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0602雑記草
060202夜中にパソコンを起動させたら、パソコンが誕生日を祝ってくれた*1。家の中で最初に祝ってくれたのがパソコンとは。因みに正月の挨拶*2もしてくれる。
*1 060201.jpg
*2 060101.jpg
060203発熱植物*1というのがあるらしい。恒温動物*2のように自ら熱を発することができる植物である。フィロデンドロン・セロウム*3 、ザゼンソウ*4、ソテツ*5 、ハス*6などが発熱*7するらしい。
例えばザゼンソウ*8は花が咲く時期には25℃程度に保たれている*9ようだ。驚異的な植物である。驚異と思うのは普通の植物は熱を発しないと思い込んでいるからなのだが、もしかすると徹底的に調べたら熱を発する植物というのは結構あるのかも知れない。熱帯の植物は生長が活発なので熱を出しているような気がする。ただそんな気がするだけで根拠などない。
どうやって熱を出しているのか。ミトコンドリアの活動が著しくなって熱が出る*10らしい。ミトコンドリア*11とは細胞の中でエネルギー源を作り出す小さな器官*12で動物細胞も植物細胞でも持っている。エネルギー源を作り出す時にはどんな場合でも少しは熱が出そうである。そう考えるとどんな植物でも発熱しているような気がしてきた。
*1 発熱植物のザゼンソウが開花しました−岩手大学
*2 恒温動物 - Wikipedia
*3 観葉植物フィロデンドロン・セロームの育て方/観葉植物の販売・通販・ギフトは彩植健美.jp
*4 170_symplocarpus属010_zazenso_jpザゼンソウ
*5 ソテツ
*6 オオガハス(大賀蓮)
*7 遺伝子資源利用学特論
*8 諏訪地域の観光情報 scenes 諏訪点描 〜すわ ゴーアラウンド〜
*9 ザゼンソウ(座禅草)
*10 地層科学研究所 雪を融かす「炎の植物」
*11 Introduction 5.ミトコンドリア
*12 理化学研究所|ゲノム科学総合研究センター|FAQ
060204発熱する植物*1で「フィロデンドロン*2」という名の観葉植物がある。この名前からある木の名前を思い出した。その木は「リリオ樹(じゅ)」と呼ばれていた。筆者がかって通っていた学校の校庭にこの木があった。
この木の学名は「リリオデンドロン チューリッピフェラー リンネ*3」と先生から聞いていた。「チューリッピフェラー」というのは「チュリップによく似た」という意味だ、と言うところまでは憶えていたが、「リリオデンドロン」はすっかり忘れていた。もしかしたらどういう意味かもともと教えて貰ってなかったかも知れない。「リンネ」は分類学の父*4の名前である。調べてみると「リリオデンドロン*5」はギリシャ語で「リリオ(百合)+デンドロン(樹木)」だった。花は確かにチューリップに似ている*6。「百合*7」はどうなったのか。
フィロデンドロンを調べてみると、「フィロ(好む)+デンドロン(樹木)」で樹木を好む*8という意味である。「フィロ」はフィロソフィアのフィロ*9だった。
*1 発熱植物
*2 フィロデンドロン属の仲間
*3 vPlants - Liriodendron tulipifera
*4 自然の体系 / リンネ
*5 yurinoki
*6 百合の木 (ユリノキ)
*7 百合譜(拡大画像 004) | 描かれた動物・植物
*8 philodendron. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*9 武蔵国のビターバレ
