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0212雑記草


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021201

 ネコ車という言葉を知ったのは数年前だった。かつて雑記草掲示板で「ネコ車」の語源が話題*1になったことがある。

 ネコ車を辞書で引くと土砂などを運ぶ一輪車*2とある。調べていると一輪車だけではなく二輪車*3や手押し台車もネコ車と称するらしい。

 筆者はこのネコ車のことを「一輪車」と呼んでいた。どうもこの一輪車*4を「ネコ車」と呼ぶのは抵抗がある。一輪車はどう見ても一輪車である。どうしてこれを「ネコ車」というのだろうか。

 語源を調べたら色々書いてあるページ*5を見つけた。どれももっともらしいような説だが、後で取って付けたような語源の様な気もする。初出の文献などが明示されていたり、合理的な理由があると納得し易いが、ただ単に「・・・だそうだ」ではどうも信じがたい。

 「ネコ車」が土砂などを運ぶ一輪車の意味だと知った時、最初に思い浮かべたものはこんな一輪車*6である。こういう車輪の軸の直ぐ上に荷物の重心があるような一輪車*7ではない。

 なぜ車輪を二本の棒で挟んでその棒の上に荷物を置いて運ぶ一輪車*8を思い浮かべたのか。猫と車とで連想したのは、猫が玉を玩ぶ様子を模した玩具*9だった。猫が前足で玉を持つ形*10その一輪車*11の構造にそっくりなのである。これが語源のような気がしてならない。

 語源とは関係ないが、調べていたら電動式の「ネコ車」*12を見つけた。こんな時代*13と比べると便利な世の中になったものである。



*1 旧雑記草掲示板
*2 goo [国語辞典]: ねこぐるま
*3 桐生車輌株式会社
*4 飼料運搬車・搾乳カート
*5 一輪の手押し車をなんで「ねこぐるま」っていうの?
*6 Rustic Creations - Barnwood Crafted Wheelbarrows
*7 リフォームネット知恵袋「用語集」
*8 thetoadhall.com/lilypond.html abbywee.jpg
*9 江戸独楽 (8)
*10 Hakone Tin-Toys Musium - Title
*11 The RunnerDuck Old Fashion Lawn Wheelbarrow Planter Project, step by step instructions
*12 ホンダ HPE60「ねこ丸」
*13 Different Worlds | Pictures of the Past | China around 1900 | Shanghai: Wheelbarrow Men

021202

 フィルムスキャナを買った。撮った写真のフィルムをスキャナで取り込もうと思ったら突然動かなくなった*1。9月に動かなくなり、それ以降、分解してみたり、叩いてみたりしたが、状況は変化しなかった。以前に壊れたZipは何度も叩くことにより完全に復活した*2。現在も全く問題なく動作している。フィルムスキャナの場合はZipよりも部品点数が多いためか、そうは問屋は卸してくれなかった。

 通信販売*3で買った。インターネットで価格*4を調べて、最も安い値段を提示している店に注文をした。注文してから2日ぐらいで届いた。やはり通信販売は便利である。

 買ったのはミノルタのフィルムスキャナ*5である。ニコンの同様機種*6とどちらにするか迷ったが、価格比較サイトの製品評価*7を見比べて、ミノルタにした。

 前のフィルムスキャナと同じような画質で読み込みが出来る。これで以前のスキャナの半額で買えるのだから凄い。それだけパーソナルコンピュータが普及して量産効果が出るようになったのだろう。

 装置を動かすソフトは前のスキャナに比べると使い勝手が悪い。そのうち慣れるだろう。ボタンの形や絵柄などの見た目も、今回買ったスキャナのソフトの方が格好悪い。これはもともとWindows用に設計された絵柄をそのままMac用に持ってきた為である。以前のスキャナはMac用に設計されたソフトだったので見た目も使い勝手も非常に良かったのである。



*1 スキャナが壊れた
*2 Zip(5)
*3 インターネット銀行
*4 ¥価格.com¥
*5 DiMAGE Scan Elite II
*6 ニコン COOLSCAN IV ED
*7 ¥価格.com¥ 商品情報

021203

 カメラなど光学機器の製造で知られる「Canon*1」の正式名称は「キヤノン株式会社*2」であって「キャノン」ではない。よく社名の由来などといった雑学本に出てきそうな話題である。なぜ「ヤ」が大きいのかは、おそらく「キヤノン*3」の商標を登録した頃の仮名遣いをそのまま継承しているのであろう。歴史的仮名遣い*4では拗音や促音*5を表すのに小さく書かない。

 最近、もう一つ有名な会社の名前で「ヤ」を小さく書かないのに気付いた。浸透印*6の「シヤチハタ*7」である。ここも「シヤチハタ」であって「シャチハタ」ではない。シヤチハタも創業が古い*8のでキヤノンと同じ理由で「ヤ」が大きいのだろう。



*1 キヤノン:キヤノンホームページ
*2 キヤノンのご紹介 | キヤノン株式会社概要
*3 現代仮名遣い
*4 FONTWORKS - 文字の雑学
*5 ■シヤチハタ印インデックス
*6 Shachihata
*7 〜第1話:シヤチハタの由来の話〜

021204

 *1また脱走した*2らしい。冬眠に入っているはずだったが、水から出てきたようだ。水槽から出て庭を歩いている亀を、偶然妻が見つけた。彼女がすぐさま捕まえて水槽に入れた、と言うことであった。

 この話をあとから聞いて水槽の中の水苔*3に潜んでいる亀の数を数えたらちゃんと四匹いた。妻の話では庭を歩いていた亀はミドリガメではなくイシガメかクサガメだったらしい。イシガメやクサガメは冬眠中はいくら冬の暖かい日でもミドリガメのように動き回ることはないと言われている*4が、そうでもないらしい。

 脱走したのは昨晩からの雨で水槽の水があふれてしまったため、容易に外に逃げ出せる状態になってしまっていた。甲長20cmの一番大きなミドリガメは脱走せずに冬眠から覚めないはずのイシガメかクサガメが逃げ出したのである。自然と違うことが原因なのだろうか。

 去年、真冬に冬眠から覚めさせてしまったイシガメを死なせてしまった*5。今年はそうならないように祈るしかない。去年のイシガメと違って水槽に戻したら動き回ることなく直ぐに再び冬眠に入った様子なので、恐らく問題はないだろう。



*1 イシガメ(3)
*2 亀の脱走(2)
*3 亀の冬眠の準備(2)
*4 亀の冬眠の準備
*5 イシガメが死んだ

021205

 邱 永漢(きゅう・えいかん)の「もしもしQさんQさんよ*1」をよく読んでいる。

 もともとは「ほぼ日刊イトイ新聞*2」のコラムの一つだったが、今はURLが独立している。毎日、文章が更新されて、今日、1000回目の記事*3が掲載された。

 1000回目なのにそのことについては記事中で全く触れていない。筆者は1000回目の時*4には、嬉しくなってそのことについて書いた。邱氏の場合、物書きが本職で、しかも直木賞*5まで取っているので、そんなコラムの連載回数などどうでもよいことだったのだろう。

 と最初は思ったが、どうも違うような気がしてきた。邱氏はパソコンをいじったことがない、と糸井重里がどこかで書いていたのを思い出した。邱氏は執筆した文章をファクシミリで送り、それを誰かがコンピュータに入力しているようなのだ。

