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0202雑記草


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020201

 日常に使っているパーソナルコンピュータのOSはMacOS*1である。MacOSはアップル社製のコンピュータでしか大抵は動作しない*2。数年前の一時期、アップル社は他社にMacOSが動作する互換機*3の製造販売を認めていた。オーディオ関連メーカのパイオニア*4Mac互換機を製造販売していた*5時期もある。

 しかし11年間アップル社を離れていた同社の創業者*6の一人のスティーブ・ジョブズ*7が最高経営責任者になった時にこの互換機方針を中止した*8

 筆者が使っているのはその中止されたMac互換機である。筐体の意匠*9が気に入ったので買った。縦型の筐体*10で、正面の上半分が扉になっていて扉を開けるとCD-ROMやフロッピーが入れられる様になっている。

 この扉の裏側*11には十数個の署名と波の絵*12が描かれている。署名の主はこのコンピュータの設計に携わった人々であろう。波の絵は葛飾北斎*13の「神奈川沖浪裏*14」である。絵の下の方にはin recognition of those who kept faith(信頼を維持した人々のお礼に)と書いてある。

 こういう非公式的なことができる余裕が嬉しい。工業製品でこういう遊びは、なかなか見つけることができない。



*1 アップルコンピュータ
*2 Welcome to Microcode Solutions' home page!
*3 Macintosh Systems: By Manufacturer @ EveryMac.com
*4 パイオニア株式会社
*5 LX200発売
*6 interview with Stephen Wozniak
*7 Apple - Bios - Steve Jobs
*8 Umax:Macの負け ワイアード・ニュース・レポート
*9 Radius S900カタログ
*10 Umax SuperMac S900/200 DP (Pulsar 2000 DP) Specs @ EveryMac.com
*11 cover.jpg
*12 wave.jpg
*13 葛飾北斎
*14 AllPosters.com - The World's Largest Poster and Print Store!

020202

 命題という言葉がある。論理学などの用語で物事の判断を記述した文を言う。英語のpropotision*1の訳語としてできた言葉なのだろう。命題の「命」にはいのちという意味ではない。厳命とか任命などの「命」の意味で、いいつけるという意味だ。「題」は課題や問題の「題」で題名の題ではない。解答を要求する問いという意味である。従って命題は「(解けと)言いつけられた問題」と考えればいいのだろうか。こう考えると変な訳語である。

 上記の意味の他に「題名を付ける」「与えられた課題」という意味がある。「命」を「いのち」と解して「一番肝心な問題」と言う意味で使う場合もあるかも知れないが、これは誤用である。

 数学では客観的な真偽の判断が下せる文を命題と呼んでいる。「1+1=2である」「三角形の内角の和は二直角に等しい」などは数学的な命題である。「AならばBである*2」というのも命題である。この命題を「BでないならばAではない」としても真偽は変化しない。後者の命題を前者の命題の対偶*3という。

 例えば「白馬ならば馬である」の対偶は「馬でないならば白馬ではない」になる。白馬は馬の白いやつ*4だから当然「白馬は馬」と普通の人は考える。だから「白馬ならば馬である」は「真」である。この命題を「真」と考えている人は馬でないなら当然白馬であるはずがないから「馬でないならば白馬ではない」も「真」になる。

 「叱られないと勉強しない」と言う命題は筆者にとって「真」である。その対偶の「勉強すると叱られる」はどう考えても「真」にならない。対偶では真偽の変化はないと説明した。しかしこの命題はどう考えても「真偽」が変化してしまう。この変な命題は結構有名である。一体どうやって考えればいいのだろうか。

 これを知ってから長年考えていたが、つい最近、知人達と話していてどうやって考えればいいか判ってきた。



*1 proposition. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*2 「ならば」
*3 対偶、逆、裏
*4 公孫龍 白馬は馬に非ず

020203

 金属に刻まれた印が気になる。何となく惹かれるのだ。

 この瓢箪マーク*1風にはためく日章旗のマーク*2大黒マーク*3などが昔からのお気に入りである。

 一体何者か分からないこのマーク*4も昔から気になる。この図案は「マーシャンMartian」という名前である。Martian*5とは火星人という意味である。火星人というとこんな姿*5を思い浮かべる。何故、食器に火星人なのだろうか。そして何故あんな顔をしているのだろうか。気になって仕方がない。



*1 配管機器 ひょうたん印製品
*2 貴金属製品の品位区分と証明記号
*3 豆板銀画像
*4 佐藤商事株式会社【SATO SHOJI CORP】
*5 便利ツール[英和辞典]
*6 nennga.gif

020204

 西洋では公の場でも遊びを取り入れる風習があるのだろうか。先日の記事*1でパソコンの蓋の裏に設計者の署名やコンピュータに全く関係のない絵を載せているのを紹介した。日本では公はあくまでも公なのでこういう「私的な遊び」を入れるのを非常に嫌う。

 日本の政府の機関*2ではこういう遊びは一切ないのではないだろうか。

 ある本を読んでいたらこういう遊びを認めている政府機関*3がアメリカにあることを知った。

 これ*4X-プレーン*5というNASAが開発を行っていた超音速ジェット実験機のパイロットの集合写真である。この写真に対してこういう写真*6も同様に掲載されている。この写真は全くの遊びであり、学術的な価値も何もない。写真の説明欄にはNASAのマーク*7が入っているので公式な写真であろう。

 こういう余裕がいい。



*1 工業製品の遊び
*2 ニセ首相官邸
*3 NASA Home Page
*4 http://www.dfrc.nasa.gov/gallery/photo/X-15/Small/ECN-1016.jpg
*5 HL-10 Lifting Body Fact Sheet
*6 http://www.dfrc.nasa.gov/gallery/photo/X-15/Small/E-14182.jpg
*7 http://www.nasa.gov/images/hotnasa.gif

020205

 夜中に*1を切ったことがない。夜中に爪を切ると親の死に目にあえないという迷信を信じているからである。この迷信は両親から聞いた様な気がする。幼少の頃に言われて以来、夜に爪を切ったことはない。

 夜とは何時からいつまでのことを言うのか。恐らく日没から日の出までのことであろう。夕方に自分の指を見て爪を切ろうと思っても、爪を切っている間に太陽が沈んで夜になったらいけないので、翌日の朝に切ることにする。

 「親の死に目にあえない」の他に「狂人になる」というのもある。何れにしても夜に爪を切るとろくなことがない、とされている。

 由来は何だろう。夜、明かりが足りないところで爪を切ると指先を傷つけやす易くなる。そこから破傷風菌*2などが入って、破傷風に罹り、親より早く死んでしまうので、親の死に目にあえなくなると言われたのだろう。破傷風の弓そり反張と呼ばれる全身性痙攣*3が狂人に見えたのかも知れない。

