもね)るとろくな事がない。
*1 柳宗理のはかり
*2 オート三輪、1956、三井精機制作
*3 バン型小型自動車、1960、富士自動車製作
*4 三井精機制作 ハンビー mitsui.pdf
*5 中島飛行機 - Wikipedia
*6 好きな形をした自動車
*7 【 carview 】 新車クローズアップ スズキ MRワゴン
*8 ■ carview ■ スズキ MRワゴン - クルマ総合カタログ
050903「食パン」の語源は何か。パンは食べるものに決まっているのにわざわざ「食」を付けてしまったのは何故か。以前、「食卓パン」の略ではないか*1と書いたことがある。改めて調べてみると色々説があることが判ってきた。消しパン*2と区別するためという間抜けな語源説は別として、もっともらしいのは「本食(ほんしょく)パン」「主食パン」の略ではないか、という説である。
これらの言葉は「菓子パン」と区別するために出現したと考えられる。もともとパンと言えばあの四角いパンを指したのだが、間食用にパンの中に餡やクリームなどを入れた菓子パンが作られたので、それらと区別するため「本食パン」「主食パン」という言葉が出てきたのではないか、というのだ。所謂レトロニム*3である。
「本食パン」「主食パン」が略されて「食パン」というのも何となくあやしい。なぜ「本パン」「主パン」ではないのか。「本食パン」「主食パン」と繰り返して言っているうちに「本」「主」の音が消えて「食パン」となったのだろうか。
「菓子」に対して「主食」というのは納得がいく。一方、「本食」という言葉はあまり一般的ではないと思われる。もしかしたら本食パンというのは食パンに「本」を付けて「本当の食パン、本来の食パン」という意味で後に作った言葉ではないだろうか。何となくそんな気がしてきた。
それでは「主食パン」はどうか。「間食パン」や「洋食パン*4」などという言葉が考えられる中、主食パンだけ「食パン」と略され、その言葉が生き残る可能性は高いのだろうか。確かに「しゅしょく」は少し発音しにくい。これが略されて「しょく」だけになる可能性はあるような気がする。
菓子パンに対する言葉であることは間違いないだろう。菓子に対して「食事」「食糧」という意味を込めて「食パン」という言葉ができたのではないだろうか。即ち最初から「食パン」で、略でも何でもないのである。この方が語源としてすっきりする。
*1 パン
*2 トンボ鉛筆文具の歴史
*3 カメノテ(2)
*4 ヤマザキ「パンの街かど」|パンのミニ百科 日本生まれのパンは?
050904よく「写真はイメージです*1」という文に出くわす。商品の広告や雑誌の記事などで「実際は違うけど見ている人にこんな感じに想像して貰うとすこぶる都合がよい」という目的で掲載する写真の但し書きとして用いられる。詐欺的な写真をそうでなくするための文である。
写真と実際とがほんの少し違っているのを見つけては文句を言う客や読者の事前の対応策であるというのは理解できるが、あまりにも濫用する*2と記事全体の信憑性がなくなってしまう。そういった写真と但し書きを掲載しているような情報源を最初から参考にしなければいいのだが、ついつい惹かれてしまう。これは連想する力、想像力の欠如*3に他ならない。コンピュータゲームを幼少の頃からやり続けると、自分の想像よりもはるかに越えた画像を短時間に多量に取り入れることに慣らされるため、想像する能力が極端に低下する。でたらめな写真を掲載しても記事の信頼性が低下せず宣伝効果が得られるということは、こういった一般大衆の能力の低下を巧みに利用している結果である。
それとは別にこの「写真はイメージです」という文自体にかなり違和感を持つ。この「イメージ」という言葉は「心象」とか「想像図」という意味で使われているが、英語の「image」は、もともと「肖像」とか「画像」という意味なので、写真がイメージなのは当たり前なのである。掲載されている絵が写真であることは見れば判る。それをわざわざ但し書きしているので間抜けに思えてしまう。
もっとましな表現はないのだろうか。「この写真は一例です」「この写真は概念を表しています」「この写真は実際とは異なります」などいくらでもある。
いずれにしてもいい印象はない。但し書きを書かなければならないような写真の掲載は差し控えるべきなのである。
*1 写真はイメージです - Google 検索
*2 新日本海フェリー
*3 エレクトロン焼夷弾
050905自動車の燃料タンクの水抜き剤*1は全く意味がない。そもそも何のためにガソリンタンクの「水抜き」が必要なのか。燃料タンクにはガソリンしか入れないので水などが入るはずがない。
そうではなく、自然に入ってしまうらしい。タンクが完全に密封状態だとガソリンをエンジンに送り出し難くなるので、燃料タンクの中には空気が入るようにしてある。空気には湿気が含まれているのでこの湿気が露となれば燃料タンクに水が入ることになる。1立方メートル(1000リットル)当たり30g程度の水分を含む湿度100%の空気*2がタンクに入り込んで含まれる水分が全部露になったとしても、普通乗用車の燃料タンクは60リットル程度なので、1.8g程度でしかない。水1.8gは1.8ミリリットルだ。自動車が走行している時に燃料タンクの中のガソリンが揺すられるので、サラダにかける良くかき混ぜたドレッシングのように水はガソリンの中でかなり細かく分散するだろう。この程度の量の水であれば全く問題なく燃焼してしまうのではないか。長期間自動車を放置していれば結露の水が溜まって*3タンクの錆の心配もあるが、一ヶ月ぐらいの放置で油だらけの燃料タンクの内部で錆が発生するとは考えにくい。つまり自動車をある程度常用していれば錆の心配は全くないだろう。それに最近は錆びない樹脂製燃料タンク*4がよく使われている。
水抜き剤の成分はアルコール*5らしい。アルコールは水も油も溶かすことができる*6ので、アルコールがタンク中の水分をガソリンに溶け込ませる働きをする*7。結局はガソリンと一緒に燃やすのだからドレッシング状態で燃やすのと何ら変わりない。
まぁ、お守りと同じ*8と考えればいいだろう。何のためのお守りかよく判らないが。
*1 さつきちゃんは知ってたつもり?/第4話
*2 気象庁 | 温度計・湿度計/観測の原理
*3 キグナス石油株式会社【KYGNUS】カーケアインフォメーション-水抜き剤
*4 八千代工業株式会社 燃料タンク
*5 webCG | Q & A 「水抜き剤は必要ですか?」
*6 キリヤ: Q&A いろいろな質問(科学一般その3)
*7 水抜き剤って何? - トーヨータイヤ
*8 妊娠検査薬
050906名古屋弁*1の終助詞に「がや」というのがある。インターネット百科事典*2を見ていたら、この「がや」は驚きを表す終助詞*3と書いてあった。今までそう言った意識をせずに使っていたが、「驚きを表す」と言われればそんな感じもする。ただし辞書として最初に掲げる意味としては違和感がある。「がや」の用法で最も多いのは驚きを表す時ではない。