 恐らくいろんな場所で書いて送っている筈なので、原稿にいちいち通し番号を付けるのはほぼ不可能であろう。つまり邱氏は、今書いている原稿が何回目なのかが分からないのではないだろうか。しかもインターネットを見ることもないので掲載された記事が何回目かも正確に把握できない。もしかしたら入力担当者から「もうすぐ1000回になる」ということは聞いていたかも知れない。

 考えてみれば、宝くじの番号やアクセス数の切りのいい数などと同様に、数そのものには意味はないと言える。



*1 もしもしQさんQさんよ
*2 ほぼ日刊イトイ新聞
*3 第1000回 私なら外国に働きに行きます
*4 知りたいと思うこと
*5 直木

021206

 Google*1で何かを検索しようとして語句を入力する。間違った語句を入力すると「予想される検索キーワード*2」として正しい語句を表示し、再検索を促してくれる。例えば「dictionory*3」と入力すると「dictionary」と直してくれるのである。

 この機能はローマ字*4を利用した言語なら有効のようだ。フランス語で「dictionnoire*5」と入力すると「dictionnaire」と正しい綴りを表示してくれる。ドイツ語*6でも同様である。ただし日本語では訂正してくれない*7。日本語の場合、ローマ字の綴りと違って明らかに間違っているかどうかは判断しにくいのかもしれない。

 単語の綴りが正しいかどうかを判断するためには辞書が必要である。辞書と見比べてその単語が正しいかどうかを判断している筈である。それではどの程度の語彙数の辞書なのだろうか。

 最も長いと言われる英単語の一文字を換えた「pneumanoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis*8」を入力してみると、ちゃんと正しい綴り「pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis*9」が表示される。こんな単語が入っているということは辞書にかなりの語彙数があると思われる。

 ただし、間違える場所によって訂正してくれない場合がある。「pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiasis*10」では駄目のようである。



*1 Google
*2 355/113
*3 Google 検索: dictionory
*4 ローマ字
*5 Recherche Google: dictionnoire
*6 Google-Suche: Woterbuch
*7 Google 検索: 辞晝
*8 Google 検索: pneumanoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis
*9 長い単語
*10 Google 検索: pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiasis

021207

 「Comic Creator」というソフトを持っている。アメリカ製のMac専用のソフトで5年ぐらい前に買った。内容が英語なので売れなかったのだろうか。確か大安売りになっていて200〜300円で売っていた。MacOSの大きな特徴は解説を読まなくても他のソフトの操作方法の類推で結構使いこなせる*1という点がある。内容が英語でも構わず、安さにつられて買った。

 この「Comic Creator」を使うといとも簡単に自分だけのアメリカ漫画*2が描けるのである。ソフトの中にはそれぞれ数種類のヒーロー*3悪役*4一般大衆*5などが入っており、それぞれに数十種類の姿態*6が選べるようになっている。背景*7も宇宙、ジャングル、都市など5種類ありそれぞれについて十数種類の場面が用意されている。吹き出し*8も沢山ある。吹き出しには文字が入れられる。時々、文字が化けたりするが、日本語も入れられる。

 ご丁寧に漫画の内容が思いつかない時のために「アイディアサイコロ」というのまで付いている。これを振ると「未知のロケットが惑星に着陸する」「村に到着すると、たき火は点いたままで食卓には食べ物が置いてある。しかし誰もいない」といった具合に話の展開のヒントも出してくれる。

 こんな具合に*9作ることが出来る。こんなの*10も作ってみた。その続き*11。創造的な構成能力を疑われそうなので、この程度にしておく。

 このソフトが出来たきっかけは、アメリカの漫画*12がこのソフトのように予め作られていたものを組み合わせて作られていたからだろうか。もしかしたら「アイディアサイコロ」も頻繁に使われているのかもしれない。

 日本でも有名作詞家が校歌や社歌の作詞を頼まれた時には「緑豊かな」「健やかな」「笑顔あふれる」「時代の先端」「我らとともに」「創業精神」といった言葉を書いた紙を適当に並べて作るという噂もある。どこでも創作の苦労を回避する方法は同じなのだろうか。



*1 Win使いのためのMac講座【MacWin王国】
*2 SUPERGALS
*3 comic05.gif
*4 comic07.gif
*5 comic09.gif
*6 comic06.gif
*7 comic04.gif
*8 comic08.gif
*9 comic01.gif
*10 comic02.gif
*11 comic03.gif
*12 アメコミワールド

021208

 フェルマーの大定理*1というのがある。Xn+Yn=Zn(nは2より大きい自然数)という方程式は自然数の解X、Y、Zを持たないと言う定理である。

 フェルマー*2がこの定理を1630年頃に言い出したのだが、つい最近になってようやくこの定理が正しいことが証明された。フェルマー自身もこの定理の証明を試みたらしいが、書き込みできる余白が少なすぎた*3のでその証明を書き留めなかった*4、ことになっている。それ以来350年ほどの間*5、その定理の証明に成功したと認められた者は出現せず、1994年になってA・ワイルズ*6という人が証明した。

 この証明がなされる前は、フェルマーの定理は「nが400万より小さい時は成り立つ」とか「XYZがどれもnで割り切れない時は、nが8.8×1020より小さいなら成り立つ」ということが分かっていたらしい。

 これを知った時、400万とか8.8×1020という数字はどこから出てきた数字なのか解らず、不思議だった。

 n=3の場合、1770年にオイラー*7によって証明された。n=4の場合は1659年にフェルマー自身が証明していた。n=5の場合、1820年にディリクレ*8ルジャンドル*9とによって証明されたらしい。n=5まで証明するだけでも長い年月と大数学者たちの頭脳を借りなければならなかったのに、どうして急にn=400万まで正しいと言うことが判ったのだろうか。

 コンピュータを使って証明するにしても自然数は無限にあるのでいくら計算しても、自然数解X、Y、Zが存在するという反証を見つけることは出来るかも知れないが、「解が存在しない」という証明はいつまで経っても終わらないのではないか、と直感的に考えていた。

 どうも違うようだ。クンマー*10という人が自然数nがある条件を満たせば解X、Y、Zは存在しないと言うことを証明した*11。自然数nがそのある条件を満たすかどうかはある計算をすればいい*12らしい。その計算はコンピュータを使えば出来るので、1994年の時点でnが400万とか8.8×1020まで証明されたというのはこの条件が満たされるかどうかを計算した、ということであった。



*1 『第三の理』のホームページ
*2 Fermat, Pierre de (1601-1665) -- from Eric Weisstein's World of Scientific Biography
*3 四つの4
*4 フェルマー・ワイルズの定理と狭すぎた余白
*5 Timeline of Fermat's Last Theorem
*6 The origins of proof IV: The philosophy of proof
*7 オイラー
*8 Dirichlet, Johan Peter Gastav Lejeune
*9 Legendre, Adrien-Marie
*10 Kummer, Ernst (1810-1893) -- from Eric Weisstein's World of Scientific Biography
*11 Kummer's proof of Fermat's Last Theorem for regular primes: A modern viewpoint
*12 ■ヒルツェブルフの符号数定理とベルヌーイ数 補足:ベルヌーイ数 正則素数 非正則素数

021209

 二酸化炭素の増加により地球が温暖化する可能性があるという。氷河期のように寒くなると植物が育ちにくくなり食べ物が激減するので人間にとっては非常に都合が悪いことだが、少々暖かくなるのは全く問題はない、しかも二酸化炭素が増えれば植物の生育もよくなる、という考え方*1がある。

