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0506雑記草
050602温室はなぜ暖かくなるか。数年前から温室効果ガス*1という言葉がよく聞かれるようになったが、同じ「温室」でもこの温室効果ガスと温室が温かくなるのとは原理が全く違う*2らしい。
日光によって温室内の物や地面が温められる。それらによって周りの空気が暖められる。暖められた空気は軽くなるので温室がないと上昇してしまうが、温室によって滞留するので室内の温度が外よりも温かくなる。一方、温室効果ガスはその定義が模糊としていてよく解らないが、赤外線を吸収しやすいガスを言うようだ。従って温室*3とは関係がない。惑星大気中の温室効果ガスの増加と太陽からの日射エネルギーとによって惑星の表面温度が上昇する*4と考えられているので、それを温室の温度上昇現象になぞらえてそう呼ばれている。
温室は小さいものはクローシェと呼ばれる苗一つ分の大きさ*5、大きいものは9000平米*6もの広さになる。
それでは温室をどんどん広げていって地球規模にしたらどうなるだろうか。地球の大気圏*7をすっぽりと包むような巨大な温室である。大気圏は高度500kmぐらいまで広がっているらしいので、この温室の高さも500kmぐらいあることになる。ここまでくると温室効果は現れるのだろうか。この地球規模温室は基本的に「光は通すが空気は通さない」だけである。もともと大気圏から宇宙空間に空気が大量に拡散しているというのを聞いたことがないので、温室があってもなくても変化はないだろう。つまり温室効果は現れないことになる。
温室の高さが低くなるとどうなるか。大気の対流*8が妨げられたりするので温室効果が出てくるかもしれない。
温室効果ガスは大気の対流を妨げるわけではないので、やはり「温室」とは関係がない。
*1 ?を!に...>解説集>>温室効果ガス
*2 温室効果 - Wikipedia
*3 東京大学総合研究博物館デジタルミュージアムn
*4 EICネット[環境用語集:「温室効果」]
*5 Bell Cloches
*6 なばなの里
*7 大気 - Wikipedia
*8 対流圏 - Wikipedia
050603金星の表面温度は大体500℃*1である。1970年に人類が地球から送り出した探査機によって金星の表面温度が500℃近く大気の圧力が90気圧もあることが判った*2。1962年には探査機を金星に3万kmまで接近させて金星から来る電波を観測することによってその表面温度がかなり高い*3ということが判っていた。
金星は地球に最も近い太陽系の惑星である。地球よりも太陽に近いが、その距離は3/4ぐらいである*4。この程度の違いでなぜ表面温度がこんなに高いのか説明が付かなかったらしい。太陽からの距離が地球の半分以下である水星の表面温度は昼間でも400℃ぐらい*5である。
金星の温度が高い原因をうまく説明したのはカール・セーガン*6だったらしい。金星の大気の温室効果*7によって温度が500℃まで上昇していると考えた*8。
この推論が正しいかどうかは、これを使って金星の表面温度の変化を的確に予測できるかどうかで解る。しかし金星の大気中の温室効果ガスの濃度や圧力が今後大きく変化するとは思えない。おそらくいつ測定しても*9500℃ぐらいなのだろう。高温の原因は上手く説明できるが、その説明が本当にあっているかどうかは判らない状態である。
*1 金星探査
*2 日本惑星協 ベネーラ・シリーズ
*3 これまでに行われた主な金星探査
*4 金星 - Wikipedia
*5 水星探査
*6 sagan_uc_big.jpg
*7 温室効果
*8 日本惑星協 科学者としてのカール・セーガン
*9 金星探査計画
050604金星*1は、太陽からの距離が地球までの距離の3/4ぐらいなのに表面温度が500℃にも達しているらしい。金星はその大気の温室効果によって表面温度が高温になっていると考えられている。
では金星の大気に温室効果*2がなければ、金星の表面温度はどれくらいになっていたであろう。簡単な計算で考えることができるようだ。
金星の表面温度の原因は太陽からの放射のみと考える。太陽から金星の軌道の辺りには一平米当たり大体2600Wの熱が降り注いでいる。地球の辺りは1370Wである。太陽の放射は四方八方に広がるので放射の強さは距離の自乗に反比例する。従って太陽までの距離が金星は地球までを1とすると0.72なので、1370÷(0.72)2で大体2600Wになる。
金星の昼間側に降り注ぐ熱は一平米当たり約2600Wになる。半球全体に降り注ぐ熱の総量は、金星の断面積に降り注ぐ熱の総量と同じなので、その量は2600×π×(金星の半径)2で計算できる*3。
降り注いだ熱によって金星が温められる。金星の表面がある温度になった時、その表面から放出される熱の総量は表面温度の四乗に比例する。太陽から降り注ぐ熱は赤外線として宇宙空間を伝わってくる*4。金星が温められて宇宙空間に放出する熱も赤外線である。金星の表面温度が一定ならば、熱の出入りは同じになっているはずである*5。入ってくる熱の方が多ければ金星の表面温度は高くなり続け、出ていく熱の方が多ければ温度は下がり続ける。同じならば、太陽から降り注ぐ熱の総量と金星が放出する熱の総量とは同じになる。
金星の表面が赤外線を含むどんな波長の電磁波でも吸収してしまう仮想的な物質で構成されていると仮定する。こういった物質を黒体*6と呼ぶ。ある温度の黒体から放出される熱の一平米当たりの量は、5.7×10-8×(黒体の絶対温度)4*7で表される。金星の全表面から熱が放出されるので、その表面積を乗じた5.7×10-8×(黒体の絶対温度)4×4π×(金星の半径)2が総量となる。本当の黒体はこの世に存在しないので、この式に放射率( < 1)*8を乗じるが、ここでは金星を黒体と仮定したので放射率は1とする。
実際の金星は硫酸でできた雲が全体を覆っているので*9、太陽の光をよく反射する。金星が良く輝くのはこの所為である。太陽の熱は全部地表に届かないので、1以下の定数を太陽から降り注ぐ熱の総量の式に掛けておく。以上から
(1以下の定数)×2600×π×(金星の半径)2 = 5.7×10-8×(黒体の絶対温度)4×4π×(金星の半径)2
これより
(黒体の絶対温度) = ((1以下の定数)×2600÷(4× 5.7×10-8))1/4
となる。金星の場合、 (1以下の定数)は0.22となる。これは金星の反射の度合い(アルベド)*10を1から引いた値である。この値を入れて計算すると金星の表面温度は220Kとなる。計算で出てくる温度は絶対温度*11なのでこれを摂氏に直すと-53℃になる。金星の大気に温室効果がないと500℃の灼熱地獄が極寒の世界になってしまう。同様に地球の場合を計算すると-18℃*12でかなり寒い。
だが考えてみると変である。地球より太陽に近い金星の方が温度が低くなってしまった。どう考えればいいのか。
*1 温室効果(2)
*2 温室効果
*3 火星の放射平衡温度を示す式とその説明をして欲しいのですが…【古典物理】
*4 第1章:リモートセンシングで得られるデータ
*5 ラジオメータ(4)
*6 黒体輻射
*7 温度計に関する一口メモ〈1〉
*8 USHIO LIGHT EDGE
*9 惑星を知ろう...[ 金 星 ]
*10 美星町 星のデータベース