 現代は夜中でも十分明かりがあるので、夜中に爪を切っても昼間に爪を切っても指先を傷つける確率は同じである。それでも夜中に爪を切る気にはならない。



*1 第145回『ツメ』5 page
*2 破傷風 Tetanus
*3 IDWR 感染症の話

020206

 2000年のノーベル化学賞*1は日本の白川英樹氏らに贈られた。導電性のプラスチックの研究*2が評価された。

 電気伝導度の高いプラスチックの発見のきっかけはポリアセチレン*3の合成を行う際に、誤って1000倍の量*4の触媒を加えたことだった。

 どうやって誤れば1000倍もの量を入れてしまうのか。間違えるというのは普通は2、3倍、多くても10倍ぐらいである。桁を一つ間違えるというのは笑い話や新聞の4コマ漫画*5などではよくある話である。1000倍と言えば3桁である。大きすぎる。八百屋の親父が「へーい、奥さん、お釣り20万円ね」というのは4桁間違っているが、これは冗談なので間違えている訳ではない。

 単純に考えれば「mg」を「g」と勘違いしたのだろう。ミリは1/1000なので、例えば本来「10mg」であるべき所を丁度1000倍の「10g」入れてしまったのだろう。最終的にはこの間違いがきっかけとなってノーベル賞*6受賞につながっていった。

 筆者が小学生の頃、家庭科の授業で調理の実習があった。グループになってほうれん草*7の油炒めを作った。出来上がった物をグループのみんなで食べてみると物凄く塩辛い。塩を入れ過ぎている。教科書を読み直してみると塩の量が5人分で小さじ1/5*8の所をそのままグループの人数分掛けてしまい、更に大さじを使ってしまっていた。

 通常の十数倍の塩を入れたのであったが、特にそれがきっかけでノーベル*9賞には至らなかった。



*1 Chemistry 2000
*2 ノーベル化学賞:筑波大学の白川英樹名誉教授が受賞
*3 電気を通すプラスチック
*4 白川筑波大教授にノーベル化学賞
*5 東京新聞ショッパー4コマ漫画
*6 Nobel e-Museum
*7 ホウレンソウ
*8 塩の量を知ろう
*9 NOBEL Homepage

020207

 X-プレーン*1という名の飛行機がある。先日の記事*2でも少し書いたが、NASAが開発した飛行機の名前である。超音速の飛行機の研究に始まり、スペースシャトルの様な再使用型宇宙往還機研究の実験機*3として作られた。X-1から始まってX-43*4まであるようだ。これからもこの数字が増え続けていくのだろうか。

 筆者の好きなX-プレーンはこのX-29*54と名付けられた飛行機である。翼が前に向かって斜めになっている。大抵の飛行機は後ろに向かっていたり真っ直ぐ横に伸びていたりする。これら後退翼、直線翼と呼ばれるのにに対して前進翼と呼ばれる。前進翼といえばサンダーバード*62号である。サンダーバードの乗り物で一番のお気に入りだ。

 X-29*7は現実の飛行機で前進翼なのである。格好が悪いはずがない。

 英語で「X-Plane」と書く。実験機であることから「X」は未知数のという意味がありそうだが、実験的な(eXperimental)の「X」のようだ。X-29*8の機体を上から見ると何となく「X」という文字を彷彿とさせる。



*1 HL-10 Lifting Body Fact Sheet
*2 公の遊び
*3 米国の次世代再使用型宇宙往還機について
*4 X-Planes
*5 X-29 Photo Collection Small Contact Sheet
*6 Thunderbirds Online
*7 http://www.dfrc.nasa.gov/gallery/photo/X-29/Small/EC87-0182.jpg
*8 http://www.dfrc.nasa.gov/gallery/photo/X-29/Small/EC85-33297-23.jpg

020208

 「X-Plane*1」という字面だけを見ていると何やらそれが飛行機を意味するという感覚がなくなってしまう。もともとplaneは「平ら」という意味なので、そんな言葉が飛行機を指すというのは奇異な感じがする。

 日本語では「飛行機」という。読んで字の如く「飛んでいく機械」なので「飛行機」という文字をいくら眺めていても違和感は出てこない。自動車でも同じである。しかし自動車は冷蔵庫やテレビジョン受像器と同じぐらい普及してしまったので、最近は口語では自動車という意味で「くるま」という言葉を使う。

 日本語を知らない外国人が「くるま」の意味を知った時、筆者がplaneに抱いた感覚を持つのではないだろうか。「車」は自動車に限らず、自転車や電車、リニアモーターカー*2などあらゆる乗り物に付いている。なのに「くるま」が自動車だけを指し示す言葉になり得たのか、と考えるだろう。

 planeが何故「飛行機」を意味する様になったのだろうか。ここ*3に書いてあった。

 aeroplaneの略としてplaneが登場した。「平面」と「空気の」という接頭辞の「aero*4」を付けてaeroplaneだった。もともとaeroplaneという言葉は空を高く飛ぶために設けられた平面構造の名前で、初めてこの言葉が出てきたのは1866年であった。後にこれが飛行機そのものを指す様になったのが1873年である。当時、空を飛ぶ乗り物は気球*5飛行船*6があった。これと区別するための言葉だったのだろう。

 そして1907年には「aero-」の代わりに「air-」が付いたairplaneが登場した。1908年にはライト兄弟*7の一人について触れたロンドンタイムズからの引用文でplaneが出てきた。

 英語の「plane」や日本語の「くるま」の様に省略されてその言葉の持つ本来の意味の範囲よりも限定した用法が「飛行機」の場合でも定着するかも知れない。それは「翼」だろうか「羽根」だろうか。「平面」でないことは確かである。



*1 X-プレーン
*2 リニアモーターカー
*3 plane 1. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*4 ドライアイ
*5 The Montgolfier Brothers, pioneer balloonists.
*6 Zeppelin Museum Friedrichshafen
*7 Wright Brothers Aeroplane Company and Museum of Pioneer Aviation Home Page

020209

 久々に本業である「遺構探訪*1」に行った。今回は砲台研究の大家のネーモン氏*2が愛知県にやってきて、一緒に探索することになった。

 探訪した場所は愛知県豊橋市大岩町付近*3である。ここには太平洋戦争末期に本土決戦*4の為に大砲を備え付けた跡があるという。

 大日本帝国政府はアメリカ軍の本土上陸に備えて、日本列島の太平洋側の上陸予想地点に上陸部隊を迎え撃つための大砲陣地を構築していた。アメリカ軍が予定していた上陸地点は房総半島九十九里浜*5相模湾沿岸*6、薩摩半島吹上浜*7、大隅半島志布志湾沿岸*8鹿児島湾*9であった。関東地区の上陸作戦をコロネット作戦、九州地区の上陸作戦をオリンピック作戦と称し、両者を含めた日本本土上陸作戦をダウンフォール作戦*10と名付けていた。

 筆者はこのアメリカ軍の作戦の知識から本土決戦用陣地は九州と関東だけだと思い込んでいた。愛知県内には本土決戦用の砲台は構築されていないと思っていた。愛知県は軍需都市*11であって多くの軍事工場があったため爆撃対象とされた。そのため軍事工場を守る防空部隊が編成されていた。地上から爆撃機を狙う高射砲と呼ばれる大砲の陣地が各所の設けられていた。これらの遺構*12は今でも残っている。