 何千年も掛けて徐々に増えるのは、それに対して生物が適応していくので問題がないのだろうが、数十年で劇的な変化*2をするのは適応が間に合わないので多くの問題を含んでいる*3のだろう。

 二酸化炭素の濃度のグラフ*4を見ていると前世紀から急に増加しているように見えるが、濃度を表すグラフの縦軸が0から始まってないので変化が拡大されて表示されているのである。こういう表示の仕方で危機感を煽っているのかも知れないが、基礎知識がない状態の大衆に対しての誇張表現*5は慎んだ方がいいかもしれない。

 本来、基礎知識などは国が責任を持って義務教育などで教え込まなければならない。これの水準を落とすことは、やはり国民に対して改竄したり変質させた情報を遍く鵜呑みにさせる目的しかないと思ってしまう。

 人間の活動によって急激(?)に増え続ける二酸化炭素を何とかしてこれ以上増やさないようにするにはどうすればいいのか。人間の活動を休止すればいいのだが、地球規模的大災害などが発生しない限り難しいだろう。

 工場などから出てくる二酸化炭素を回収し液化して海に沈める方法*6が考え出されている。一度沈めた二酸化炭素は普通はなかなか大気中に放出されない*7らしいが、海底の地震や火山活動がきっかけで突然、液体だった二酸化炭素が気体になって大気中に吹きだしてくることがあるという。それに伴って海水が急激に海面に向かう上昇流が発生する。シャンパンの泡*8の吹き出しと全く同じ現象ということから、これをシャンパン現象というらしい。

 アフリカのカメルーン*9にあるニオス湖で自然に湖底に溜まった二酸化炭素が突然大量に噴出して、1700人が窒息死した*10ようだ。

 海底投棄が出来てもシャンパン現象が起きれば、二酸化炭素が大気中に放出されて元の木阿弥だし、更に上昇流による水害や窒息*11などの余分な災禍を引き起こすことにもなりかねない。やはり二酸化炭素の増加をくい止めるのは人間の活動を停止するしかないのだろうか。



*1 世相袈裟切り
*2 平成12年版科学技術白書: 第1部 21世紀を迎えるに当たって: 第1章 人類社会の変化: (3) 成長の限界
*3 地球温暖化するとどうなるの?
*4 特長その3.二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない
*5 JARO(ジャロ)をご存知ですか
*6 Japan-US Joint In Situ Experiment for the Development of new CO2 sending Method, COSMOS
*7 地球温暖化解説 16.二酸化炭素の固定
*8 Junglecity.com - Seattle Updates -
*9 BBC NEWS | World | Africa | Timeline: Cameroon
*10 致死性ガスを噴出する危険な湖
*11 窒息

021210

 最もよく使う検索サイトは「Google*1」である。というよりGoogleしか使わない。一番検索がし易い*2からである。検索の精度もよくて、多くのページを抽出してくれるので、非常に使いやすい。

 「Google」という名前を初めて見た時は眼鏡のゴーグルgoggleのことだと思っていた。ゴーグルを掛けて検索するとはピッタリの名前だと勝手に思っていたが、全く違っていた。そもそも英語で「-oo-」という綴りは「ウ」か「ウー」としか読まない。Googleを「ゴーグル」と読んでしまったのが、間違いのもとであった。しかもgoggleは「ゴーグル」と発音しない*3ので二重に間違えていたことになる。

 しかし検索結果のページの一番下で「Gooooooooooogle」と表示されると英語が達者な日本人でも「ゴーーーーーーーグル」と読みたくなるのではないだろうか。

 検索サイトの「Google」の名前の由来はここに書いてある*4。英語の数詞「googol」からだそうである。「グーゴル*5」と発音する。Googleは「グーグル*6」である。

 この「googol」は1の次に「0」が100個続く10の100乗を意味する。1940年頃に米国の数学者Edward Kasner*7 (1878ミ1955)の当時9歳の甥Milton Sirottaが作った言葉らしい。centillionは10の600乗*8だからgoogol*9はそれほど大した数ではない。

 いくらでも大きな数が存在することを理解している数学者が、子供の知恵を借りながら「10の100乗を表す数の名前」を何故考えなければならなかったのか。そして彼の甥のMilton Sirottaはどこから「googol」という言葉を思いついたのか。

 前者の疑問については見当がつかない。後者に関しては漫画の主人公の名前から*10ではないか、と言う説がある。

 Barney Google*11という漫画があったらしい。この「Google」から「googol」が出来て、更に検索サイト名「Google」ができた、ということなのだろうか。そうだとするとこの巡り合わせは面白い。

 Googleとは関係ないが、調べていく過程で「googolplex*12」という言葉を見つけた。1の次に「0」が10の10乗個続く数の名前である。この数に名前を付ける必要性はどこにあったのだろう。



*1 Google(3)
*2 検索の楽しみ
*3 goo [英和辞典]
*4 Google の会社概要
*5 googol. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*6 "Google" はどのように発音しますか?
*7 Edward Kasner (1878-1955) -- from Eric Weisstein's World of Scientific Biography
*8 million
*9 Googol -- from MathWorld
*10 Online Etymology Dictionary
*11 Comic Characterisation- Barney Google
*12 Googolplex -- from MathWorld

021211

 googolplex*1とは「10の10100乗」を表す。1の次に「0」がgoogol(=10100)個続く数である。

 大きな数はいくらでもあるのだから1の次に「0」が10のgoogol乗個続く数もある。これをgoogolplexplexと言ってもいいかもしれない。検索してみたらやはりあった*2。-plexは「畳み込む」という意味だから何度でも畳み込んでやれば、いくらでも大きな数の名前が出来る。10のgoogolplex乗を「googolplexplex」と名付けたとして、10のgoogolplexplex乗は「googolplexplexplex*3」、これを千回繰り返した数を「googolmilplex」と名付ける。milは1000を表す*4。恐らくこのgoogolmilplex*5は意図された数の表現としてweb上で最も大きなもの*6ではないだろうか。

 念のために上の繰り返しを千回ではなくgoogol回にした数を「googolgoogolplex」と名付けよう。勿論、googolgoogolplex > googolmilplexである。

 検索したらgoogolgoogolplex*7という単語を使っているページがあった。とはいっても、ここで書いたような定義の巨大な数*8の記述は、現時点では他にはないだろう。ただ、日本語で*9表せてないのが残念である。



*1 Google(4)
*2 Google 検索: googolplexplex
*3 Google 検索: googolplexplexplex
*4 million
*5 Google 検索: googolmilplex
*6 大きな数
*7 Google 検索: googolgoogolplex
*8 超巨大数への挑戦
*9 日本語で一番長い単語

021212

 中学の一年生の頃に初めて友達だけで映画を見に行った。男ばかり三、四人である。それまでは親としか見に行ったことはなかった。

 「ジャガーノート*1」という豪華客船に仕掛けられた七つの爆弾の処理を巡るサスペンス映画であった。

 題名の「ジャガーノート」とは爆弾を仕掛けた犯人の自称である。この映画を見に行ったのは、ある友人に物凄く面白そうな映画なので見に行こうと誘われたからであった。どんな内容の映画なのか知らないまま、ほいほいと付いていったのである。