*11 華氏
*12 温室効果 - Wikipedia
050605金星の表面温度*1の続き。金星や地球の大気に温室効果がないと考えると、地球より太陽に近い金星の温度が地球よりも低くなってしまう。
その原因は単純で、太陽の光を反射する度合い、つまりアルベド*2が地球よりも金星の方が高いとしたからである。太陽の光をよく反射すればそれだけ暖まりにくい。
しかし考えてみると、アルベドはその時の金星や地球の大気の状態によって決まってくる*3と考えるべきだろう。そうすると大気に温室効果がないと仮定すると当然大気の状態は現状と全く違ってくる筈である。それなのに「アルベドは変化しない」と仮定しているので、金星と地球との表面温度が逆転してしまった。
温室効果の度合いが少し変わる程度であれば、アルベドが不変と仮定してもいいが、温室効果がある時とない時とでアルベドが変わらないと仮定するのはいささか*4乱暴ではないだろうか。金星の硫酸雲*5は、表面温度が500℃近くになっているからできているかも知れないのである。
金星の表面温度の簡易的な計算は一体何を計算していることになるのだろう。
*1 温室効果(3)
*2 美星町 星のデータベース
*3 日本財団図書館(電子図書館) 北極海航路−東アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海の道−
*4 キャスト紹介
*5 IMAGE LIBRARY 太陽系
050606地球の大気に温室効果*1のある気体が含まれていないと地球表面の温度はどうなるのか。金星の場合*2と同じ計算をすれば出てくる。計算をすると約-18℃*3になる。地球全体の表面温度の平均が15℃ぐらい*4と言われているから、30℃ぐらい高くなっている。この分が大気の温室効果となる。地球の平均気温は様々な原因が積み重なった結果の筈だから、30℃の温度差が単に温室効果ガスの影響によるとは到底思えないが、この計算の前提が温室効果のあるなしなのでそう考えるしかない。
大気中の気体で地球温暖化の原因として取り沙汰されているのは二酸化炭素である。温室効果のある気体として水蒸気もある*5が、水蒸気の濃度は場所によって大きく異なるので地球全体での平均濃度が算出しにくいのだろう。大抵無視をされている*6。それとも水蒸気は二酸化炭素に比べて温室効果が相当小さいのだろうか。
大気中の二酸化炭素の濃度は370ppm*7、つまり0.04%程度である。これが大気の温室効果の主たる原因だとすると、この約0.04%で地球の平均温度が+30℃上昇していることになる。単純に考えると二酸化炭素の濃度が現在の倍になると、更に+30℃になる。平均温度が45℃になってしまう。これでは地球は大変なことになる。
こんな事が本当に起これば大変である。では逆に+1℃上がると二酸化炭素の濃度がどれくらい上がったことになるか。0.04÷30=0.001%=10ppm上がったことになる。ほんの少しの二酸化炭素の濃度の変化によって生物の生活圏への影響*8が出てくる。しかし影響が出すぎである。60年前から50ppmぐらい濃度が上昇*9しているが、温度は5℃も上昇していない*10。
こんな計算は意味が無いのだろうか。ないような気がする。つまり地球の平均気温が現状の値になっているのはそんな単純な現象に依るものではない*11ということである。それならば最初の「大気に温室効果がなかったら」という仮定の計算は何なのか。
地球の温暖化は本当に二酸化炭素の濃度の上昇で説明できるのだろうか。
*1 温室効果(4)
*2 温室効果(3)
*3 温室効果 - Wikipedia
*4 地球表面の平均温度(蒸発散あるとき)
*5 原子力なんでも相談室>これまでの質問回答>エネルギー情勢>地球温暖化に関与するガスの中では水蒸気の占める割合が大きいため、二酸化炭素の影響は小さいのではないか
*6 JCCCA / 地球温暖化 その影響と取り組み
*7 大気中の二酸化炭素濃度の推移 05-011
*8 セイウチおじいさんに教えてもらおう!
*9 No.19急増する大気中の二酸化炭素濃度
*10 地球温暖化の歴史──過去100年間に、地球の温度はどのくらい上がったの? - 地球温暖化特集 - 環境goo
*11 地球温暖化のシミュレーション
050607二酸化炭素や水蒸気に温室効果があること*1を初めて見出したのはイギリスの物理学者John Tyndall*2らしい。彼の名は「チンダル現象*3」で知られる。
二酸化炭素によって地球が温暖化*4すると最初に唱えた人はSvante Arrhenius*5というスウェーデンの化学者らしい。「アレニウスの式*6」などでその名を良く知られる。
アレニウスは温暖化だけではなく、氷河期も二酸化炭素の量で説明しようとした*7。大気中の二酸化炭素の濃度が現状の60%程度になると平均気温が4〜5℃下がると算出した。
実際はどうだったのだろう。グラフを見ると氷河期の二酸化炭素の濃度は低くなっている*8。それにしても大昔の大気中の二酸化炭素や気温をどうやって測定するのか。
南極の氷に閉じこめられている空気や氷そのものを分析すれば解るらしい。何千年もの昔に降った雪が氷となって分厚い氷の床を作る。床の底の方には昔降った雪が氷になって眠っている。それを掘り出して*9調べる。氷の層*10は樹木の年輪のようにちゃんと一年ごとに積み重なっている*11らしい。これを丹念に調べる。
二酸化炭素の濃度は氷に閉じこめられている空気に含まれている量を測定する。温度はどうやって求めるか。氷分子を構成する酸素原子の同位体を調べれば解るらしい。同位体*12とは原子核に含まれる中性子の数が違うことによって質量数が異なっている原子をまとめてそう呼ぶ。自然にある酸素原子の殆どは質量数が16であるが18である同位体も少し含まれる*13。気温によって雪に含まれる酸素原子の同位体の比が変化するらしい。気温が低いと雪に含まれる酸素18の量が減る*14。これで大昔の気温を推測することができる。
このグラフ*8はそうやって求められた。ただし、グラフの但し書きを読んでみるとグラフは三つの場所で測定した値を合成したと書いてある。古い年代*15と数百年前*16とは南極の氷による測定だが、過去50年はハワイでの測定値*17である。南極とハワイとの測定値が一つのグラフになるのは少し違和感がある。
それにしても何故、二万年前から一万年かけてに二酸化炭素の濃度が増加したのだろうか。一体誰が増やしたのか。その所為で気温は8℃も上昇している。更に過去40万年の二酸化炭素の濃度と温度との変化*18を見ると大きく上下を繰り返している。二酸化炭素の濃度が変化したから気温が変化したのか。それとも気温が変化したから二酸化炭素の濃度が変化したのか。
前出のグラフ*19で12000年前の時点から五百年間で気温が2℃ほど上昇しているにも拘わらず二酸化炭素の濃度が一定の時期がある。その期間を経てようやく二酸化炭素の濃度が上昇し始める。五百年のずれが生じているのである。これは一体どういう現象か。気温の変化が二酸化炭素の濃度の変化よりも一、二年先行していると主張している人*20がいる。この人も*21そうだ。だが一、二年どころではない。気温の変化が五百年先行する場合もあるのだ。
*1 EO Library: John Tyndall
*2 Who was John Tyndall?