単なる「強調」である。標準語*4の「ね」「よ」「ぞ」に当たる。「そうだがや(そうだね)」「これだがや(これだよ)」「そうしたがや(そうしたぞ)」となる。ただし強調の意味しかないのでそれぞれが必ずしも一対一の関係にはならない。「一緒に行こうね → ×一緒に行こうがや」「どうだね → ×どうだがや」「早く行こうよ → ×早く行こうがや」「手伝ってよ → ×手伝ってがや」「他に何があろうぞ → ×他に何があろうがや」と単純な置き換えはできない。正しい名古屋弁は「一緒に行こうね → ○一緒に行こみぁあ」「どうだね → ○どうでぁあ」「早く行こうよ → ○早(はよ)行こみぁあ」「手伝ってよ → ○手伝ってちょう」「他に何があろうぞ → ○他に何があろうぞ(変化なし)」である。どこの方言でも同じだが、それぞれ特有の文法があるのでそれを理解していないとテレビジョンドラマなどに出てくる「変な名古屋弁」となってしまう。
「がや」は男言葉で通常女性は使わない。女言葉は「がね」になる。「がや」の「が」の母音が省略されて「ぎゃあ」となる場合もある。これは女性も使う。「ぎゃあ」は「がや」「がね」よりも軟らかい印象がある。砕けた表現なので公式な場で使わない。そういう場合は「なも」や「えも」になる。
*1 純正なごやん
*2 ウィキペディア
*3 名古屋弁 - Wikipedia
*4 なごや弁INDEX
050907追突された。交差点の右折車線を走っていたらすぐ前の自動車が急に止まったので慌ててブレーキを思い切り踏んだ。前の自動車が目の前に迫ってもう少しで追突しそうであったが、助かった。と思った瞬間、自分の自動車の後ろがどすんと音を立てた。「やられた」と思ってその場で自動車を停め、自動車を降りて後ろの自動車に歩み寄った。その運転手も降りてきてどこか車が停められるところを知らないかというので、思い当たるところがあったのでそこまで誘導することにした。
夜だったので細かな破損状況は判らなかったが、追突した自動車の前照灯に照らし出されている自車の後部を見た限り損傷は全くないように見えた。ただバンパーにある牽引用のフックを取り付ける部分の蓋が外れていた。
暫く行ったところで自動車を停めた。事故証明を取るために一緒に警察に行くことにした。警察で処理をし、互いの連絡先を伝えて別れた。相手はすぐに保険会社に連絡して対応すると言ってくれた。10年ぐらい前にも追突されたことがある*1。この時は相手が任意保険に入っていなかったので色々苦労した。今回はまともな人なので不幸中の幸いになりそうである。
*1 無保険車
050908自動車を運転していると交差点などで右折しようとして停止している自動車*1に出くわすことがある。対向車線で右折しようとしている自動車は特に問題ない。問題なのは自分の走行車線の手前で右折しようとしている自動車である。どういう訳か、車体を斜めにしたまま停止している自動車が多い。いや殆どである。これは愛知県の特性なのか全国的なのか。
県によって非常識な暗黙の交通規則ができあがっている場合がある。十数年前、茨城に自動車で旅行に行った時、体験したのは「交差点での右折優先」であった。対向車は右折車を通してから進行していた。どこの交差点でもそうだった。これは危ない。譲り合い精神か何か知らないが、規則を無視した譲り合いは意味がない*2。自動車の運転は機械の操縦なので規則通りに動かすのがもっとも安全である。
右折時に車体を斜めにすればそれだけ余分に道幅を取ることになるので危険が増す。また後続車が脇を通り抜けられなくなる場合が多くなるので渋滞の原因にもなる。百害あって一利無しなのである。それなのにどうして斜めに停車するのだろう。一体どういう了見なのか。理解に苦しむ。
この様に日頃思っていた時、ふと右折待ちで車体を斜めにしている自分に気付いた。日頃こんな運転をするはずがないのになぜ斜めになっているのか。右折するか否かを迷って右折しようとしたのである。つまり右折地点の直前で右折しようと決めハンドルを切ったら対向車が来たのでそのまま停止したのであった。
「斜め右折待ち」は無計画な運転の結果なのである。ということは愛知県下の運転者はほぼ全員無計画に運転していると言うことなのか。これでは交通事故*3は減らない。
*1 JAFに学ぶ安全イロハ Vol.15 〜安全な右折の仕方 Part.1〜
*2 優先道路(2)
*3 愛知県警察|交通安全|交通事故発生状況
050909Macの鍵盤にはWinにはない記号の鍵がある*1。「コマンドキー*2」と呼ばれる。かじったりんごのマーク*3が付いている事もあるので「アップルキー」とも呼ばれる。西洋の記号には色々まだ見慣れないものが沢山ある。「@」は電子メールの普及でかなり見かけるようになった。「§」「†」「‡」などは学習参考書などでは見かけるが、普通の雑誌などでは殆ど見られない。コマンドキーも何かこういった既存の特殊記号*4と思っていた。
あるページに「Macのコマンドキーはプロペラを表している」とあった。このプロペラは帽子の上にプロペラ*5である。まるまると太ったアメリカ人の子供がこの帽子をかぶってシャツからへそを出しながら飴を舐めている姿を思い浮かべる。これ*6がどうしてコマンドキーにつながるのだろう。
パソコンの設定をいじっていると「プロペラ*7」マークを時々見かける。これの由来を書いたページ*8を見つけたが、何故それが設定の記号になったのかよく判らない。とにかく「とっつぁん坊や」の象徴らしい。他のページ*9には、以下のようなことが書いてあった。プロペラ帽子はRay Nelson*10と言う人が発明したと言われている。漫画も作ったらしい*11。
一方、コマンドキーの記号の由来は何か。これはキャンプ場を表すスウェーデンの地図記号から作ったようだ*12。 Susan Kare*13という人が作った。彼女はMacなどのOSで使われているアイコン*14の多くを作っている。Macの画面にりんごのマーク*15が頻出するのに嫌気が差したアップル社の創業者の一人であるSteve Jobs*16が彼女に何か他の記号を作らせた。
Susan Kareはキャンプ場の記号と言っている*17が、どうもこれは違うらしい*18。スウェーデンの地図を調べてみると「コマンドキー*19」を見つけることができた。ここ*20にもあった。記念碑や博物館を表しているようだ。文化的施設を指す記号*21だろうか。この地図記号の基*18はバイキングのルーン石碑*22なのかもしれない。
やはりプロペラとは関係がなかった。「Macのコマンドキーはプロペラ」と言うのを見て直感的に違うのではないかと思って調べだしたが、やはり違っていた。民間伝承には論理的につながらないものが時々ある。こういったものを改めてつなぎ合わせることができると非常に楽しい。
*1 鍵盤の鍵 commandkey01.jpg
*2 コマンドキー(HWB)
*3 鍵盤の鍵 applekey.jpg
*4 HTMLの特殊文字 : IT用語辞典 e-Words
*5 BeanyLand
*6 Geek Culture Caps!