 今回の遺構探訪の地は地図を見れば分かる様に太平洋から如何にも上陸し易い*13場所である。ここからも上陸すると考えて当たり前だろう。

 上陸するアメリカ軍部隊を攻撃する為の大砲は防空用のものとは違ってくる。従って砲台の形も違ってくる。地面にいる相手を狙うので水平に撃つか、物陰から放物線を描く様にして撃つかである。前者にはカノン砲、後者には榴弾(りゅうだん)砲が用いられた。戦時中は「カノン」が敵性語とされたためか加農砲と言った。

 上陸してくる相手に分からない様に山の中腹に穴を掘ってそこに大砲を据え付けようとした。この場所にはその洞穴が数カ所、標的を観測するためのコンクリート製の観測所が3箇所見つけることが出来た。この探索結果は近々遺構探訪*1で公開する予定である。



*1 遺構探訪
*2 横須賀の潜水艦
*3 マピオン地図 愛知県豊橋市大岩町付近
*4 本土決戦/作戦計画
*5 マピオン地図 九十九里浜
*6 マピオン地図 神奈川県中郡大磯町大磯付近
*7 マピオン地図 鹿児島県日置郡金峰町大野付近
*8 マピオン地図 志布志湾
*9 マピオン地図 鹿児島湾
*10 Operation Downfall, The Invasion of Japan
*11 遺構探訪 陸軍造兵廠鷹来(たかき)製造所本館
*12 遺構探訪 高射砲隊・笠寺陣地
*13 マピオン地図 愛知県豊橋市大岩町付近

020210

 雑記草文中のリンク切れ*1を確認するために、時々昔書いた記事の中のリンクをクリックしてみる。新しくリンクを設定したり、リンクを見直してから半年も経たないうちにリンク先がなくなっていることがよくある。

 個人が運営するサイトは数ヶ月で消失する可能性が非常に高い。更に日本の個人サイトは西洋の個人サイトよりも寿命が短い気がする。記事を書く際、反射的にURLの中に「~*2」の記号があるサイトはリンクの設定を避けてしまう。出来るだけドメイン名に「co.jp」「go.jp」「ac.jp」が付いているところを設定するようにしている。個人でない方が寿命が長い場合が多い。

 それでも消えていくサイトは沢山ある。知りたい用語の説明が要領よくまとめてあるサイトが消え去ってしまうのは非常に惜しい。しかしサイトの情報を消去するのは管理者の自由であるから、これはどうしようもない。

 ところがweb上に存在したファイルを保存してそれを公開している*3所がある*4ことを知った。筆者はこのサイト*5このページ*6で知った。著作権の他様々の問題を孕んでいる可能性があるという指摘があるが、この雑記草を運営する上では誠に都合の良いサイトである。

 例えばこの記事*7はアメリカ合衆国の国旗の変遷について書いたものである。当時、かなり苦労して米国の国旗の詳しい記事を見つけたのだが、現在はそのサイトが完全に消失してしまっている。

 しかしこのページで検索すれば*8ちゃんと出てくる*9

 便利である。リンクが切れても別のページを苦労して探す必要がない。そして改めて設定したそのリンク先が消えることはもう暫くはないのである。国立国会図書館*10インターネット版*11のようで雑記草にとって非常に都合がよい。



*1 切れたリンク(2)
*2 チルダとスワングダッシュ
*3 過去5年間の100億ページものWebページを保管したWebアーカイブが公開
*4 The Internet Archive: Building an 'Internet Library'
*5 Gabacho-Net
*6 Gabacho-Net きまぐれノート インターネットアーカイブサービスの問題
*7 星条旗の星
*8 Searching Page
*9 Clickable map of the United States
*10 国立国会図書館-National Diet Library:トップページ
*11 国立国会図書館法

020211

 海外製の工業製品で遊びが無くなってしまったものがある。金属製のガス配管などの継ぎ手を製造している会社*1が出しているSnoop*2という製品である。

 この製品は継ぎ手からのガスの漏れを発見する液体である。配管内に窒素ガスなど漏れても問題が発生しない様なガスを充填しておき、継ぎ手の部分にこの液体をかけてやる。ガスが継ぎ手から漏れていると泡がぶくぶくと出てくるので直ぐに判る。石鹸水の様なものであろう。

 snoop*3とは英語で「こそこそ嗅ぎ回る」という意味で、まさに配管の継ぎ手の漏れを嗅ぎ回るための液体である。以前、このSnoopの容器にはたれ目で耳の大きな犬の絵が大きく描かれていた。顔はDroopy*4に何となく似ていたが、耳と図体はもっと大きかった。

 しかし現在の製品容器にはその絵が書いてない。かつてその犬の絵が描いてあるのがかろうじて判る容器の写真*5があったが、殆ど判らないぐらい小さい。

 用途は完全に工業用であるのにその容器には滑稽な犬の絵が描かれている。凄い遊び心だと感心していたのだが、犬の絵はなくなってしまった様だ。恐らく配管の漏れを嗅ぎ回るという意味で犬の絵が描かれていたのだろう。

 犬の場合は鼻から息を吸って臭いを嗅ぐのに、snoopは継ぎ手から吹き出すガスで出来た泡で漏れている場所を見つける。考えてみると犬の絵からはsnoopの使用法が連想し難い。こういった事情があって犬の絵をなくしてしまったのだろうか。



*1 Swagelok
*2 Snoop(スヌープ)およびReal Cool Snoop(リアル・クール・スヌープ)
*3 便利ツール[英和辞典]
*4 Tex Avery Tribute Tex Avery Screenshots
*5 http://www.swagelok.com/images/product_images/742.JPG

020212

 第二次世界大戦中、ナチドイツによってフランスの首都パリが陥落した。フランスはドイツに占領された北部と非占領地区の南部に分断され、非占領地区にはナチスドイツの傀儡政府が樹立し、その首班のペタン*1は首都機能をヴィシー*2に移した。このヴィシー政権期*3のフランスをヴィシー・フランスとも称する。

 江戸時代以来、国名*4の一字に州を付けて称するのが流行った。尾張国*5であれば「尾州(びしゅう)」である。

 ヴィシー・フランスと聞くと「尾州フランス」という名のちょっと古そうな洋菓子店か洋品*6店や洋服*7店を想像してしまう。もしかしたら本当にあるかも知れないと思い検索してみたが、やはりない*8。web上にないだけかも知れない。



*1 britannica.co.jp /知のポータルサイト 項目表示 ペタン
*2 フランスの温泉
*3 britannica.co.jp /知のポータルサイト 項目表示 ビシー政府
*4 britannica.co.jp /知のポータルサイト トピックス 日本の旧国名
*5 britannica.co.jp /知のポータルサイト 項目表示 尾張国
*6 エトワール海渡
*7 Fashion Netline by Onward
*8 Google 検索: 尾州フランス

020213

 ヴィシー・フランス*1というと小学生の頃の国語の教科書に載っていた「最後の授業」を思い出す。ところがこれは全くの勘違いで、最後の授業とナチスドイツのフランス北部占領は全く関係のない話であった。