*3 水の光ファイバー
*4 地球温暖化
*5 Svante Arrhenius - Biography
*6 アレニウスの式 - Wikipedia
*7 EO Library: Svante Arrhenius Page 2
*8 Global Warming FAQ - temperature and carbon dioxide (CO2) since the last ice age
*9 core33.jpg
*10 core12.gif
*11 core13.gif
*12 同位体とは
*13 酸素 - Wikipedia
*14 第6回「気候変化と海面変動」
*15 NOAA Paleoclimatology Program - Vostok Ice Core
*16 NOAA Paleoclimatology Program - Law Dome Ice Core Data
*17 TRENDS: ATMOSPHERIC CARBON DIOXIDE
*18 How does the current temperature compare with the past 400,000 years?
*19 How has temperature and CO2 changed since the last ice age?
*20 CO2温暖化脅威説は世紀の暴論/槌田敦
*21 ほぼ日刊イトイ新聞 - 婦人公論 井戸端会議 根本順吉
050608本当に地球温暖化*1の主な原因は二酸化炭素の濃度の増加だろうか。全くの勘であるがあまり関係ないような気がしてきた。地球の平均気温と大気中の二酸化炭素の濃度との間には相関関係がある*2が、大気中0.1%も満たない二酸化炭素*3が原因となって地球の気温を決めているとは思えなくなってきた。
そう思うようになった原因は気温の上昇が二酸化炭素の濃度の増加よりも五百年程度先行する場合もある*4ということに気付いたからである。いや、その時はたまたま二酸化炭素の濃度増加以外の気温上昇原因があったからだ、と説明できるかもしれない。そうなると二酸化炭素の濃度よりも影響力の強い何かがあるということになってしまう。
地球表面の温度は熱の収支によって決まる*5。収入は太陽からの熱の吸収、支出は地球の大気からの宇宙への熱の放出である。これが同じになっていないと地球は温度がどんどん変化する。地球や金星の温度がほぼ一定*6と言うことは、大体、収支が合っていることになる。それでは温暖化とはどういうことか。
温暖化の原因は大気中の二酸化炭素そのものにエネルギーが溜まっていることによる。物に温度があるということはその物にエネルギーが溜まっているということである。一方、気体の温室効果*7とは気体分子が赤外線を吸収すること*8である。つまり温暖化は二酸化炭素分子に赤外線のエネルギーが蓄積するから起こることになる。
大気中の二酸化炭素だけに熱が溜まっているわけではなく、大気全体で熱がこもっているはずであるが、二酸化炭素は熱の元である赤外線を吸収しやすいのでその分だけ余分に熱がこもりやすい。
ところが大気中の二酸化炭素の濃度は0.04%しかない。温室効果のある気体がなかったら地球の表面は-18℃になってしまうと考えられている。実際は+15℃なので温室効果によって30℃近く温度が上昇している。0.001%(10ppm)の変化で1℃変化することになる。温暖化は二酸化炭素にエネルギーが溜まっているのが原因としたのだから、その濃度に敏感に気温が反応してもよさそうだ。歴史を見てみる*9とそれほど敏感に連動しているようには見えない。
二酸化炭素だけが温暖化に大きく寄与していると考えるとどうもしっくりこない。本当に二酸化炭素の増加は地球温暖化の原因なのだろうか。
*1 地球温暖化
*2 地球温暖化の歴史──過去100年間に、地球の温度はどのくらい上がったの? - 地球温暖化特集 - 環境goo
*3 大気の成分
*4 地球温暖化(2)
*5 03.gif 地球の熱放射とエネルギーの収支
*6 温室効果(3)
*7 エコドライブとは > 1.地球温暖化のしくみ ◆ エコドライブ診断システム ホームページ
*8 地球温暖化解説 8.なぜ地球温暖化が起きるのか
*9 Global Warming FAQ - temperature and carbon dioxide (CO2) from the Vostock ice core
050609大気中の温室効果ガスによって地球が温暖化すると最近よく言われる。これは所謂「温室」の中が温かくなる原理とは全く異なる*1。温室は暖まった空気の対流が温室によって遮られるため室内に熱がこもる。地球の温暖化が温室効果を持つ気体によって起こっているならば*2、その気体が熱エネルギーを一時的に蓄えるから全体的に温かくなるのであって、対流が遮られるからではない。
ところが地球温暖化の説明図*3はどれも熱が温室効果ガスを多く含む大気の上空ではね返されているような絵になっている。これは明らかにおかしい。空間を伝わる熱は赤外線なので気体分子によって少しは散乱をする*4かもしれないが、気体が熱を鏡のように反射するというのは想像しにくい。
熱を吸収して放出する様子を模式的に書いただけだと言われそうだが、それならば何故地表に向かってしか放出されないのか。地表に向かうのと同じように宇宙に向かっても放出されるはずである。一方通行である理由がない。更に、問題は地球温暖化なので地表に向かう分だけを描いているだけだと言われそうだ。
果たしてそこまで考えて説明図を書いているのだろうか。
巷に溢れる温暖化の説明図*5の大本はこの絵*6だろう。この絵は太陽から地球へ降り注いだ熱の収支を表している。太陽から一平米当たり342Wの熱が降り注いで、その内107Wが雲と地表とで反射し、残りの235Wが大気と地表とで吸収される。吸収された熱は全て宇宙に放出される。その値は235Wになる。この収支が合ってないと地球は温度がどんどん下がっていくかどんどん上がってしまう。地球温暖化どころではない。極寒化か灼熱化かである。殆ど気温が一定ということは収支が合っていることになる。
絵の右下には地球の表面から390W出て、大気から324W戻ってくると書かれている。絵の左下を見ると地表に吸収される分は168Wになっている。一体これはどういうことなのだろう。大気から戻ってくる324Wは大気に「こもっている熱」と考えればいい。大気にこもっている分なので太陽からの熱の収支には関係ない。この分を除けば地表が直接太陽から吸収する分168Wと放出する分24+78+66=168Wとが一致する。
そして地球温暖化とは、324Wのこもっている熱の量が増加することと考えればつじつまが合う。
ところがよく使われている説明の絵では宇宙に放出される熱の分が減ってしまっている*7。収支が合っていない。これでは温室効果ガスの量が一定でも永遠に地球の温度が上がり続けてしまう。
なぜこんな説明図になってしまう*8のか。「温室効果」という言葉が原因だろう。温室という言葉に引きずられて、ガラスなどの仕切が上空にあるような喩え*9を用いてしまう。
これでは解ったような気分になっているだけである。本当に温暖化の原因は二酸化炭素なのだろうか。
*1 温室効果
*2 地球温暖化(3)
*3 地球温暖化
