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0403雑記草


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040301

 もう少し平べったい魔法瓶はないだろうか。できればウイスキーを入れるフラスコ*1みたいな魔法瓶がいい。そうすれば鞄に入れたりするのに便利なような気がする。

 魔法瓶の構造*2は、ガラス瓶の壁を二重にして、その間を真空にして、真空に面した壁面には銀メッキが施されている。これによって熱の伝導、対流、幅射を極力防止し、瓶内部のものの温度を一定に維持する。1881年、ドイツのヴァインホルトが発明*3したらしい。二重瓶の真空に面した面を銀メッキする構造を考え出したのはイギリスのデュワーだった。実験室で使われる「デュワー瓶*4」はこのデュワーが語源だった。

 ガラスの魔法瓶は割れやすいので、最近の水筒型の魔法瓶はステンレス製が殆どである。

 ステンレス製の魔法瓶でも二重瓶になっていて中が真空になっている*5。中が真空になっていると大気圧がステンレス容器に掛かってくるので凹みやすくなる。強度の点から平べったい魔法瓶は作りにくいと思っていた。

 先日、家のステンレスの水筒の底が抜けた。中身が真空である筈なのに底が抜けた。中を真空に保つために溶接か何かしてあるはずだから簡単に底が抜けるはずがない。変だなと思って中を覗いたら、断熱材として発泡ウレタン*6のようなものが入っていた。真空ではなかった。値段がそれなりのものは真空になっているが、巷で500円程度で売っているステンレス製水筒は中身が発泡ウレタンだった。

 これならば平べったい形状でも強度の点で真空のものほど問題はない。平べったい魔法瓶が欲しい*7



*1 Google 検索: フラスコ ウィスキー
*2 大阪の地場産業・魔法瓶
*3 身近な真空 魔法びんがつくる新しいライフスタイル
*4 マイサイエンス/定温関連製品/デュワー
*5 家庭用品品質表示法−消費者政策−経済産業省
*6 発泡ウレタン(ウレタンフォーム)の株式会社エアータイト 発泡ウレタン 実験
*7 たのみこむ

040302

 小学生の高学年の頃か中学生の頃に、家の近くに琴を作る工場があった*1。琴を作る工程を見るのが好きで学校から帰るとよく入り浸っていた。

 ある日、そこの主人から拍子木*2をもらった。それぞれ長さが20cmぐらいで一端に穴が開けてあり、そこに太めの凧糸を通してもう一方の拍子木とゆわいてあった。糸の長さは1mぐらいで、糸を首に掛けて使うようになっていた。

 拍子木の材質は焦げ茶色をした硬くて重い木だった。琴の「龍角*3」と呼ばれる糸を止める部分*4に使う材料だと教えてくれた。

 この部分に使う材料は琴の値段によって様々な物が用いられる*5ようだ。「花林(花梨)」「紫檀」「紅木」*6「象牙」などが用いられるようだが、もらった拍子木の材質が何なのかは判らない。

 子供が拍子木なんて無心*7するとは思えない。どうしてそれをくれたのか今となってはもう分からない。工場はとうの昔に無くなってしまい、そこの主人も変死して*1もうこの世にはいない。

 拍子木は形見となってしまっている。家の物置にはまだあると思う。



*1 琴
*2  Web Shop 楽器問屋 パーカッション クラベス/拍子木
*3 escells' homepage お箏(こと)について
*4 楽器のことなら何でもお任せ!福山楽器センター ミニ琴解説1
*5 日本の伝統楽器の三味線について 琴の格付けを決定するその違い
*6 三味線・琴専門の森楽器 三味線の材質
*7 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: 無心

040303

 スーツのズボンの一部がすれてしまったので、修理*1に出した。ちょっとした修理だったが、4000円もした。

 一番下の娘*2と二人で修理店に近所の出かけた。その店は老夫婦が経営していた。

 修理代を先払いしてズボンを預けて帰ろうとした時、店の主人に呼び止められ「お嬢ちゃんにいいものをあげよう。何だかわかるかなぁ」と言いながら、娘にある物を渡した。

 紙風船だった。丸い風船*3ではない。四角い紙風船*4だった。

 今時、子供に紙風船を渡す感覚が物凄く気に入ったのだが、修理の出来上がりが今一つだったのが、残念だった。



*1 Google 検索: 洋服 修理 価格
*2 ガリレオ温度家(4)
*3 みれのドールサプライ(輸入ドール小物オンラインショップ) r-001l.jpg
*4 池田摸範堂 | ムヒの博物館 | ムヒの歴史

040304

 web上の読み物を読んでいたら、閏年*1について面白い記述があった。今年は閏年で366日あるのだけど、普段は365日である。閏年は366×24=8784時間で、普段の年は365×24=8760時間となり、普段の24時間はどこに行ってしまっているのだろう、というのである。

 これを書いた人は、四年間で地球の自転が24時間分遅くなるため、これを調整するために閏年に一日加算する、と理解していた。

 地球の自転時間の変化と精密な時刻との調整は「閏秒*2」で行っている。ここで言う「精密な時刻」というのは原子時計*3で定義されている時刻のことで、地球の自転と関係なく定義されている。実際の時刻と地球の自転速度の違いは4年間に何十時間もずれるということはなく、1日当たり数ミリ秒*4程度である。おそらく「閏年」と「閏秒」とを混同してしまったのだろう。

 閏年で「1日」を挿入する理由は、一年を365日としたためである。実際には一年即ち地球が太陽の周りを一周するのにかかる日数は365.2422日なので、365日だと毎年0.2422日ずつずれてくる。4年で約一日分ずれてくるので閏年に一日余分に入れて調整する。

 閏年のしくみは中学生の理科で習うような気がする。それにしても「普段の年の24時間はどこに行ったのか」という発想はどこから来たのだろう。そもそも一日の定義は地球自身が一回転する時間であって、それは24時間である。一方、地球が太陽の周りを一周する時間を「一年」といい、366×24=8784時間もしくは365×24=8760時間で「一年」を定義しているのではない。

 一年や一日の定義の勘違いが疑問の発端のようである。こういったことは時として起こる。筆者も、例えば、正十七角形がコンパスと定規で作図できる*5というのを聞いて360度は17で割り切れないのに何故作図が可能か、と思っていた。



*1 裏のウラ閏年
*2 正確な時刻
*3 美星町 星のデータベース 原子時計
*4 国立天文台 よくある質問 質問4-3) 「うるう秒」ってなに?
*5 正十七角形

040305

 初めて美味しいと思ったご飯のおかずは「たらこ*1」であった。小学校に入る前だったと思う。焼きたらこを食べて世の中にこんな美味しいおかずがあるのかと思い、暫くは焼きたらこの匂いや味のことばかり考えていた。今度はいつ食卓に上るかわくわくしていたが、母親はたらこの塩分などや合成着色料を気にしていたのか滅多に出してくれなかった。