 ジャガーノートと聞けば当時の知識からすれば「*2の帳面」としかならない。「ジャガー」は何となく勇ましい感じがするのでいいが、爆弾犯人と「ノート」とはどんな関係があるのか全然理解できなかった。

 最近、人と映画の話をしていて「ジャガーノート」のことを調べたら、その綴りが「Juggernaut」だと言うことをしって吃驚した。「ジャガー」も「ノート」も違っていた。豹の綴りは「jaguar」だし、帳面の方は「note」であるので二重に間違えていた。

 それでは「Juggernaut」とはどういう意味なのか。インド神話*3に出てくる神の一つ*4の名前らしい。

 「〜ノート」というと超弩級*5の語源である「ドレッドノート*6」というイギリスの戦艦を思い出す。これの綴りを調べたら「dreadnought」で、更に「-note」でも「-naut」でもなかった。dreadnoughtで「恐れdread*7」が「無しnought*8」という意味になるらしい。



*1 Juggernaut (1974)
*2 動物紹介 ジャガー
*3 天竺奇譚 インド神様図鑑
*4 天竺奇譚 インド神様図鑑 ジャガンナート
*5 goo [国語辞典]: どきゅう
*6 British Navy Ships--HMS Dreadnought (1906-1922)
*7 goo [英和辞典]: dread
*8 goo [英和辞典]: nought

021213

 カレーライスが一般家庭の献立として普及した背景には、オリエンタルカレー*1の存在が大きいだろう。

 オリエンタルカレーの本社は名古屋市*2にある。名古屋では、カレーと言えばオリエンタル、オリエンタルと言えばカレーというぐらい当たり前の銘柄である。南利明*3オリエンタルスナックカレー*4「ハヤシもあるでよ」テレビジョンコマーシャル*5は一世を風靡した。

 オリエンタルと言えば名古屋には「オリエンタル中村百貨店*6」というのがあった。現在は「名古屋三越」と改称している。三越*7になる直前までは岡本太郎の壁画*8があったが、今はなくなってしまっている。筆者の母はかつてこのオリエンタル中村に勤めていたことがあった。ただ、このオリエンタル中村とカレーのオリエンタルとは特に関係はないと思われる。

 名古屋近辺の家庭でカレーを食べる時は、「オリエンタルスプーン*9」を使うのが当たり前とされている。他のカレーを食べる時でも当然このさじを使う。最近はいろいろおまけ商品*10があるようなので、これらを食卓に飾るなどすれば、カレーを食する際の作法として更に完璧に近づけるかも知れない。

 我が家にも当然、常備*11されている。金属に刻み込まれた絵柄だから気に入っている*12のだろうか。この顔*13は何とも言えない雰囲気を醸し出している。

 これを使うことによって一段とカレーが美味くなるのである。



*1 オリエンタル
*2 オリエンタル 会社概要
*3 ウルトラシリーズ俳優人名録
*4 オリエンタル 歴史
*5 めっちゃめちゃ、うみゃぁでかんわ
*6 会社概要−名古屋三越リクルーティングワールド
*7 図柄の暗号
*8 岡本太郎(パブリックアート写真)
*9 オリエンタルオリジナルスプーン
*10 オリエンタルグッズ *11 oriental01.jpg
*12 サボテンマーク
*13 oriental02.jpg

021214

 忘年会の帰りに家の近くの駅を降りたら、階段の下で血を流してうずくまっている女性が数人に囲まれていた。見ると口から血を流している。急いで階段を下りた時に転んで歯を折ったらしい。囲んでいた数人の一人が、そこの交差点を行ったところに外科医院があるのでそこで診て貰いなさいといった。

 口から血を流している女性は不安そうな素振りをしていたので、筆者と医者に診て貰うことを勧めた人以外の人との二人で連れて行った。

 外科医院を訪ねると、うちは歯科ではないので診ることが出来ない、と言って断られてしまった。付き添ったもう一人が直ぐ近くに歯医者があることを思い出したので、今度はそちらを訪ねてみた。すると「先生はここにはいらっしゃらないので診られません」と言われてしまった。

 そうこうしているうちに件の女性の血は止まってきた。もう充分ですという感じが彼女から伝わりだしたので、二十四時間体制の病院*1がタクシーで5分ぐらいの所にあると言うことと近隣のタクシー会社の電話番号とを教えてその場を離れた。

 医者という仕事は生業ではあるが、他人の生命を与るという点で、高度な資格を必要としない職業とは大きく異なる。多くの人を助けたいと思って医者を志した人がなるものだと漠然と考えていたが、そう言う人はかなり少数であると思えてきた。そうではない人に自分や家族の命を預けることになる確率が非常に高いことを思うと、ぞっとする。



*1 24時間救命センターリスト2

021215

 自動車の後部座席の後ろに岡本太郎*1の「太陽の塔*2」の顔をかたどった直径15cmぐらいの陶器製の置物が置いてある。

 これは今から12年ぐらい前に大阪万博の跡地にある万博記念公園*3に行った時に買った。公園にあった土産物屋には万博開催当時のお土産の売れ残りがそのまま沢山売っていた。この太陽の塔*4の顔もその売れ残りの一つであった。

 これがその置物*5である。これには顔よりも一回り大きいボール紙の台紙が付いていて壁に掛けるようになっていた。その台紙はかなり日に焼けていて、しかも「EXPO'70*6」としか書いてない。つまり復刻品でも後の記念品でもなく、正真正銘の残り物である。これを見つけた時、こんな20年前の土産物の売れ残りで商売ができるのかと思い、嬉しくなって買ってしまった。

 買った理由はそれだけではない。この顔の裏には岡本太郎*7の署名がこのように彫ってあった*8からである。これで「公式」な大量生産品と言うことが証明されている。こういうところがまた嬉しい。

 この土産物の顔は、買ってからずっと自動車に乗せ続けている。人を乗せた時、これをきっかけに車中の沈黙が解消する場合がある。



*1 オリエンタルカレー
*2 川崎市岡本太郎美術館
*3 日本万国博覧会記念協会Webサイト
*4 太陽の塔
*5 taiyou01.jpg
*6 TIME CAPSULE EXPO'70
*7 岡本太郎特集
*8 taiyou02.jpg

021216

 筆者の好きな怖い話しにこんなのがある。

 昔、何かの行事の時に屋形船で徳の高い坊主の説教が始まった。乗り合わせた人々は熱心にその説教を聞いていたのだが、ある母親に抱かれた赤ん坊だけは説教が始まった時からずっと泣き叫んでいた。

 その母親は懸命に赤ん坊をあやそうとしたが、泣き声は高まるばかりである。どうしようもなく母親が困惑していると、坊主は突然説教を止めた。すると驚いたことに坊主はその赤ん坊を川に投げ捨てろと言い出した。母親はそんなことは到底出来ないと言っていたが、坊主の気迫に負けてしまい、赤ん坊を川に投げ入れてしまった。

 川に投げ入れられた赤ん坊は川底に沈んでいった。その様子を船の上から覗いていると、突然、沈んでいった赤ん坊が浮かび上がってきて目を光らせながら「もう少しこの女に取り憑いてやろうと思っていたが残念だ」と言って、また沈んでいった。

