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0412雑記草


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041201

 昔見た映画が見たくなった。題名が判らないので、webで検索してみることにした。以前に十数年間判らなかった映画の題名がwebの掲示板ですぐに判ったことがあった*1

 今回はまず検索してみた。検索語句は「ウィルス」「地下」「赤ん坊」「映画」である。直ぐに判った。「アンドロメダ*2」という題名だった。早速、DVDを注文した。

 見終わった後にDVDのケースを眺めていて気が付いた。この映画の邦題は「アンドロメダ」ではなく「アンドロメダ・・・」だった。最後の「・・・」は何なのか。原題は「THE ANDROMEDA STRAIN」である。「STRAIN」とは「菌株」という意味で、宇宙からの病原体が地球上の動物を襲うという内容である。

 この映画は今から三十年以上前の映画である。最近の映画の邦題の付け方なら「アンドロメダ ストレイン」に違いない。それにしても「アンドロメダ・・・」はどうやって読めばいいのだろう。かつてプリンス*3自分の名前を呼称不明の記号にしてしまった時*4みたいに非常に落ち着かない題名である。



*1 ピンボールの映画
*2 アンドロメダ… -- 映画 「 アンドロメダ… 」の詳細情報
*3 NPG MUSIC CLUB | Official Home of Prince and The NPG
*4 PRINCE - prince and the new power generation>> the love symbol album - 33TX2 - CDandLP.com

041202

 名古屋の大須*1のバス停留所でバスを待ってた時である。長椅子に座っていた老婆が非常に美しいなごや弁*2を話していた。こんななごや弁は録音されたものでしか聴いたことがなかったので、暫くの間、聞き入ってしまった。

 方言など取るに足らないと思われている無形の文化は知らぬ間にどんどん消えていってしまう。残念なことである。



*1 アット大須
*2 なごや弁

041203

 ダムダム弾*1というのがある。鉄砲の弾*2である。

 弾丸は重い方が横風などの影響を受けにくくなるし*3、命中した時の衝撃が大きくなる。従って材料は重い金属*4がいい。弾丸は使い捨てなのでできるだけ安い材料を使いたい。重い金属の例としてウランやタングステンなど*5があるが、値段が高そうである。鉛の比重は鉄のそれの1.4倍あってしかも値段が安そうである。弾丸の材質として丁度よい。しかし鉛は溶けやすいので連続して弾を打つと銃身の熱で変形し易くなる。そこで溶けにくい銅で鉛を包んでやる。銅で包まれている弾丸を「フル・メタル・ジャケット*6」という。この場合の「ジャケット」は上着*7ではなく、被覆を意味する。

 「フル full(完全)」があるなら不完全もある。先端部分だけ鉛をむき出しにした 弾丸*8がある。こうすると人体に命中した時、鉛は柔らかいので弾は大きく変形する*9。変形しながら体の中に入っていくので多大な影響*10を与えることができる。これがダムダム弾*11である。「ダムダム」とはインドのカルカッタ近郊の地名*12で、ここにこの弾丸を作っていた工場がかつてあった*13

 英語だと「dumdum*14 bullet*15」だが、日本語だと「だむだむだん」と同じような音が三回続く。三回も続くと滑稽な響きになる。滑稽な響きだと印象に残る。商品名や芸名にそういった効果を利用しているのが多いだろう。

 「だむだむだん」で連想するのは段田男(だんだだん)*16である。よく似ている。樹木希林(きききりん)*17も三回続いている。それに「木」という漢字は四つも含まれている。



*1 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: ダムダム弾
*2 ■弾丸について
*3 弾道学の基礎 腔外弾道
*4 重金属
*5 劣化ウラン弾
*6 フルメタル・ジャケット -- 映画 「 フルメタル・ジャケット 」の詳細情報
*7 THE JIJIMETAL JACKET Vol.2 ジジ・メタル・ジャケット2〜ザ・デルタ
*8 Handgun Ammunition: PMC Bullet Types
*9 Understanding-Caliber-Article
*10 Military bullet wound patterns
*11 First World War.com - Encyclopedia - Dum-Dum Bullet
*12 Calcuttaweb - Maps of Calcutta, Districts of West Bengal
*13 Dumdum
*14 D0421150.wav
*15 B0542300.wav
*16 1986年 歌謡曲歌手デビュー盤
*17 「樹木希林さん」 懐かしい写真を焼増ししたいけど、ネガがない。と、あきらめていませんか?

041204

 「大人の計算ドリル*1」という本を買う人が多いらしい。書店の店頭でもよく見かける。何故、大人が結果に意味のない計算の練習ドリルをやりたがるのか。こういう計算をやることによって物忘れがひどくなるのを防止する効果があるらしい。

 人の名前や物事を思い出すのがすんなりといかなくなりかけているので、それを元に戻すためにか、それ以上物忘れがひどくならないためなのかよく判らない。どうしてそのために小学生がやるような計算をしなければならないのか。人の名前を思い出す作業は嫌だけど、計算ドリルならやってもいいのだろうか。今更、計算ドリルをやろうとする動機が全く理解できない。

 計算ドリル*2をやる暇があったら人の名前を思い出せばいいのではないだろうか。「思い出すべき」名前が分からない、というのであれば、それは思い出す必要のない名前なのである。本当に必要ならば思い出せるだろう。

 そもそも人生のなかで忘れてしまったら命に関わるとか全財産を一瞬にして失うなどという一大事が起こるような事柄はそうそうない。老いれば、残された時間は目に見えてどんどん減っていく。計算ドリルのような無意味な行為にうつつを抜かしている場合ではないと思う。



*1 くもん出版、「脳を鍛える大人のドリル」170万部突破
*2 『バカドリル』

041205

 カクイカ*1という蚊がいるらしい。「蚊喰い蚊」である。ボウフラの時に他の蚊のボウフラを食べてしまうこともあるらしい。カクイカは血を吸わない*2ようだ。

 このカクイカは日本原産なのだろうか。刺す蚊が一向に減らないと言うことは日本原産だとしたらボウフラを食べると言っても殆ど食べないことになる。外国産の蚊ならば、吸血の蚊を駆除のために輸入すると、生態系が狂って問題が発生するかもしれない。