 最後の授業の時代は普仏戦争の1870年で、第一次世界大戦よりも古い話であった。普仏戦争でプロシアによって割譲させられたフランスのアルザス地方*2が舞台になっている。明日からドイツ領になるため、フランス語が使えなくなるから今日が最後のフランス語の授業だと、そこの町のある小学校の先生は言う。先生はフランス語のすばらしさを児童に訴え、最後に黒板に「フランス万歳」と書いて物語は終わる。

 この物語は昭和2年から国語の教科書に登場し、昭和61年まで掲載*3され続けたらしい。このページ*4を見ると小学校6年生国語の下巻の最後に掲載されていたようだ。文字通り小学生最後の授業に習う題材だった様だ。

 ところがアルザス地方はもともとドイツ語*5を使っていたらしい。正確にはアルザス語*6というドイツ語の方言の様なものらしい。従ってフランス語の先生はアルザス地方の人々にとって外国語の先生であり、児童達の前での「最後の授業」の演説は完全に空回り*7していたことになる。



*1 尾州フランス
*2 Alsace、アルザス : アルザス地方位置図
*3 あんな本こんな本―25―
*4 教科書タイムトラベル
*5 03-04/2001
*6 アルザス案内
*7 ドーデ作「最後の授業」をめぐって

020214

 先日テレビジョンの番組を見ていたら、アポロ計画*1で人類は月に行っていない、という噂を取りあげていた。アメリカ政府が火星への有人探査をでっち上げるという映画「カプリコン1*2」が公開された頃から言われている話である。

 その最も有名な根拠はこの月面に立てた星条旗の写真*3である。大気のない月で何故旗がはためいているのか。はためいているのは風が吹いているからだ。従ってこれは地球上のどこかである。というのだ。初めてこの話を聞いた時、成る程、と思ったが、考えてみるとおかしい。

 旗がはためくのにどうして空気が必要なのか。真空中*4では旗ははためかないのか。例えば月面で*5をはためかせようと思い、*6の両端を持って振ってみる。当然、褌はだらんと下に垂れ下がったまま平行移動するのではなく、波打つだろう。手を止めても空気がないため暫くは慣性で波打っているのではないだろうか。ちょっとした振動があれば布などは月面でいつまでも波打ちそうである。

 このページ*7にはアポロ計画で疑わしいと言われている箇所が色々紹介してある。宇宙空間や月は放射線が一杯なので人間が生活できるはずがないというのがあった。これはどうなのかわからない。どれ程の放射線があるのか、それは致命的な量なのか。この放射線によってカラーフィルムが感光してしまうのでないかという疑問もある。金属製のケースに入っていれば感光の心配はあまりない様な気がするが、実際はどうなのだろう。フィルムバッチ*8はフィルムが放射線で感光することを利用して被曝量を計測する。フィルムバッチの場合はそれ用に開発された感度の高いフィルムだろうから、月で撮影で使ったフィルムとは全く性能が異なるだろう。

 月面での写真では星が一つも写っていない*9。これも当たり前の様な気がする。月面が太陽に照らされているので、月面や地球に露出を合わせれば暗い星は写る筈がない。それにこの写真のように「空に浮かぶ地球」を写すにしても合成写真を作るにしても、月や宇宙空間に行かずにどうすれば丸い地球を撮影することができるのだろう。

 この写真*10も誰が撮ったのか判らないというが、カメラのセルフタイマーを使えば二人を同時に写すのは簡単ではないだろうか。

 十字マークよりも前に写っている物*11があるというのも、その物が白いため黒色の十字マークが潰れただけの様な気がする。

 色々と月に行ってない証拠を出そうとしているが、これはどうやって説明すればいいのだろう*12。月面にはどこから光が来ても来た方向と同じ方向に反射させる鏡*13置いてある*14。地球上からレーザ光を発して月面に設置されたこの鏡に反射させる。レーザ光が往復する時間から月までの距離を計算することが出来る。

 誰かが月に行っていないと出来ないことだ。



*1 Apollo 11 Image Gallery
*2 CinemaScape/カプリコン・1 (1978/米)
*3 http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/ap11ann/kippsphotos/5875.jpg
*4 宇宙の音
*5 家庭用刺繍ミシン
*6 いなかっぺ大将
*7 Aviation Now/航空の現代 NASAアポロ計画の謎
*8 原子力のページ - 調べる - 原子力の基礎 - 放射線の測り方
*9 http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/ap11ann/kippsphotos/6550.jpg
*10 http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/ap11ann/kippsphotos/5903.jpg
*11 http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/ap11ann/kippsphotos/5931.jpg
*12 Q&A: 月までの距離の測り方
*13 http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/alsj/a14/10100567.jpg
*14 http://www.hq.nasa.gov/office/pao/History/alsj/a11/as11-40-5942a.jpg

020215

 「やなり」という名の妖怪がいる。「鳴屋」と書く。風もないのに天井や床から音がするのは妖怪「やなり」の仕業だと考えられた。その妖怪が初めて可視化*1したのは鳥山石燕の画図百鬼夜行*2であろう。石燕によって小さな鬼の様な妖怪*3が家の柱などを揺り動かしている様子が描かれた。

 筆者の実家ではよくこの妖怪が出現した。昼間や夜中に物音を立てずに静かにしていると突然、柱や天井から「ピシッ」とか「ミシミシ」という音が聞こえてきた。天井で鼠が走り回る音とは明らかに違う。そして筆者の気のせいでも何でもなく、居合わせた人は誰でもその音が聞こえた。

 この音は風がある日にはあまり聞こえなかった。風が吹くと風の音でかき消されてしまうのかも知れない。聞こえる時間帯は昼頃から3時ぐらいの間か、夜の8時から真夜中ぐらいの間である。早朝とか夕方には聞こえなかった。家族がもっとも活動する時間帯では人間が立てる音で「やなり」は聞こえなかったのかも知れない。

 雨の日は鳴らなかった。音のする時間帯、雨の日は鳴らない、ということを考えるとどうも柱などの材木の熱膨張が関係しているのではないかと思われる。昼間に太陽によって材木が暖められ膨張する。柱などが全て同じ種類の材木で出来ていれば皆同じように膨張するので歪みは生じないが、部分的に違う種類の木材が使われていたとすると熱膨張の差によって歪みが生じ音が発生する。夜になって冷えてくると元に戻る時にまた音が発生する。雨の日は温度が上がらないので柱は膨張しないので音は鳴らない。

 単純な物理現象で解き明かされてしまう妖怪というのも不憫である。



*1 可視化情報学会 (技術相談はじめました)
*2 百鬼灯篭 〜画図百鬼夜行と妖怪と〜 鳥山石燕とは…
*3 鳴屋(やなり)

020216

 命題*1の続き。命題とは論理学などの用語で物事の判断を記述した文を言う。「AならばB」と言う命題があるとする。これから「BでないならばAではない」という命題を作ったとするとこれら二つの命題の真偽は同じになる。即ち「AならばB」が「真」ならば「BでないならばAではない」も「真」、「AならばB」が「偽」ならば「BでないならばAではない」も「偽」になる。これらの二つの命題は「対偶*2」という関係にあるという。