*7 prop.gif
*8 Where Propheads Come From - The Web Developer's Journal
*9 Interesting Thing of the Day: Propeller Beanies
*10 Ray Nelson, Science Fiction Author and Cartoonist
*11 Warner Brothers Limited Edition Animation Art from Cartoon Depot RC1787b%20Beany%20&%20Cecil.jpg
*12 Folklore.org: Macintosh Stories: Swedish Campground
*13 Folklore.org: Macintosh Stories
*14 Susan Kare User Interface Graphics
*15 Naace | The Naace Sponsors | Apple Education
*16 Apple - Press Info - Bios - Steve Jobs
*17 Susan Kare on Working on the Macintosh
*18 feature key
*19 karta.png
*20 umemap.JPG
*21 Riksantikvarieämbetet
*22 ウプサラ大学構内のルーン石碑
050910トランジスタを最初に発明したのは日本人である、という話があることを最近知った。世間一般の常識ではトランジスタはアメリカのベル研究所*1で発明され、発明した三人の科学者*2はその功績によってノーベル賞を受賞した*3。トランジスタの増幅効果は1947年12月16日に発見*4され、1947年12月23日には18倍の音声増幅が確認された*5。当然、それ以前からトランジスタの構造*6をした素子は作られていただろう。これがないと増幅作用の実験が行えない。今から約60年前である。現在、身の回りにある電池や電気で動くものには、必ずと言っていいほどトランジスタが組み込まれている。トランジスタが発明されなければ*7、おそらくインターネットも今程普及していないだろう。もしかしたらインターネットは実現していなかったかも知れない。
このようにトランジスタの発明というのは、どえらいことなのである。そのどえらいことを世界で初めて日本人が成し遂げたというのである。その人は内田秀男博士*8らしい。そのことはここに書いてある*9。ここにもそんなようなことが書いてある*10。
ところが残念なことに内田博士が発明した証拠は何一つ残っていないようだ。彼はNHK放送技術研究所*11に勤めていた頃、「トランジスタ」を着想しそれを上司に報告したが、全く相手にされず、そうこうしている内にGHQ*12の検閲*13を受け、彼の研究資料は没収され完全に闇に葬られたという。その半年後にアメリカでトランジスタの発明が発表された。ベル研究所が公式にトランジスタの発明を発表したのは1948年6月30日*14だった。つまりトランジスタ効果が発見されてから丁度半年後に公式発表されたのである。
「内田博士のGHQ検閲から半年」と「ベル研究所の公式発表が半年後」とが妙に一致している。ここから短絡的に考えられるのは、内田博士の研究がそのままベル研究所でのトランジスタ発明につながった、ということである。果たしてそうだろうか。
*1 www.lucent.com
*2 Lucent Technologies - Transistor: What is it?
*3 Physics 1956
*4 Bell Labs After the War and the Discovery of the Transistor
*5 Transistor Photo
*6 「トランジスタ」-ナノエレクトロニクス
*7 トランジスタ
*8 内田秀男 - Wikipedia
*9 工学博士 内田 秀男先生の業績
*10 通信用語の基礎知識 - #トランジスタ
*11 NHK放送技術研究所
*12 G H Q
*13 占領期雑誌記事情報データベース
*14 An Outline of the History of the Transistor
050911トランジスタは日本人によって発明された*1という話がある。太平洋戦争後、米軍占領下の日本で発明されたが、研究成果はGHQにより没収されその半年後にトランジスタの発明がアメリカで発表された。その日本人とは内田秀男博士という人だが、トランジスタを発明したという証拠はGHQに没収されたので何一つ残っていないらしい。
一方、ベル研究所でトランジスタの発明を公式発表する半年前に行われたトランジスタ効果の実験を記録した帳面は残っている。トランジスタの発明に寄与した三人の科学者*2の一人Walter Brattainが記した帳面をインターネットで見ることができる。帳面の日付は1947年12月24日*3になっている。ベル研究所では研究者に研究内容を記録するための帳面が配布されるらしい。この帳面に書いた内容は上司や識者などしかるべき人に見せて、署名をして貰うことになっている。前出の帳面では、例えば、Shockley*4とH.R. Moore*5とがそれぞれ1947年12月24日に「Above Demonstration witnessed and understood*6(上記の実証試験に立ち会って理解した)」と書き添えて署名している。アメリカの特許制度では一番初めにその発明を考案した人が権利を得る*7ことになっている。ベル研究所の帳面はこの制度における証拠となるのである。
一切証拠の残っていない日本と完全に証拠が残っているアメリカとでは話にならないが、日本の場合はアメリカ軍の占領下にあったのだから仕方がない。それにしても内田博士が当時トランジスタを発明していた可能性はあるのだろうか。
おそらく全くないだろう。当時発明されたトランジスタの構造はゲルマニウムの結晶の表面に二本の電極を接触させた形になっていた*8。結晶の底面にも電極が取り付けてある*9。合計三つの電極となり、まさにこれがトランジスタの原型*10である。重要なのは二本の電極の間隔を非常に小さくすることだ。そのために金箔のリボンを三角形のプラスチック片の角に貼り付け、カミソリで筋を入れた*11。リボンはで非常に狭い間隔で分断され、それぞれの箔が電極となる。電極の間隔が狭くなくてはならない*12というのは半導体と呼ばれるゲルマニウム結晶などの表面の電子的性質*13を研究する過程で出てきた考え方なので、真空管*14しか知りえない当時の電子回路技術者がこの考え方に到達できるとはとても思えない。それにこの研究をするには超高純度の結晶が必要*15で、終戦直後の日本にそのような結晶が存在し得ないのは想像に難くない。
固体電子素子であるトランジスタの仲間でトランジスタよりも以前に発明された「鉱石検波器*16」がある。鉱石半導体*17に針を一本接触させた構造を持つ。これにもう一本電極を接触させれば増幅機能が得られるという類推は、真空管の二極管から三極管への類推*18からとも考えられるが、上述したように無闇に電極を増やしても増幅作用は得られない。着想はあったかもしれないが、明確な理論もしくは実証ができなければ発明ではなく単なる妄想である。
内田博士はベル研究所がトランジスタを発表してから、1952年に鉱石検波器を利用したトランジスタの製作方法を雑誌に発表*19している。これが「日本人トランジスタ発明噺」の発端かも知れない。
*1 トランジスタの発明
*2 Physics 1956
*3 brattain_lab_notebook.pdf
*4 a-fri132-2.jpg
*5 Inventing the transistor
*6 shockley_moore.jpg
*7 先発明主義
*8 The Transistor - Function
*9 Physical Fabrication of Transistors
*10 トランジスタ
*11 Point Contact Transistor
*12 The Transistor - Function
*13 物理学的問題としてのショットキー障壁問題 〜 半導体物理分野半世紀の重要問題
*14 真空管 ラジオ のページ
*15 50年をかえりみる;半導体素子研究の周辺
*16 整流作用の発見とダイオードの発明
*17 鉱石関係
*18 準 備 編 1.エジソン効果と三極管の動作原理
*19 ゲルマニュームダイオード と トランジスタ s29-07mj_1n34kaitr.gif