*4 レイリー散乱 - Wikipedia
*5 JCCCA / 温室効果ガスと地球温暖化メカニズム
*6 Earth's Annual Global Mean Energy Budget (Kiehl and Trenberth, 1997 )
*7 TG: エコ・クッキング/エコ・クッキングから考える地球温暖化(1)
*8 日本財団図書館(電子図書館) 交通部門環境年次報告書
*9 environmental_01.jpg
050610地球温暖化の本当の原因は何か *1。二酸化炭素の増加が本当に地球の温暖化の主な原因になっているのか。主な原因というよりも原因に全くなっていない可能性もある。そもそも温暖化していることの検証ができない。二酸化炭素濃度の増加に伴う平均気温上昇の予測が正しければ、温暖化の考え方が正しいと言えるが、それが実証されるのはまだまだ先の話である *2。
ここ数年の平均気温の上昇 *3が大気中の二酸化炭素濃度の急激な上昇によるものかどうかがはっきりしないのに「二酸化炭素を減らしましょう *4」といった活動は意味があるのか。「いや、因果関係がはっきりしなくても予防は重要である。因果関係が判ってからでは手遅れになる可能性がある」という考え方もある。
例えば、ある病気に関して何かを毎日飲めば不思議とその病気にかからない、ということがあれば病気と予防との因果関係がはっきりしていなくても、予防行為には意味があることになる。効果が見えるからである。ところが地球温暖化に関しては「予防」とは言ってもその効果は一回も現れていない。何も手掛かりがない状態で「予防」と叫んでいる状態である。
その拠り所は誰かがそう言った *5からだけである。実際の地球の状態が正しく把握されているかは別として温暖化の機構は科学的*6に記述されているだろう。しかしそれに基づく行動が科学的ではない。政府や学者などが言ったことを鵜呑みにして、行動すること自体が問題である。「因果関係がなくとも云々」といかにも科学的な態度をとっていても、これでは誰かに踊らされているだけになってしまう。科学的とはとても言えない。
科学的ではないが「二酸化炭素の削減を通して環境保全を行う」というのは非常に優れた考え方である。それは何故か。人為的な二酸化炭素の主な放出は化石資源の消費によるものである。人類が使い切るかどうか解らないが、石油や石炭の埋蔵量は有限だろう *7。二酸化炭素の放出を抑えるということは、それを節約しながら使うことになる。先の世代のことを考えながら行動することは非常に有意義なことである。年金 *8や原子力政策 *9のように問題を次世代次々世代に先送りする行動とは対極をなす。
優れているのは「二酸化炭素の量」という一つの指標で節約の度合いが測れる点にある。自動車を運転する時にガソリンを1リットル節約するのと電気を1000wh節約する事とを二酸化炭素の量で比較する *10ことができる。単なる目安だが前者は二酸化炭素を2.8kg、後者は0.4kgとなる。比較できると何が良いか、どれだけ節約すると何世代まで安泰かはさっぱり判らないが、行動の優先度を考えたり資源節約行動が効率的かどうかが判断しやすくなる。「買い物に自動車で出掛けてビニール袋 *11を貰わない」といった行動があまり効率的でないということが理解できる。
物事の見方の共通化という点で貨幣 *12に似ている。ただし、貨幣の逆である。貨幣は増えれば増えるほど嬉しいが、「二酸化炭素」は減れば減るほど嬉しい。たしかドラえもん *13で「お金のいらない世界 *14」という話があった。物を買うのにお金を支払うのではなく受け取らなければならない世界の話である。裕福なのは「お金無し」ということになる。「二酸化炭素」とそっくりである。
もしかしたら二酸化炭素の放出量が「逆貨幣」「逆さ金」「お屑 *15」と呼ばれる日が来るかも知れない。
*1 地球温暖化(4)
*2 JCCCA / 温暖化問題解説
*3 JCCCA / 地球の平均気温の変化(過去140年/1000年)
*4 チーム・マイナス6% - みんなで止めよう温暖化
*5 Intergovernmental Panel on Climate Change
*6 一神教と多神教
*7 石油情報センター[石油の埋蔵量と生産]
*8 社会保険庁:年金保険制度
*9 TEPCO : 環境エネルギー学習 | 原子力発電所で発生する放射性廃棄物
*10 LCAに使える原単位
*11 東京大学生協 生協ニュース
*12 石の貨幣
*13 ワグネリアン
*14 もしもボックス - Wikipedia
*15 goods & bads
050611先日捕まえた謎のミドリガメ*1の調子が悪い。一日中ぐったりしている。今までの経験上、こうなったカメの恢復はまずない。
謎のミドリガメは、体の部分はミドリガメなのだが甲羅が茶色*2なのである。この色は擦っても取れない。もう少し成長すれば何か解るだろうと思っている。
自分より大きな亀が狭い水槽の中にうろうろしているのが、負担になっているのだろうか。別の水槽にしてこのミドリガメ一匹にして5日程度置いたが、よくなる気配がない。
*1 Google 検索: 虫の声 西洋人 高周波 英語
*2 chairogame01.jpg
050612磁気浮上式のリニアモーターカー*1に乗った。車体が磁気で浮上したまま走行するので、車輪がない。日本国内の地下鉄にはリニアモータ*2を利用した車両が走る路線*3がいくつかあるが、駆動にリニアモータを利用しているだけで車輪で走る*4。
車輪がないと言っても通常走行で車輪を使わないだけであって、走行中の停電などに備えて補助輪*5は備え付けてあるのだろうか。停電の時は車両に搭載されている蓄電池で停車するまで浮上している*6らしい。何かの原因で浮上装置が壊れた時のために補助輪が付いている*7ようだ。
車内放送を聞いていたら「列車」とか「車両」と言っていた。考えてみると車輪がないのに「車」というのは何となく違和感がある。では何と表現すればいいのか。「乗り物」「交通機関」か。やはり全体が電車の形をしているので「列車」「車両」としか言いようがない。
車輪がないくせにうまく静かに止まる。どうやって制動を掛けているのだろう。走行中は回生ブレーキと逆相ブレーキを使う*7ようだ。回生ブレーキ*8とは、電気モータは発電機にもなるので、電気を発生させてその電力を架線に戻すことで制動力を得る方法である。電気を発生させるにはエネルギーが必要*9である。そのエネルギーを車両の走っている勢いからもらう。それによって車両の走る勢いが衰える。つまり制動が掛かるということになる。逆相ブレーキはリニアモータに進行方向と逆向きの力を発生させて制動する方法である。
停止直前には万力*10のような油圧ブレーキ*11でレール*12を挟んで止めるらしい。
*1 Linimo ホームページ
*2 回転するリニアモータ
*3 地下鉄 未来へのアクセス
*4 横浜市交通局 新線建設 リニアモータ
*5 補助輪無し自転車に乗ろう! - [幼児教育]All About
*6 Linimo Q&A
*7 Linimo 車両
*8 雑学講座
*9 エネルギー保存の法則law of conservation of energy
*10 18.万力
*11 日経ものづくり 5月号-Tech-On!