 蚊の種類が変わって被害を受けるのはコウモリ*3ぐらいだろうか。



*1 KINCHO | 蚊を侮ることなかれ | 蚊の種類について
*2 蚊と二酸化炭素(4)
*3 北区-庄内川を見つめようVol.11 河原に生きるほ乳類-

041206

 ファイルのバックアップのための外部ハードディスクに上手くファイルがコピーできない*1、ということを以前書いた。

 別のパソコン*2にこのハードディスクを接続してみたら、ちゃんとコピーされていないはずのファイルが正常にコピーされていた。

 ファイルが壊れたように見えるのはパソコンの所為であった。接続用の増設回路が上手く動作していなかっただけであった。インターフェースはIEEE1394*3である。MacOSでは、このインターフェースはFireWire*4と呼ばれている。

 取り付けていた回路は、これ*5である。筆者が使っているパソコン*6との相性がよくないようだ。そこで他の回路*7にしてみた。そうしたら何ら問題なく動作するようになった。

 パソコンは科学技術の塊なので、相性がどうのこうのというのはおかしな話である。そうはいって製品内部が非常に複雑な構成になっているので、ちょっとした差が動作に影響を及ぼしてしまうのだろう。



*1 壊れるデータ
*2 メモリ増設
*3 ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - IEEE 1394
*4 ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - FireWire
*5 3 Port FireWire PCI Card
*6 Umax SuperMac S900
*7 Sonnet | 製品情報

041207

 DVD*1の購入は通信販売か中古品店*2での購入が殆どである。

 通信販売ではAmazon*3ばかり利用していた。1500円以上注文すれば送料が無料になる。これが気に入ってAmazonしか使っていなかった。しかも買いたいDVDを検索すれば、大抵在庫があるので、そのまま注文していた。

 ところが最近、AmazonにおけるDVDの販売価格が他の店よりも高いことに気が付いた。送料を足し合わせても他の店の方が安い場合が殆どである。Amazonでは送料が無料になる場合が殆どなので、無条件にここが一番安いと思い込んでいた。

 気付いたきっかけはAmazonで限定生産のDVDを検索したら、在庫がなかった。Amazonでは新品だけではなく中古品*4も販売している。購入を考えているDVDの中古品価格を見てみると定価よりも高くなっている。これは堪らぬと思い、他の通信販売店で探してみた。すると新品が八掛けで販売されている。13枚組のDVDなのでもともと定価が高い。Amazonの中古品価格と比べると一万円程度の差がある。これで目が覚めた。

 現状は「Yahoo! DVDショッピング*5」「楽天*6」「Amazon」の三箇所で値段を常に比較してから買うようにしている。



*1 DVDの枚数
*2 安く手に入れた国語辞典
*3 Amazon.co.jp: アマゾンへようこそ!
*4 Amazon.co.jp:マーケットプレイス
*5 Yahoo! DVDショッピング
*6 【楽天市場】CD・DVD・ゲーム・楽器 : CD、DVD、ゲーム、楽器の通信販売ショッピング、カタログ通販オンラインショップ

041208

 中学の頃から年賀状の絵柄に凝るようになってきた。ゴム板を使って版画を作った。絵柄は浮世絵をよく使った。題材は「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛*1」「市川鰕蔵*2」「市川団十郎*3」などであった。これらを取り上げた理由は、当時、図案に浮世絵が採用された切手*4が高値で取り引きされていたからである。

 浮世絵は多色刷りだが、年賀状では技法の都合から単色刷であった。そのまま絵柄を模写するだけではつまらないので、少しずつ変えた。例えば歌舞伎役者の顔に書かれた「隅取*5」の代わりにその年の西暦の下二桁をアラビア数字*6で大きく書いたりした。

 浮世絵を初めて年賀状に採用した年に父から警告があった。「その絵柄は正月相応しい物なのか」という点が問題であった。もし相応しくなければ作り直しである。

 言われるまで、正月に相応しいかどうかなど当時考えたこともなかった。とにかく面白ければいいと思っていた。そういう警告を受けても、取り上げた浮世絵は雑誌やテレビジョンなどで頻繁に登場するから全く問題ないと考えていた。

 この問題はどういう経緯で収束したのかよく憶えていない。確か「絵の題名に不吉な文字が含まれていなければいい」ということになったような気もする。年賀状には元絵の題名など書かないが、分かる人には分かると言うことであろう。指摘された絵の題名には「大谷鬼次*7」と「鬼」の字が入っていた。結局、作り直しはしなかった。

 葉書は誰の目にも触れる物なので、子供の間で面白がるだけでは済まない。特に年賀状は家族全員で見る機会が多い。これによって自分の行為が世間からどういう目で見られるかを考えるきっかけになった。浮世絵程度での当時の父の警告は鬱陶しかったが、自分の子供がもっと奇抜な発想をすれば、「待った」をかけるかもしれない。ただし今のところそんな心配は無用のようだ。

 年賀状制作当時、「大谷鬼次の奴江戸兵衛」の切手はなかったが、後年、この絵柄の切手が発行*8されている。



*1 文化遺産オンライン 三世大谷鬼次の奴江戸兵衛 131010000250001.jpg
*2 Ichikawa Ebizo
*3 錦絵標準画像 団十郎舞台似顔絵 w0000002.jpg
*4 キッテコム(切手.COM) 日本切手カタログ Internet版
*5 文化デジタルライブラリー 歌舞伎編・その壱
*6 アラビア数字の訓読み
*7 写楽、讃岐人説−四国新聞社
*8 キッテコム(切手.COM) 日本切手カタログ 切手趣味週間 切手趣味週間

041209

 名古屋の大須商店街*1にある中古品店でカメラを眺めていたらGR1v*2が結構高い値段で販売されているのを知った。

 GR1v*3は筆者愛用の35mmフィルムカメラである。現在は製造されていない*4定価は日付が写し込める型式で108000円*5もした。

 定価は製造業者が勝手に付けた値段*6なので、それがそのカメラの本当の値段を決めるわけではない。通信販売などで大特価と銘打って、聞いたこともない海外銘柄の装飾品が定価の半分以下で売られている場合がある。商品の値段は市場が決めるので、販売業者が勝手に決めた定価が自分の購入価格の倍だとしても安いと思うのは変である。とは言え損得は当事者だけが決めること*7なので、それはそれで問題はない。購入者が安いと感じて幸福な気分が味わえればそれでいい。