 前回の記事で「叱られないと勉強しない」という筆者にとって「真」の命題からその対偶の命題「勉強すると叱られる」を作ると筆者にとってどう考えても「偽」になってしまうことを書いた。

 長年考えてようやくもっともらしい説明を得たので、前回それを記事にした。そして読者の方々にも考えて頂こうと思い、この一見矛盾する命題の解説を特にしなかった。そして恐らく反応はないと思っていたので、適当な頃合を見計らって続きの記事を書こうと考えていた。そうしたらある読者の方*3が反応して下さった。しかもズバリの解説をして頂いたので、今回の記事を書くのは気が引けるが、書く予定であったので書くことにする。

 「叱られないと勉強しない」の対偶が「勉強すると叱られる」となっておかしくなるのは時の流れがちゃんと頭に入っていないからである。「叱られないと勉強しない」というのを、例えば「叱られない」が先の時刻にあって、後の時刻に「勉強しない」があると解釈する。この解釈の仕方には異論はないだろう。「叱られない」状態が必ず「勉強しない」状態より前の時刻に起きているはずなのに、「勉強すると叱られる」では「勉強している」状態が前の時刻だと勝手に解釈してしまっているからおかしくなる。従ってこの命題の対偶は「(後の時刻)勉強する」→「(前の時刻)叱られる(た)」となり真偽は変化していない。

 他の例で考えてみる。「雨が降らないと大根が出来ない*4」の対偶を上述の様に「大根が出来るとと雨が降る」とすると変である。ところが「(過去に)雨が降らない」→「(現在は)大根が出来ない」の対偶は「(現在は)大根が出来る」→「(過去に)雨が降る(降った)」と解釈すれば全く問題はない。

 もう一つの解釈が出来る。「叱られないと勉強しない」というのは叱られない状態が続いているので勉強しない状態が続いていると考えられるだろう。丁度、飴を貰ってのんびりしている訳である。ところがその対偶の「勉強すると叱られる」とは勉強している状態が続いているのは叱られている状態が続いているからと解釈できる。これは鞭で打たれながら勉強している様なものである。

 長年、喉に刺さっていた魚の骨が取れた*5ようですっきりした。



*1 命題
*2 対偶、逆、裏
*3 今朝方見た夢
*4 鉄道と大根
*5 魚の骨

020217

 普通の時計の機能は時刻が判れば十分である。時計の使い方には二つあって、時刻を知ることと時間を計ることである。時間を計るのはある程度正確じゃないと困るが、時刻の場合は大体判ればいい。正確な時計がないと約束の時間に遅れたりするといわれるかも知れないが、十分余裕を持って行動すれば問題はない。

 正確な時刻を示すことが出来る時計とはどんな時計なのか。我が家にある電波時計*1は非常に正確な時計である。約30万年に1秒しか狂わないらしい。日本標準時に電波によって同期されているので原子時計と同じ正確さで時を刻む。ただ、1秒1秒が物凄い精度で刻まれている訳ではなく一日2回標準時刻電波で時間を校正しているだけなので、1日という時間の長さでは非常に正確に時を刻んでいるのである。

 この時計が30万年間壊れずに動く*2とはとても思えないが、動いたとしても1秒しか狂わないのだから凄いと言えば凄い。

 では一体正確な時刻というのは一体どこの誰が知っているのだろう。電波時計でも30万年の間に最大1秒狂ってしまう。それでは100万年間全く狂わない時計はどこにあるのか。そういう時計がないと30万年に何秒狂うというのが判らないはずである。

 質量*3であれば「国際キログラム原器」という金属の分銅があってこれの質量を1kgと決めている。まさしくそれが1kgなのである。狂いはない。それを1kgとしたのだから狂うはずがない。長さ*41/299792458秒間*5に光が進む距離である。これもそう決めたので狂わない。光の速度は誰が測っても同じと言われているので狂うことはない。1秒の長さ*6もセシウム133原子の固有振動の9192631770回継続する時間である。これは重さや長さに比べて判りにくいが、これもそう決めたので狂わない。

 「時刻」に関しては物理的な普遍性はというのは特に問われないだろうから、今この瞬間を「0時0分0秒」と決めても物理的には何ら不都合は生じない。しかし日常生活や天文学上では不都合があるので時刻の決め方をはっきりさせておかないといけない。

 世界時*7というものがある。恒星の観測から地球の自転に基づく時刻の決め方*8である。平均太陽*9と呼ばれる仮想的な天体の位置から算出される世界時をUT0、これに極運動の補正を加えたのをUT1、更に地球の自転速度の季節変化の補正を加え年間を通じて平滑にした時刻をUT2と呼ぶらしい。

 一方、国際原子時*10というものがある。上に書いたセシウム原子に基づく時間で定義された時刻である。原子には日付や季節がないので時刻の始まりを決めなければならない。それは1958年1月1日0時0分0秒UT2である。

 世界時は太陽の動き、即ち地球の自転が元になっている時刻なので永久不変ではなく長い年月が経てば変化してしまう。原子時はおそらく永久不変であろう。そのためずれが生じてくる。そのずれを補正するようにした時刻が協定世界時*11である。時刻にはもともと物理的意味はないので、原子時が世界時に合わせる形になっている。原子時計を人間の時刻の基準にするとずれが蓄積して、昼なのに夜の時刻を示すことになりかねない。

 このずれを補正するのがうるう秒*12である。協定世界時の1秒間の長さは原子に基づくが、時刻の進行は不安定な地球の自転に合わせるという折衷案である。季節によって変化する昼と夜をそれぞれ単に6等分する不定時法*13と呼ばれる昔の時刻の設定の仕方と何となく似ている。

 協定世界時が一般に使われる時刻の基準である。電波時計用の電波*14はこの協定世界時に合わせて送られてくるので、時刻のずれはないはずである。

 しかし原子時による時刻の大元はフランスにある国際度量衡局の原子時*15である。日本で受信できる標準電波*16独立行政法人通信総合研究所日本標準時グループ*17が国際度量衡局の原子時に合わせて発信しているので少しずれたりするのであろう。



*1 電波時計
*2 粋な機構
*3 質量
*4 長さ
*5 1メートル
*6 時間
*7 美星町 星のデータベース 世界時 UT,Universal Time
*8 基礎知識 - 1.時刻と時刻系
*9 美星町 星のデータベース 平均太陽
*10 美星町 星のデータベース 国際原子時 TAI:International Atomic Time
*11 美星町 星のデータベース 協定世界時 UTC,Coordinated Universal Time
*12 Information of Leap second
*13 美星町 星のデータベース 不定時法
*14 Type of Radio wave for Frequency and Time standard
*15 Time section: International Atomic Time
*16 Type of Radio wave for Frequency and Time standard
*17 apan Standard Time Group

020218

 渤海という国を世界史の授業で初めて知った時、何か少し気になった。ボッティチェリ*1アナクシマンドロス*2と言う名前を知った時と同じ感覚である。渤海の「渤」が「*3」に似ているからである。