 坊主によると母親である女に対して何らかの恨みを持った者が赤ん坊の姿を借りて取り殺そうとしたのであるということであった。

 この話は巷間の不思議な話を集めて書かれた江戸時代の随筆集「耳袋*1」にあったと思ったが、探しても見つからない。一体、筆者はこの話をどこで読んだのだろうか。



*1 ゲジゲジ

021217

 怖い話*1の続き。海外の怪奇話で気に入っているのはアンドレ・モロワ*2の「幽霊屋敷」という短編小説である。

 とはいってもこの小説を原文でも翻訳文でも読んだことはない。紀田順一郎*3の著書の中であらすじが紹介されており、それを読んで知った。この小説が日本で最初に紹介されたのは「フランス短篇集*4」という本らしい。現在は偕成社*5の「フランス怪奇小説集*6」に収録されているらしい。

 原題は「La maison(家)」だが、邦題は「幽霊屋敷」「*7」「夢の家*7」などと訳されている。

 ある女性が毎晩同じ家の夢を見るようになる。余りにも夢に現実味があるので、彼女はその家を探しに出かけ、とうとう彼女はその家を見つける。尋ねてみるとその家は貸家になっている。女性はこんな素晴らしい家を貸し出す理由を知りたくなった。聞いてみるととんでもない理由があった。

 意外な結末が待っている。これが大変気に入っている。



*1 怖い話し
*2 andre maurois digresses
*3 紀田 順一郎のIT書斎ホーム
*4 ふらんす短篇集
*5 偕成社キッズパーク
*6 ◎『フランス怪奇小説集』児童書 偕成社/偕成社文庫<4066> (1988/08)(244頁)[40×15]編:長島良三
*7 アンドレ・モロア(André Maurois)

021218

 腕時計や目覚まし時計の文字盤や針には暗くても時刻が判るように夜光塗料が使われる場合がある。夜光塗料*1には、光を当てておくと暗くなっても暫く光る蓄光塗料と光を当てなくても勝手に光っている発光塗料との二種類がある。

 夜光塗料の発光原理*2は発光する物質に光などでエネルギーを与えるとそのエネルギーを一時的に蓄えて、そのエネルギーを徐々に光として放出する特性に因る。徐々に放出する光は非常に弱いので周りが暗くないと徐々に放出される光は見えない。夜光塗料は暗くなると光る様に思えるが、実際はエネルギーを貰った先から光を放出しているので、暗くなると光る訳ではない。

 蓄光塗料は周りの光からエネルギーを貰って光るが、発光塗料には自分で勝手にエネルギーを放出する物質を塗料に混ぜ込むことにより周りの光が無くても発光できるようしてある。発光する物質は蓄光塗料も発光塗料も同じ物である。勝手にエネルギーを放出する物質として放射性元素*3が用いられる。

 放射性元素は自発的に原子核が崩壊*4して放射線を放出する。放出する放射線はエネルギーを持っているのでこれが夜光塗料の発光物質にエネルギーを与え、発光するのである。

 放射性元素としてトリチウムがよく使われている。輸入腕時計の文字盤に「T SWISS MADE T」と小さく書いてあるのは夜光塗料にtritiumトリチウム*5が使われていることを示している。

 トリチウムは原子核に陽子一つと中性子二つが含まれている。化学的性質は原子核に陽子が一つだけ含まれる水素と全く同じである。従って化合物ではない元素の状態であれば常温で気体である。夜光塗料にトリチウムを混ぜるにはどうすればいいのだろう。気体のまま混ぜてもすぐ抜けてしまうだろう。

 塗料の成分*6は顔料、樹脂・油、可塑剤・添加剤、溶剤らしい。顔料は塗料の色彩を与える物で顔料に蓄光性のある物質*7を用いれば夜光塗料になる。トリチウムはどこに入るのだろう。トリチウムの化学的性質は水素と全く同じだから、本来は水素が結合しているところがトリチウムと入れ替わっていれば塗料にトリチウムが残ることになる。塗料が乾いた後に顔料を固定し膜を形成する樹脂には水素が多く含まれているので、この水素の一部がトリチウムと入れ替わっているものを使うのではないだろうか。

 トリチウムは放射線を放出するとヘリウムに変わる*8ヘリウム*9は化合物を作りにくい性質があるので、樹脂中のトリチウムはヘリウムに変わると樹脂から抜け出てしまうのではないだろうか。そうなると樹脂の化学的性質も変化するような気がする。とはいっても樹脂は高分子*10だろうから水素の一部が飛んで消えても殆ど影響はないのかもしれない。実際、どのようにトリチウムが発光塗料に含まれているのだろうか。



*1 夜光塗料のお話
*2 詳しく科学!6年の科学10号
*3 やさしい放射線の話
*4 原子核の崩壊
*5 重水素
*6 塗料一般に付いて
*7 残光性硫化亜鉛タイプ蛍光体GSS
*8 TPL HOME PAGE トリチウムって何?
*9 ヘリウムの発見
*10 What is polymer ?

021219

 耳袋*1を読んでいたら、また面白い話を見つけた。

 江戸時代の随筆なので日本国内の話ばかりだと思っていたが、アメリカの話があった。

 「漢土*2にていふ七夕之事」と題された文章である。

 南アメリカ洲の中に、アマサウネンといふ所あり。アマサウネンにて天河(あまのかわ)といふ事也とぞ。此(この)山に女ばかり住む所あり。一年に一度づゝ男に逢ふと言ふ。其外の時に男来れば竹鑓を持て防て入れずと言。「これ漢土にいひ伝ひし七夕の事ならんか」と、紅毛通詞もの語のよし、崎陽え至りし人の語りぬ。

 紅毛通詞とはオランダ通詞*3のことで、オランダ人との通訳*4に当たる職の者のことをいう。崎陽とは長崎のことである。

 アマサウネンとはアマゾン*5川のことで、女ばかりが住んでいるというのはアマゾネス*6のことである。オランダ人が中国の七夕の話からアマゾネス伝説を連想するというのは何とも凄い話である。言われてみれば大きな河や一年に一度男と逢うというのは七夕*7とよく似ている。文化や文明が違っていても人間が想像する世界は大して違いがないということだろう。



*1 虫歯痛みを去る奇法
*2 goo [国語辞典]
*3 オランダ通詞
*4 日本のグーテンベルク - 本木昌造
*5 Amazon.co.jp: Amazon.co.jp and you're done.
*6 CinemaScape/アマゾネス (1973/仏=伊=スペイン)
*7 七夕さま

021220

 蓄光塗料*1に放射性物質を混ぜ合わせれば予め光を当てなくてもいつでも闇の中で光り続ける夜光塗料ができる。

 用いられる放射性物質はトリチウム、プロメチウム147*2ラジウム*3である。かつてラジウムは夜光塗料に使われていたらしいが、危険性が高いと言うことからプロメチウム147を用いた夜光塗料が日本の企業で開発された*4。ついでトリチウムを用いた夜光塗料が別の日本の企業で開発された*5

 プロメチウム*6は室温では固体だから塗料に混ぜることは簡単である。トリチウムは水素と同位体*7なので室温では気体である。これを塗料に混ぜ合わせていつまでも塗料の中に留まらせるのはかなり難しい様に思われる。そこで塗料の中の樹脂の分子を構成する水素の一部をトリチウムに入れ換えるのではないか、と言うようなことを先日書いた*1