 それ以来、たらこが大好物である。たらこだけではない。魚の卵は大抵好きである。数の子*2は毎年大量に買い込む。すじこ*3も大好きである。それをばらしたいくら*4も好物だ。いくら*5は外来語なので「イクラ*6」と片仮名で表記した方がいいかもしれない。イクラの一種であるキャビア*7も当然好きである。からすみ*8ししゃもの卵*9かれいの卵*10も好きだ。

 魚の卵にはコレステロールが多く含まれているので摂取のし過ぎに注意しなければならない*11のが悩ましいところである。



*1 たらこ 産直 北海道清水商店 (^o^) たらこ
*2 数の子と酢
*3 北海道産 甘塩すじこ
*4 <いくら 筋子> 味の匠
*5 もずくともくず
*6 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: イクラ 【(ロシア) ikra】
*7 キャビア・デ・べルーガ キャビア&ワイン ナゼ?ナニ?キャビア?!
*8 桜自然塾 ●特製カラスミ
*9 ししゃものこ
*10 サンキュードラッグ ホームページ ● 「魚の卵は若返りのカプセル〜効果を引き出す調理のひと工夫!」
*11 【healthクリック】卵やイカを食べなければコレステロールはたまらない?

040306

 魚の卵が好き*1で、更に鶏の卵*2も好きである。

 小中学生の頃に考え出したそれらの食べ方があった。卵を割って白身と黄身とをよくかき混ぜる。かき混ぜる時は最初に白身だけをかき混ぜよく泡立ててから黄身を崩して白身とかき混ぜるとよく混ざる*3。白身と黄身とを予め分けると確実にこのかき混ぜ法を実施できるが、面倒なので器に卵を割ってしのまま入れて白身だけを箸でかき混ぜる。この時黄身を崩さないように箸は黄身の上を跨ぐようにして、手前ではなく黄身より向こうの白身をかき混ぜるようにする。そうすれば箸の先が黄身に当たらないので黄身は崩れない。出来るだけ新鮮な卵を用いれば更に黄身は崩れにくい。

 白身をかき混ぜ終えたら、おもむろに黄身に箸を刺して崩す。少しかき混ぜれば黄身と白身とは完全に混ざりあう。この技法はすき焼きを食べる時にも使える。

 このかき混ぜた卵に少量の醤油を入れる。そしてまたよくかき混ぜる。これを炊きたてのご飯にかける。大盛りご飯にかける時は箸でご飯のてっぺんに凹みを入れると卵が茶碗からこぼれない。

 次に大さじ一杯*4程度の生たらこを加え、卵をかけたご飯とよくかき混ぜる。ご飯粒が卵で黄色く色づけられ、ご飯粒とご飯粒との間に万遍なく生たらこの粒々が行き渡れば出来上がりである。

 コレステロール*5たっぷりで滅法美味い。

 何故か知らないが、この食べ方を「ドヒドヒ遊び」と兄弟の間では称していた。



*1 たらこ
*2 Google 検索: 鶏 卵
*3 醤油味のオムレツ
*4 高等学校家庭科教育用画像素材集 調理法
*5 healthmaking コレステロール

040307

 久しぶりに自動車を洗った。筆者が自動車を洗うと必ずと言っていいくらい24時間以内に雨が降る*1

 猫が顔を洗う*2と雨が降るのと同様、筆者も雨を予感して無性に洗車したくなるのだろうか、それとも洗車した後に雨が降ったという記憶は、洗車の苦労が水の泡になったという悔しさにより強く印象付けられているのか。

 何れにしろすぐに雨に降られては詰まらないから、洗車の前に天気予報*3を確認した。インターネットでは細かい地域を指定して予報を見ることができるので便利である。予報を見ると今後一週間ほどは雨が降らないようだ。外を見ても空は青空である。これならばいい、と思い洗い始めた。

 最初に車輪の部分を洗う。ブレーキダスト*4で真っ黒になっていた。雑巾を使って細かいところまで丁寧に洗っていると何やら手が物凄く冷たくなってきた。

 洗い始めた頃はそれ程寒くはなかったので素手でやっていた。だんだん指先がかじかんできた。風が出てきたのである。空を見上げると青空がなくなり灰色の雲が覆いだしていた。まさか雨が降り出すのではなかろうなと思いながら続けていた。

 雪がちらついてきた。が直ぐにやんだので最後まで洗うことが出来た。

 それにしても物凄い確率で降水を予想しているような気がしてならない。



*1 洗車道(2)
*2 招猫倶楽部:招き猫の豆知識
*3 Yahoo!天気情報 - トップ
*4 超ピカ君!おクルマを愛する全ての方に贈りたい至福の煌き --洗車工場-- ブレーキダストの除去方法

040308

 夕方、知人と名古屋駅の近くに飲みに行った時である。目的の店の場所が二人ともうろ覚えだったので、暫く辺りの路地をうろうろしていた。

 ビルの一画に記念碑があった。それを一瞥*1して通り過ぎたが、直ぐに引き返してその記念碑に書かれている内容を読んでみた。

 引き返したのは、「坪内逍遙*2」という文字が見えたからである。坪内逍遙といえば「小説神髄*3」である。これは学校の社会科か国語の試験のための知識で、小説神髄*4その物を読んだことは一度もない。

 その記念碑*5は「坪内逍遥少年時代住居跡の碑*6」であった。坪内逍遙が名古屋に住んでいた*7というのは知らなかった。説明文を読んでみると出身は岐阜県*8であった。これも知らなかった。

 街中を「逍遙*9」に近い状態でうろうろしていて、この記念碑を見つけた。



*1 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: いちべつ
*2 早稲田と文学(坪内逍遙)
*3 早稲田と文学(逍遙の文学革新)
*4 Web図書館 電子図書館「里実文庫」 小説神髄
*5 浜島書店 - 愛知の文学 近代文学編
*6 坪内逍遙少年時代住居跡
*7 少年時代(16歳)の逍遙と父其楽
*8 美濃加茂市-特集/逍遙のふるさとに新しい風が吹く
*9 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: しょうよう

040309

 非常に有用なサイトを見つけた。「ユニットマーケット*1」というサイトである。

 様々な単位の変換が簡単にできる。しかも解りやすい。単純に単位の変換を表にまとめたもの*2だと、元の単位がどちらになるのかが解らなくなることがある。例えば、1J(ジュール)をeV(電子ボルト)に変換しようとする。この表から、1Jは1.6×10-19eVなのか6.24×1018eVなのか即座に判らない。電子ボルトという単位が非常に小さいということを知っていれば、表の見方が間違っていてもそれに気付くことができるが、そうでない場合は間違いっぱなしである。

 このサイト*3ではそういった間違いは起こらない。変換前の単位、変換後の単位と明確に書き出してくれるので間違える心配がない。



*1 Unit MARKET Homepage
*2 埼玉大学 分析センター 単位変換表
*3 Unit MARKET(エネルギー、仕事)