 筆者は新品を49800円で手に入れたので、非常に幸福な気分を味わえた。一年半前のことである。

 そのカメラが中古市場で80000円程度の値段が付いていた。何やら自分の眼力が高く評価されているようで嬉しくなってしまった。



*1 アット大須
*2 GR1v
*3 GR1v(2)
*4 リコーのカメラ
*5 製品情報 / 35mmカメラ | Ricoh Japan
*6 価格.com
*7 知らないと損

041210

 北斎の「冨嶽三十六景*1」に「尾州不二見原*2」と題された絵がある。底のない巨大な桶の中で作業をする職人とその桶を通して向こうに小さく見える富士山を描いた作品である。

 尾州だから尾張である。不二見原というのは現在の名古屋市中区富士見町の辺り*3らしい。江戸時代よりも大気が汚れてしまっている今でも名古屋よりもっと遠い伊勢志摩から富士山が見える時がある*4ようだ。そういえば富士山が見えるという尾張ではなく三河の蒲郡にあるホテル*5に泊まったことがある。しかし富士見町は都会のど真ん中*6なので、どんな気象条件でも今では富士山は絶対に見えないだろう。

 昔の富士見町はどんな様子だったのだろう。明治十一年に作成された地図*7を見てみると北斎の絵そのままである。富士見町の東側は「富士見原」という原っぱが広がっている。

 名古屋は江戸時代、木桶の生産が盛んだった*8らしい。一体「尾州不二見原」のような大きな桶は何に使うのだろう。大人数が入れる風呂桶*9ではない。

 おそらく*10味噌醤油*11の仕込み桶だろう。



*1 Hokusai: 36 Vistas Monte Fuji
*2 Hokusai: Bishu Fujimigahara
*3 Adachi HOME PAGE 浮世絵ギャラリー 【冨嶽三十六景】 尾州不二見原
*4 運がよければ富士山が見える
*5 富士を見る
*6 マピオン - 「愛知県名古屋市中区富士見町」付近地図
*7 fujimihara.jpg
*8 名古屋の伝統産業・木桶
*9 Grimstadstampen.no - en nytelse for livet...
*10 仕込み桶
*11 ichibiki.jpg

041211

 ブルガリ*1香水*2で「BLV*3」と名付けられたものがある。ブルガリはローマ字で書くと「BVLGARI*4」になるので、最初の三文字を取って「BLV」という名前にしたのだと思っていた。

 ところがよく見ると「BVLGARI」の最初の三文字は「BVL」なのに香水の方は「BLV」になっている。「V」と「L」とが入れ替わっている。「V」と「L」*5との字面が似ているせいか入れ替わっていることに気付きにくい。

 この香水は青色をしている。イタリア語で青色は「blu*6」らしい。本来の綴りならば「BLU」であるが、「BVLGARI」の「V」と同様に「U」の代わりに「V」を使ったのである。こうすることにより「BVLGARの最初の三文字」という印象と重なって、「BLV」という文字と「blu」という言葉そのものとが強烈に植え付けられる。

 当然、「BLV」の読み方は「ビー・エル・ブイ」ではなくイタリア語風に「ブル」と読むべきだろう。

 よく考えられた商標だが、日本では「V」と「L」とが入れ替わっているという程度しか伝わっていないのが残念である。



*1 Bvlgari
*2 Mitsouko 2
*3 Bvlgari BLV
*4 BVLGARI(2)
*5 Louis vuitton : luxury shopping, leather luggage, french fashion designer, fashion show.
*6 日本百科事典 - イタリア語

041212

 映画の「マイノリティ・リポート*1」にはブルガリのデジタル時計が登場*2する。世界の大手時計製造業者がデジタル時計を製造している間は、ブルガリは絶対にデジタル時計を出さないと思う。現代ではデジタル時計は安っぽい印象しかない。初めて出現した当時は先端技術という裏付けによって高級感を出す*3こともできたが、今となっては一般的な技術になってしまったのでデジタル時計で高級感を演出するのは非常に困難である。

 デジタル時計が殆ど生産されなくなれば、敢えて懐古の情に訴える製品を出すかも知れない。映画の設定は2054年なので、もしかしたら本当にデジタル時計が生産されなくなっているかもしれない。

 書きたかったのは時計のことではない。はさみのことである。この映画の冒頭ではさみを凶器に使う場面が出てくる。

 このはさみを見た時、はっと思った。家にあるはさみ*4と同じではないか。このはさみはイタリア製である。近所の文房具屋を覗いた時に見つけた。なかなかいい形のしていたので購入した。家のはさみは子供達がいつもどこかに置きっぱなしなので必要な時にすぐに使えないことが多々ある。丁度、自分専用のはさみが欲しかったのである。

 だからどうだということはないのだが、殆どの人が知る由もないと思えるような小道具の素性を知っているということが何となく嬉しかったのである。



*1 20th Century Fox: Minority Report
*2 minority-report-bvlgari_00.jpg
*3 Pulsar P1 LED Watch - Tiffanys
*4 earcup.jpg

041213

 「環境に優しい弾丸」というのがあるらしい。環境問題というのは価値観の違いによって解決方法が全く変わってくる。環境問題はすべて人間の都合で考えられることなので、自然を破壊しながら環境保護を訴える*1という場合が多々ある。

 「環境に優しい弾丸」とは、自然環境に影響が少ない弾丸という意味である。弾丸は武器の一種なので戦争や殺人に使われる。環境保護をしながら戦争をするというのは何となく変な感じがする。人命よりも環境が優先すると言うことなのだろうか。

 これ*2が環境に優しい弾丸である。弾丸の芯に鉛を使って*3いないからいいらしい。鉛は毒*4である。弾丸に含まれる鉛が飛翔中に融けて空気を汚染する。発射された弾丸は再利用されずそのまま放置されるので、鉛が土や水に溶けていく。