050912日本で独自にトランジスタを発明した*1と一部の人々の間で信じられている内田秀男博士に関する記述がインターネット百科事典の「Wikipedia」に掲載されている*2。
その中にトランジスタ発明の記述とともに
テレビに白い斑点が出現することから、アメリカの原子爆弾が新型爆弾であったことをいち早く発表したことでも有名。しかし、この時も旧日本陸軍により、「士気の低下につながる」として発表に制限を受けた。
とあった。戦後に放送が始まったテレビジョン*3が何故戦時中にあるのかと思ったが、内田博士はNHK放送技術研究所に勤めていたので博士にとってテレビジョンは当たり前の存在だったはずだ。NHK放送技術研究所は1930年頃からテレビジョンの研究を始めている*4。そもそもこの研究所はテレビジョン放送研究のために設立*5された。
日本で原子爆弾*6が炸裂したのは二回しかないので、この二回でそういった現象に気付くというのは非常に高い洞察力の持ち主であったに違いない。「トランジスタを発明した」と思われても不思議ではない。それにしてもどうやって気付いたのだろう。
広島で原子爆弾が初めて炸裂した時*7、東京の世田谷にあった研究所で行われていたテレビジョン放送実験画面に「白い斑点」が出現したのだろうか。いくら洞察力があっても、「白い斑点」が現れた時に日本のどこかで原爆が炸裂したと直観するのは不可能だろう。アメリカ軍が原子爆弾を日本に投下するという予測は一般的にはなされていなかったし、爆弾の炸裂時に強力な電磁波が発生する事など解るはずがない。当時すぐに新聞などで*8広島の原爆投下後に投下された爆弾は「新型爆弾」と言うことが伝えられ、それによってテレビジョン画面に現れた「白い斑点」は新型爆弾と何らかの関係があるということに気付いたのだろう。二回目の長崎の時には確信を得たのかも知れない。因みに広島の原爆投下後*9に米軍は飛行機から強力な新型爆弾を更に投下することを予告するビラ*10を撒いている。これで新型爆弾であることを知った可能性もある。
そうすると「テレビに白い斑点が出現することから、アメリカの原子爆弾が新型爆弾であったことをいち早く発表した」という文は矛盾だらけである。「原子爆弾だから白い斑点が出る」のであって、「白い斑点が出るから原子爆弾」ではない。強い電磁波が原因と思われる画面上の白い斑点で新型爆弾の存在を推定することはできない。それに「アメリカの原子爆弾が新型爆弾であった」というのもおかしな表現である。人類史上、広島で初めて原子爆弾が炸裂したのだから「原子爆弾は新型爆弾」に決まっている。
敢えて書き直すなら「テレビに白い斑点が出現することから、アメリカの新型爆弾である原子爆弾には今までの爆弾にない効果がある」となる。しかし本当に内田博士はこういった内容の事を発表しようとしたのだろうか。どうもよく判らない。
*1 トランジスタの発明(2)
*2 内田秀男 - Wikipedia
*3 テレビは進化する(テレビ放送開始)
*4 テレビは進化する(日本のテレビの父)
*5 テレビは進化する(技研設立)
*6 模擬原爆
*7 長崎新聞 あの日あの時 被爆60年
*8 ヒロシマ新聞 新型爆弾、広島壊滅 五万人以上が死亡
*9 長崎新聞 59年目の検証 原爆戦災誌改訂へ 宣伝単(下)
*10 長崎新聞 59年目の検証 原爆戦災誌改訂へ 宣伝単(上)
050913「日本人発明伝説」はトランジスタ*1の他にもある。ドクター中松*2こと、中松義郎氏が発明したと主張するフロッピーディスク*3もその一つである。一般的にはIBM社にいたAlan Shugart*4がフロッピーディスクの発明をした*5ことになっている。ここ*6やここ*7、ここ*8にもそんな風に書いてある。一方、ここ*9やここ*10、ここ*11では中松氏が発明したもしくは発明したかのように書いてある。Alan Shugartが発明したとしているが、日本の中松氏も発明を主張していると並記しているページ*12もある。
わざわざ「フロッピーディスクは中松氏の発明ではない」と主張しているページがある。ここ*13やここ*14がそうだ。逆に「Alan Shugartではない」というのは見つけられない。こう考えると「中松氏説」というのはやはり少し怪しいと思えてしまう。「フロッピーディスクとはコンピュータで使う記憶装置の一種」と考えると、いくら中松氏が似たような形の記録媒体を発明*15していてもコンピュータ用そのものでなければ発明したとは言い難いだろう。フロッピーディスクそのものが何でも使える汎用的な技術であれば、その概念を示した人が発明したと言っても言えなくはない。現実には、フロッピーディスクはコンピュータの情報記録が主な用途*16で、コンピュータの記録装置として開発された物だから、やはり中松氏の発明とは言えない。
寺内タケシ*17氏のエレキギター発明も伝説である。一部でエレキギターを世界で初めて発明したと信じられている*18が、実は寺内氏が生まれる前にアメリカで発明されている*19。
*1 トランジスタの発明(2)
*2 Dr.NakaMats.Com:Shop
*3 ドクター・中松オンライン〈フロッピーディスク〉販売
*4 Alan Shugart
*5 BM creates Memory Disk
*6 Who Drove The First Floppy Disk Drive - Alan Shugart
*7 Howstuffworks "How Floppy Disk Drives Work"
*8 フロッピーディスク - Wikipedia
*9 Boston Beats - Articles: The History of the Digital Music Revolution - Part I
*10 Tokyo Newsline Dr. Yoshiro NakaMats - the Man, the Myth, the Legend
*11 フロッピーディスク 【Floppy Disk】
*12 Take a BrainSip
*13 フロッピーディスク - Wikipedia 中松義郎とフロッピーディスク
*14 Reports on "Dr. Nakamatsu"/「ドクター中松」研究報告
*15 s27_1322.gif
*16 MVC-FD200FDマビカ本体 -Sony Style
*17 TERRY TERAUCHI OFFICIAL HOMEPAGE
*18 寺内タケシとブルー・ジーンズ (てらうちたけしとぶるー・じーんず)(テラウチタケシトブルー・ジーンズ) - listen.jp
*19 エレキギター(2)
050914庭に植えてあった瓢箪*1の株一つを玄関先に植え変えたらどんどん伸びて大きな瓢箪の実*2がなった。直径が20cm程度ある。植えたのは普通の瓢箪*3のはずだったが、変な形をしている。くびれがなく柄杓のような形になってしまった。これはこれで面白い。熟すのが楽しみだ。
家の前を通る人が「おっ、瓢箪だ」と足を止めて、暫し眺めていることが時々ある。これも楽しい。
*1 ひょうたん(2)
*2 0509090001.jpg
*3 ひょうたん
050915GR1デジタル版*1の詳細が発表された。名称は「GR DIGITAL」で、発売は10月21日*2、店頭予想価格80000円前後になるようだ。
ほぼ理想に近いデジタルカメラである。おそらく買うだろう。筆者のデジタルカメラの第一条件は専用充電池ではないこと。汎用の電池が使えることである*3。この「GR DIGITAL」は単四電池が使える。第二の条件はレンズが明るいこと。どれだけ明るければいいと言うのはない。他と比べて明るければよしとする。「GR DIGITAL」はF=2.4*4で他のデジタルカメラのレンズよりも明るい。大抵はF=2.8以上である。この数値が小さいほどレンズは明るくなる。レンズが明るいということはフィルムやCCDに届く光の量が多いと言うことなのでシャッタを速く切ることが出来る。ということは手ぶれしにくくなるということになる。
全体が黒く仕上げられている*5ところもよい。レンズ周りの貧乏臭さ*6もあまりない。
最初にカメラの写真*7を見て、まず気付いたのは光学ファインダ*8がないことである。光学ファインダとは撮影する領域を電子信号を介さずに確認するための窓である。液晶モニタがあれば光学ファインダはなくても通常の撮影において殆ど問題ないが、周りの光が強すぎて液晶が見にくい場合は必要になってくるかも知れない。カメラを構えた時、光学ファインダを覗くと両手と眉の骨*9の部分とで支えることが出来るのでぶれにくいと言う利点もあるが、筆者は眼鏡を常用しているのでもともと眉の骨を使うことはない。光学ファインダはあっても殆ど使わないだろう。