040310

 「世界の文字*1」というサイトを見ていたら、「モジ文字*2」という名前の文字があった。



*1 世界の文字 Written characters of the world
*2 モジ文字

040311

 江戸時代の貨幣制度*1諸般の事情*2により現代と比べるとかなり複雑になっていたようだ。

 三貨制度*3と呼ばれる制度になっていた。江戸時代に「三貨制度」と呼んでいた訳ではないだろうが、とにかく三つの貨幣制度が共存していたらしい。三つの貨幣とは「金貨」「銀貨」「銭貨」である。金貨の最大単位である小判一枚の一両と銀貨の丁銀や豆板銀50〜60匁と銭貨の4000〜10000文とが同じ価値であった*4

 それぞれの貨幣の交換比率が一定になっていないのは年代によってそれが変化しているからだろう。交換比率がほぼ一定であれば現代でいえば外貨交換みたいなものだから、それほど違和感はない。

 不思議なのは銭貨の単位である。一文銭を96枚、緡(さし)*5と呼ばれるひもに通して一まとめにすると百文として通用したのである。九六銭*6くろくぜに*7)と呼ばれた。省百*8とも呼ばれた。

 現代の日本の通貨にたとえると一円玉96枚で百円玉と交換できると言うことになる。例えばどこかで十円玉を一円玉に両替してもらう。これを一万回繰り返すと10万円になる。これを貨幣包装機*9などで96枚ずつまとめて、再び銀行に持っていけば4100円分儲かることになる。この制度下で、10万円を銀行で一円玉に両替すれば96枚ずつ包装したものが1000個貰えるだけなので、儲けは出ない。

 こんなぼろい商売が江戸時代には可能であったかと思ったが、そうは問屋が卸さなかった。江戸時代には上の十円玉のような通貨がなかった。やはりちゃんと考えてある。

*1 日本におけるお金の歴史(年表) 江戸時代の貨幣制度
*2 馬場 章 のホームページにようこそ! 貨幣史
*3 FEATURE_FAQ_sub2 <三貨制度の体系図>
*4 日本におけるお金の歴史(年表) 三貨制度
*5 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: 緡
*6 〈えど友〉江戸博友の会会報 第17号
*7 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: くろくぜに
*8 ITO Toshikazu Home Page 省百法電卓
*9 Google 検索: 貨幣包装

040312

 今年の初め、自動車に防犯装置を取り付けた*1。ただ取り付けてあるだけでは未然に防げない。その自動車には防犯装置が取り付けてあるということを示しておけば、窃盗の専門家に対してはあまり効果はないかも知れないが、いたずらの抑止にはなるはずである。

 代表的なものとして、ステッカー*2EL表示板や発光ダイオード*3がある。「盗難防止付き」などといった内容が書かれたステッカーをガラスに貼れば、それを見た時少しはいたずらを躊躇するかもしれない。ただ、筆者はシールを貼るのがあまり好きではない。また自動車に「日本語表示」は似合わない。日本語は登録番号の部分*4だけで沢山である。かといって英語などの外国語や絵文字で表示した場合、そもそもいたずらをするような人がそのステッカーに書かれた内容を理解できるかどうかは疑問である。

 EL表示板は輝度がそれ程ないので昼間に点灯していることが判りづらい。発光ダイオードなら昼間でも十分点灯しているのが判る。

 それ用に様々なものがあるが、筆者好みの渋くて安いものがなかなかない。買い換え*5前の自動車にも発光ダイオードの警告表示を付けていた。これは警告表示だけで盗難防止装置は取り付けていなかった。この時も気に入った表示器がなかなか見つからなかったので発光ダイオードとそれを点滅させる回路*6とを買ってきて自分で組み立てて装着していた。

 いろいろ探しているうちに、程良い値段でなかなか渋い物*7をみつけた。1800円*8であるが、前の自動車のように自分で組み立てる手間を考えればまぁ納得できる値段である。これは輸入品で、元の価格は1200円程度*9のようだ。少し高いのは仕方がない。普通に買うと5000円*10である。

 自動車に取り付けた防犯装置は滅多に動作させない。人気の少ない駐車場に停めた時ぐらいである。しかし警告灯は駐車させた時には常に作動させたい。そこで別々に動くようにした。

 エンジンを切ると自動的に動作するようにリレーを使う方法*11などがあるが、リレーを買ってきて組み込むのが面倒なので別の方法を考えた。

 駐車する時には必ずサイドブレーキを引く。サイドブレーキには引かれているかどうかを検知する簡単なスイッチがどんな自動車でも付いている。これを利用した。停車してサイドブレーキを引くとスイッチが入り警告灯が動作するようになった。



*1 自動車の防犯装置
*2 Google 検索: 盗難防止 ステッカー
*3 Alarms, keyless, starters, remotes and Transmitters: L.E.D.'s and Scanners LED
*4 海外渡航用ナンバー
*5 新車購入
*6 万能電子タイマー・キット
*7 Alarms, keyless, starters, remotes and Transmitters: 629T
*8 カーポインツ-その他オプション
*9 New Wave Sound : DEI Options
*10 629T/スキャニングLED(赤)
*11 ダミーセキュリティ(スキャナー)取り付け案

040313

 だんだん暖かくなってきた。冬眠を開始ししてから*1三ヶ月ぐらい水槽の水を足すぐらいで殆ど何もしていなかった。

 水槽の中に入れてある水苔をかき分けてみると亀は皆元気そうであった。冬眠は成功した。

 去年捕まえたクサガメは初めての冬眠*2だったが、なんとか上手くいったようだ。

 ところがこの亀をよく見ると鼻の頭が白く変色している。鼻の穴が潰れてなくなってしまっている。一体どうしたのだろう。冬眠中に怪我をして凍傷にかかってしまったのだろうか。冬眠中に怪我をすることなどあるのか。

 以前に鼻の穴が潰れた亀*3を飼っていたことがある。この亀も冬眠中に鼻の頭が白く変色したのかもしれない。こういった現象は自然界でも起こり得るのか。それとも飼育下特有の現象なのだろうか。

 イモリは再生能力が高い*4イモリ*5遠い親戚*6とも言える亀もちゃんと再生して元に戻ってくれるだろうか。



*1 亀の脱走(6)
*2 幼亀の冬眠
*3 イシガメが溺れた
*4 Science Opera:生き物が語る「生き物」の物語
*5 イモリ網膜の再生のページ
*6 Tree of Life Web Project Home Page

040314

 大昔のポパイの映画のDVDを手に入れた。古本屋に売っていた。このDVDのポパイは1936年から40年にかけての作品で、収録されている8作中7作品が白黒である。調べてみるとこのDVDは数量限定*1らしく、1000本しか作製されていないらしい。そんな限定DVDを半額程度で手に入れることができたのかと思うと少し嬉しくなった。