 問題なのは戦争中に発射された弾丸ではなく、演習中に発射された弾丸らしい。アメリカでは演習用に年間十億発以上の弾丸が使用されるらしい。これらは全部打ちっ放しである。これが環境破壊につながる。

 そこで鉛を含まないが鉛と同じ重さの別の材料が開発されたらしい。タングステンの粉を樹脂で固めた材料*5のようだ。タングステン*6は鉛より重い材料なので、粉にして軽い樹脂と混ぜ合わせる量を変えてやれば、いろいろ重さが調整できる。

 演習は国内で行うので国内の環境は重要である。だが一旦国外での戦争になれば、鉛だろうとウラン*6だろうとまき散らす。他国の環境問題は関係ない。環境問題は価値観の違いによって解決方法が全く変わってくるのである。



*1 テーマに関するガイドライン:愛・地球博
*2 Ecomass- The Nontoxic Alternative to Lead
*3 ダムダム弾
*4 鉛の毒
*5 Ecomass Compounds - The Nontoxic Replacement for Lead
*6 劣化ウラン弾

041214

 今年の十月に仲間と西表島に行った時*1のことである。浦内川の遊覧船*2の船着き場で、蝶がふわふわ飛んでいたので蝶捕りの仲間*3が捕虫網を取りだしてその蝶を捕まえた。

 その様子を見た遊覧船の係員が「その蝶をどうするのか」と少し強い口調でその仲間に問いただした。持ち帰って標本にすると答えると「西表の自然は西表の自然に返してやって下さい」と訴えられた。そういった収集家の行為が種の絶滅や自然破壊を進めてしまう、といわんばかりであった。

 観光客相手にディーゼルエンジンを動力とした遊覧船を毎日何回も往復させることは問題にならず、蝶を捕ることが問題になるのだろうか。まさに環境問題は当事者の価値観によって全く捉え方が違ってくる。

 ここで問題にすべきことは、注意をした係員は遊覧船の運航と自然保護とをどのように考えているかである。訪れた観光客に浦内川の自然の雄大さを感じて貰い、ひいては自然保護の大切さを知って貰えると考える。そのためには遊覧船のエンジンによる少々の環境破壊はやむを得ない、という確信に至った上での「蝶捕り批判」であればそれなりに納得できる。しかし蝶の捕獲は即自然破壊、というような短絡的な発想であれば言い掛かり以外の何物でもない。とはいえ、その場での短いやり取りの中では、どちらなのかは判断できなかった。

 そもそも蝶を捕獲することは自然破壊につながるのだろうか。諸説ある。収集家が捕獲する量はたかが知れていて、個体を捕獲することよりも生息地を開発したり農薬を撒き散らすことの方が確実に絶滅させてしまう*4とも言われている。乱獲すればその地域の蝶は絶滅する場合もあるだろう。程度問題である。個人が捕獲する蝶が年数頭でも、毎日何百人もそこで採集すれば話は別だが、そういったことはまず起こらないだろう。蝶捕り人口がそれ程多いとは思えない。環境保護を訴えた係員はここまで考えたことがあったのだろうか。

 実はもう一人の係員にも注意された。蝶捕りを批判した係員は二十代ぐらいの若者だった。もう一人の係員は五十代ぐらいだった。その人には「こんなところで網を振り回さないでくれ」と叱られた。これはもっともである。大人げなかった。



*1 今年二回目の石垣島・西表島(6)
*2 ようこそ浦内川へ
*3 今年二回目の石垣島・西表島(8)
*4 蝶の保護について

041215

 酎ハイの語源は何か。コカコーラ*1とウィスキーとを混ぜた「コークハイ」の変種で「焼酎ハイ」が考え出され、それが略されて「酎ハイ」になったと漠然と考えていた。

 調べてみると「焼酎ハイボール*2」の略であった。「コークハイ」の「ハイ」はハイボールのハイというのも初めて知った。ハイな気分になれるコカコーラという意味だと何となく思っていた。

 ハイボール*3はウィスキーと炭酸水とを混ぜ合わせた飲み物である。それを何故「ハイボール*4」と称するかは諸説ある*5らしい。

 ゴルフ用語のハイボールが語源というのは何となく怪しい。ウィスキーと炭酸水とを混ぜることとゴルフとが全然つながらない。鉄道の信号機のハイボール*6もよく分からない。「highball」という言葉は列車の進行合図*7にも使うらしい。酒場などで「全速前進」とかいいながら酒を飲み干す場面は映画などに出てきそうだが、それが何故ウイスキーと炭酸水とを混ぜ合わせた飲み物の名前になったのか。鉄道関係者が好んでこういったウィスキーの飲み方をしたのだろうか。

 「shot」は酒一口*8という意味で使う場合がある。「shot」は弾丸という意味もあり、弾丸は「ball」とも言う。つまりballは「ウィスキー一口」という意味にもなる。通常のウイスキーのグラス*9と違い、氷を入れて炭酸水と混ぜ合わせるために背の高いグラスに入れて出されたので、「背の高いウイスキーhighball*10」と呼ばれたという説もある。これも無理があるが、先の二つの説よりはすっきりしていると思う。



*1 Welcome to Coca-Cola
*2 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: 酎ハイ
*3 WHISKY MUSEUM ウイスキーを楽しむ ウイスキーのおいしい飲み方 おいしいハイボールのつくりかた
*4 highball. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*5 カクテル用語辞典 ハイボール Web Night Bar サントリー
*6 信号制御システムの現状と研究開発
*7 Highball
*8 カクテル用語辞典 ショット・グラス Web Night Bar サントリー
*9 WHiSKY on the Web「デジタルおまけ」:ウイスキーグラスシリーズ
*10 Online Etymology Dictionary: highball

041216

 ハイボールのソーダの代わりにコカコーラを使えば、コカコーラ・ハイボール。略して「コークハイ」となる。ハイボールの語源が「背の高いhigh」+「ウイスキーball」*1とすると意味の主体となっている単語ballが略されてしまっているので略語として相応しくないような気もするが、もともと語源がよく判らないのでいいだろう。