 そういう面倒なことをせずにトリチウムを気体のまま塗料に封じ込めれば、塗料の中に含まれる蛍光物質に多くの放射線を当てることができるだろう。トリチウムが増えれば放射線量が高まるのでそのままでは使えない。

 そこで気体のトリチウムを閉じこめることが出来て、しかも蛍光物質を光らせない余分な放射線を外に出さない様にする方法が必要になる。ガラス管の中にトリチウムガスを封じ込めれば、トリチウムから出るβ線という放射線*8ガラスを透過しにくい*9ので、放射線は外に漏れにくくなる。ガラス管の内側に蛍光物質を入れておけばトリチウムから出る放射線で蛍光物質が光り、その光はガラスを透過して見える。

 トリチウムガスと蛍光物質とをガラス管に封じ込めて、それを針や文字盤に組み込んだ腕時計*10がある。腕時計の針にも乗るような非常に細いガラス管の中にトリチウムが入っている。

 時計を使用している間はトリチウムは封じ込まれているのでいいが、これが何かの衝撃で壊れた時や廃棄する時は放射性物質が漏れ出す可能性がある。輸入代理店*11などは廃棄する腕時計の回収などをしているのだろうか。



*1 夜光塗料
*2 Kurashino nakano Houshasen (p.52,53)
*3 ラジウムのデータ
*4 コラム #12 「夜光発達史〜創業60周年を迎えて」- 根本特殊化学
*5 シンロイヒ
*6 プロメチウムのデータ
*7 安定同位体について
*8 Safety of Tritium
*9 放射線は物質を透過する
*10 ルミノックス腕時計サイト 機能説明
*11 ルミノックス腕時計サイト

021221

 江戸時代の警察の様な役目を果たしていた者に「目明かし」とか「岡っ引き」とか呼ばれる人々*1がいた。銭形平次*2などのテレビジョン時代劇ドラマによって、現代でもその存在はよく知られている。

 これまた耳袋*3で知ったことであるが、目明かしというのは元々盗賊の仲間に入って盗みを働いた者の罪を許して、町奉行所の同心が悪党を捕まえる手助けをさせた者と言うことである。目明かし自身が自分の犯した罪をなすり付けるために罪のない人々を捕らえさせるようなことが頻繁に起こったので、八代将軍吉宗のころから目明かしを使うことは堅く禁止された。しかし多くの藩ではその後もこの制度を使い続けたらしい。

 webを調べていて初めて知ったが、「銭形平次」の名前は建設業者の「銭高(ぜにたか)組*4」の「銭高」が由来*5らしい。



*1 趣味の十字路 江戸時代の警察制度
*2 日本映画+時代劇TV:銭形平次
*3 虫歯痛みを去る奇法
*4 THE ZENITAKA CORPORATION
*5 会社紹介/『銭形平次』誕生秘話

021222

 象皮病*1はフィラリアという寄生虫が寄生することによって起こる病気である。*2に血を吸われることによって蚊の唾液中に含まれていたフィラリアの幼虫が体内に侵入してくる*3

 フィラリアはリンパ管*4内で成長する*5ので、リンパ液が流れにくくなり皮膚がむくみ*6、これが悪化すると象の皮膚のような状態になるらしい。

 フィラリアにはパンクロフト糸状虫、マレー糸状虫、チモール糸状虫の三種類*7が知られているらしく、バンクロフト糸状虫による象皮病は下肢や陰嚢に出やすいようだ。狸の大金玉*8はこのバンクロフト糸状虫症にかかった人を模したものではないだろうか。犬のフィラリア*9もあるが、寄生する場所は血管*10だから人のように犬や狸が大金玉になることはないだろう。

 北斎漫画*11を見ていたら、有名な江戸時代の大金玉の挿絵*12が北斎の絵であることを知った。かなり大袈裟な絵のように思えるが、実際に発病している人の写真*13を見てみるとそれ程大袈裟ではないような気がしてきた。

 男性が発病した場合は大金玉だが、女性の場合はどうなる*14のだろうか。フィラリアは男性と女性とを見分けることができるのだろうか。

 女性の場合でも大金玉になることがあるらしい。女性には金玉がないので大金玉そのものにはならないが、同じ様なところが肥大*15してしまうようだ。



*1 象皮病:フィラリア症
*2 『 危ない虫 』 - 衛生害虫
*3 DPDx - Filariasis: Life Cycle of Wuchereria bancrofti
*4 Nagoya City Science Museum 呼吸と循環 リンパの循環
*5 リンパ管フィラリア症 lymphatic filariasis
*6 リンパ浮腫
*7 16.リンパ系寄生糸状虫症Lymphatic FiIariasis
*8 たぬき発進!しがらき狸学会
*9 犬- フィラリア
*10 ペットケア情報 * 犬フィラリア症
*11 北斎漫画
*12 oobukuro.gif
*13 Lymphatic Filariasis: Massive hydrocoele
*14 鼻血をとめる妙法
*15 Lymphatic Filariasis: Gross enlargement of external genitalia in young Indian woman

021223

 「誰それのさしがねに違いない」と言った具合に「さしがね」という言葉を使う。この「さしがね」というのは曲尺(かねじゃく)*1のことだとずっと思っていた。曲尺と「誰それのさしがね」とが筆者の頭の中でどう結びついていたかというと、あの直角に曲がった物差しの長い方の端をもって、短い方の縁で人の背中を突く動作が「ほれほれ」とそそのかす感じがして、それが語源だと勝手に思い込んでいた。どうして人をそそのかすのに曲尺を使うのかははっきりしないが、頭の中ではそう言う図式が出来上がっていた。

 この場合の「さしがね」は黒塗りの竿の先に針金をつけた芝居の小道具*2のことであった。



*1 さしがね
*2 日本の音楽と舞踊の魅力を探る VOL.1 ものぐるいの美−狂うほどの愛、知っていますか− より レクチュア「物狂考」その4

021224

 日常生活で使う大きな数はせいぜい「億」ぐらいまでだろう。あの屋敷は数億円ぐらいしたらしいとか、宝くじの一等は一億円だとかぐらいである。その上の「兆」や「京」は使わない。「おっ、その腕時計格好いいな、高かったろう。いくらだった」「五兆円」といった冗談は言わない。余りにも大きな数*1は数えることがほぼ不可能になるので通常は使わない。

 大きな数は通常では想像できないような非常に沢山の量を表す場合に使える。宇宙に存在する原子の数はどれくらいか、と言われたら「10100ぐらいだろう」といった具合に数文字で簡単に表せる。

 こうやって具体的な巨大数を考えることは簡単そうだが、すぐに行き詰まるような気がする。ただ単に百桁の数を作れと言われても最初にでたらめに数字を百個並べて、次にその数の何処かの桁を換えて二つ目の百桁の数を作り出すと言う作業になるだけであろう。これでは何ともつまらない。見た目に詰まらないのである。しかもその百桁の数は意味がないのでますます詰まらない。

 こう考えていくとそれ自体に意味を持った巨大な数*2というのは、何かの量として考えるのは限界がすぐに来そうである。

 ゲーデル*3という数学者が自然数の公理系に関する不完全性定理の証明*4をするために「ゲーデル数*5」という数を作った。「自然数の公理系に関する不完全性定理の証明*6」という短い文の中には「公理系」や「不完全性」などという聞き慣れない、もしくは聞いたことがあっても意味がよく判らない単語が二つも入っている。これではゲーデルが「何を証明」しようとしたのか説明にならないい。「自然数の公理系に関する不完全性定理の証明」とは矛盾がなくそれ自身が矛盾していないということを定理として証明できる自然数の理論体系を作ることは不可能であることを証明することで、ゲーデルはそれを「数学的に証明」した。