以上から筆者にとって「GR DIGITAL」に欠点は殆どない。あるとすれば価格ぐらいか。今年一杯待つことになるか。
*1 デジタルカメラ(7)
*2 リコー、プロフェッショナル向け高画質コンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL」を新発売
*3 デジタルカメラ(6)
*4 Nikon | Feelニコン | ステップアップ写真塾 | 第8回
*5 拡大画像
*6 拡大画像
*7 製品情報 / GR DIGITAL | Ricoh Japan
*8 PC View:光学ファインダー
*9 解剖模型、医学模型
050916端数を四捨五入したり切り上げたりして、おおまかな数にすることを「丸める」という。9.15を9.2とすることをいう。数を丸めて計算していくと思いのほか数が大きくなったり小さくなったりする。例えば、1.6、1.5、1.4、1.3を小数を切り上げて全部足すと「8」になる。丸めずに計算すれば「5.8」なのでかなり大きくなっている。四捨五入をして足せば「6」なので大きすぎると言うことはない。1.6、1.5、1.5、1.3だったらどうだろう。「1.4→1.5」になっただけだから丸めずに計算すれば「5.9」だが、四捨五入して足すと「7」だからちょっと大きい気がする。逆に1.6、1.4、1.4、1.3の場合、「5.7」が「5」になって少し小さいのが気になる。
大きくなったり、小さくなったり色々な場合が出てくるが、全体を見渡せばちょうどいいところに落ち着くはずである。ところがこれには条件があって、扱う桁数いくらでもいい場合にはこういったことが言える。四捨五入して大きくなるか小さくなるかは五分五分の確率だから、偏ることはない。丁度「0」とか「100」という数もあって切り上げも切り捨てもない場合もあるが、これらは他の丁度ではない数に比べて圧倒的に少ない*1。焼け石*2に水ぐらい影響は少ない。だから偏る心配はない。
ところが扱う桁数を限定すると事情が異なってくる。実際の計算は常に桁数が限定されているのでこちらの方が一般的なのかも知れない。
上の例のように小数点以下一桁までしか扱わないとする。例えば1以上で2よりも小さい値は1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9と10種類となる。この内、小数点以下一桁を四捨五入しても元々の値と変わらないのは「1.0」、値が小さくなるのは「1.1」「1.2」「1.3」「1.4」の四つ、値が大きくなるのは「1.5」「1.6」「1.7」「1.8」「1.9」の五つになる。ということは四捨五入をして足し算や掛け算を繰り返していると本来は元々の値を計算するのと大体変わらないところに落ち着く筈なのが大きめの結果になってしまうことになる。
原因は1.1〜1.9の真ん中の値「1.5」を常に切り上げているからである。そこで場合によって「5」を切り上げたり切り捨てたりして均衡を取るようにすればいい。気まぐれで切り上げたり切り捨てたりしていてはもっともらしくないので、前の桁が偶数なら切り捨て、奇数なら切り上げることにする。前の桁が奇数か偶数かは扱う数値の範囲が広ければ五分五分の確率だから、丸めても結果が偏ることはなくなる。
こういった考え方はISO*3や日本工業規格JIS*4に規定されている。
*1 濃度
*2 焼石駅の情報(JR高山本線) | Excite エキサイト : 乗換案内
*3 ISO
*4 端数処理 - Wikipedia
050917「数値の丸め*1」の続き。四捨五入で結果を均衡良くするには「5」を場合によって切り上げたり切り捨てたりする。JISでこの方法が上手く定義されている。このJIS式の四捨五入を「JIS丸め」とも言うらしい。
JISでは非常に合理的に「丸め方*2」を定義している。
数値を丸めると言うことは、数直線*3上の任意の数値を数直線上に一定間隔に並べられた数値に置き換える作業としている。例えば、小数点以下一桁に丸めると言うことは、数直線上の0.1、0.2、0.3、・・・という数値に印を付けておいて、与えられた数値に対して印を付けておいた数値の内最も近い数値を「丸めた数値」とするのである。与えられた数値が0.1666・・・ならば「0.2」が最も近い数値である。πならば「3.1」となる。印を付けた数値の間隔を「丸めの幅*4」という。例では「丸めの幅が0.1」となる。
丸めの幅が0.1の場合、丁度「0.05」の時は最も近い印を付けた数値が二つになってしまう。例えば与えられた数値が0.25ならば「0.2」と「0.3」とが近い数値になってしまう。3.15ならば「3.1」と「3.2」とになる。どちらにすべきか。普通の四捨五入ならば「0.2」「3.2」となり、丁度「0.05」の場合は常に大きめになる。そこで印を付けた数値のうち偶数の方を常に選ぶとする。0.25ならば「0.2」で、3.15ならば「3.2」となる。言い換えると「前の桁が偶数なら切り捨て、奇数なら切り上げ」になる。常に偶数を選ぶので「偶数丸め」とも言うらしい。
これは丁度「0.05」が与えられた場合だけで、例えば0.25000・・・0001であれば「0.3」の方が「0.2」よりもほんの少し近いので丸めた数値は「0.3」となる。従って与えられる数値の桁数が限定されない場合*5でも適用できる方法だが、その時はあまり意味がなくなる。
それにしてもなぜ偶数を選ぶのか。奇数を選んでも偶数と同様、五分五分の確率で切り上げられたり切り捨てられたりするはずである。やはり「0」を原点と考えると偶数を選ぶとした方がすっきりするのだろう。
*1 丸め
*2 数値の丸め方 JIS Z8401-1999
*3 c2-1imaginal
*4 数値の丸めの例
*5 実数
050918更に「数値の丸め」*1の続き。何故、与えられた数値を大まかにすることを「丸める」と言うのだろう。数値には形も何もないので丸めると言うのは何とも変な表現だ。桁数が減るので「削る」という感じから丸めると言う表現が出てきたのだろうか。どうも連想しにくい。
手許にある三冊の国語辞典には「丸める」に端数を四捨五入などで処理すること言う意味は載っていない。ということは比較的新しい表現なのだろう。英語では「round*2」と表現する。つまり「丸める」は、英語の「round」の動詞としての大本の意味は「丸くする」なので、日本語の「丸める」に新しく「端数処理をする」という意味を与えただけなのである。
それでは英語では何故「round*3」と表現するのだろう。roundの初期の意味の「熟した、完全な」から派生した言葉に「round number(概数)」というのがある。初出は1646年*4のようだ。これは切りのいいといった感じで「round」が使われたのだろうか。これから概数を作るという動詞の意味が派生したに違いない。動詞としての用法は1934年から*4らしい。ということは日本語の「丸める」に端数処理をするという意味ができたのは1934年以降になる。70年も前なら結構古い。専門的な用語なので国語辞書に載ることがなかったのだろう。
*1 丸め(2)
*2 round 1. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000
*3 round - goo 辞書
*4 Online Etymology Dictionary
050919「bottom line」の意味を勘違いしていた。学生の頃、ラジオでニューヨークにあるジャズやロックなどの生演奏を聞かせる有名な飲食店「THE BOTTOM LINE*1」の名前の由来を聞いたことがあった。その時の説明では、bottomは尻、lineは線なので尻の形のことである、と言っていた。なるほどアメリカ人らしい名前の付け方だと思った。ジャズなら長いタイトスカート*2、ロックなら短いタイトスカート*3を思い浮かべる。どちらも尻の形がはっきり出る。まさにbottom lineはジャズやロックの象徴だ、と勝手に想像していた。
「bottom line*4」を辞書で調べると、「尻*5」なんて一言も出てこない。「総決算値」「損益を示す数字」などジャズやロックと対極の意味ばかりである。生演奏を聴かせる飲食店らしからぬ名前だ。
これは一体どういうことだろう。よくよく調べてみるとやはり「女性の尻の形*6」という意味もあった。やはりそうでないと変だ。「bottom line*7」の意味は勘違いしていなかった。
*1 WELCOME TO THE BOTTOM LINE NIGHTCLUB!