 渤海*4は高句麗の王族の流れを汲むと言われる「乞乞仲象*5」なる人物が作った国である。

 ある本を読んでいたら「乞々仲象」と書いてあった。もともとこの人物はこの漢字を使って自分の名前を表していた訳ではなく、唐の人が現地の人の発音を聞いてこの漢字を当てた記録が残っているだけらしい。

 「*6」は日本語で使われる繰り返しの記号である。中国語にはない。何か中国語の中に平仮名や片仮名が入っているみたいで違和感がある。



*1 WebMuseum: Botticelli, Sandro
*2 美星町 星のデータベース
*3 便利ツール[国語辞典]
*4 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/tsuka/map/02/FarEast_8c.JPG
*5 東アジア歴史人物辞典【渤海】
*6 「々」

020219

 故あって胃のレントゲン写真*1を撮るためにバリウム*2を飲んだ。

 バリウムと言ってもアルカリ土類金属*3の元素その物ではなく、その化合物である。飲んだのは硫酸バリウム*4という化合物で、白い粉状になっている。飲みやすく何か味付けをした水と混ぜたものを飲んだ。

 シリコーン*5の場合とよく似ていて確かにバリウムは入っているがその化合物なのでレントゲン撮影の造影剤である白い薬を単に「バリウム」というのは誤解しやすくなる。シリコンそのもの*6が樹脂の様なものと勘違いするのと同様に金属バリウムそのものが白い色をしているように勘違いしてしまう。色はその物質の本質を必ずしも表していることにはならないが、バリウムは金属なので通常は銀色*7をしている。

 飲んだバリウムは腸の中で硬くなり易いので便秘にならない様にレントゲン撮影後、下剤を飲んで腸内に留めないようにする。

 撮影後下剤を飲んで1時間半後に便意を催してきた。早速便所に駆け込んで排便してみると先程飲んだ造影剤が出てきた。液状の便であった。撮影日の朝食を抜いてあった。この日の朝の排便は通常の色をした便であったので、造影剤の色をした真っ白な便が出てきたと言うことは朝の排便で腸内の便がすっかり体内から放出されていたことになるのだろうか。

 それにしても速過ぎる様な気がする。通常食物を口にしてから消化され排出されるのに半日から1日ぐらいかかる様な気がしていた。もしかすると造影剤が腸に残っている便に浸透しやすく、通常の便を追い越して先に白い便が出てきたのかもしれない。スキーのリフトに乗っていて後から乗った人が知らぬ間に自分より前の椅子に座っているようなものである。



*1 ドイツ水平線
*2 8.「造影剤のおはなし」
*3 原子番号56番 バリウム Ba
*4 砂漠のばら
*5 CZ
*6 金属珪素部門
*7 バリウム

020220

 吉田初三郎という人がいた。この人は鳥瞰図を書くのが得意な人で大正の広重*1と言われていた。

 筆者の幼少の頃の記憶で鉄道沿線の観光案内にはよく鳥瞰図が用いられていた様な気がする。路線図の中で駅名を小判型の枠の中に書き込むのは最近はあまり見られなくなったが、数十年前はどこでもそのような書き方をしていた様な気がする。吉田初三郎*2の鳥瞰図に書き込まれている駅名は全て小判型の枠に書いてある。今、筆者が彼の絵に惹かれる理由はこれではないかと思う。見ていると非常に懐かしい気分にさせてくれる。

 鳥瞰図というのは上空から斜めに見下ろした様に書いた図のことで俯瞰図とも言う。空を飛んでいる鳥には地表がこう見えるだろう、という意味である。吉田初三郎の鳥瞰図には空を飛んでいる鳥はもちろんのこと、遙か上空を飛ぶ飛行機でも見ることはできない場所が登場する。

 この図*3は琵琶湖の観光案内図であるが、富士山や樺太などが書かれている。このような極端な地形の歪曲や変形*4は一枚の絵に沢山色々なものを描き込む技法となっていて、見る者を楽しませてくれる。フェルメール*5の絵と同じ楽しみ方ができる。

 観光地の展望台などに上ると方位盤などが設置してある。そこにはニューヨーク*6ロンドン*7などの方向が書いてあることがある。展望台からは見えるはずがないので、その方向を望んでも書いてある場所は想像するしかない。それが吉田初三郎の鳥瞰図では見えてしまうのである。なんとお得な絵なのだろうか。

 国連の旗*8の様な正距方位図法*9を鳥瞰図に応用すれば地元の地図の鳥瞰図にもかかわらず、アルゼンチン*10や南極が書き込めるかも知れない。



*1 パノラマ地図を旅する
*2 yosida
*3 吉田初三郎:地図の想像力
*4 吉田初三郎の世界
*5 フェルメールトブレードランナー
*6 My NYC.gov Portal
*7 Mayor of London, the London Assembly and the Greater London Authority
*8 国際連合旗
*9 地図投影法 / 投影法カタログ / 正距方位図法
*10 MINISTERIO DE RELACIONES EXTERIORES, COMERCIO INTERNACIONAL Y CULTO

020221

 The Byrds*1というバンドがあった。先日ラジオを聞いていたら、綴りが「Bird」ではなく「Byrd」なのはThe Beatles*2の影響ということであった。

 かぶと虫、甲虫は「beetle*3」であるが、鼓動やビート*4の「beat」との洒落から「beatles」というバンド名が出来たとされている。本来の綴りを一文字替えて「beatles」ならば、我々も綴り字を一字入れ替えて「byrd」にしようと言って出来たバンド名がThe Byrdsということらしいのだ。

 調べてみると「beatles*5」はビートルズだけの意味しかないが、「byrd」にはRichard evelyn Byrd*6とかWilliam Byrd*7とかがある。元々「byrd*8」という綴りは名字などとして存在していたようだ。「beatle」の様な全くの新造語ではない。

 上記のThe Byrdsの由来はちょっと眉唾のような気がしてきた。



*1 The Byrds Homepage
*2 ビートルズの犬笛
*3 beetle. The Columbia Encyclopedia, Sixth Edition. 2001
*4 The Beatniks - BeatnikLand
*5 Beatles, The. The Columbia Encyclopedia, Sixth Edition. 2001
*6 Richard Evelyn Byrd, Rear Admiral, United States Navy
*7 The William Byrd Page at midiworld
*8 Search Results for "byrd"

020222

 インターネット*1で銀行預金の残高照会や振り込みが出来る様にした。定期的に振り込みが必要なのとインターネットの通信販売を利用する時、銀行振り込みを指定するところが沢山あるので、家で振り込みが出来るとなれば、非常に便利である。

 折角、家で品物を選んで購入できるのに銀行振り込みのために銀行まで出掛けていたのではちょっと悔しい。代金引換で購入できる場合もあるが、全てがそうではない。それに振り込み手数料はインターネットが一番安くなっている。

 今までインターネットを使った通信販売*2で安全面に於いて不安に思ったことはなかった。クレジットカードの番号をインターネットで流してもそれを盗用されることは考えてもみなかった。情報は暗号化*3されて送られるし、万が一解読されて勝手に使われても、保険があるのでそれ程大きな損害は出ないと思っている。