060205特許法における「公知」とは一体どういうことを指すのだろう。特許法では「特許出願前に公に知れ渡っている発明は特許にできない*1」としている。例えば出願前に「頒布された刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となつた発明」は特許を受けることができない。「電気通信回線を通じて公衆に利用可能となつた発明」とはインターネットなどで公開された発明のことである。インターネットはいつでも内容を簡単に変更できるので日付などがしっかりしたページでないといつ公開されたかはっきりしない。その発明が公開されたのは出願前か後かで大違いである。そこで公開日をはっきりさせているサイト*2がある。ここで発明を公開すれば、その発明はその時点で公に知れ渡ったことになる。
何故そんなことをするか。特許には金が掛かる*3。金をかけて特許にする*4ほどの発明ではないが、他人が真似をして特許を受けるのは都合が悪い。そこで先に発明を公開して他人の都合の良いようにはさせないためである。
筆者は以前にチキンラーメンの「凹み」の考案*5を雑記草で公開した。これでこの凹みに関する特許は誰も受けられないと思っていたが、そうでもなかった。現在は実際に日清食品が凹み付きのチキンラーメンを販売*6しているので、今さら特許を申請しても無駄になるだけだが、雑記草の記事にした後でも暫くは特許を受けることができたかも知れない。個人のサイトによる公開の日付は信憑性が低いからである。
とは言え、アメリカのインターネット図書館「インターネット・アーカイブ*7」に2002年2月28日付けで件の記事がインターネット上に存在されていることの記録*8がなされている。もしかしたらこれが日付の証明になるかもしれない。
誰でも知っていることで特許を受けて利益を保護しようとすること自体が無理な話である。だから法律で「誰でも知っていることとはどういうことか*1」ということが定義されている。インターネットに公開されたファイルは誰でも見ることができるが、目的とするファイルを見つけることは事実上不可能だろう。前述のような特定のデータベース*2に登録されているならば検索することができるが、そうでない場合は検索サイト*9で見つけ出すのは至難の業だ。従って個人のサイトでは公開したことにはならない。町内の掲示板に発明の内容を書いて張り出すのと同じである。
自分が公開した発明で他人が特許を受けているのを見つけて特許無効審判請求*10をしようとしても、その根拠が町内の掲示板ではどうしようもない。
*1 特許法 第2章 特許及び特許出願(特許の要件)
*2 公開技報WEBサービス内容と料金体系
*3 特許法 第3節 特許料(特許料)
*4 特許法 別 表(第195条関係)
*5 チキンラーメン
*6 チキンラーメン(2)
*7 インターネットアーカイブ(4)
*8 0001雑記草
*9 Google
*10 特許無効審判請求
060206面白いテレビジョンアニメーションがある。弟*1に教えて貰った。「キム・ポッシブル*2」というアメリカの漫画である。世界を救う女子高校生が主人公だ。ディズニーが制作している。筆者はディズニー嫌い*3だが、この「キム・ポッシブル*4」は面白いので好きである。
最近のディズニーらしくないといえばディズニーらしくない。アメリカの若者文化の風刺が多く盛り込まれているところが面白い。昔のアメリカのテレビジョン漫画*5を彷彿とさせるところがいい。若者を題材として採り上げただけのほのぼの漫画*6になっていないところも気に入っている。
*1 尾州不二見原(2)
*2 キム・ポッシブル
*3 ディズニー嫌い
*4 Disney Channel - Kim Possible
*5 チビ丸とハクション小僧
*6 Liz Palika in Archie Comics page 1