*2 The Tight Skirts Page: Bygone fashions 3
*3 Latex Short Tight Skirts by the Baroness
*4 bottom line - goo 辞書
*5 軽犯罪法と尻
*6 Bottom Line Calendar 2004
*7 Bottom Line Japan
050920ETC*1を導入することにした。ETCとは、有料道路において料金の支払いを自動化する仕組みのことを言う。Electronic Toll Collection Systemの頭文字である。自動車と料金所の間で電波のやり取りをして*2通過する自動車を特定しその自動車に合った道路走行料金を収集する。通常の自動車には料金所と電波のやり取りをする装置が取り付けられていないので、この仕組みを利用するにはその装置を自分の自動車に取り付けなくてはならない。この装置を「ETC車載器*3」という。
ETC車載器は金を出して買わなければならない。高速道路を利用するのに金が要るのに更に余分に金が必要なのである。電車やバスで定期券を買えば、キップを買う手間が省けるので改札を通過する時間が短縮できる。有料道路のETCと同じだ。ところが定期券を利用するのに余分に金を払わなければならないというのは聞いたことがない。余分に金を払ってまでETCを利用する価値はあるのだろうか。
二年前、ETCのことについて書いた*4ことがある。当時は車載器とそれの取り付け工賃とで二万円程度していた。二万円も払って大して便利にもならないものを取り付ける酔狂な人が結構いたので驚いた。
当時はハイウェイカードがあった。高速料金の前払い制度である。最高五万円の額面のカードがあった。このカードを買えば八千円余分に高速料金を支払うことができた。五万円で五万八千円分である。カードを使えば料金所での金の準備、お釣りの受け取りの手間が省ける。これだけでも随分便利になる。自動車の一旦停止、窓開け程度の作業は何ら苦ではない。ETCにするとこの一旦停止、窓開け、カードのやり取りが省略される程度である。そのための二万円は高すぎると思っていた。
ところがハイウェイカード偽造問題で五万円のカードが廃止されてしまった。最高額面は一万円になった。一万円のカードで得する金額は五百円である。かなり目減りしてしまった。さらにこの一万円のカードも今月から販売停止されてしまった。来年からハイウェイカード制度が廃止*5されてしまう。ETCを取り付けない限り現金支払いよりも得をすることができなくなってしまった。
じわじわと外堀を埋められた感じである。ETCには前払い制度が残っており、五万円を前もって払えば八千円余分に利用できる。ハイウェイカードがなくなってしまった今となっては、ETCを取り付けないと前払いの恩恵を受けることができない。
これでは高速道路を利用するのにETCを取り付けない方が酔狂な人になってしまう。早速、ETC車載器の物色をすることとなった。
*1 ETC総合情報ポータルサイト
*2 ドラなび・ETCのご案内
*3 首都高速道路公団 ETCとは?
*4 ETC
*5 ドラなび・ハイウェィカードの廃止について
050921ETC*1カードを車内に放置することは危険だろうか。
ETC*2とは、有料道路の料金自動支払の仕組みである。自腹を切って「車載器」と呼ばれる認識装置を購入*3すると料金支払所の自動支払専用門を通過することができる。この仕組みが全国の有料道路に部分的に導入された当初、この装置を自分の自動車に装着する利点は通行券の受け取り時、利用料金の支払い時にかかる時間を数秒から数分節約できることのみであった。現在は、この仕組みを使うと大幅な割引*4が得られる。
自分の自動車に装着した装置の中に「ETCカード*5」を入れて初めて装置が働く。このカードで通行料金を支払う。自分の自動車の装置がカードの内容を読み取り、その内容を料金所通過時に装置が自動的に申告して、登録した口座から利用料金を徴収する。このやり取りは料金所通過時に電波を使って一瞬にしてなされる*6。
前払い分*7があれば、そこから料金が差し引かれる。前払いがなければ、クレジットで請求される。ただし前払い制度も今年で廃止される*8。廃止されると言っても来年から新たに前払いすることができなくなるだけで、これまでに前払いした残高は保持される。
ETCカードには前払いに関する情報やクレジット情報が含まれている。車内に放置して盗難された場合、損害を被るかもしれない。しかし盗難されたら直ちにクレジットカードの利用停止手続きをするだろうから、大損害にはつながらないだろう。それに盗んだ方もETCカードでは有料道路でしか使い道がないので殆ど意味がない。
ETCカードは「車載器」がなくても使うことができる*9。料金所の通常門で係員に差し出せば、処理できる。盗んだETCカードでも使える。使えるが、使えば利用履歴が残る。しかも料金所では全ての車両の登録番号を自動的に読み込んでいる*10。その盗んだETCカードを使った車両を「車載器」で電波のやり取りをすることなく特定することができるのである。この様な危険を冒してまで盗んだETCカードを使うとは思えない。
前払いを払い戻しされる可能性はどうか。払い戻しは本人でも原則できない*11のでこれも問題ない。
となると車内に放置することによる盗難の危険性*12は殆どないことになる。放置によって熱でカードが変質することもあるかも知れないが、ダッシュボード*13の上に置かなければこれも問題ないだろう。むしろ持ち歩いて紛失する危険性の方が高い。
カードの放置よりも期限切れの方が問題である。ETCカードはクレジットカードと連携しているので有効期限がある。有効期限を過ぎると通行門の遮断機*14が開かなくなる*15らしい。期限が切れていても車載器は正常にカードを認識する*16ので、期限が切れているかどうか気付かない。クレジットカードの有効期限など普通の人は確認する習慣が全くないので、車内に放置していてもしなくても期限切れ忘れは防ぎようがない。
有効期限を認識する車載器の登場が望まれる。
*1 ETCの導入
*2 早わかりETC ETCの概要 ETC総合情報ポータルサイト
*3 ETC
*4 ETCマイレージサービス
*5 国土交通省道路局 ETCのシステム概要
*6 ドラなび・ETCのご案内
*7 ETC前払割引サービス
*8 前払金支払受付と登録受付の終了について
*9 車載器のないクルマで、ETCカードが使えますか。
*10 高速道路の目
*11 ETC前払割引サービス ■ ETC前払割引サービス利用約款
*12 ETCカードは、必ず抜き取らなくてはいけないのですか。
*13 カルソニックカンセイ:インストルメントパネル
*14 ETC利用上の注意点 ETC総合情報ポータルサイト
*15 ETC利用上の注意点 ETC総合情報ポータルサイト ETC安全走行ガイド
*16 クルマ特集『ETCのススメ?』:サンマル・スタイル
050922大人の計算ドリル*1というのが売れていた。今も売れているかも知れない。ぼけ防止と言うが、簡単な計算をやって何が面白いのだろうか。ぼけの原因が脳を使わないことなら、もっと面白いことに脳を使った方がいいように思えるが、そう考えない人が結構多いのであろう。