 しかし今度は訳が違う。銀行の口座にある預金その物がインターネットを使って処理されるのである。暗号を解読されて知らないうちにどこかのよその口座に金を振り込まれてしまってもどうしようもない。その被害を最小限に食い止めるために一日に振り込める額の上限を設定できるが、小さい額を設定すると実用にならない。痛し痒しである。

 更に家では無線LANを使っている*4。これを機会に無線LANでも暗号化*5して通信を行うようにした。

 インターネットを使って情報を流したりすると簡単に盗まれそうな気もする。根拠はないが、自分がその被害に遭う確率は、家に泥棒に入られる確率と同じぐらいのような気がしてならない。それに銀行に入っているお金は大した額ではない。そもそも家の全財産の額が大したことないのである。

 問題なのは暗証番号の増加である。今回のインターネット銀行口座だけでなく、色々な情報をインターネットに流す上で暗証番号の設定が必要となってくる。それが増えると覚えきれなくなって紙などに書いておく。その紙をいちいち見ないと使えなくなる。一旦、紙をなくすと暗証番号の再手続きが面倒である。そうかといって暗証番号を全部同じにすると情報を盗まれた時被害が大きくなりやすい。悩ましいところである。

 どうすればいいか。あまり気にしないことであろう。



*1 Google 検索: インターネット 銀行
*2 税関
*3 【楽天市場】SSL について
*4 無線LAN
*5 ZDNet Broadband:無線LANのセキュリティに気を配ろう

020223

 変なものを買った。売っていたのは日用雑貨、電化製品などの中古品や過剰在庫品を安く売る店だった。

 「Wash Machine」という機械である。外観はこんな具合*1だ。新品だったが、購入した店にふさわしい値段だったのでついつい買ってしまった。元々の値段はいくらなのかよく判らないが、100Vのプラグがついた電化製品で200円というのは滅多にないだろう。

 この「Wash Machine」というのは洗濯機なのである。この機械は大きな二つの部分で出来ている。球体の部分と電源コードが付いた直方体との部分*2が分離する。洗剤を溶かした水が入ったバケツや洗面器に洗濯物を入れ、球体の部分だけを洗濯物と一緒に入れる。するとセンサで水を感知し自動的にその球体が振動し出して洗濯が始まる。

 球体の模様から何やら球体その物がぐるぐる回転する様な印象を受けるが、実際は回転はしない。ただぶるぶる振るえるだけである。球体の中には充電池と偏芯した錘の付いたモータ*3が入っているのだろう。電源コードの付いた直方体の部分は球体の中の充電池に充電するための充電器である。

 説明書には「繊維から汚れを剥離するのに効果的な特殊磁力振動波により云々」とか「磁力波は水の分子構造を変化させ硬度を下げ軟水にする効果云々」などと書かれている。しかしこれは元々そう言うつもりで設計したのではなく、電気で動くモータを使っているのでこういう効果もあるかも知れない、という程度の効果だろう。

 何れにしても「特殊磁力*4振動波」「磁力波*5」など胡散臭い通信販売品や美容器具の謳い文句にしか登場しない用語が使われているという点で洗濯に対する効果は全くないと言っても言い過ぎではない。逆に本当の学術用語を使うと効果を証明しなければならなくなるので、こう言った一見学術用語風の造語を使うのかも知れない。

 実際に使ってみた。球体を入れて約30分後に振動が停止して洗濯が終了する。洗剤を溶かした水に洗濯物を漬け置きしただけの場合と何が違うのかよく判らなかった。



*1 D+P Wash Machine
*2 washmachine.jpg
*3 振動モータのしくみ
*4 Google 検索: 特殊磁力
*5 Google 検索: 磁力波

020224

 国際オリンピック大会*1のことを日本語でよく「五輪」と書くが、「ごりん」と口に出して言うことはあまりない様な気がする。「シドニーごりん*2」とか「ソルトレークごりん*3」と言う表現は巷ではあまり聞かない。

 新聞などのマスメディアではよく目にする。「オリンピック」よりも「五輪」と書けば3分の1の文字数で同じ内容が表現できるから重宝されるのだろう。一体、このオリンピックから「五輪」への言い換えはいつ頃、誰がやり出したのだろう。

 「五輪」とは国際オリンピック旗に描かれている5つの輪*4のことである。発案者は川本信正氏*5らしい。宮本武蔵*6の「五輪書*7」から着想した*8とも言われている。

 宮本武蔵の五輪書*9仏教用語の五輪*10から である。地・水・火・風・空の五つの元素のことである。何故、世界の元となる物をそれぞれ「輪」というのか筆者には判らない。オリンピックの五つの輪は五つの大陸を表していると言われているのでちょっと違ってくる。

 仏教の五輪は五つの元素が輪の様に絡み合って世界が出来ているという意味になるのだろうか。そうだとするとオリンピックの五つの輪の意味も考えてみれば仏教の五輪の概念とよく似ている。仏教の方は宇宙も含めた全世界の概念である。オリンピックよりもかなり意味が広いので、オリンピックの五輪の概念はこれに含まれることになる。

 こう考えていくと「五輪」という言葉は非常によく出来た言葉である。しかしこれが人口に膾炙した理由ではない。「五輪ピック」という駄洒落が簡単に出来たからだろう。



*1 THE OFFICIAL WEBSITE OF THE OLYMPIC MOVEMENT
*2 ---日本オリンピック委員会---Japanese Olympic Committee---  大会別日本代表選手入賞者一覧 > 夏季大会
*3 ---日本オリンピック委員会---Japanese Olympic Committee---  大会別日本代表選手入賞者一覧 > 冬季大会
*4 http://www.olympic.org/common/images/common/logo_ioc.gif
*5 Sankei-front 訃報
*6 美の巨人たち 宮本武蔵『枯木鳴鵙図』
*7 (2)オリンピックを「五輪」と言う理由
*8 今日のひとりごと(980820)五輪,川本信正,野球,演説,おふくろの味,土井勝
*9 宮本武蔵/熊本日日新聞
*10 西光寺境内 五輪之庭

020225

 「超無限大*1」とか「無限の彼方*2」という言い方は果たして正しいのだろうか。

 無限というのは「限りが無い」という意味だから、いつまで経っても終わらないとかとてつもなく大きい量を表現する時に使う。無限小*3という言葉もある。これは数学独特の言葉で零に限りなく近い数を無限小という。

 それに対して無限大*4というのは「限りなく大きい」という意味である。「限りなく」ということはいくらでも大きい*5ということである。いくらでも大きいと言うことは例えばどんなに大きな数を持ってきてもそれよりも新たに大きな数が出てくるということである。つまり大きさを決める境界線*6がないのである。

 境界線がないのに「超」や「彼方」という言い方は適切ではないだろう。



*1 のりものスタジオ
*2 Pixar - Toy Story "To infinity and beyond"
*3 無限小
*4 無限大記号の由来
*5 やさしい数学講座第10章 世界一の悪文「ε−δ」!!
*6 境界