 酎ハイの場合はどうか。「焼酎ハイボール」という言葉は妥当か。やはり「ハイボール」の語源が不明なので妥当も何もない。ウーロンハイ*2というのもある。これも「ウーロン茶ハイボール」の略らしい。本来は「ウーロン茶焼酎ハイボール」かもしれない。ハイボールのウイスキーを焼酎に、炭酸水をウーロン茶に代えた飲み物ということになる。これを最初からハイボールの一種と考えるのはなかなか勇気が要る。実際は一連の開発の流れの中で「ハイボール」の定義がだんだん拡大され、それによってできた名称だから勇気は要らない。

 ハイボールの炭酸水をコカコーラに代えてコークハイ。ハイボールのウイスキーの代わりに焼酎を使って酎ハイ。酎ハイの炭酸水の代わりにウーロン茶を使ってウーロンハイ。ウーロンハイのウーロン茶の代わりに赤だし*3を使った飲み物を「赤だしハイ(更に略して『出しハイ』)」と称しても何ら違和感はない。命名に連綿とした流れがあるからである。今や酒と何かとを混ぜれば何でも「ハイボール」になっているのである。

 「highball」となまじっか意味のある二つの単語で構成されているから変な感じがする。語源がはっきりと判らないからそれぞれの単語には意味がないと考えてもいい。どうも納得いかなければ、最初から意味のないでたらめな言葉を当てはめてみればいい。ハイボールの代わりに例えば「パンピッソ*4」としよう。コークパン、酎パン、ウーロンパン、出しパン。全く違和感がない。



*1 酎ハイの語源
*2 サントリーお客様センター:その他のQ&A
*3 ◆料亭赤だしのサンジルシ◆
*4 Google 検索: パンピッソ

041217

 即席コーヒー*1のテレビジョン広告で、昔から流れているあの曲の題名は「DABADA(ダバダ)」らしい。

 「11PM*2」で番組の始めに流れる曲の名前は「ウィ!シャバダ*3」というようだ。



*1 ネスカフェゴールドブレンド
*2 マリックのビデオ
*3 収録曲 - TOSHIBA EMI FAMILY CLUB 「11PM」ウィ!シャバダバ/音楽:三保敬太郎

041218

 「PICT・O・GRAPHIX KANJI*1」という本を買った。日常にはローマ字しか使わない一般の西洋人が漢字をどのように見ているか非常に興味がある。webで表紙のみを見かけて即注文した。

 かなり前に何かの本で西洋人が漢字をどう見ているかというのを紹介した記事を読んだことがあった。そこで「映」という漢字が取り上げられていたのを覚えている。「映」はどうしても「暖炉かボイラーにスコップで燃料を投げ入れている人」にしか見えないらしい。言われてみるとそう見えてくるが、漢字の意味を知っているのでそんな発想には到底ならない。

 こんな内容を期待していたが、全く違っていた*2。大して面白くない。

 もともとこの本の目的は、漢字の形から意味や読みを連想しながら漢字を覚えることだった。従ってその漢字の成り立ちを正しく表現している場合もあるが、成り立ちとは全く関係ない便宜的な説明もある。例えば、「夕」は三日月の形が変化したと説明している。これは正しい。「外」は月の下で立ち小便をする形と説明されている。「卜」が小便をする様になる。「そと」という意味とズボンを脱いで小便をするということから「はずす」という意味とを同時に説明しようとしている。面白いが、成り立ちは正しくない。「夕」の部分は肉月の変形で肉をかきとる意味となり、「卜」は甲骨を焼いた時の割れ方で占う*3卜甲や卜骨*4のひびを表しており、これが転じて占いを意味する。従って占い用の骨から肉をかきとる様から「はずす」「そと」の意味ができた。

 図説の中には正しいのもあれば間違っているのもある。間違っているものに関して、便宜的な説明であることの注釈もない。そういった注釈が付けられないならば、どちらかに統一した方がいい。成り立ちを誤解して覚えてしまう恐れ*5がある。

 内容が中途半端なのである。この本が詰まらない原因はこれである。「映」みたいな無茶苦茶な解釈ばかりかもしくは本当の成り立ちばかりかの方が断然面白い。



*1 Image: Kanji Pict-O-Graphix: Over 1,000 Japanese Kanji and Kana Mnemonics
*2 Kanji Pict-o-Graphix
*3 殷墟遺文
*4 卜骨
*5 歩

041219

 日頃ローマ字しか使わない西洋人が漢字や仮名を見た時に感じる印象を、日本人も体験できるだろうか。どうやって読むか判らない文字*1を見た時には、同じような感覚になることができる。

 しかし義務教育を終えた時点で、常用漢字*2の大部分が読み書きできるようになっていて意味も理解している。そうなってしまっては、日常に見かける漢字を見て「暖炉かボイラーにスコップで燃料を投げ入れている人*3」と見ることはなかなかできない。今まで見たこともない漢字*4を見ても純粋な図形として見るのは難しい。

 筆者が見慣れている漢字は楷書*4で書かれている漢字である。それを篆書*5で書くとかなり印象が変わる場合がある。篆書*6なら文字よりも絵に近い場合があるので、西洋人の感覚を体験することができる。

 確実に体験できるのは「心」という漢字の篆書体*7だろう。これ*8ではどう見ても心臓*9ではなく、「*10」にしか見えない。



*1 世界文字地図
*2 常用漢字表(学年配当・総画数付き)
*3 KANJI
*4 曲線漢字
*5 篆書の苦労
*6 篆書体チェック
*7 篆書でGO! 6
*8 kokoro3.gif
*9 心臓血管系の解剖:心臓表面の名称
*10 ちんぼ

041220

 自動車のバンパーの角に大きな擦り傷ができていた。妻が気付いた。前のバンパーの右側である。運転席側なので、自分で擦っても気付かないことは滅多にない。駐車場かどこかで他の自動車に擦られたのだろう。

 数日前、自動車を置く間隔が非常に狭い駐車場に丸一日停めていた。その駐車場の出入り口は筆者が自動車を停めた位置から見て左側にあった。筆者の自動車の右隣に停めた自動車が左折して出口に向かう際に、内輪差*1で擦った可能性が非常に高い。