電卓型の計算ドリル*2を見つけた。紙に鉛筆で解答を書き込むのではなく電卓に答えを打ち込むと採点と全問解くのにかかった時間を表示してくれるらしい。
紙に手書きで解答を書き込む行為自体もぼけ防止につながるような気がするが、電卓型ではその点が省略されて利便性の方が優先されている。色々と生活が便利になって漫然と生活を送る機会が多くなり、脳を使うことがなくなった結果ぼけるとすれば、この装置を使う意義はどれだけあるのだろうか。
おそらくこの次の改良型はボタンを一つ押すだけで解答が自動的に入力されるようになるだろう。ボタン一つで脳力向上。こんな商品を買った時点で既に手遅れである。
*1 大人のドリル
*2 衰え始めた脳を再生させる大人のドリル セガトイズ「脳力トレーナー」
050923安いETC*1を探した。ETC車載器*2を自動車に取り付けるためには「セットアップ*3」という作業が必要である。このセットアップ作業でETC車載器に自分の自動車の長さや登録番号など憶えさせる。こうすることにより自分の自動車だけを料金所で特定して通行料を徴収するのである。
この作業は登録された店舗でしかできない。しかも有料である。つまりETC車載器本体の価格の他にセットアップ料金が加算される。更に車載器の取り付けも店に頼めば工賃が必要となる。これでは本体がいくら安くても高く付きそうだ。
調べてみるとETC車載器の取り付けというのは非常に簡単そうだ。これで数千円を店に取られるのは勿体ない。自分で取り付けることを前提とした。ETCを導入すれば前払い制度*4の適用を受けられる。五万円を前払いすれば五万八千円分利用できる。本体及びセットアップ料金込みで八千円であれば、五万円の前払い分と合わせて五万八千円の出費が相殺される。それ以降はちゃんと前払いの恩恵が受けられるが、前払いは今年で終了する。予め前払いを余分に入れておかなければならない。
インターネット通信販売でセットアップ料金込み八千三百円というのを見つけた。送料、消費税も込みである。早速注文した。購入したのはこれ*5である。アンテナと本体とが分離している型だ。この機種の特徴はアンテナ部分にスピーカが付いている点*6である。頭上から音声案内が聞こえるので聞き取りやすい。またスピーカのみが別になっている*7と取り付け場所を別に考える必要があるし、本体側にスピーカが付いていると本体の取り付け箇所によっては音声が聞こえづらくなる。
全てが一体になっている型*2もある。これはダッシュボード上に設置する必要がある。ごちゃごちゃして見苦しい*8。論外である。
品物が届いたら取り付けだ。
*1 ETCの導入
*2 ETC車載器について ETC総合情報ポータルサイト
*3 セットアップについて ETC総合情報ポータルサイト
*4 ETC前払割引サービス
*5 CY-ET900D/CY-ET900KD[アンテナ分離型 ETC車載器] | Panasonic
*6 CY-ET900D/CY-ET900KD[アンテナ分離型 ETC車載器] | Panasonic
*7 三菱電機 自動料金収受システムETC車載器 EP-424/434
*8 img03_02.jpg
050924「トムとジェリーの真ん中*1」に出てくる「腹話術器」の正体は何か。トムとジェリーの真ん中というのは主にTex Avery*2が製作した漫画のことで、ドルーピー*3やスパイク*4といった個性の強い動物の主人公が登場する。
「腹話術器*5」はスパイクと野良猫との喧嘩の話で登場する。野良猫がスパイクに追いかけられ、奇術店の外に置いてあった箱に飛び込む。そこには簡単に腹話術ができるようになる機械*6があった。これを舌の上に乗せて*7自分の思った場所に向けて声を出せば*8、そこから声が出ている*9ように聞こえるのである。これを使って野良猫はスパイクに反撃をしかける*10。
気になるのは、この「定価10セントの腹話術器*8」の正体は何か、である。腹話術の機械なんていくらアメリカでも*11存在していないだろう。物理的に考えてもちょっと無理なような気がする。
腹話術は、唇を動かさずに出している術師の声に合わせて人形の口が動いているから人形が喋っているように見える。ゴミ箱に向かって声を出しても*8、ゴミ箱は動かないから喋っているようには見えない。ところが音の高さによってはどこから鳴っているのか解らない場合がある*12。時には全く逆の方向から聞こえることもある。もしかしたら腹話術器は声の高さを変えるのかも知れない。声の高さを変えることによってどこで声を出しているのか分かり難くするのだろうか。しかし五十年以上前の漫画*10だから口の中に入れる電子的な装置*13を想定していることはないだろう。
昔、ぬいぐるみなどに入っていた鳴き声がする丸い筒の仕掛け*14を思い出す。小さなふいご*15のようなもので、ぬいぐるみを逆さまにすると筒の中のおもりが移動してふいごのように風を起こして筒の端に付けた笛を鳴らすようになっていた。猫や赤ん坊などの人形に入っていて「みゃー」というような音を出した。これが「腹話術器」の発想の源ではないのか。
*1 cats and dogs
*2 Tex Avery Tribute
*3 droop6.jpg
*4 spike10.jpg
*5 be_a_ventriloquist.jpg
*6 throw_your_voice.jpg
*7 tongue.jpg
*8 throwing_voice.jpg
*9 throwing_voice2.jpg
*10 腹話術は楽し - goo 映画
*11 TalkingComedy.com Ventriloquism LEGEND Profile: JIMMY NELSON
*12 みみず
*13 エコグッズ「アイフリー」 ==地域モール連合【にっぽん市】==
*14 WIDE TEAM DEVELOPMENT LTD. -- VOICE BOX Wide Team (Toy Accessories)
*15 図説福井県史 近世22 越前鎌と油桐(1)
050925ETC車載器*1が届いた。早速取り付けにかかった。
取り付けには特に技術的な問題はなかったが、取り付け場所などをいろいろ考えながら作業をしたので三時間ほどかかってしまった。車載器本体はハンドルの左側下にある物入れ*2に取り付けた。配線を通すために物入れに穴を開けた。配線だけなので直径5mm程度の穴で十分だと考えていたが、配線の先にはコネクタが付いているので1×2cm程度の穴を開けた。最初はリーマ*3で1cmぐらいの穴を開け、ナイフで穴を広げていった。見えないところなので穴のいびつさは気にせずそのままにして配線した。配線は全て内張の中に押し込んで見えなくした。車載器本体は物入れのなかに収まっているので、室内鏡の隣のアンテナ*4が見えているだけである。
通電すると正常に動作した。ただし、まだETCカード*5が手元に届いていない。これがないと料金所を正常に通過できるかどうか判らない。
ETCカードが届くまで最終確認はお預けとなった。
*1 ETCの導入(2)
*2 ETC.jpg
*3 切削工具(リーマ)
*4 antenna.jpg
*5 ETCカード放置の危険性