020226

 空気ミハル君*1という自転車のタイヤの空気圧を監視する部品がある。たまたまテレビジョンの広告で見かけた時、名前の付け方*2も気になったが、空気圧を監視する仕組みも気になった。

 この「ミハル君」は自転車の車輪の金属部分*3に付けられており自転車の空気が減ってくると赤い表示が出てきてタイヤの空気圧不足を知らせてくれる。何か電気的な仕掛けで空気の圧力を測定しているのかと思っていたが違っていた。

 形はタイヤの空気の栓に似ている。構造*4は一番外側が透明の樹脂でその中にタイヤの空気圧に対応して上下する灰色をした筒があり、その筒の中に赤く色が塗ってある棒が入っている。空気が十分入っている時は灰色の筒がタイヤチューブに押されて上にあがり、赤色の棒が見えなくなる。タイヤの空気が抜けてくると灰色の筒が下がってきて赤色の棒が見えてきて空気が不足していることを示してくれる。電気的な仕掛けは一切無かった。

 空気圧が不足の時にただ単に灰色の筒が下がるだけだと「ミハル君」がタイヤの上に来た時に筒が下がってきて空気圧が適正かどうか判らなくなる。従って「ミハル君」には板バネが仕込まれており、チューブが押し出す力と板バネの釣り合いによってどこにあっても空気圧の過不足が判る様になっている。

 筆者はこの部品は自転車の空気を入れる栓の部分に付いていると思っていたが、そうではなかった。車輪の金属部分の別にもう一つ穴を開けて付けなければいけない。ということは「ミハル君」は単独では売られずに常に自転車の付属品*5として売られることになる。これではちょっとつまらない。なんとか自転車の空気の栓の蓋を替えるだけで空気圧が表示される方法はないのだろうか。「ムシ*6」があるので難しいかも知れない。

 よくよく考えてみるとこの部品は本当に必要なのだろうか、と思えてきた。タイヤの空気圧はタイヤを指で押さえてみれば十分か不足しているかは判る。どの程度の硬さが適正空気圧か覚えれば済むはずである。もっと工夫して「ミハル君」を単独で機能させる様にしなかったのは実はこの点ではないだろうか。あれば便利かも知れないが、無くてもよい部品ということを製造業者*7も認識しているのだろう。



*1 安全走行設計/空気ミハル君
*2 来夢来人
*3 自転車の構造
*4 ブリヂストンサイクル、タイヤ空気チェッカー付き自転車発売
*5 SQalbelt
*6 正しいタイヤの取り替えかた
*7 BICYCLE ONLINE

020227

 ベニヤ板など合板製造機械の設計、製造、販売をしている名南製作所*1という会社がある。本社は名古屋市のすぐ南にある大府(おおぶ)市*2にある。「名古屋の南」で「名南」であろう。

 この会社の事務室内には壁や仕切が一切ない*3らしい。社長の机も間仕切りのない同じ事務室内にある様だ。しかも部課長制度もない。社員一人一人が自由な発想で自己責任において業務を達成する仕組みになっているらしい。その仕組みを維持するための人材の確保も難しい。入社の試験は社員と受験者が一緒になって物理実験や討論などを数日に渡って何時間も行って、この会社の社員としての適性を見極めるということである。

 この会社の表玄関の建物*4には大きく「F=ma」と書かれている。製品の動作も会社の経営*5もこのニュートンの第二の運動法則*6のように根本は単純明快であることを示しているのだろう。

 簡単な原理で仕組みを構築するのは易しいようで難しい。人が集まれば人それぞれの思惑があるので決め事などがどうしても複雑になる。それをさも簡単であるかのような「判りやすい説明」をすれば、そこには欺瞞が発生する。近頃は制度自体は変えずに説明の仕方だけを変える風潮になっている。説明をされても直ぐに理解できないのは説明する側にも問題がある場合があるが、聞く側にも当然問題はある。説明される側もそれなりの勉強が必要である。

 しかし理解するのに一般大衆が相当勉強しなければならないのなら説明を簡単にするのではなく、制度を簡潔に作り替えるべきなのである。一部の者が利益を得るために制度はそのままにし、簡単な説明しか理解できないような大衆を作り出す*7。これを大罪と言わずして何というのか。



*1 名南製作所 ホーム ページ
*2 大府市のホームページ にようこそ
*3 トピックス
*4 会社案内
*5 バックナンバーWeb表示ページ
*6 Newton's Three Laws of Motion
*7 文部科学省ホームページ

020228

 レーザ光線を使った脱毛器具がある。従来、家庭用の脱毛といえば、塗り薬*1毛抜き*2だった。

 最近は半導体レーザ*3の普及によって「レーザ脱毛機*4」が一般家庭でも買える値段で市販されている。半導体レーザ*5はCDやDVDの信号読み取り部分に最もよく使われている。

 半導体レーザに限らずレーザから出る光*6は太陽や電球の光と違って一つの色しか含まれていない。太陽の光や電球の光などはプリズムを通すと様々な色が分解さるが、レーザ光は一つの色しか含まれていないのでプリズムを通しても色は分かれない。

 物に光を当てると一部の光は物に吸収される。その吸収のされ方は光の色によって違ってくる。見た目で黒く見える物はいろんな色の光を吸収し易く、白い色の物は吸収しにくい。黒い物でも特定の色の光は特に吸収しやすいという場合がある。レーザ脱毛*7は毛根部分が黒いことを利用して、ここだけにレーザ光を集中させて熱を発生させて脱毛処理をする。

 元々皮膚は血管が透き通って見えるぐらいなので殆どの色の光を良く通す。だからレーザ光を透過させて毛根だけに作用させることが出来る。電球の光を集光させても毛根に作用させることは出来るが、皮膚が吸収する色もその光に含まれるので、皮膚にも光が作用してしまう。それにレーザは光の密度を相当高くできるが、電球で同じようなことをしようとすると物凄いワット数の高い電球が必要になる。

 脱毛処理の時、毛根を狙ってレーザ光を照射するのは如何にも難しそうである。レーザ光は焦点に絞られているので、照射面積は非常に小さいだろう。そこで登場したのがCCDカメラ付きレーザ脱毛機*8である。家庭用テレビジョン受像器*9で毛根の様子を見ながら脱毛ができる。レーザ光の集光用のレンズとCCD画像用のレンズが兼用できそうな感じがしたが、ちょっと無理な様な気がする。

 レーザ脱毛の逆のレーザ育毛*10もあるらしい。これも毛根の様子をCCDカメラで見ながらレーザを照射できる様だ。どちらも使い方を間違えると恐ろしい結果になる。



*1 GiGi.脱毛クリーム
*2 ブラウン シルク・エピル-エバーソフト-
*3 Jr.
*4 ★『医療電気脱毛』と『レーザー脱毛』の選び方★
*5 半導体レーザ・メニュー
*6 レーザ A to Z
*7 レーザー脱毛・針脱毛
*8 エピレーザーDX
*9 エピレーザーDX
*10 【楽天市場】レーザー脱毛・美顔小顔・スリム



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