 ポパイ*2を見ていてふとある登場人物を思い出した。ポパイの主な登場人物と言えば、ポパイ、オリーブ、ブルート、赤ん坊の「スィーピー*3」、ハンバーガー好きの「ウィンピー*4」である。

 思い出したのは彼らではない。「アリス」である。今回手に入れたDVDに収録された作品の中では登場していない。アリスはポパイのテレビジョン作品には殆ど登場しないが、印象深い登場人物であった。

 ウルトラマン*5の「ゾフィー*6」、アルプスの少女ハイジ*7の「チネッテ*8」、ムーミン*9の「モラン*10」などのように登場回数は少ないが、その姿、設定されている性質などが強く印象に残る場合がある。

 ポパイの「アリス」*11もそんな登場人物である。怪物のようでモゴモゴとしかしゃべれなかった。女性の服を着ていたので女性なのだろう。特に顔が印象的でキリコの絵の人物*12に何となく似ている。

 「アリス」の本名は「Alice the Goon*13」と言うらしい。英語で「goon*14」はならず者とか間抜け*15という意味らしいが、その語源はこの「アリス」から*16と言う説があるらしい。



*1 日立IM、映画草創期の名画をDVD化してオンライン販売
*2 Popeye - Pictures, Sounds, and Videos
*3 The Rough House - Swee'Pea
*4 The Rough House - Homage To Wimpy
*5 OFFICIAL HOMEPAGE TSUBURAYA
*6 ウルトラマンスナック
*7 アルプスの少女ハイジ http://www.heidi.ne.jp/
*8 Meisaku.net: "Alps no shoujo Heidi" - Charaktere & Episoden tinette.jpg
*9 Moomin Characters ltd.
*10 Moomin3
*11 Popeye's Thimble Theatre Homepage thimcast
*12 Bella Gallery Giorgio de Chirico (1888-1978)
*13 The Rough House - Alice
*14 goon. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*15 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: goon
*16 Online Etymology Dictionary ETYMOLOGY Glo-Grai

040315

 雑記草ではリンク*1を多用している。リンクは紙の書籍でいえば「〜を参照せよ*2」を簡単にしてくれる大変便利な機能である。web上に登録されている世界中の文献を居ながらにして瞬時に参照できる。大袈裟にいえば「知の大変革*3」である。クリック一つで知識の領域がどんどん広がっていく。

 ところがこの仕組みを拒否する文献*4がweb上に存在する。その多くは完全に拒否している訳ではないが、黙ってリンクをしないで欲しいとしているのである。紙の書籍で参照するには許可が必要、というのは見たことがないし、おそらく存在もしていないだろう。それにいちいち許可を申し入れるのは面倒極まりない。それに黙って参照しても相手に被害を与えることは一切ない。

 「無断リンクを否定すること」を茶化しているサイト*5が多く存在する。webで情報を公開しているにもかかわらずリンクを拒否すること自体が滑稽なのである。そもそも無断でリンクをするのを拒否しているサイト*6を運営している人は、検索サイトの情報は一切利用していないのだろうか。検索サイトは無断でリンク*7をしている。自分のサイトの無断リンクはけしからんが、自分が無断リンク集を利用するのは問題なし、というのは勝手がよすぎる。

 こういった無理解のサイトの内容はそれなりなので、雑記草の記事を書く上では問題ないはずであるが、時々内容がいいのにリンク云々と注釈入りのサイトに出くわす場合がある。そのサイトをどうしても参照してもらいたい場合、今までは脚注にURLを直接表記してリンクを設定しない*4、と言う方法で対処してきたが、新しい方法を思い付いた。

 「Internet Archive*8」を使うのである。「Internet Archive*9」はweb上のデータを勝手に収集して保存しているサイトである。リンクと違ってリンク先が消失してもデータその物を保存しているので、いつでもそのリンク先の閲覧が可能である。著作権の問題がありそうだが、web上の図書館みたいな存在なので非常に有用である。

 これを介して無断リンクを禁止しているサイトを表示すれば、リンクされているサイトの運営者は文句を言わないだろう。文句をいうべき相手は筆者ではなく、勝手にリンクをしている検索サイトと同じように勝手にデータを収集している「Internet Archive」だからである。

 別の使い方も思い付いた。直ぐ消滅しそうなサイトや個人が運営するサイトでURLが簡単に変わりそうな場合には、リンクは自由であっても最初から直接リンク*10せずに「Internet Archive」が収集したデータにリンクするようにする。そうすれば過去の記事のリンク切れが少なくなる。



*1 リンク
*2 相互参照
*3 Google 検索: 知の大変革
*4 リンク(2)
*5 Google 検索: 無断 リンク
*6 Google 検索: 無断リンクはご遠慮ください
*7 4. Googlebot が "秘密" の Web サーバーから情報をダウンロードしているのはなぜ?
*8 インターネットアーカイブ(3)
*9 Internet Archive
*10 インターネットアーカイブ

040316

 先日*0、「Internet Archive*1」を使ってリンクを貼ることについて書いた。「Internet Archive*2」はweb上のデータをそのまま収集して公開しているので、本当のページと瓜二つのページをいつでも本当のページの状態とは一切関係なしに閲覧することが出来る。直接リンクを断りなしにしてくれるなと訴えているページにリンクを設定する場合や直ぐに消えてなくなってしまうようなページへのリンクに使える。

 どんなサイトでも永続性が保証されているわけではないから、記事を書く最初からリンクは全て「Internet Archive」を介すればいいような気がする。

 ところがそうはいかない。「Internet Archive」が全世界のデータを収集するのに結構時間が掛かる*1のである。雑記草が取り込まれている様子を見てみると半年前までの記事が取り込まれている*3。「Internet Archive」の解説にも数ヶ月毎に巡回している*4と書いてある。

 一方、検索サイト*5毎月巡回して新しいサイトを追加*6しているらしい。登録済みのページの更新は一日程度*7で行われている。検索サイトで検索できても「Internet Archive」にそのサイトのデータが取り込まれていない場合がある。

 最近の記事は「Internet Archive」では見ることが出来ないのである。つまり最近公開された直接リンクするしかない。

 逆に少なくとも「Internet Archive」に掲載されるまでの期間は公開されているようなサイトを記事の中でリンクするという基準を作って、最初から「Internet Archive」を使えば、過去の記事のリンクを見直す必要はまずなくなる。

 最終的な問題は「Internet Archive」に永続性があるかどうか*8である。雑記草よりも長生きしてくれるのだろうか。



*0 リンク(3)
*1 インターネットアーカイブ(3)
*2 Internet Archive
*3 Internet Archive Wayback Machine
*4 Internet Archive Frequently Asked Questions
*5 Google
*6 Google
*7 4. Googlebot が "秘密" の Web サーバーから情報をダウンロードしているのはなぜ?
*8 公開講演会:生物多様性研究・教育を支える広域データベース 日本の生物多様性関連Webサイト:Wayback Machineの利用について