 公共の駐車場では自分の自動車が傷つけられないようにかなり気を使っている*2つもりである。両側に自動車が停められるような場所には停めないようにしている。こうすれば傷つけられる確率は半分になるはずである。今回も端に停めたので右隣しか自動車は置けなかった。

 にもかかわらず傷を付けられた。可能性が低いと思っていても、一旦起きてしまえば、起きる前に考えた確率は意味を失う*3。自動車の置く位置に気を使う努力をしていなければもっと沢山傷つけられているはずと考えればいいのかもしれないが、どうも釈然としない。

 結局、傷を付けられたくなかったら乗り回してはいけないと言うことになるのだろうか。



*1 2D自動車シミュレータ
*2 駐車場での努力
*3 確率(3)

041221

 長い間「メートル原器」の寸法を勘違いしていた。メートル原器とは1889年に制定された1mと言う長さの基準となる物差しのことで、1960年までこの原器の長さが基準*1となっていた。

 勘違いしていたのは長さ方向ではない。長さは1mに決まっている。そんなことは分かっている。原器自体の長さは1.02m*2で原器に刻まれた印と印との間隔が1mになるらしい。そんな細かいことでもない。

 高さと幅との方である。メートル原器の形状は「X」のような形*3になっている。この「X」の高さと幅とが大体10cmぐらいあると思っていた。雰囲気としては建材として用いられる「H鋼*4」のような形だとずっと思っていた。

 ところが改めてメートル原器全体の写真を見ると細長い*5。どう見ても高さも幅も2cm程度*6である。おそらくこの勘違いは、端の部分を大写しにした写真*7を見た時にその断面形状から建材などを連想して勝手に大きさを決めつけていたのだろう。

 それにしてもどうして断面が「X」*8なのだろうか。フランスの科学者Henri Tresca*9がこの形状を設計したらしい。従ってこの「X」型の断面をトレスカ断面とも言う場合もあるようだ。トレスカは構造設計などで出てくる「トレスカ応力*10」とか「ミーゼス応力*11」とかの「トレスカ」である。因みにミーゼス*12も科学者の名前である。

 「X」の形状は上下が対称になっていない*13。この形状には何か深い理由がありそうだが、調べても結局よく分からなかった。撓(たわ)みにくい、捻れにくいという効果があるのだろう。そういう考え方なら「H」「U」「長方形」「単純なX」*14でも良さそうであるが、世界の「長さの標準」*15ということでもっともらしい形を採用したのだろうか。



*1 1メートル
*2 Trescal: calibration service, standard length measurement
*3 長さ標準の歴史 mproto-03.jpg
*4 形鋼/H鋼・角鋼 高周波曲げ加工
*5 メートル原器とキログラム原器
*6 長さの基準を決めよう
*7 長さ標準の歴史 mproto-02.jpg
*8 長さの標準
*9 mechANIma 1814
*10 トレスカ応力はどうやって計算されるの?
*11 ミーゼス応力はどうやって計算する?
*12  Richard von Mises
*13 National Prototype Meter No. 27
*14 The NIST Length Scale Interferometer
*15 Histoire du mètre

041222

 価格.com*1DVD販売価格の比較情報*2の提供を始めた。

 全くお話にならない。検索して出てくる価格は「Yahoo! DVDショッピング」「楽天」で抽出される価格情報よりも必ず高い*3

 情報提供を始めたばかりなので情報が少ないのだろうか。それにしても情報の内容がお粗末すぎる。買う側のための情報提供の場ではなく、売る側の広告の場になってしまっている。「出店*4」というくらいだからまさにそうである。

 株式会社という形態で運営していて、しかも株式を公開しているので利潤の追求が第一の目的であるが、創業当時*5の「一番安いところはどこか知りたい*6」という気持ちの反映はいつまでも残して欲しい。出店者から提供された情報だけではなく、価格.com独自の価格情報でもって、その提供された情報が利用者にとって有益かどうかを判断した上で比較情報を公開するような仕組みを期待したい。

 とは言っても利用者が調べれば済むことである。とにかく売る側の情報の盲信には気を付けなければならない。



*1 価格.com : 賢者の買物 〜価格比較&くちコミ〜
*2 価格.com - DVD
*3 DVDの買い方
*4 価格.com - 「価格.com」出店のご案内
*5 価格.com - 企業情報 沿革
*6 大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」

041223

 デジタルカメラ*1が欲しくなってきた。以前はコニカミノルタのカメラ*2が欲しかったが、今は違う。

 リコーのデジタルカメラ*3が欲しい。現在持っているデジタルカメラはすぐに電池がなくなってしまう*4。そういうものなのか、故障しているのかよく判らないが、とにかく早い。付属の充電池で動かしてもすぐに電池切れになってしまう。更にアルカリ電池*5で動かすと数枚しか写真が撮れない。不便で仕方がない。デジタルカメラはすぐに電池がなくなるという観念が出来上がってしまった。

 出先でそのカメラ専用電池の電気が消耗してしまったらどうしようもなくなる。少なくとも一般で市販されている電池で動くカメラがいい。単三電池*6で動作するのが条件になってきた。従って以前の物欲の対象であったコニカミノルタのカメラ*2は専用電池しか使えないので候補から外れた。

 最近、単三電池が使えるデジタルカメラで筆者の物欲をくすぐるカメラは三種類あった。ソニーの「DSC-W1*7」、ペンタックス「Optio S50*8」、そしてリコーの「Caplio R1*9」である。現在はCaplio R1に絞られた。

 リコーといえば筆者愛用のカメラ*10である。現在GR1s*11GR1v*12を持っている。web上でGR1のデジタル版が出るという噂を聞いた。調べてみたらリコーが2005年中に出すと宣言した*13らしい。

 知人の伝(つて)を利用して2005年のいつ頃なのか調べているが、具体的には判っていない。

 ズーム*14はCaplio R1、単焦点*15はデジタル版GR1の二台を所有することになるか。GR1のデジタル版はいつ出るのか。春頃であれば「Caplio R1」は止めるかも知れない。もっと先ならばCaplio R1を購入してしまうだろう。