*12 浮上・案内に関する安全性
050613やっぱり謎のミドリガメ*1は死んでしまった。弱ると恢復させるのが本当に難しい。ミドリガメ*2のくせに甲羅が茶色*3だった。もう少し成長すれば素性が解るだろう*4と思っていたが、甲羅が茶色のまま死んでしまった。
川や池にミドリガメがうじゃうじゃいるのを見ると「増えすぎていかんなぁ*5」と思うが、一匹が死ぬと「かわいそう」という気持ちになる。勝手なものである。
*1 謎のミドリガメ(2)
*2 衝撃のミドリガメ
*3 chairogame01.jpg
*4 謎のミドリガメ
*5 アカミミガメ
050614朝、庭にある亀の水槽を覗き込むと、いつもの如く餌をくれ*1と亀たちが寄ってくる。
「おうおう、愛い奴どもめ」と思いながらいつもの餌*2をやる。水槽の中に投げ込んでやると我先にと餌を食い散らす。
その様子をじっと見ていたらあることに気付いた。最近捕まえたクサガメ*3の首の付け根付近の腹側の甲羅*4に何か黒い固まりがくっついている。自分の糞でも付けているのかと思いながら、そのクサガメを手に取った。
よく見ると細かい縞模様があり、しかも動いている。ヒル*5のようである。何匹かがかたまってくっついていた。ヒル*6には、昔、田んぼなどで何度か喰われたことがある。そのヒルとは随分外観が違う。
ウオビル*7の仲間らしい。使い古しの歯ブラシで擦って取ってやった。捕まえた時には全く気付かなかった。クサガメの腹側の甲羅は黒いので目立たなかったからだろう。
*1 亀の記憶
*2 Tetra Internet Web Site
*3 謎のミドリガメ
*4 (EN) Anatomy
*5 ヒル.jp
*6 水生生物図鑑_ウマビル
*7 淀川魚病調査 - 水生生物センター
050615電車に乗って外を眺めていたら、大きな建物が現れた。その建物は病院だった。「名大病院*1」と大きく書かれている。名古屋大学医学部*2の付属病院か、と思って何気なく見ていて、変なことに気付いた。
「名大病院」というのは通称だろう。正式には「名古屋大学医学部附属病院*3」か。「国立大学法人名古屋大学医学部附属病院」かもしれない。正式な略称として「名大病院」という名前が定義されているのだろうか。
念のため商標の登録状態を調べてみる。「名大」や名古屋大学の校章*4は登録してあった。
建物に掲げてある「名大病院」という文字は病院のロゴタイプとして定義された図案なのだろうか。もしそうでないとすると単なる略称、通称を表札として掲げていることになる。こういったことは普通はやらない。
名古屋駅駅前には「大名古屋ビルヂング*5」がある。「ビルディング」ではない。「ビルヂング」である。「ヂ」にした理由は、「ディ」の二文字よりも「ヂ」の一文字の方が工事費が安かったから、という。
名大病院も同じ理由かもしれない。「名古屋大学医学部附属病院」では二倍以上の工事費がかかる。同じ名古屋人気質の現れだろう。
*1 名古屋大学医学部附属病院
*2 名古屋大学医学部・大学院医学系研究科
*3 名古屋大学医学部附属病院
*4 TM_DETAIL_IMAGE.jpg
*5 大名古屋ビルヂング
050616インターネットラジオ専用再生機の存在*1を店頭で見かけて知った。
インターネットラジオの存在は何となく知っていた。ラジオ局などが電波だけでなくインターネットを通じて放送内容を配信するもの*2とばかり思っていた。そればかりではなく様々な種類の音楽などを一日中配信しているインターネット放送局が世界中にあるらしい。丁度、ホテルなどに設置してある有線放送*3が全地球規模になったような感じである。
LANにつないで使用*4する。無線LANに直接接続することも可能*5である。LANでインターネットに直接つながるのでパソコンを使わなくてもステレオなどに接続すればラジオを聴くことができる*6。一気に物欲が高まったが、すぐに萎えた。原因は筐体の意匠*7である。駄目過ぎる。縁の造形は一体何を表しているのだろう。何故こんな形なのだろう。それに全体がプラスチックのようだ。これではモザイク除去機やコピーガード除去機など*8と同じ類の意匠である。安っぽい。ステレオと一緒に置くのが気が引けてしまう。もう少し高級感を出せないだろうか。凸凹を沢山作ることが良い意匠ではない。こういったのを見習って欲しい*9。
世界の音楽が聴ける放送局を集めたサイトは限られている。現状は三つのサイトしか対応していない*10。とは言ってもそれらに含まれる放送局は6000局以上もあるらしい。これだけあれば十分である。
あとは本体の形*11さえ何とかしてくれれば、物欲の対象に復活しそうだ。
*1 SUNTAC BiBio 据置型 MP3 デジタル オーディオ プレーヤー
*2 LFX BB LFX 488
*3 USEN440
*4 SUNTAC BiBio wGate
*5 対応環境 SUNTAC・BiBio
*6 SUNTAC BiBio wGate 据置型 MP3 デジタル オーディオ プレーヤー Network Music Player
*7 p_wg.jpg
*8 コピーガード回避装置
*9 アップル - Mac mini
*10 SUNTAC BiBio インターネットラジオ局リスト
*11 BiBio wGate
050617インターネットラジオの続き*1。考えてみれば、インターネットなのだからラジオ再生専用機*2でなくてもパソコンだけで聴けるはずである。それに筆者はパソコンを使いながらラジオを聴こうとしている。インターネットラジオを聴く時にはパソコンが動いているのである。わざわざ専用機を買わなくてもいい。ステレオで聴きたければパソコンのヘッドホン出力端子からステレオに入力すればいい。
専用機で聴ける放送局*3が配信している音楽を聴くには、パソコンに再生ソフト*4を入れればよい。再生ソフトは只*5で使える。これで世界中の放送局を簡単に選び出していつでも音楽が聴けるようになる。
声の図書館*6というのを見つけた。これはいい。著作権の切れた小説*7を朗読してそれを配信している。
*1 インターネットラジオ
*2 BiBioシミュレーター SUNTAC・BiBio
*3 SUNTAC BiBio インターネットラジオ局リスト
*4 WINAMP.COM | Winamp.com: Media Player, Skins, Plug-ins, Videos, Songs, Riffs, Jams, Grooves
*5 Audion 3 - Download Audion
*6 声の図書館
*7 青空文庫 Aozora Bunko
050618懐中電灯*1という言葉を聞いた末の娘*2が「えっ、怪獣弁当*3」と聞き返していた。
*1 懐中電灯
*2 子供達の好みの映画
*3 Google 検索: "怪獣弁当"
050619高校生の頃だったと思う。英語の参考書に掲載されていた笑い話を未だに覚えている。ただし日本語でである。
アメリカのある学校のフットボールチームの監督があることで悩んでいた。チームのある選手は物凄く有能だが、成績が甚だ芳しくない。このままだと退学になってしまう。そこで英語の教師に何とかして欲しいと頼んだ。頼まれた教師は「簡単な単語の聴き取り試験にしましょう。単語を一つ読み上げます。それを正しく書き取ってもらえれば合格にしましょう」と提案した。
彼の実力を良く知っている監督は、それでもまだ難しいもっと簡単にできないかと懇願した。すると教師は「よろしい。単語の中の綴り一字でも合っていれば合格にしましょう」と答えた。監督は安心した。