060207現行の国産車で唯一気に入っていたMRワゴン*1の意匠が変わってしまった。この自動車は2001年11月に発売が開始された*2。そして今年の1月に意匠の大変更*3が行われた。車名は同じだが、意匠がまるっきり変わってしまったので、もう同じ自動車ではない。どうしてこういうことをするのだろう。購買者の意見を採り入れた結果なのだろうか。先代の型では改良を重ねていく内*4、下品な意匠になっていった*5。今から考えると意匠が大きく変更される可能性は大いにあったと言うことだ。下品になったから変更されたのではないか、という意味ではなく、安易な改良が施されるぐらい最初の意匠に対する信念がさほどなかったという意味である。
商品は売れなければ意味がない。民衆に阿なければ、ものは売れない。だから売れそうな形にするのは当たり前である。臨機応変に対応していくのは重要である。意匠に固執して会社が傾いては、何にもならない。それにしてもMRワゴンは臨機応変しすぎている。もう少し何とかならなかったのか。ひどすぎる。
*1 好きな形をした自動車
*2 MRワゴン
*3 ■ carview ■ スズキ MRワゴン - クルマ総合カタログ
*4 MRワゴン カタログ【carview】スズキ MRワゴン (2004年)のカタログ情報
*5 柳宗理の自動車
060208「ジェネリック医薬品*1」という言葉を時々耳にする。新薬に対する言葉で、長い年月が経過して特許が切れ、どの医薬品製造会社でも安価に製造できるようになった医薬品のことらしい。特許がある内はその薬品を発明した会社が独占的に製造販売する*2ので、値段は発明した会社の都合に合わせて設定されるのだろう。新薬の開発は非常に困難なので、長い年月と多大な投資とが必要である。それを回収した上で利益も出さなければならないので値段は自ずと高くなる。特許が永遠に有効だと医薬品を新しく開発する意欲がなくなってしまうので、いつかは切れるようになっている。
特許の期間には、薬の安全性に関する情報が蓄積されているので、この点でもジェネリック医薬品は優れていると言われる。
ジェネリック医薬品は新薬と効果が同じである。説明をよく読んでみると「効果」が同じであって「成分」が同じとはなっていない。「生物学的に同等*3」であって「化学的に同等」とは言っていない。化学的に同等であれば成分も効き目も寸分違わず全く同じだが、「生物学的」となると厳密に同じと言えないための言い訳のように思える。
これは当然のことで、各薬品製造会社によって品質管理方法や製造方法が違うので、それが違えば複雑な成分の医薬品を全く同じに作ることは非常に困難なのだろう。品質管理方法や製造方法まで共通にすればいいが、そこまでしてしまうとそれぞれの薬品会社が存在する理由はなくなってしまう。それにこういった知識や方法は該当する新薬だけで培ったのではない場合が殆どだろう。
そうなると厳密には同じ薬ではないのでまれに違った効果が出てくる場合もあるだろう。安全性に関しても異なる場合があるかも知れない。こういったことが発生する確率は非常に低いと考えられるが、元々の薬と後発のジェネリック医薬品と比較すればどうしても差は出てくる。こんな状況で患者にどちらを使うか判断を委ねる*4というのはどういうことなのだろう。患者の経済的負担や身体の様子を勘案して、医師が自らの責任で進んでこういう医薬品を勧めるのが当たり前のような気がする。患者が「ジェネリック医薬品を処方して欲しい」と頼むのはおかしい。
それから「ジェネリック」という言葉も気に食わない。「ジェネリック*5」なんて言葉を聞いたことがない。どこか外国の医薬品会社かと思っていた。generic*6と綴り、「一般的な、商標登録されていない」という意味だ。「ジェネリック医薬品」ではなく、ちゃんと日本語にして欲しい。「無印医薬品」「後発医薬品」「自由新薬」などいくらでも訳語が考えられる。インフォームドコンセント*7、セカンドオピニオン*8、ケア*9など医療関連には安直な意味の判りにくい片仮名言葉が目に付く。身近であるべき医療が言葉で人を遠ざけている。
*1 医薬工業協議会/ジェネリック医薬品とは?
*2 ジェネリック医薬品 何でもQ&A
*3 原薬品工業株式会社:ジェネリック医薬品とは?