 GR1の電源は専用電池だろう。もし単三電池でも動くのなら、完璧である。これ以外はもうコンパクトデジタルカメラ*16ではない。



*1 デジタルカメラ
*2 物欲の整理
*3 製品情報 / デジタルカメラ | Ricoh Japan
*4 デジタルカメラ(2)
*5 電池
*6 乾電池
*7 SONY Cyber-shot | DSC-W1
*8 PENTAX 製品紹介:デジタルカメラ
*9 製品情報 / Caplio R1 | Ricoh Japan
*10 GR1v(2)
*11 Ricoh Camera Website
*12 GR1v
*13 【Photokina 2004】リコー、デジタル版「GR1」を予告
*14 IT用語辞典 e-Words : 光学ズームとは 【optical zoom】 ─ 意味・解説
*15 @nifty:デジタル用語辞典:単焦点レンズ
*16 コンパクトカメラ専門ページ penguin-19's COMPACT CAMERA

041224

 小学六年の上の息子は、筆者と同じで叱られてもてもそのことに関してすぐ忘れてしまって、同じ事を何度も繰り返す。その罰として小遣いの無支給がある。つまり「何遍*1言ったら判るのだ。来月の小遣い無し」といった具合だ。

 一度に数ヶ月無支給になる場合もある。更に倍々で無支給期間が増えていく場合もある。そして現在の無支給期間は「480ヶ月」に達している。



*1 百万遍に停車する系統

041225

 今年もサンタが家にやってきた*1。小学三年生の娘と三歳の娘はサンタ・クロースの存在を信じているが、小学六年生の息子*2は半信半疑である。

 かなり疑っているようだが、確信には至っていないように見える。やはり「サンタはいない」と宣言すると目的の贈り物が手に入らなくなる可能性が出てくると考えているのかも知れない。従って何日も前からサンタへの手紙はちゃんと書いていた。

 来年は中学生である。サンタクロースの存在を信じたまま来年のクリスマスを迎えるのだろうか。それともそれまでに悟るのだろうか。信じたままだと級友に馬鹿にされる可能性が充分ある。自分の場合はどうだったか。全く覚えていない。

 来年の時期が近づいたらそれとなく聞いてみよう。



*1 サンタの存在
*2 480ヶ月

041226

 インターネットアーカイブ*1には雑記草の歴史が刻まれている。表紙の変遷が分かる。記事は全部残っている*2が、表紙は現在使っているファイルしか残していない。昔の表紙*3を見ると少し懐かしい*4

 最初の頃*5すっきりした表紙*6だった。

 この表紙*7は記事中の語句が検索できるようにした時のものである。

 少し表紙の雰囲気*8を変えた。そして現在の表紙になった。

 川柳スロット*9少しずつ変えてきた*10。現在は常に二百句が保存され表示されるが、最初の頃は一句のみが表示されるだけだった。保存されている一句は「女子高生 百年経っても いい香り*11」という何とも不思議な句であった。



*1 Internet Archive
*2 雑記草の目次
*3 Internet Archive Wayback Machine
*4 インターネットアーカイブ(4)
*5 Internet Archive Wayback Machine
*6 雑記草 000619
*7 雑記草 020520
*8 雑記草 020927
*9 川柳スロット
*10 Internet Archive Wayback Machine
*11 川柳スロット

041227

 先々月にラジオメータ*1を手に入れた。真空にしたガラス容器の中で四枚羽根の車が光をあてると回転する。イギリスの化学者クルックスが発明した*2

 ガラス容器の中にわずかに残っている気体分子が光の照射によって温められた羽根に衝突した時の反動で回転する。羽根は裏表がそれぞれ白黒に塗り分けられている*3。黒い方は光をよく吸収するので温度が上がりやすい。気体分子は白黒の色は関係なく衝突してくるが、温度が高い黒い面では気体分子が白い面よりも勢いよく跳ね返るので、その勢いの差によって羽根車が回転する。

 従って黒い面が押される方向に回転する*4。このラジオメータの羽根を冷やしてから光をあてると室温で光をあてるよりも回転が速くなる。光をあてた時の羽根の裏と表との温度の差が大きくなるからである。

 それでは羽根を室温よりも温めたらどうなるか。光をあてても羽根の裏表の温度差が殆ど生じないはずなので羽根は回転しなくなるだろう。

 実際にやってみた。温風ヒータの吹き出し口の前にラジオメータを置く。羽根車が勢いよく回りだした。温風の熱によって羽根が温められて回転しているのである。光をあてた時と全く同じなのだが、温風をあてているので風で回っているように見える。

 温めたラジオメータを机の上に置いて暫くの間観察した。予想通り、羽根は回転しない。温度が徐々に下がってくると机の上の照明の光によってゆっくりと回転を始めた。



*1 ラジオメータ(2)
*2 Science Museum London - Treasures
*3 radiometer.jpg
*4 Radiometer Lichtmühle Light Mill 22.50 CHF inkl. MWST, Lieferfrist 4, 2 20040716_111718.avi

041228

 ラジオメータを温めると羽根が回らなくなる*1。と思っていたらそうではなかった。筆者が行った実験では羽根の回転が止まったが、これは偶然だった。

 ラジオメータを温めると羽根は逆回転し出すのである。通常は「黒い面が押される方向*2」だが、逆回転というのは白い面が押される方向に回ると言うことである。そういった説明がしてあるページ*3を見つけた。1分くらいヒータで加熱してからヒーターを外すと逆回転するらしい。温風ヒータで温めた時には全く気付かなかった。

 早速やってみた。温風ヒータで温めた後、机の上に置いてみた。この時机の上の白熱電球の照明*4を消した。すると逆回転を始めるではないか。

 なぜか。ラジオメータの回転の原理は羽根の裏表の温度差*5である。温度差が大きいほど回転は速くなる。そして温度が高い面が押される方向に回転する。光をあてると黒い面は白い面よりも光をよく吸収するので黒い面の温度が高くなる。だから黒い面が押される方向に回転する。