040317

 「都道府県庁*1所在地」というのは一体何か。「一体何か」と言われても、その問自体が一体何かと聞きたくなるだろう。都道府県庁所在地と言う言葉は何のためにあるのか。

 小学校の社会で都道府県庁のある場所を憶える。都道府県庁所在地とは都道府県の行政を執り行う役所がある場所である。県行政の中心である都道府県庁がある都市には様々な行政機能が集中するので大抵は都道府県内で一番発達する。

 「都道府県庁所在地」の定義は何か。数年前にも調べてみたが、厳密な定義は見つからなかった*2。法規による定義などはなく、常識として都道府県庁が設置されている「市」を指していると思われる。

 以前から問題になっているのは、東京都庁所在地*3である。都庁は「市」に設置されてない。新宿区にある。

 地方自治法の第4条第1項*4に「地方公共団体は、その事務所の位置を定め又はこれを変更しようとするときは、条例でこれを定めなければならない」とあるが、その位置を県庁所在地と呼ぶ、とはしていない。

 東京都*5はこの地方自治法によって定められた東京都条例*6を「東京都庁所在地は新宿区である」ことの根拠にしているように見える。

 しかし東京都のページ*5をよく読むと「東京都庁所在地は新宿区である」とは一切書いていない。ページには「都庁の位置は、条例でこれを定めるよう、地方自治法で決まっている」と「それによって条例で『東京都庁の位置』を東京都新宿区西新宿二丁目と定めている」と書いてあるだけである。そして東京都庁所在地は「東京」というのも否定していない。

 結局、「都道府県庁所在地」という言葉自体にあまり意味がないのである。なまじ漢字が八文字も連なっているので何かの専門用語かちゃんと定義のある言葉のように見えるが、「都道府県庁の住所」というのを少し高尚に表現しただけなのである。

 件の東京都庁所在地はどこか。「都道府県庁の住所」のことだから「東京」でも「新宿区」でも「西新宿」でも「東京都新宿区西新宿二丁目」でも間違いはない。愛知県庁*7なら「愛知」でも「名古屋市」でも「中区三の丸*8」でもいいだろう。「都道府県庁所在地」という言葉は日常では使われず、小中学校の社会科の試験だけにしか出てこない言葉なのである。



*1 Yahoo! JAPAN - 政治 > 地方自治 > 都道府県庁
*2 都庁所在地(2)
*3 都庁所在地
*4 地方自治法
*5 都庁の所在地
*6 東京都庁の位置を定める条例
*7 県庁舎のご案内
*8 愛知県庁舎の歴史 現在の庁舎

040318

 近所に「たこ焼き」という字の代わりに「蛸焼*1」と書いている「たこ焼き屋」がある。そこでは一度も買ったことはないので味はどうか分からない。

 たこ焼きは好きなので家でもよく作る。外で買うことはあまりない。自分の好みの味はなかなかないからである。まず、いい匂いのする店でないと買う気にならない。今までに見つけた自分の好みに合ったたこ焼きを出してくれる店は、愛知県下に二箇所しかない。

 件のたこ焼き屋で買わない理由は匂いがしないことである。もしかしたら匂いがしているかもしれない。とにかく印象が薄い。

 もう一つ理由がある。「蛸焼」という字が気になる。通常「たこ焼き」と書く。漢字で「蛸」と書くたこ焼きは今まで見たことがなかった。「虫偏の食べ物」というのは何となく食指が動かない。筆者は昆虫を食べること自体、何ら抵抗がない。蜂の子*2などは大好物である。ところが「たこ」を「蛸」と書かれるとすこし抵抗が出てくる。蛸は大好き*3だが、献立表に「蛸」と書かれたらあれっと思ってしまう。とは言ってもほんの少しそう思うだけで味わいは殆ど変化しないだろう。そういえば今まで「たこ」を「蛸」と書いた献立表を見た憶えがない。大抵その理由は「蛸」という漢字が読みにくいからだろう。

 「*4」「蝦」「蟹」「牡蠣*5」と書くよりは「はまぐり」「えび、海老」「かに」「かき」と書いた方が食べ物という感じがする。

 こういった感覚は筆者だけなのだろうか。件のたこ焼き屋でたこ焼きを買い求める人は、見ている間絶えなかった。



*1 Google 検索: 蛸焼
*2 【楽天市場】井上百貨店
*3 蛸
*4 貝新
*5 小林礫斎

040319

 少し前に比較的大きな本屋*1で、ある本を一所懸命立ち読みしている女子高生の後ろ姿を見かけた。制服を着ていたので高校生であることが判った。少し短めのスカートで平日の真っ昼間の街中で授業をサボっている姿を見かけてもそれ程不思議ではない感じだった。ただし、見かけた時は夕方だったので、授業をサボっている訳ではない。

 次の瞬間、彼女はその本を書棚に戻してどっかに行ってしまった。彼女が読んでいた本が気になった。その書棚には叢書や全集といった類の書籍が陳列されていたからである。そういった書棚にはあまり高校生は近づかない。

 読んでいた本は平凡社東洋文庫*2の「和漢三才図会*3」だった。もしかしたら見ていたのかも知れない。和漢三才図会*4とは江戸時代に作られた絵入りの百科事典である。高校の授業では出てこないような古典を立ち読みするというのは一体どうしたのだろう。何か他の目的で書店内をうろついていて、たまたま人がいない書棚で本を読む振りをしていただけだろうか。本当に和漢三才図会*5に興味があって立ち読みしていたのだろうか。真相は判らない。

 そのもう少し前に、別の本屋*6で、ある本を立ち読みする全く別の二人組の女子高校生を見かけた。彼女らも前出の女子高校生と同じように制服を着ていたので、高校生ということが判った。

 二人できゃっきゃいいながら声を出して本を読んでいた。その内容は彼の局部をズボンの上から如何に刺激するか、と言ったものだった。

 和漢三才図会*7彼の局部*8。同年代ながら余りにも違いすぎる。

 考えてみれば、この年代は多感だからそれぞれが色々なことに興味を持ちだすのは当たり前である。自分や自分の仲間にもそんな時期があったはずだが、すっかり忘れていたので奇異に思えてしまった。



*1 ネットと書店を結ぶ「ブックサイト三省堂」
*2 平凡社 東洋文庫
*3 和漢三才図会
*4 本とコンピュータ・ウェブサイト 『和漢三才図会』
*5 本とコンピュータ・ウェブサイト 世界」はどう描かれたか?
*6 Welcome Village Vanguard
*7 EXHIBITION:(XIII)百科事典に見られる身体
*8 Penis Day - Hounen Matsuri