*4 ジェネリック医薬品を処方してください
*5 E・H・エリック - Wikipedia
*6 ge・ner・ic - goo 辞書
*7 インフォームド・コンセント -健康用語辞典
*8 セカンドオピニオン -健康用語辞典
*9 日本プライマリ・ケア学会メインページ
060209自動車は形である。まず見た目が重要だ。他に気にすべき項目もあるが、第一は形なのである。自動車は楽に移動するための道具だ。楽に移動するという機能はどの自動車でも備わっているから、どんな自動車を選んでも問題はない。となると違いは見た目しかない。
現在販売されている国内外の自動車で、気に入っているものは何か。先日、「MRワゴン」という自動車が変な形になってしまった*1ことについて書いた。MRワゴンは国産車で唯一気に入っていた意匠だった。これが変な形になってしまったので国産車に気に入った形はなくなってしまったのか。現在、どんな形の自動車が販売されているのか改めて見てみた*2。
じっくり見直してみると、気好みの形はダイハツ「コペン*3」、ホンダ「フィット*4」、三菱「i*5」、ダイムラークライスラー「B*6」、スマート「フォーフォー*7」、シトロエン「C4*8」、ジャガー「S*9」、ボルボ「S60*10」と結構あった。中でも一番いいと思ったのはシトロエン*11の「C4」である。4ドアハッチバック*12がいい。ほれぼれする形をしている。
残念なのは三菱の「i」である。いい形をしているが、製造業者がいけない。つい最近まで人の命よりも利益を優先させていた。この業者の自動車は買えない。
*1 MRワゴン(2)
*2 【 carview 】 新車・中古車の情報・自動車の総合サイト
*3 コペン カタログ【carview】ダイハツ コペンのカタログ情報
*4 フィット カタログ【carview】ホンダ フィットのカタログ情報
*5 アイ カタログ【carview】三菱 アイのカタログ情報
*6 Bクラス カタログ【carview】メルセデス・ベンツ Bクラスのカタログ情報
*7 スマート フォーフォー カタログ【carview】メルセデス・ベンツ スマート フォーフォーのカタログ情報
*8 C4 カタログ【carview】シトロエン C4のカタログ情報
*9 Sタイプ カタログ【carview】ジャガー Sタイプのカタログ情報
*10 S60 カタログ【carview】ボルボ S60のカタログ情報
*11 シトロエン
*12 Citroen Japon 2.0L・4EAT・4ドアハッチバック
060210家にある理科年表*1が真っ二つに割れた。理科年表は糸で綴じずに接着剤だけで製本*2されている。年月が経つと接着剤が硬化して割れてしまう。しょっちゅう開いたり閉じたりするような本を接着剤だけで綴じる*3と直ぐに壊れてしまう。ちゃんとした手帳や辞書は糸綴じになっている。
1991年度版だったので相当古い。この際だから新調することにした。内容が大きく変わるとは思えないが、十五年も経つと新たな知見が出てきて、それに基づいた修正が少しづつなされているだろう。
光の速度は定義値*4だから十五年前も今でも秒速299792458mである。万有引力定数*5はどうか。十五年前は6.67259±0.00085×10-11で、今年度版は6.6742±0.0010×10-11*6となっており、結構変化している。しかも誤差が大きくなっている。年月が経てば測定精度が高くなって誤差が小さくなるような気がするが、万有引力定数の場合は大きくなっている。電子の質量は、十五年前は9.1093897±0.0000054×10-31kgだったが、今は9.1093826±0.0000016×10-31kg*7となり誤差が小さくなっている。
これらの値はCODATA*8という物理化学の定数の質や信頼性の向上を推進している国際的な機関が提供している値である。
*1 理科年表 平成18年版
*2 本の綴じ方
*3 ニシキプリント印刷講座・製本について
*4 光の速度
*5 万有引力定数 - Wikipedia
*6 CODATA Value: Newtonian constant of gravitation