ところが件の彼は落第点を取ってしまい退学になってしまった。
怒った監督は、一体どんな難しい単語を問題にしたのだと英語教師のところに怒鳴り込んだ。教師は答えた。出題は「coffee」だったのです。でも彼が書いたのは「kauphy」でした。
何故この話が面白いのか。アメリカでは、スポーツ選手には想像を絶する程の間抜けが存在する*1と思われていて、そう思われている彼らが自分よりもはるかに稼いでいる現実をやっかんで自嘲しているのか。日本にも長島茂雄語録*2とかガッツ伝説*3などがある。
考えてみると「kauphy」という単語はよくできている。もしかしたらこの笑い話が成立する英単語は「coffee」「kauphy」しかないかもしれない。発音が同じだが綴りが一字も一致しないという組み合わせを作るのは難しい。大抵の子音は一対一で対応している。発音が同じで違う子音字という組み合わせは「k」「c」、「f」「ph」、「s」「c」「z」、「g」「j」「dj、dg」ぐらいか。母音だと「i」「y」「ee」、「au」「o」、「u」「oo」しか思い当たらない。そうなると誰でも知っている簡単な単語はやはり「coffee」しかない。
何もない状態から「coffee」「kauphy」の関係を見出すのはかなり難しい。しかし「coffee」という単語が初めから与えられていれば「kauphy」を導き出すのは簡単である。となるとこの笑い話は実際に起こった話ではないか、と思いたくなる。「kauphy」は極端としても「cauffy」ぐらいはやらかしたしたのではないか。これが上の笑い話のように洗練されたのかもしれない。
長島*4氏の大学時代の伝説を思い出す。初めてのドイツ語の授業の時に辞書の使い方を教わった。その時彼は「こんな便利な物が英語にもあったらなぁ・・・」と御学友に洩らしたそうである。
*1 バカについて
*2 Google 検索: 長島茂雄語録
*3 Google 検索: ガッツ伝説
*4 長嶋茂雄 - Wikipedia
050620家の亀には特に名前がない。子供達が勝手に名前を付けているが、筆者がその名前で識別することはない。どれでも「カメ」と呼ぶか「一番小さいカメ」「イシガメ」「クサガメ」「ミドリガメ」である。名前を付けたところで、その名前を呼ぶ声にカメどもが反応するわけではないので、名前を付ける気がしない。
餌をやろうとすると「餌を早くくれ*1」と催促する姿が可愛いが、何とかして水槽から逃げだそうと試みている姿を見ると、ここにいればいつも餌が食べられるのに諦めの悪い奴らだなと思ってしまう。こういった仕草の亀たちを愛情込めて「バカガメ」と称することもある。しかしこれは個々の名前ではなく飼っている亀の総称である。
愛玩用の亀の名前には大抵「カメ」が入ってしまう。「カメ吉」「カメ夫」「カメ子」「カメ太」「カメの介」などで、「ペス」「チャーリー」「たま」「タロウ」などという名前にはなりにくい。
かなり前に逃げ出したミドリガメ*2に息子が「ガメラ」と名前を付けていた。真ん中の娘は他の亀に「ピコ」とか「ドーナッツ」とか付けていたが、こういったのは少数派だろう。これに対して犬や猫に「犬夫」とか「猫吉」と名前を付ける人は滅多にいない。
爬虫類*3の中では、亀は皆から親しく思われている方だが、名前の付けられ方からするとまだまだ犬猫に比べると擬人化度が低いような気がする。
*1 亀の記憶
*2 亀の脱走(4)
*3 Internet Services[top]
050621紀田順一郎*1の本に「賭博と掏摸の研究」という本の紹介があった。賭博と掏摸(すり)という犯罪行為に関して詳しく解説してあるという。著者は大正時代に大審院の判事を務めた*2尾佐竹 猛*3という人である。
この本の初版は昭和四年で、昭和四十三年に復刻されていると書かれている。面白そうなので手に入れたいと思っていたが、古い本なので絶版か品切れだろうと考えて、別段、書店*4で在庫を調べようともしなかった。
ふらっと古本屋に寄ったらあった。本の表紙が紹介されていたものと違っていたが、確かに件の本である。本は見つけたら迷わず買わないともう簡単に手に入らないことが往々にしてある*5。早速買った。2000円だった。定価は税別で4500円。
奥付(おくづけ)を見てみると「1999年新版第1刷」と書いてある。少し前に新しく出版されていた。改めて書店*4で調べてみると在庫があった。古本屋で慌てて買う必要は必ずしもなかったが、新品同様のものを半額以下で買えたので良かった。
*1 紀田 順一郎のIT書斎ホーム
*2 アトラスヌーボー展・尾佐竹猛著作展
*3 松岡正剛の千夜千冊『下等百科辞典』
*4 Amazon.co.jp: アマゾンへようこそ!
*5 本の買い方
050622近所の御夫人*1から妻に電話が掛かってきた。下の御子息がイシガメを拾ったので要らないかということであった。その亀は近くの草原を歩いていたらしい。
御夫人は亀好き*2であるので、御子息が拾った亀の種類がすぐ判ったようだ。ミドリガメは当然の事ながら、イシガメ*3とクサガメ*4とも的確に判別することができる。
バケツを持って下の娘と件の亀を頂きに上がった。亀の甲長が15cmぐらいという話だったが、実物を見てみると20cm程度ある。思っていたよりかなり立派なイシガメだった。
水槽に入れてみるとやはり大きい。水槽がかなり狭くなってきた。暫くしたら近所の池に放す*5かも知れない。このことは御夫人に了解を得ている。ミドリガメを放すのは駄目だがイシガメは問題ないと言っていた。全くもってよくご存じである。
*1 イシガメ
*2 亀の脱走(2)
*3 isigame イシガメ
*4 kusagame クサガメ
*5 イシガメを逃がした
050623硯*1と墨*2と筆とが一揃いになっているものを買った。文房具屋を覗いていて衝動的に買ってしまった。1200円だった。
買った理由は小さかったからである。硯と墨と筆とが桐の箱に入っている。箱の大きさは9cm×6cm*3しかない。入っている硯は天然石でできているらしい。説明書にそう書いてあった。硯に使う石の種類は色々ある*4が、どの石が使われているのかははっきり書いてなかった。どうしてはっきり書いてないのだろう。
それにしても墨と硯との間に挟まれている水色のスポンジが気になる。一体これは何のためにあるのか。硯にさす水を入れておく水滴*5の代わりかと一瞬思ったが、そうではない。
このスポンジがないと箱の中で硯と墨とが躍ってしまうので、それを防止するための詰め物のようだ。硯を洗うのに使える*6かも知れないが、いつも硯と一緒にしておく必要はないだろう。
折角何から何まで天然素材で作ってあるのに、これだけ人工スポンジというのは少し興醒めである。かといって天然のスポンジ*7を使えばいいかと言えばそうではない。書道具に海綿は似合わない。
*1 雨宮弥兵衛「硯の世界」
*2 墨のできるまで
*3 suzuri.jpg
*4 用具の基礎知識 硯
*5 水滴の美術館
*6 水墨画系画材まめ知識「硯の手入れと保管法」
*7 ようちゃんの風景「海綿スポンジ」 - スローな風景(写真) - 環境goo
*8 郷土玩具の杜:きびがら細工の犬
*9 三多軒 商品案内 下敷
050624現在、主に使っているパソコン*1は七年ぐらい前に買った。Mac*2である。
パソコンの中身は色々と入れ替えているが、鍵盤は当初の物を使い続けている。調子が悪い時*3もあったが、現在は問題なく使用している。