040320

 4月に西表島*1に家族で行くことになった。去年の10月に仲間と行って*2、すこぶる楽しかったので今度は必ず家族を連れて行こうと思っていた。

 西表島の星砂の浜*3で、海の中に入る予定である。水中眼鏡を付けて*4珊瑚礁を泳ぐ熱帯魚を観て楽しむのである。去年の旅行で海の中に入ったら、熱帯魚がうじゃうじゃいた。ただ筆者は裸眼では0.1以下の極度な近視*5なので、いくら手許まで魚が近づいてきてくれても眼鏡なしでははっきり見られない。

 今回の旅行では対策を考えた。度付きの水中眼鏡*6を用意しようと思った。今回限りの用途で買うのは勿体ないような気がするのと、荷物になるということで度付きの水中眼鏡の採用は見送った。

 そこでコンタクトレンズ*7にしようと思った。ソフトコンタクトレンズを装着して現地で水中眼鏡を借りれば、度付きの水中眼鏡を買うよりも安く済んで、荷物も増えない。使い捨てのソフトコンタクトレンズ*8ならば海中で取れてしまっても経済的な問題は少ない。

 早速、買いに行った。十年以上前に数ヶ月であるが、ハードコンタクトレンズを装着していたことがある。これに比べるとレンズがかなり大きい。黒目より大きい*9。大きいので装着するのが難しいが、付けてみるとハードコンタクトよりも違和感がなくていい。ハードコンタクトを装着していた時は目玉の中の異物感に慣れることが最後まで出来なかった。ある日、瞬きをした拍子に片目のレンズを落としてしまいなくしてしまった。これがきっかけでハードコンタクトレンズは止めてしまったのであった。

 これで魚や珊瑚礁がはっきり見えることだろう。



*1 石垣島(2) 星の砂
*2 石垣島(1)
*3 石垣島(3) 有孔虫
*4 [沖縄島の自然:シュノーケリング入門]
*5 近視の手術
*6 度付きダイビングマスク
*7 Diving Think Tank ダイビングでのコンタクトレンズ使用について
*8 使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー(ACUVUE)」
*9 日本眼科医会 目の健康情報:ディスポーザブルコンタクトレンズ−3.コンタクトレンズにはどんな種類がありますか?

040321

 コンタクトレンズ*1は誰が発明したのだろうか。コンタクトレンズの原理を発見したのはレオナル・ド・ダビンチ*2と言うことになっているらしい。半球状のガラスの器に水を入れて、顔を浸けて下の方を覗くという実験*3をしたという記録があるようだ。

 デカルト*4コンタクトレンズの元となるような事を考えていた*5らしい。1637年に刊行されたデカルトの本にそんなようなことが書いてあるという。

 1637年に出た本といえば「方法序説*6」である。方法序説*7の実践編である三つの著作「屈折光学」「気象学」「幾何学」のうち「屈折光学」で述べられていると思われる。

 web上で屈折光学*8を見つけた。目玉の断面*9挿絵*10が出てくる。どこにコンタクトレンズの事が書いてあるのか探そうとしたが、フランス語なのでよく解らない。自動翻訳サイト*11で英語にしてみたが、英語の読解力不足も手伝ってかそんな記述は見つけられなかった。

 これの第7章に「視力の改良方法 Des moyens de perfectionner la vision*12」とあるので、ここに書いてありそうだ。見つけたweb上の文献では、第7章は「抜粋(extrait)」になっている。全文を読めばコンタクトレンズのことが出てくるのかも知れない。

 レオナルド・ダ・ビンチのコンタクトレンズの実験*13は何となくこじつけのような気がしないでもない。この実験で水が眼球に接触しているから「最初のコンタクトレンズ*5」というのは飛躍しすぎだ。コンタクトレンズは視力の矯正が目的なので、ダ・ビンチがその目的でこの実験をしたのであれば確かに最初のコンタクトレンズになる。しかしこの水に顔を突っ込む式では常に下しか見られない。ダ・ビンチが活躍していた頃には眼鏡は既に発明されていた*14ようなので、本当に視力矯正を考えていたなら小型レンズを目玉に接触させるという発想は出来たのではないだろうか。

 それにしてもどんな実験だったかもっと知りたくて、web上のダ・ビンチが残した絵*15を探したが見つからなかった。



*1 ソフトコンタクトレンズ
*2 NIDEK 目にまつわるおはなし コンタクトレンズはいつごろ誕生したの?
*3 日本眼科医会 目の健康情報:コンタクトレンズ入門−2.コンタクトレンズの発明者はレオナルド・ダ・ビンチ?
*4 Christiaan Huygens René DESCARTESハ (1596 - 1650)
*5 Contact Lenses History
*6 句読点付き題名
*7 方法序説
*8 La Dioptrique
*9 目玉
*10 La Dioptrique Discours troisiéme De l'œil
*11 AltaVista - Babel Fish Translation
*12 La Dioptrique Discours septiéme (extrait) Des moyens de perfectionner la vision
*13 Yahoo!きっず - 総合学習パビリオン - コンタクトレンズとひとみのおはなし 実験!大昔のコンタクトレンズ
*14 目の事典・メガネとコンタクトレンズ
*15 the drawings of Leonardo da Vinci

040322

 コンタクトレンズの発明者*1がレオナルド・ダ・ビンチやデカルトじゃないとすると、一体誰になるのか。

 1827年、瞳の曲面に合わせて作ったレンズを直接目玉に入れるという発想*2はイギリスの天文学者ハーシェルによるらしい。ハーシェル*3と言えば天王星*4の発見で知られているが、コンタクトレンズのハーシェル*5彼の息子の方*6のようである。

 ハーシェルは着想だけで実際に作ったのは別の人だった。ガラスを目玉の曲線に合わせて削るという技術がなかなか発達しなかったためか、実際に作られるのはハーシェルの発想から60年後になった。ドイツのガラス義眼の職人F. A. Muller*7によって作られた。ただし、その用途は視力矯正ではなく、病気にかかった目の保護だったようだ。

 1888年、スイスの外科医Adolf Eugen Fick*8によって初めて眼球の光学的矯正のためのコンタクトレンズが作られた。同じ頃、全く独立にパリの眼鏡屋Edouard Kaltによっても*9コンタクトレンズが作られたらしい。

 Fickはこのレンズを「Contactbrille*10」(brilleはドイツ語で眼鏡)と呼んだ。因みにドイツ語でコンタクトレンズは「Kontaktlinsen」である。



*1 コンタクトレンズの発明
*2 The History of Contact Lenses - Seeing our Way into the Future
*3 日本ハーシェル協会
*4 天王星
*5 Herschel
*6 Jハーシェル論
*7 The OTA Legacy The Development of Contact Lenses
*8 The Virtual Laboratory Fick, Adolf Eugen
*9 History of Contact Lenses
*10 Salzburg im Internet: salzburg.com, Salzburg - präsentiert von den Salzburger Nachrichten