*7 CODATA Value: electron mass
*8 機関:CODATA
060211無限大の記号「∞」の由来を以前に書いた*1。「00」から、「ω」から*2、ローマ字の「M」から*3と様々な説がある。
改めてリンク先を見直してみるとローマ数字*4の「CD」から、というのがあった。ローマ数字では通常、「C」は100、「D」は500*5を表すが、これを組み合わせて1000とする場合があったらしい。更に「D」は「I」と逆向きのCの組み合わせて「I⊃(ここでは逆向きのCがないので真部分集合*6を表す数学記号を使った)」と表したらしい。こういう感じ*7で使われた。これは「CD→1000 D→500 LXXX→80*5」だから「1580」を表す。
「⊂I⊃(またはCD)」で「1000」、「5000」は「I⊃⊃」、「10000」は「⊂⊂I⊃⊃」*8とも書いた。そして「CD*9」を「∞」と書く場合*10もあったようだ。無限大記号を発明したと言われているJohn Wallis*11は、どうもこれから大きな数を「∞」と表したらしい。因みに「3000」は「CD CD CD」*12、「4000」は「∞ I⊃⊃」、「6000」は「 I⊃⊃ ∞」、「9000」は「∞ ⊂⊂I⊃⊃」になる。
それでは「∞」そのものの由来は何か。「⊂I⊃」を急いで書けば、真ん中の「I」が省略されて、「⊂」の下から「⊃」の上につながって「∞」になる。由来としては、これが一番素直である。「00」も考えられないこともないが、「ω」「M」からというのは、由来としては可能性がかなり低そうだ。
*1 無限大記号の由来
*2 Math words page 11
*3 Earliest Uses of Symbols of Calculus
*4 Legion XXIV - Roman Numerals Page
*5 Roman numerals - history and use
*6 真部分集合
*7 1580_Roman.jpg
*8 Roman numeral: Definition and Much More From Answers.com Alternate forms
*9 Roman Numeral Dates | Conversion Guide
*10 Roman Numeral Dates | Conversion Guide
*11 Wallis summary
*12 jw-17.jpg
060212「∞*1」によく似た記号で「∽(相似)*2」「∝(比例)*3」がある。それぞれ「∞」に関係しているのだろうか。
どうも関係がないようだ。「∽」はライプニッツ*4が作った。「similis」はラテン語で相似を意味しているらしい。この言葉の頭文字「S」を横倒しにしただけのようだ。もっとも「∞」に良く似ているのは日本式の書き方*5で、通常は単に「S」を横にしたぐらいらしい。1710年に初めて印刷物に登場した*6。
「∝」はイギリスのエマーソンという数学者が1768年に作った*7らしい。この記号の由来は色々調べたが、よく判らなかった。そもそもエマーソン*8の資料が少ない。数少ない資料の中から等しいと言う意味のラテン語「aequales」の頭文字「ae」の合字「æ」を変形させて作った*9という説を見つけた。どう変形すると「æ」が「∝」になるのかよく判らないが、似ていると言えば似ている。が、もっと納得できる由来があるような気がする。
*1 無限大記号の由来(2)
*2 相似な図形
*3 福島中央テレビ ちょっと便利帳 記号の種類・名称
*4 Leibniz summary
*5 LaTeX 入門 8. LaTeX と平面幾何
*6 Earliest Uses of Symbols from Geometry
*7 Earliest Uses of Symbols of Relation
*8 NPG D1858; William Emerson
*9 Essay Notations for Proportion 比例の記号の変遷--TOSMポスト風信--