050926ミドリガメはアメリカから持ち込まれ日本に帰化してしまった亀*1である。我が家にも一*2匹いる。原産地の気候と日本の気候とがよく似ている*3のだろう。また原産地ではワニなどの天敵がいるのでそれに合わせて繁殖力が旺盛になっている。日本では天敵がいないため、土着の亀よりも増え易いらしい。
更に原産地では食用とされるというのを何かで読んだことがある。日本ではスッポン*4は食べる*5が、それ以外は食べない。ミドリガメはその色からして食べる気が全く起こらない。だから更に増える。
愛玩用として用いられるが、幼亀の頃だけで大きくなれば逆に捨てられる。これではやはり増える一方だ。他にミドリガメの用途はないだろうか。用途があれば、捕獲が盛んになって元の生態系に近づけることができる。
鼈甲*6の代わりにならないだろうか。鼈甲はタイマイの甲羅*7を使うが、ミドリガメもタイマイ*8も同じ亀の仲間なので同じ成分の材料が採れるのではないか。タイマイ*9は鼈甲の材料として乱獲され数が減っているらしい。それがミドリガメで代用できるとなれば、捕獲が盛んになって生態系の復元に貢献する。
タイマイの甲羅の小片は熱、水、圧力を加えてやると*10互いが接着する。この接着させた素材を使って鼈甲細工*11を行う。素材が接着剤なしでくっついてしまうと言うことは何度でも再利用ができるということなのだろう。無駄のない素材である。無駄がないはずだが、タイマイが絶滅に瀕しているらしい。
ミドリガメは成長とともに甲羅が剥がれる。在来種のイシガメやクサガメも甲羅が剥がれるが、ミドリガメのように甲板(こうばん)一枚一枚ずつ剥がれるのではなくボロボロとなって剥がれるので使えないだろう。これがミドリガメから剥がれた甲板*12である。見るからに鼈甲の材料*13に似ている。試しに熱や圧力で接着するかやってみた。欠片を水に濡らして半田ごて*14で押す。髪の毛が燃えるような臭いがしただけで全くくっつかなかった。
*1 Yahoo!きっず図鑑 - ずかんカード - 爬虫類 ミシシッピアカミミガメ
*2 亀の名前
*3 外来生物法 要注意外来生物リスト 爬虫類・両生類 個表
*4 suppon スッポン
*5 スッポン養殖場
*6 まちを元気にする達人たちFILE010 森 俊昭
*7 江戸鼈甲 伝統工芸士 『仙翠の世界』・江戸鼈甲とは
*8 Yahoo!きっず図鑑 - ずかんカード - 爬虫類 タイマイ
*9 タイマイ
*10 鼈甲制作
*11 磯貝 一 / 鼈甲
*12 kouban.jpg
*13 江戸鼈甲B
*14 半田ごて
050927ETCカード*1が届いた。自分で取り付けたETC車載器の動作確認*2のため早速最寄りの有料道路の料金所に向かった。
ETC専門の料金所が近づいてきたので速度を落とし、指定通りの時速20km/h*3で進入した。車内頭上のスピーカからチャイム音が鳴って目の前の遮断機が開いた。
取り付けは上手くいった。これでようやく有料道路の割引*4を受けられるようになった。
*1 ETCカード放置の危険性
*2 ETCの導入(3)
*3 ETC利用上の注意点 ETC総合情報ポータルサイト
*4 ETC割引情報 割引情報一覧
050928瓢箪*1と言えば、この辺りだと岐阜県養老町*2である。代表的な酒の入れ物は瓢箪だ。孝行息子が酒に変わった養老の滝の水*3を腰にぶら下げていた瓢箪に入れて持ち帰った*4時から、養老町は瓢箪の町となる。家で瓢箪を栽培しているならば、瓢箪の町を訪れないわけにはいかない。子供達と女房とを連れて出かけた。
養老の滝がある養老公園*5の近くには「ひょうたん会館*6」がある。二階建てになっており、一階は瓢箪などを売る土産物屋、二階は養老瓢箪博物館*7となっている。博物館と言っても係員はおらず、古今の珍しい瓢箪や瓢箪の栽培と製造方法の模型とが展示してあるだけである。秀吉が用いたと伝えられる瓢箪*8など古い瓢箪*9がいくつかあった。
近くにもう一つ瓢箪屋*10があった。店内は瓢箪だらけ*11である。ここの主人に家の庭で瓢箪を栽培している*12と話したら、収穫できたら紐のかけ方*13を教えてやるからまた来いと言われた。主人といろいろ瓢箪談義をした後、子供達に一人ひとつずつ小型の瓢箪を買ってやって帰ってきた*14。
*1 ひょうたん(3)
*2 岐阜県養老町ホームページ
*3 養老の滝&菊水泉
*4 孝子物語
*5 養老公園
*6 0509180070.jpg
*7 岐阜県の情報「マルチメディア 平成の風土記 岐阜」
*8 0509180071.jpg
*9 0509180067.jpg
*10 安田ひょうたん店
*11 0509180073.jpg
*12 ひょうたん(4)
*13 ひょうたん展覧会 加工のいろは
*14 0509180074.jpg
050929保育園に通う末の娘*1が養老町の店で買った瓢箪*2を通園鞄に付けてくれと言ってきた。買ってやった甲斐があったと思いながら、瓢箪を鞄にぶら下げて保育園に通う園児というのはかなり珍しいのではないかと思えた。
こんな感じ*3になった。少なくともこんな鞄を肩に掛けた幼児は、家を中心として半径10km以内の地域にはいないのではないか。一体、彼女の価値観*4は何か。
*1 おさるし
*2 ひょうたん(5)
*3 hyoutan_bag.jpg
*4 パンダ、タコチュー、ひょっとこ
050930「○○と●●とがバッティングしている」という言い方を時々耳にする。かち合っていたり競合したりしているという意味で使っているのは判るが、何となく気になる。バッティングと言えば、野球用語*1での打撃が思い浮かぶ。このバッティングにかち合うという意味があるのだろうか。
バッティングは英語が語源である。念のため「batting」の意味を調べてみると打撃という意味以外にはキルト*2などに使う打延べた綿と意味しかない。「bat」はバットで打つ以外に詳しく議論する*3という意味がある。何れにしても、重なるとか競合するという意味は出てこない。
「butting」という言葉がある。「butt*4」とは、「頭(角)で突く」「ぶつかる」といった意味だ。何となく「かち合う」の意味に近づいてきた。「butt in」で話にくちばしを挟むという意味になる。
競合する重なるという意味で使うバッティングの語源はおそらく「butting」の方だろう。それにしても英語でもこういう使い方をするのだろうか。
*1 電池とバッテリーとの関係
*2 The Lutheran World Relief Community Quilt - Alternative Gift Catalog
*3 bat 1. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*4 butt3 - goo 辞書
今月の初めに追突された*1。身体には全く支障は出ていない。追突された部分も殆ど判らない。とはいっても内部で何か変化が起こっているかも知れないので修理に出した。
修理から戻ってきたらバンパーが交換されていた。修理代及び代車料金は全て相手の保険で賄われた。まともな人が相手で本当に良かった。
*1 追突
|
表紙 | 目次 | リンク集 | 掲示板 | メール | 遺構探訪 |
Copyright (c) 2005 Yoshitaka Gotoh, Japan