 定理は文字を使って記述されるので、文字で記述された様々な定理が矛盾がないかどうかを数学的に証明するために、ゲーデルは文字やその文字で構成される文章に番号を付ける工夫*7をした。それがゲーデル数である。ゲーデル自身がその番号をゲーデル数と名付けたのか後生の人々が名付けた*8のかは判らない。

 そのゲーデル数というのはとてつもなく大きな数になる。その数は素数の累乗の積で表され、その累乗はゲーデル数といった具合である。例えば2n×3m×・・・のn=25×37=69984、m=211×313=3265173504となっているのである。最初の項の269984だけでも二万桁以上の数になるので、この調子で行けば宇宙の原子の総数を表す数よりも遙かに大きくなる。しかもその数自体に意味がある。

 具体的でしかも無茶苦茶大きな数が出来るというのはこのゲーデル数くらいしかないのではないかと思った。が、コンピュータ上の電子データは元はと言えば二進数で記述されているので、これを数と見なせば、現代では日常的にとてつもなく大きな数を扱っていることに気付いた。



*1 超巨大数
*2 HBM-01 数学-01 数詞アニメ
*3 Gödel, Kurt (1906-1978) -- from Eric Weisstein's World of Scientific Biography
*4 III.Godel - Page(5th.Takashi Tachibana)
*5 Godel Numberings
*6 ゲーデルへの道
*7 絵画会 ゲーデルの不完全性定理
*8 オイラー

021225

 我が家にもサンタクロースが来た。来たことになっている。今日の早朝にクリスマスツリーの元に子供達へのための贈り物を置き、ツリーには「サンタのひげ」を二、三本引っかけておいた。「サンタのひげ*1」とはチェロの弓の弦である。今年の1月頃から計画していて、とうとう実行する時が来たのである。準備万端整ったので、あとは子供達が起きてくるのを待つだけである。

 どたどたと床を走る音が聞こえてきた。子供達はクリスマスツリーの根元に置いてある贈り物に群がった。その瞬間、自分へのとおぼしき贈り物の包み紙を破って「やったぁ、思った通りだ」と喜んでいる。サンタクロース*2に貰った物に夢中になっていて、件の「サンタのひげ」に一向に気付いてくれない。

 我慢が出来なくなって子供達に向かって「あっ、なんかツリーに引っ掛かっているぞ」と叫んだ。小学一年の娘がその「サンタのひげ」を手にとって「サンタのおひげはこんなに長いの?」と言う。そうだよ、というと納得して贈り物にまた夢中になった。娘にとってはサンタクロースが存在して当然なのである。

 小学四年生の息子はどう反応したか。つりーにかかっているサンタのひげを一瞥しただけだった。彼にとってサンタのひげなどどうでも良く、自分の欲しい物が貰えることが重要らしい。

 一番下の一歳の娘*3は何にも判っていない。

 完全に不発に終わった。しかし来年も行う予定である。物的証拠が毎年あれば、サンタクロースの存在を疑おうにも疑い難くなるに違いない。



*1 サンタのひげ(2)
*2 巡回サンタクロース問題
*3 新しい家族

021226

 ブーブークッションを久しぶりに玩具店で見かけた。ブーブークッション*1とは悪戯玩具である。ゴム製の風船で、空気を入れて座布団の下などに忍ばせておくと、その上に人が座ると風船の中の空気が勢いよく風船の口から出て「ブーッ」とおならの様な音が出るようになっている。ブーブークッションの上に座った人は自分の尻から突然発せられるおならのような音にビックリして飛び上がる。元々はアメリカの玩具らしく、英語では「Whoopee cushion」と言う名前らしい。

 見かけたブーブークッションは従来のブーブークッションとは少し違っていた。風船の中に 風船よりも少し小さい直径で厚さが2〜3cmの円盤形のスポンジが入っている。そしてさらに風船の中央には5mm程度の穴が開けてあった。

 これは風船に空気を吹き込まなくてもいい「ブーブークッション」であった。通常のブーブークッションはクッションの中に空気を吹き込んで座布団の下に忍ばせ、悪戯が成功したら、また風船に空気を入れて次に備えなければならなかった。

 改良型のブーブークッション*2はスポンジによって予め風船が膨らんだ状態になっている。そこで人が尻を乗せるとスポンジが潰れ風船の中の空気が外に出ようとする。風船の中央には穴が開いている*3が、その穴は尻に塞がれているので、通常のブーブークッションと同様に「風船の口」から空気が出て音を発する。

 ビックリして飛び上がるとスポンジが元に戻ろうとする。この時は風船の中央の穴から空気が風船の中に吸い込まれて、次に座る人の為の準備が出来上がるのである。

 なかなかよく考えてある。包み袋には特許が取得してあるようなことが書いてあった。ところが「子供の大科学*4」という本にこの「自己復元型ブーブークッション」の特許が日本で1959年に実用新案*5の出願がなされていると書いてあった。この実用新案では風船の中央に開けられるのは単なる穴ではなく、空気を吸い込む時に音が鳴るようになっているものらしい。恐らく尻を乗せた時、確実に風船の口から空気が出るようにするため空気を一方向だけに流す役目をする逆止弁*6の様な働きをさせるつもりだったのだろう。

 直接は関係ない話だが、アメリカの特許庁*7の特許検索の手引きページには「ブーブークッション*8」が用例として取り上げられて解説してある。



*1 Whoo!!pee!! cushion
*2 Fun For All! Toys-Self Inflating Whoopee Cushion-Pranks and Gags Pg9
*3 Self Inflating Whoopee Cushion
*4 シーモンキー
*5 定期券の実用新案
*6 ネオドレンパイプ ND/NDD ドレン逆止弁(逆流防止弁)NDB
*7 United States Patent and Trademark Office Home Page
*8 Help on the Advanced Search Page

021227

 ブーブークッション*1について書いている時にこんなことを思いついた。通常のブーブークッション*2にしても改良型のブーブークッション*3にしても座布団の上に乗った時におならが出るようになっている。わざわざそうしているのではなくそうなってしまうのである。

 これでは本当のおなららしく聞こえない。椅子などに座った途端に屁をこく*4ことなど滅多にないだろう。離席できない場合などに座った状態で他人にばれないように肛門の筋肉*5に全神経を集中させ、臭いはどうにもならないが、せめて音だけでも出さないようにするのが普通だろう。そんな時にちょったした気の緩みから音を出してしまった時の恥ずかしさは耐え難いものである。

 悪戯ではこんな状況を作り出したいのである。そのためには座って暫くするとブーブークッションが音を発するようにしたい。そこで風船の口に暖まると緩むような構造を持つ弁を付けてやればいいだろう。体温によって弁が暖められ、弁が解放され、一気に空気が出て音を発生させる。

 これはいい発想だと思っていたら、同じ考えのブーブークッション*6を見つけた。電子的に音を出すもので、設定時間経過すると音が出るようになっているようだ。しかも五種類の屁の音が入っている*7らしい。

 どこかには必ず自分と同じ様なことを考える人がいるものである。



*1 ブーブークッション
*2 Whoo!!pee!! cushion
*3 Self Inflating Whoopee Cushion
*4 カルマン渦
*5 日本ダルム株式会社:便意のメカニズム
*6 Large Product Image Electronic Whoopee cushion
*7 Time Delay Whoopee Cushion  - The Gag Works - America's Favorite place for Pranks, Gags, Magic, Bendos and Fun Toys!