060213ひょうたんの本体ができ上がった*1ので、あとは紐を掛ければ完成だ。紐の掛け方はインターネット*2や本で調べれば直ぐに判るが、紐そのものがない。ひょうたんの本場*3、養老町のひょうたん屋で紐の掛け方を教えてやる*4と言われたので、紐を手に入れるついでに掛け方も教えて貰おうと養老町に出掛けた。
店に入ると若奥さんが出てきた。店の者*5は畑に出てますと言って呼びに行ってくれた。戻ってきたご主人にひょうたんができたので紐の掛け方を教えて下さいと言うと「ひょうたんは持ってきたか」というので、これですと見せると「紐は何色がいい」と聞かれた。赤でお願いします、というと引き出しの中から房付きの紐を取りだしてきて持ってきたひょうたんに紐を掛け出した*6。紐を買うついでに掛け方を教わりに来たつもりだったが、結局持ってきたひょうたん全部に紐を掛けて貰った*7。
掛けて貰った後、紐と栓との代金を支払った。数百円だった。ご主人と少し瓢箪談義をしてから店を後にした。
*1 ひょうたん(12)
*2 ひょうたん展覧会 加工のいろは
*3 youroukouen.jpg
*4 ひょうたん(5)
*5 0509180074.jpg
*6 hyoutan_himogake.jpg
*7 hyoutan_himogake2.jpg
060214午後七時頃に高速道路を走っていたら、前方を走行しているトラックが路側帯*1を走り出した。トラックは減速しだしたので一定速度で走行している筆者の自動車はどんどんトラックに近づいていった。トラックから火花が出ているのが見えた。ガソリンなどを運ぶローリー車*2に付いているような静電気を逃がすための鎖*3がアスファルト路面と摩擦して火花が出ているのでない。火花が出ている場所はもっと上だ。
真後ろまで近づくと、トラックの運転席と荷台との間から火花が飛び散っているのが判った。燃料タンクに引火して、何時爆発するか分からない。とにかく爆発しないでくれと祈りながらトラックを追い越した。
*1 Q&A/etc./道路交通法:駐車と停車
*2 貨物自動車の販売・保全整備|TOAエンジニアリング株式会社・東亞合成グループ
*3 静電気の常識のウソ
060215目覚まし時計を買った。二年ほど前に目覚まし時計を買った*1が、目覚ましの音が「ピピッ、ピピッ」という優しい電子音なのでどうも物足りない。そこでもっと大きな音の鳴る目覚まし時計を探した。
買ったのはこれ*2である。三千円程度だった。目覚ましのベル音の音量は申し分ない。古くさい意匠だが、最先端の電波時計機構*3が搭載されている。しかも東西の電波局*4を自動的に選択して受信する。単三電池が三本必要である。一本はアルカリ乾電池、あとの二本はマンガン乾電池を使う。どうして二種類必要なのか。三本ともアルカリ乾電池でいいような気がするが少しでも節約するためか。目覚ましの音はベル音なのである。電磁的に音を発生させているので、これのために別の電池が使われているのだろうか。何となくマンガン乾電池二本でベルを鳴らしているような気がしていたが、電波時計機構の動作電圧*3を見てみると「2.6V〜5.0V」と書いてあるので、マンガン電池二本で時計を動かして、アルカリ乾電池一本でベルを動作させているのだろう。試しにアルカリ乾電池を外してみても時計は正常に動き続けている。
針には闇の中で長時間光り続ける蓄光塗料「ルミブライト*5」が施され、更に発光ダイオードの照明*6まで付いている。
そして周囲が暗くなると秒針が十二時のところで停止する。筆者は滅多にないが、睡眠時に秒針の音が気になる時がある*7。そんな時はこの機能は重宝する。秒針が止まれば電池の消耗を抑えることができるし、秒針用のモータが止まるのでモータ動作による電磁的な雑音がなくなり標準電波*8の受信状態が向上するという利点もあるらしい。
三千円の割には色々な機能が凝縮されていて大変良い目覚まし時計*9だ。
*1 Luminox目覚まし時計
*2 clock.jpg
*3 セイコークロック株式会社 - セイコー 電波受信モジュール
*4 標準電波の出し方 ■標準周波数局の諸元
*5 徳永時計開発室 時計開発物語「時を計る知恵と技術」第九回
*6 clock_2.jpg
*7 初茸がり
*8 標準電波送信情報
*9 目覚まし時計