七年ぐらい使っているとすり減ってくる。「S」「A」などはよく見ると文字が少しかすれてきている。全く使わない「\(バックスラッシュ*4)」と比べると指が当たる上面のてかり具合が全然違う。
これら鍵(けん)のうち一つだけ極端にすり減っているものがある。「コマンドキー*5」と呼ばれるMac特有の鍵である。他の文字と組み合わせてショートカットキーとして使う。Windowsの「Ctrl」「Alt」と同じ様な役目*6をする。リンゴのマーク*7が付いている場合もあるので「アップル*8キー」とも呼ばれる。
こんな状態*9である。正常な鍵はこう*10なので、かなりすり減っている。コマンドキーを親指で押しながら人差し指で他の文字を押すので、親指の爪の角がよく当たる。それで削られてこうなった。
硯*11を長年使って墨をする丘と呼ばれる部分*12が凹んでしまっている*13のを思い浮かべる。そういった意味では玄人という感じがして恰好良い。
一方、臼歯の虫歯*14にも見える。こちらの場合は恰好悪い。
*1 パソコンの電源交換
*2 MacOS9.1.ds.pdf
*3 s再び
*4 バックスラッシュ - Wikipedia
*5 コマンドキー (HWB)
*6 キーボード ショートカット キーの一覧
*7 applekey.jpg
*8 アップル
*9 commandkey00.jpg
*10 commandkey01.jpg
*11 硯と墨と筆
*12 書道用具_墨_原料
*13 8cebd5428d8f302d02852f3398f6eb9c.jpg
*14 SMILE LINE:歯の知識
050625遺灰をダイヤモンドにする商売*1があるということを以前書いた。同じ様な商売をしている会社がもう一つある*2。この会社の日本法人*3の代表の方*4からメールを頂いた。それで知った。
こういった商売は実用性ではなく、購買者の気持ちを満足させるためだけに存在する。利用する人の気持ちだけなので、取引上、何か問題が発生した時にそれを補償するのはなかなか難しいだろう。世の中には金で解決できないことは何一つない*5ので、問題が起こっても金を出せば解決できるのだが、その金額がどれくらいになれば納得してもらえるか見当が付かない。
この商売で一番発生しやすい問題は他人のダイヤモンドと入れ替わってしまうことだろう。例え他人と遺灰が入れ替わっても、ダイヤモンドから本人の遺灰であったことを証明する方法がないので、入れ替わったと主張することも入れ替わっていないと主張することもできない。従って問題は発生しないだろう、と以前の記事には書いた。
実質は問題ないが、気持ちの問題がある。購買者にとって確かに故人の遺灰であるという確信が必要である。そのためには製造工程で入れ替わりが発生しないことを保障しなければならない。保障するためには預かった遺灰がどのように管理されているかを詳細に公開するしかないだろう。
両社ともその詳細な管理方法を公開していない。企業間競争の原動力となりうる技術情報なので公開は難しいかも知れない。
*1 遺灰とダイヤモンド
*2 Algordanza - Erinnerungsdiamanten
*3 アルゴダンザ - ホーム
*4 アルゴダンザ - TOP
*5 金で解決できないことはない
050626末の娘*1が「おとうさんスイッチ*2」を作った。おとうさんスイッチ*3とは、箱に五十音のボタンが書いてあり、子供がそれを押す仕草をすると父親が押した五十音から始まる動作をする遊びである。「おとうさんスイッチ、『さ』」とボタンを押しながら子供が叫べば、父親が『さ』から始まる動作をする。例えば「逆立ち」をするのである。
このおとうさんスイッチは日本放送協会の幼児教育番組「ピタゴラスイッチ*4」で考案されたらしい。
アンテナ付きのリモコン*5というのを殆どの幼児は見たことがないだろう。実際に手にとって見ることもないし、テレビジョンや絵本でも見かけないだろう。家の末の娘も見たことがない。家にはアンテナが付いているリモコンがない。従って何のためのストローなのか、何を模倣しているのかさっぱり解らない状態で作ったのであろう。
アンテナ付きのリモコンで操縦すると言えば「鉄人28号*6」だ。今の子供は鉄人*7を知らない。父親を強者である鉄人と重ねることもできない。一体、リモコンで父親を操縦することの何が楽しいのか。
日頃、威厳に満ちた態度をとっている父親がリモコンの指示に従うところが嬉しいのか。だとするとそうでない父親が「おとうさんスイッチ」をやることに一体どういう意味があるのか。「都合のいい父親」を再確認するためか。
逆にこれは世の父親に威厳を持つことを自覚させる道具と見るべきかも知れない。「おとうさんスイッチ、『おーっ』」と言われて「『お』かぁ。おなら、ぷ〜」とほざき、子供と大笑いしている場合ではない。既に手遅れである。
*1 怪獣弁当
*2 switch.jpg
*3 ピタゴラスイッチ
*4 幼稚園・保育所番組のひろば|ピタゴラスイッチ
*5 UTABA プロポ・セット RADIO CONTROL SYSTEM
*6 偽札
*7 鉄人28号編 タイムスリップグリコ
050627悪貨が良貨を駆逐する。これを「悪人がはびこると善人が隠れてしまう」様子を喩えて使う場合がある。これは適切な用法だろうか。以前に適切ではないと書いた*1。
同じ額面の貨幣を二種類流通させれば、必ず品位の高い方は退蔵され、低い方ばかりが世間に出回る。この逆は考えられない。財布の中に新しい新品の札とぼろぼろの古い札とがあった場合、ぼろぼろの方から使いたくなる。額面も価値も変わらないはずの紙幣でさえこうなのだから、品位に差があれば必ず高い方が退蔵される。悪貨は必ず良貨を追い出してしまう。良貨が悪貨を追い出すことは絶対にない。
経済的に不安定な国において自国通貨よりも他国通貨が沢山出回っている場合があるらしい。いつ紙切れになるか判らないような自国通貨よりも価値が安定している他国通貨を日常に使うのは普通の感覚である。この場合、不安定な自国通貨を悪貨、安定している他国通貨を良貨とすれば「良貨が悪貨を駆逐する」と言えるだろうか。
言えないだろう。紙幣には品位の差はない。あるのは国が決めた価値と対外的な価値だけである。それに対して金貨や銀貨はそれに含有する金や銀その物に価値*2がある。国が決めた価値が本来の価値よりも高い悪貨でも、紙幣のように紙くずになることはない。いつ紙くずになるか判らない自国通貨と本来の価値が低いが額面が同じ悪貨とでは比較できない。良貨、悪貨の意味が違う。
やはり「悪貨が良貨を駆逐する」は金や銀などの物質の価値に依存する通貨制度での話であって、善悪の勢力の喩えにはならない。どう考えても誤用である。
言葉は、誤用でもみんながそれを使えば正しい用法になってくる*3。これを「悪貨が良貨を駆逐する」と言ってもいいのだろうか。
*1 良貨は悪貨を駆逐するか
*2 『金融研究』巻頭エッセイ 第1シリーズ 「貨幣の歴史」 1−13 一円金貨・一円銀貨 −円の誕生−
*3 細君
050628Sidney Harris*1という漫画家がいる。科学や科学者などを題材にした挿絵*2などを多く描いている。
彼*3の作品の中で、筆者が一番気に入っているのはこれ*4である。「E=mc2*5」を導出する直前のアインシュタインの姿を描いている。この漫画をはじめて見た時、思わずにやりとしてしまった。「c」は光の速度*6を表す記号という固定観念があるので、a、bの続きという発想は新鮮だった。
*1 Science Cartoons Plus -- The Cartoons of S. Harris