 それでは逆回転するわけは、白い面の方が温度が高くなるからだろうか。そういうことになる。ヒータで温められた羽根はどんどん冷えていく。黒い面と白い面とでは冷え方が違う。黒い面は冷えやすいのである。一方、白い面は冷えにくい。

 光を吸収しやすい黒は熱を放射しやすい。熱の吸収しやすさと放射しやすさとは全く同じ*6であることをドイツの物理学者キルヒホッフ*7が発見した。

 なぜ熱の吸収しやすさと放射しやすさとは同じになるのか。ある温度の物体が真空中にあるとする。光をあてずに何もしないで放置しておけばその物体の温度はどんどん下がる。どんな物体でも放っておくと熱を光や電磁波として放射してしまう*8からである。もしこの物体の温度を一定にしようとすれば、放出した分の熱エネルギーを与えなければならない。光で与えると物体の表面で一部は反射してしまう。残りは吸収される。吸収された分はまた物体の表面から放射されないと物体の温度が上がってしまう。一方、温度が一定ならば放出されるエネルギーの量は一定*9である。従って温度が一定ならば、照射した光のうち反射されずに吸収された分だけ常に放出していることになる。これは光の照射がなくてもその温度の時は吸収した時と同じ量のエネルギーを放出していることになるので、吸収しやすさと放出しやすさは同じということになる。磨かれた金属表面は殆ど光を吸収しないので時間当たりの熱の放出量も少ない。

 白い面は光を吸収しにくいので熱も放出しにくい。これによって黒い面よりも温度が高いままになる。羽根の表裏に温度差ができて、白い面の方が温度が高くなるので逆回転する。前回の実験で羽根が止まったのは照明の光によって熱の出入りが上手く相殺されたのだろう。  



*1 ラジオメータ(3)
*2 Wundersames, Warmes, Lichtmühle
*3 メリーランド大学物理学講義用演示実験設備 I2-03.HTML
*4 バイオライト
*5 ラジオメータ
*6 HORIBA : 放射温度計プラザ
*7 Kirchhoff
*8 ?を!に...>エネルギー教室>エネルギーの法則
*9 Stefan-Boltzman's law

041229

 中古のビデオデッキ*1を買った。5000円ぐらいだった。リモコンと説明書とが付いていなかった。説明書は製造業者のサイトからダウンロードできる*2のでいいが、リモコンがないのは少し不便である。普段は学習機能を持つリモコンを使っている。このリモコンは予め様々な家電製品のリモコンの信号を記憶している。それを呼び出したらある程度使えるようになった。

 なぜ今頃ビデオデッキを買ったか。昔、録画したテープを見るためである。単なるビデオデッキでは駄目だった。S-VHS*3方式が欲しかった。最近はもうS-VHSの新製品ビデオデッキを殆ど見かけなくなった。よく行く中古屋*4で見つけたので直ぐさま購入した。

 昔に録画した画像はS-VHS方式で録画されているわけではない。しかし通常のVHS方式で録画された画像でもS-VHS方式のビデオデッキで再生すると多少綺麗に見えると言うことを父から聞いていた。

 早速、据え付けて古いビデオテープ*5を再生してみた。確かに普通のVHSのビデオデッキよりも綺麗に見えるような気がする。おそらくこれはビデオの記録方式に依るわけではなく、S-VHS方式のデッキはVHSよりも高価なためノイズを軽減する回路などが充実しているためだろう。



*1 NV-SVB10
*2 取扱説明書ダウンロード | 総合お客様サポート | 松下電器産業株式会社
*3 IT用語辞典 e-Words : S-VHSとは ─ 意味・解説
*4 キンブル 〜リサイクル&ディスカウント〜
*5 四季・ユートピアノ

041230

 大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン*1に行った。去年も同じ時期に行った*2。午前中は雨が降って散々だったが、昼からは雨が上がったので色々な施設を見回るのが楽になった。

 一家五人が同じ施設を見回るのは効率的でないので、二手に分かれた。最初に息子とふたりで「ターミネータ2*3」を見に行った。催しが始まってから数分後、突如、施設内部のロボットの模型などが止まってしまい音声も途切れてしまった。これも出し物の一部かと思って待っていたら「上映不能になったので係員の指示に従って退場してくれ」と場内放送が流れ出した。出し物ではなかった。

 折角並んで入ったのにこれは堪らないと思っていたら「優先入場券*4」が貰えた。発券日のみ有効の通常の優先入場券*5と違って期限無しなので少し得したような気になった。

 この日はターミネータの他に「スパイダーマン*6」も見た。四回も見た。待ち時間が0分だったので連続して見た。

 最後にターミネータを再度見に行った。待ち時間は0分。優先券は必要なかった。最初に貰った「優先入場券」は、本当に得しているのか不安になってきた。



*1 トップページ/USJ
*2 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
*3 ターミネーター 2:3D/アトラクション/スタジオガイド/USJ
*4 T2.jpg
*5 ★★ USJFAN ★★
*6 アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン(TM)・ザ・ライド/アトラクション/スタジオガイド/USJ

041231

 チャンジャの仕入れを頼んでいる近所の店*1で「白いキムチ」を頂いた。ビニール袋の中で白濁した汁に大根の角切りが浮かんでいる。味は全く違うだろうけど、見た目はナタデココ*2みたいな感じである。カクテキ*3の唐辛子抜きだろうか。これは何というのかと聞いたら「白キムチかなぁ」と答えた。

 家で漬けた物だけど皆さんに評判がいいので一度食べてみて、ということだった。汁が美味しく食欲がない時に飲むと食欲が湧いてくるらしい。筆者は食欲が亡くなることは滅多にないのだが、とにかく何か健康に良さそうである。喜んで貰ってきた。

 家でよく見てみると白濁した汁の中には大根の他に松の実*4、玉葱、唐辛子*5、生姜などが入っている。にんにくも入っているのだろう。大根の漬け物はさっぱりして美味しい。汁も生姜の味が利いていてうまい。大根は酒の肴に合いそうだ。



*1 春夏冬
*2 【楽天市場】ナタデココ:伊豆フェルメンテ
*3 Google 検索: カクテキ
*4 Google 検索: 松の実
*5 お届けサイト | 商品詳細



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