040323

 *1の仕方には三種類ある。「会釈」「敬礼」「最敬礼」*2と、この順番で相手に対する敬い方の度合いが高くなる。

 普段は「会釈」か「敬礼」ぐらいしかお目にかからない。旅館やホテルの出迎えなど、サービス業などに携わっていれば「最敬礼」をすることは良くあるだろうが、一般の人が普通の生活で「最敬礼」することは殆どない。

 戦前戦中は良くやっていただろう。国家神道における信仰行為として最敬礼が一般人の間でも広く行われていた*3

 鳥肌実*4という右翼芸人がいる。「右翼芸人」という言葉は何か変だが、国粋主義者のような格好*5をしている芸人という意味である。支離滅裂な演説「芸」*6に人気があるらしい。本物を本質は抜きにして表面だけ忠実に再現しながら、内容が無茶苦茶というのが面白い。

 「欲しがりません勝つまでは」「富国強兵」「ニイタカヤマノボレ」といった太平洋戦争中のスローガンなどを刺繍した上着*7を着て芸を披露している。

 その上着には「皇居に向かって敬礼*8」と刺繍がしてある。何故「敬礼」であって「最敬礼」ではないのなのか。歴史的経緯、右翼思想からして「最敬礼」のはずである。それに「コーキョニムカッテ サイケーレー」の方が、七五調になっているので良さそうだ。敢えて最敬礼にしなかった理由が何かあるのだろうか。



*1 お辞儀について
*2 ビジネスマナー講座1回目「お辞儀」:人材派遣のウーマンスタッフ株式会社
*3 ボクラ小国民 奉安殿の前で最敬礼
*4 鳥肌実 公式ホームページ
*5 轟沈演説
*6 torihada_gaisen.mp3 紹介
*7 ポスター
*8 堂々たる鳥肌実中将

040324

 インターネット本屋のAmazon.co.jp*1には「おすすめ商品*2」というサービスがある。

 この書店での購入履歴などから適当に商品を選んで紹介してくれる機能である。客に余分に買わせる仕組みだが、このおすすめ商品の一覧を見ていると、「こんなものもあったのか」と思わされることもよくあり、その中から注文を出すことも少なくない。

 ところが最近、「何故これがおすすめ商品なのだろう」と思わせる本が沢山入っている。近世史関係の本*3である。歴史が嫌いな訳ではないが、Amazon.co.jpでそういった本を買ったことはない。第三者が筆者のAmazon.co.jpの取引口座を使って勝手に本を注文しているのだろうか。

 一覧をよく見ると紹介されている歴史書の著者が皆同じである。田中圭一氏であった。筆者の知っている田中圭一氏は漫画家である。ドクター秩父山*4神罰*5という漫画を書いている。同姓同名の別人である。歴史書の田中圭一氏は大学の元教授*6だった。

 Amazon.co.jpでは田中圭一氏の漫画を買ったことがある。この履歴で同姓同名の歴史の田中圭一氏の著作がおすすめ商品となっただけだった。

 因みに「田中圭一」という名前は縦書きにすると左右対称になる。こういう名前は縁起がいい*7と言われている。



*1 Amazon.co.jp: アマゾンへようこそ!
*2 Amazon.co.jp:ヘルプ/各種サービス/おすすめ商品
*3 YOMIURI BOOKSTAND/大型書評
*4 うちゅう人田中太郎
*5 バロン吉元
*6 Google 検索: 元筑波大教授 "田中圭一 " site:tokyo-np.co.jp
*7 対称形の名前

040325

 家にはパーソナルコンピュータが三台ある。二台はMacintosh、1台はWindowsである。二台のMacのうち、一台*1は殆ど使っていない。知人からもう要らないからと言われて只で譲り受けたものである。子供達用にと思ってもらったが、インターネットにもつなげていないので、全然使われていない。

 あとの一台のMac*2は筆者専用である。Windowsのパソコン*3は、妻と子供達用である。

 OS*4が違うので、共通で使えるファイルは殆どない。従ってそれぞれのパソコンでファイルを交換することは滅多にない。滅多にないが、たまに必要な時がある。

 電子メールで写真を送ったり受け取ったりする時、MacとWindowsとではなかなか上手く受け渡しが出来ない。特に相手から送ってくる写真ファイル付きの電子メールは、発信元が必ずWindowsなので筆者のMacで受け取ることが簡単ではなく、文字化けしてしまう。発信元に設定を変えてもらう*5か、改めてこちらで文字化けした部分を画像ファイルに変換*6しなければならない。

 そこで画像ファイル付きのメールをWindowsのパソコンで読み込む。画像ファイルだけをMacに持っていっていきたいのだが、家にあるWindowsのパソコンにはフロッピーディスクが付いていない。MacとWindowsとで共通に使える取り外し可能な記録装置*7が必要となる。滅多に使わない用途に出費するのは悔しい。

 そこでサイト公開用のインターネットサーバ*8を使うことを思い付いた。どちらのパソコンもインターネットにつながっているので外部の記憶装置を介してファイルの受け渡しができる。無料で借りられる*9のはいくらでもある。ファイルの転送はFTP*10と呼ばれる方式を用いるので、それ専用のソフトが必要*11であるが、無料で使えるものが沢山公開されている。

 これで画像ファイルの受け渡しが簡単に出来るようになった。しかも只である。



*1 Power Macintosh G3デスクトップモデル
*2 パソコンの電源交換
*3 IBM ThinkPad notebooks
*4 ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - オペレーティングシステム
*5 Mactopia Japan : TIPS : 助けて zOE !!
*6 メール&ファイルを正しく見るには 〜その2〜添付ファイルのトラブル
*7 IT用語辞典 e-Words : 分野別 - リムーバブルディスク
*8 Yahoo!ジオシティーズ
*9 COOL ONLINE
*10 IT用語辞典 e-Words : FTP 【File Transfer Protocol】
*11 Yahoo! ヘルプ - ファイル転送

040326

 レオナルド・ダ・ビンチのスケッチ*1を見ていたら、面白いものがあった。

 人体の解剖図*2である。骨格*3とか胎児の様子*4ならば、普通である。

 ところが人の交接の断面図*5がある。これは一体どういう意味があるのだろうか。断面図を描くということは、その内部構造をつまびらかにすることに他ならない。交接している状態とそうでない状態での内部構造に変化があるのであれば、それを描く意味があるが、そうでなければ断面を描いてもあまり意味がない。そもそも交接している状態の断面は当時の科学技術では想像するしかないだろう。現代でも難しい*6と思う。交接している時に内部が大きく変化しているかどうかも判らないのにそれを断面で図示するというのはどういうことだろう。書き添えてある説明文が読めれば何か判るかも知れない

 性教育*7であれば陰茎がどのように膣に収まっているか*8を示すのに使うかも知れないが、レオナルド・ダ・ビンチの時代にそういった需要*9があったとは思えない。そう考えるとあの交接の断面図*10は、単にすけべ心で描いただけの様な気がする。