*2 Science Cartoons Plus -- The Cartoons of S. Harris
*3 Science Cartoons Plus -- The Cartoons of S. Harris
*4 ein15.gif
*5 Does the Inertia of a Body Depend upon its Energy-Content? E=MC Squared - Emc2 特殊相対性理論(1905年:奇跡の年)
*6 光の速度
050629飛行船が空中で炎上している古い映像*1がある。このヒンデンブルク号の事故は1937年アメリカで起こった*2。当時は水素ガスが原因ということで、この事故を契機に水素ガスを用いた飛行船は姿を消したらしい。
ところが後の人がこの事故を調べてみる*3と炎上の原因は水素ではないという結論*4に達したらしい。燃えたのは飛行船の機体に使われていた塗料が原因ではないかというのだ。塗料には酸化鉄とアルミニウムとが含まれており、これが燃えだしたのではないかと推測しているらしい。
なぜ燃えだしたのか。雷雲の中を飛んできたため機体が帯電し、飛行場の繋留塔*5につないだ途端に飛行船に溜まった電気が放電して塗料に引火したという。この時、飛行船に充填されていた水素はどうなったのか。当然いっしょに燃えていたのだろう。
この事故で飛行船のガスには水素が使われなくなり、代わりに不燃性の気体であるヘリウム*6が一般的になった。ヘリウムガスは水素ガスよりもほんの少し重いが、浮揚力は殆ど同じ*7である。本当にヒンデンブルク号の事故の原因が塗料だとすると中に入っている気体が水素だろうとヘリウムだろうと関係がないが、中に入っているガスは燃やすためではないから燃えやすい物を使うよりは燃えない物を使った方がいい。これ以来、空気中で浮揚力を利用する場合は「ヘリウム」と相場が決まった。
水素は燃えやすいので燃料として使える。燃えやすいので当然危険である。他の燃料と同じように慎重に取り扱わないと危ない。ところが水素の危険性に関しては他の燃料に比べてかなり敏感に反応する人が多くいる。それを水素が燃料として普及する障害と考えている団体がある。人々が水素を恐ろしいと感じているのはヒンデンブルクの所為だと考えているのである。
そこでこの「原因は水素ではない」という研究を、人々の水素に対する過剰な反応を和らげるのに利用*8している。ここ*9でも使われている。
水素は燃料になるので危険な物*10に決まっている。ヒンデンブルク号の事故の原因とは関係ない。物事を説明するのに関係のない事柄を持ち込むのは信頼をなくす。またそのような説明を受ける時、何が本質なのかを見極める能力が要る。常に勉強は必要だ。
*1 zeppelinmus_hindenburg_inferno.jpg
*2 Gallery :: Famous Videos hindenburg.mpg
*3 Hydrogen Newsletter Spring 1997: Hindenburg
*4 飛行船 - Wikipedia
*5 Vickers Airship Catalogue Art Index vick_08a.gif
*6 ヘリウムの発見
*7 ヘリウム - Wikipedia
*8 JHFC
*9 http://www.hydrogenus.com/ H2-Safety-Fact-Sheet.pdf
*10 車内への危険物持ち込み
050630カメラ関連の雑誌を読んでいたら「電子ビームで施したマルチコーティングのおかげで云々」という表現があった。レンズの話である。
電子ビームとは電子の高速な流れを指す。身近なところではテレビジョン受像機のブラウン管*1の中でこの電子ビームがひっきりなしに流れている。この電子ビームはブラウン管の内側に塗られている蛍光物質*2を光らせる程度のエネルギーしか持っていないが、流れる電子の量が多くなれば、金属を溶かして溶接*3などもすることができる。
マルチコーティング*4とはレンズ表面での光の反射を低減する技術*5で、ガラスなどでできたレンズの表面に非常に薄い透明な膜を何層も塗りつけることである。多層反射防止膜ともいう。
それではこの「電子ビームで施したマルチコーティング」したレンズとは一体どんなことをしたレンズなのだろうか。「電子ビームで施す」と言うくらいだからレンズに電子ビームを照射しながら反射防止膜を付着させたのだろうか。何かとてつもなく高度な技術*6をレンズに対して施しているような雰囲気がするが、そうではない。
レンズのコーティングは通常、真空蒸着*7という方法を用いて行われる。真空中でコーティング膜の材料を熱で蒸発させて、その蒸気をレンズに付着させて膜を作る。蒸発させる材料は、通常、固体で簡単に蒸発するようなものではないので、お湯を沸かすようには大量には蒸発しない。従ってレンズに付着する膜も非常に薄いものしかできない。逆にそういった制約を利用すれば膜の厚さを精度良く制御することができる。
真空蒸着において膜を作る材料を加熱するには様々な方法*8がある。その一つに電子ビームを用いる方法*9がある。電子ビームは金属を溶かすことができるので加熱も簡単にできる。電子ビームを使うと蒸発量を精密に制御できるので、コーティング膜の厚さをレンズの設計通りにすることが容易になる。
電子ビームを使うのは蒸発前のコーティング膜用材料に対してであって、レンズやコーティング膜に対して「施している」わけではない。電子ビームで加熱した蒸気は通常の加熱による蒸気よりも温度が高くなったりして、でき上がる膜の光学的性質が改良されたりする*10可能性はある。
「電子ビームで施したマルチコーティングのおかげで」というのは言葉が足りない。真空蒸着とか加熱方法といった言葉がないと正確に伝わらない。「電子ビーム」は何やら高度な技術の雰囲気を醸し出してくれる言葉だが、「蒸着」と言うことばは一般的ではない。「特殊製法のマルチコーティング」で十分の筈だが、短く恰好のいいことを言おうとして「電子ビーム」だけを残したため変な表現になってしまっている。
*1 蛍光表示管
*2 ネオジム
*3 三菱電子ビーム加工機 --- 技術紹介 溶接性能 ---
*4 反射防止膜基板(AR)
*5 Q&Aコーナー
*6 わかる入門講座:ナノテクの世界、その3 - 文部科学省 ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター
*7 身近な真空
*8 真空蒸着とは・原理
*9 電子ビーム蒸着用電子銃
*10 反射防止膜(EBCコーティング)
日本製の吹き出し花火の代表といえば「ドラゴン*1」だろう。箱の色遣いがバンカース*2を彷彿させる。昔の玩具の色遣いだ。五十年以上前からある古い製品*3らしい。
ドラゴンは何種類かある*4ことを最近知った。吹き出し方が少しずつ変えてあるようだ。しかしこの吹き出し方の違いに気付く人はどれくらいいるのだろうか。「ドラゴンは単に吹き出す」という印象しかない。
ドラゴンを製造している太田煙火製造所という会社が地元である愛知県の岡崎市にあるということを初めて知った。もしかするとドラゴンは愛知県とその近県だけで有名なだけかも知れない。
*1 ドラゴン
*2 バンカース
*3 おもちゃ花火のドラゴンシリーズ
*4 (株)太田煙火製造所の商品紹介
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