021228

 川柳スロット*1を改造した。出てきた川柳を自動的に記録できるようにした。最近の100句まで表示される。それ以降は古い句から削除される。web上の掲示板と同じ様な仕組みになっている。これは既存の掲示板のプログラム*2と今までの出来上がった句を表示するだけの川柳スロットとを組み合わせてプログラムを作ったからである。最初は出来上がった句に各自で注釈を記入できるようにしようと思ったが、なかなか上手く出来ないので諦めた。

 この改造のついでに五七五のそれぞれの語句の数を今までの100個から200個以上に増やした。組み合わせは800万以上にもなる。全ての組み合わせが出現するのは相当先のことだろうから、永久にそれは実現しないかも知れない。それまでにどんな句が飛び出してくるか。

 それではお楽しみ下さい*3



*1 川柳スロット
*2 WwwBoard Ver2.62 利用メモ
*3 川柳スロット

021229

 水族館*1に行ったらカレイかヒラメの擬態*2の説明があった。これらの魚は自分がいる砂地の色合いや模様に合わせて自分の体の色や模様を変化させることが出来る。

 どうやって砂地の色とか模様とあわせているのだろうか。ヒラメやカレイは目玉が二つとも表側に寄ってしまって裏側には目*3がない。それなのにどうして砂地の様子が分かってしまうのだろう。

 水族館の擬態の説明には砂地の模様に合わせるだけではなく、底が市松模様*4になった水槽の中にカレイを入れてやると、なんとカレイの体の模様が市松模様になると書いてあった。カレイやヒラメの目は表側に付いていて真上しか見られないような気がするが、よく考えてみると視野が180°の魚眼レンズ*5だから自分のすぐ周りの様子が分からないこともないのだろう。

 それにしても人間の目からすれば、魚眼レンズで180°付近の画像は相当歪んだ像になっている。その歪んだ像から市松模様を再現*6するのだから凄いことである。一体、カレイはどうやって自分の体の模様がちゃんと市松模様になっていると言うことを確認したのだろうか。

 カレイやヒラメは擬態を外敵から身を守ったり、捕食のための隠れ蓑*7にすることに使っている。うまく擬態が出来ないカレイやヒラメはどんどん淘汰されていったのだろう。自然の砂地であれば長い年月を掛けて自分の体の色がちゃんと砂地の模様にあっているかどうか*8が確認できる。合っていれば外敵に食べられないし、捕食も上手く出来るが、上手く合っていないと外敵に食べられるだろうし、餌もうまく捕まえられない。こうやって自分の体が端から見て上手く化けているかどうかが知ることが出来る。

 カレイやヒラメの進化の過程では市松模様の砂地はそんなに出現しなかったに違いない。つまり上手く市松模様になっているかどうかの確認は出来ないのではないだろうか。水族館の説明では写真ではなく、市松模様になったカレイの「絵」で説明がしてあった。本当に市松模様になるのだろうか*9。更にこんな市松模様*10のだったらカレイはどうするつもりなのだろう。



*1 名古屋港水族館
*2 ヌマガレイ
*3 カレイの解剖
*4 Lonseal Online 「江戸時代のデザイン感覚 ―歌舞伎に見る色と意匠―」
*5 魚眼レンズ写真館(魚眼レンズを通して見た大阪の街)
*6 finalRender -- OakCorp HomePage
*7 海の仲間たち
*8 Mimicry : A weapon for the weak
*9 連載エッセイ『The Dream Of Sea』SAPNET INTERNET SERVICE 海底のごみに擬態しようとするカレイ
*10 Checkershadow Illusion 実はAとBとは同じ濃さの灰色 日本語の説明

021230

 病院に行ったら総合受付の隅の方に日本医師会*1が発行する「あなたもできる心肺蘇生法」という携帯カードが置いてあった。これはいざというときに必要だなぁ、と思いながら一部頂いてきた。

 心肺蘇生法*2とは停止した心臓機能と呼吸機能を蘇生させる応急手当のことである。その携帯カードには、意識がない時は・・・A気道確保、呼吸をしていない時には・・・B人工呼吸、循環のサインがないときは・・・C心臓マッサージ、といった具合に施す相手の状態を三種類に分類して、それぞれにABCと記号が付けられている。

 このABCは「イロハ*3」でも「123」でもいいというわけではなく、それぞれ意味があるらしい。Aは「Airway(気道)」、Bは「Breathing(呼吸)」、Cは「Circulation(循環)」という意味になっている。これを心肺蘇生のABC*4と言うらしい。

 この「ABC」は一般の人に対して意味があるのだろうか。いざというときこのABCの頭文字は何ら役に立たないだろう。「心肺蘇生のAはAirwayだから気道確保だ」などとは絶対にならない。

 「ABC」が単なる項目を表す記号ではなく、それぞれの項目を表す頭文字になっていること自体は洒落ていて成る程と思うが、実用性からすれば日本語を日常会話として使う人々にとって意味がないだろう。英語圏では「ABC」を使って説明がなされている*5ようだ。それを日本に持ってくる場合はそのまま*6ではなく、「気道、呼吸、心臓」といった具合に日本語を常用する人々がとっさの時に思い出せる工夫をして欲しい。



*1 日本医師会ホームページ
*2 ようこそ 消防庁ホームペーじへ
*3 いノ割
*4 Medical Emergency
*5 KNOW WHAT TO DO: CPR CARDIOPULMONARY RESUSCITATION
*6 いか

021231

 いいマークを見つけた*1サンマイクロシステムズ*2にはかなわないが、これも気に入っているマークである。カナダの環境商品マーク*3である。

 このマークは環境保全に役立つ商品に付けられている。人間が金儲けをするために電気や石油を使って大量に生産しているのに環境を破壊しないと言う都合のいい事があるのかそもそも疑問だが、世界の各国*4でこのようなマークを制定している。日本でも経線緯線*5が書き込まれた地球を抱きかかえる図案*6のマークがある。エコマークという。抱きかかえる腕の形がローマ字の「e」になっている。ecology生態学、earth地球、environment環境の「e」だろう。地球にやさしいなどと自分を何様だと思っている点が気にくわないので、嫌いなマークの一つである。

 カナダのマークがいいのはカナダの象徴であるカエデ*7葉っぱ*8が三羽の鳥の組み合わせになっているところである。葉っぱが鳥になるというのは西洋独特の感覚だろうか。ルネ・マグリットの絵でも葉っぱが鳥になりかけている*9のが何作品かある。

 世界の環境マーク*4を見ていると鳥が図案化されている物が多い。自然と鳥とは結びやすいのだろうか。地球上の生物なら何でもいいはずである。環境のマークに亀を図案化してくれる国はないのだろうか。



*1 マーク(2)
*2 マーク
*3 TerraChoice - index.html
*4 環境ラベル等の紹介ページ
*5 110CS
*6 エコマーク
*7 The Canadian Flag: A Profile
*8 Tsukuba Botanical Garden
*9 ブリュッセル王立 近代 「恐怖の同伴者 Les Compagnons de la Peur」1942



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