 ダ・ビンチのスケッチには陰茎の断面図も書き添えてある*10人の陰茎には尿道の一本しか管はない*11が、ダ・ビンチの絵には二本描かれている。その管は陰茎の先端で合流している。当時は精管と尿道とが陰茎の中を通っている考えられていたのだろうか。実際は、精管は陰茎の手前で尿管と合流している。



*1 the drawings of Leonardo da Vinci
*2 Leonardo da Vinci. Two Views of the Skull. The Foetus in the Womb.- Olga's Gallery
*3 the drawings of Leonardo da Vinci skeletons.jpg
*4 the drawings of Leonardo da Vinci fetus.jpg
*5 the drawings of Leonardo da Vinci coition.jpg
*6 メディカルプラザTOP 画像センター
*7 財団法人 日本性教育協会
*8 中・高校生向き性教育ソフト「SEX って何?」
*9 マルチメディア3次元デジタルコンテンツ
*10 Leonardo da Vinci. Coition of Hemisected Man and Woman. - Olga's Gallery
*11 ++PRINK++ ++男性の性++

040327

 web上のどんなサイトでも、子供が読めるようにふりがなを自動的に付け加えて表示する*1サイトがある。一年ぐらい前は、そのふりがなの付け方がかなり下手だった。雑記草は「ざっきくさ」となっていた*2。漢字熟語の読みは「音は音、訓は訓」で揃えるのが基本なのにそういった読み取り方をしていなかった。

 現状は上手くなったようである。雑記草も「ざっきそう」と読んでくれている*3。試しに大日本帝国憲法*4でも上手くふりがなが打てるかどうかやってみた。まだまだ駄目*5みたいである。



*1 キッズgoo [ヘルプ] 漢字ひらがな変換について
*2 子供用検索サイト
*3 ざっきそう
*4 大日本帝国憲法
*5 だいにほんこくけんぽう

040328

 4月1日より4泊5日で石垣島と西表島とに行くことにした*1八重山諸島*2では既に海開きをしているので、星砂の浜*3では海の中にはいるつもりである。

 去年の10月に行って*4、水中眼鏡を付けて海の中に潜ったら珊瑚礁には熱帯魚がうじゃうじゃいて非常に楽しかった。今回はそれらをはっきり見るためにコンタクトレンズを用意した。そして海中で珊瑚礁や熱帯魚を撮影することを思い付いたのでカメラの防水ケースを買おうとした。

 この機会に新しいデジタルカメラを買うことも考えていたので、それ用の防水ケースを探していた。調べてみると防水ケースは本体並に値段が高い*5。どうしようか迷っていたところ、いいものを見つけた。

 ビニール製のケース*6で大抵のコンパクトカメラ*7やデジタルカメラを入れることが出来る。しかも値段は2500円程度である。これを使えば手持ちのカメラ*8で海中の様子を撮影することが出来る。デジタルカメラの新規購入は中止だ。

 一体どんな写真が撮れるか楽しみである。



*1 ソフトコンタクトレンズ
*2 八重山諸島(竹富町)
*3 石垣島(3) 有孔虫
*4 石垣島(1)
*5 【楽天市場】カメラのミツバ:デジカメ用防水ケース、防水フラッシュ、アクセサリー
*6 アクアパック・カメラ用
*7 GR21s
*8 ビッグミニ

040329

 web上の辞書がかなり充実してきた。漢字辞典*1を最近見つけた。

 紙の漢和辞典とはかなり趣が違う。説明はかなり省略*2されている。音訓の読みだけで、漢字の意味が書かれていない。訓読みで漢字の意味が判る場合もあるが、訓読みだけでは漢字の意味が判らない場合の方が圧倒的に多い。それに訓読みのない漢字もあるので、結局はこの辞書では漢字の意味を知ることはできない。

 あと「区点」「JIS」「シフトJIS」に対する符号が書かれている。「JIS」「シフトJIS」*3は日本語を表示するための文字コードである。「区点*4」とは何か。16進数で表示されるJISコードを十進数の四桁で表したコードらしい。最近の紙の辞書でもこういった文字コードが記載されている。

 文字コードが割り振られている漢字だけがこの辞典に掲載されているかといえば、そうではない。こういったコードが割り振られていない漢字*5も掲載されている。このweb上の漢字辞典に掲載するかどうかの基準は一体なんなのだろう。「オリジナル漢字検索データベース」という約7300文字で構成される漢字表を元に作られているらしい。漢字コードが付いている約6400の漢字*6の全てはこのデータベースに含まれているのだろう。あとの約900文字は漢字コード以外である。これらの漢字の掲載基準には何かあるのか。制作者の漢字への思い入れだろうか。

 日本工業規格*7JIS漢字コード*8を制作する作業で、文字に関する識者の関与は全くなかったらしい。「漢字と日本人*9」という本にそんなようなことが書いてあった。当時はメモリーの値段が高くて電子的な表示の技術的な制限があった時代だったので、文字に対する愛着や文化よりも実用を優先してコードを決めたかったのだろう。現状は技術革新によりそういった制限が薄れてきたので水準となる漢字数をどんどん増やしていく*10に違いない。増やす方向*11なので今後も識者の見解は必要ないかも知れない。そうなるとやはり「オリジナル漢字検索データベース」の基準は制作者の趣味だろうか。

 文字コードが頻繁に使われることはあるのか。それよりも漢字そのものの意味や熟語を並べてもらった方がよっぽど使える。国語辞典*12が並んでいるので、漢字辞典の検索結果*13が国語辞典と連動していれば便利なのに、そうなっていないのは残念である。



*1 インフォシーク-:漢字検索
*2 インフォシーク-:漢字検索 ざつ
*3 美乳
*4 IT用語辞典 e-Words : 区点コード
*5 インフォシーク-:漢字検索 33画
*6 情報処理概論 JIS漢字コード 第1水準漢字 2,965文字 第2水準漢字 3,390文字
*7 くらしとjisセンターへようこそ
*8 @nifty:デジタル用語辞典:JIS漢字コード
*9 漢字と日本人:紀伊國屋書店
*10 情報処理概論 シフトJIS漢字コード
*11 Kanjibukuro 日本の「漢字表」
*12 インフォシーク-:大辞林(国語辞典)
*13 インフォシーク-:漢字検索 くさ

040330

 明後日から石垣島、西表島旅行*1である。ところが妻の体調がすぐれない。熱を出して寝込んでしまった。

 子供達だけ連れて旅行に行く手もあるが、中止も考えなければならない。



*1 カメラの防水ケース

040331

 妻の体調*1は何とか恢復した。明日からの旅行*2には何とか行けるという。

 遠足前夜に熱を出して、その明くる日に「絶対に行く」と主張する小学生と違って、妻の判断は大人の判断だから体調は大丈夫なのであろう。

 いよいよ明日からは石垣島西表島へ四泊五日の旅行である。



*1 妻の体調
*2 カメラの防水ケース



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