060216Language Museum*1と言うサイトがある。世界の言語の博物館である。二千もの言語の見本画像が収録されているようだ。惜しいのは単にアルファベット順に掲載されているだけなので、どこの国がどんな言語を話しているかというのが判り難い。世界地図上の点をクリックする*2とその場所で話されている言語が表示されるようになっていると面白いだろう。
最初に見るのはやはり「日本語*3」である。例文は世界人権宣言の第二条*4らしい。もっと現代の日本語らしい文章*5はなかったのか。何とも詰まらぬ見本だが、まぁ、これはこれでよい。
もう一つ日本語*6があった。「古代絵文字Ancient Pictograph」と書いてある。これは冗談なのか。片仮名の成り立ち*7を示しているようだが、全て間違っている。というより無茶苦茶である。中国から文字が伝わる以前に日本で独自に成立したといわれる文字*8などを仮名の成り立ちと勘違いしてしまったのか。
「ヘ」の成り立ちがいい。尻から屁が出る様子から「へ」になったようだ。
それにしてもこの字音表を提供したのは一体誰なのか。
*1 Language Museum
*2 Travel Destinations Lonely Planet | Lonely Planet Travel Guide
*3 Language Museum - Japanese
*4 世界人権宣言(仮訳文)
*5 青空文庫 Aozora Bunko
*6 Language Museum - Japanese (Ancient Pictograph)
*7 片仮名 - Wikipedia
*8 『神字日文傳』(上)
060217何か気になる挿絵を見つけた。これ*1である。内蔵丸見えの女性はどうして笑っているのだろう。そして少し紅潮している。丸裸でしかも内蔵丸見えなので少し恥ずかしいのか。普通は「少し」どころではない。左目には泣きぼくろ。これは挿絵作者の好みだろう。
手の置き方も気になる。大抵の人体部位図は全身がよく見えるようにこんな格好*2をしているが、件の挿絵では左手が何らかの意味がありそうな形になっており、右手は後ろに回して尻の方に当てている。女性用下着の通信販売カタログのモデルを手本にしてこの挿絵を描いたのではないか。何となくそんな気がしてきた。
*1 社会保険健康事業財団 病気の知識
*2 JINTAI3.jpg
060218「検索の鉄人*1」というサイトを見ていたら、色付きのしゃぼん玉*2の紹介記事があった。これを読んだ瞬間、しゃぼん玉の中に色付きの煙を入れるのだろうと思った。しゃぼん玉の色*3は光の干渉で現れる。光の干渉*4とはある特定の色の光が強められたり弱められたりする現象のことで、しゃぼん玉の膜の厚さでその傾向が変化*5する。しゃぼん玉の膜の厚さがどの部分でも完全に一緒ならばその厚さに対応した色が強められて緑とか赤とか均一な色になるが、実際には重力の影響を受けて膜の厚さが変化する*6ので色々な色が現れて虹色*7になる。
しゃぼん玉に虹色ではなく特定の色を付けようと思って膜の厚さを完全に一定にすることは不可能であろう。宇宙空間*8や無重力実験場*9ならばできるかも知れないが、子供の玩具としては高価すぎる。そこでしゃぼん玉の中に色付きの煙を入れればよい*10。だが、いちいち煙を入れるのは面倒だ。
石鹸水自体に色を付ける。しゃぼん玉の膜が厚くて光の干渉が起き難い状態ならば石けん水の色がよく見えるだろう。この「色付きシャボン玉*11」は絵子具のような物が石鹸水に入っているようだ。しゃぼん玉が衣服などに付くと色が取れなくなるらしい。これでは子供の玩具としては都合が悪い。
アメリカのこの会社*12は色が他のものに移らないしゃぼん玉を開発した。この色付きしゃぼん玉を作るのに十一年かかった*13らしい。執念の賜である。石鹸水に入っている色素が違う。空気などに触れると色がなくなってしまうらしい。通常、顔料や染料などは色が褪せないようにしたいのだが、しゃぼん玉に使う色素はすぐに色褪せて欲しいのである。今まで人類が色素に試みてきた工夫と全く逆の工夫を凝らしたのである。それには染料にラクトン環*14と呼ばれる構造を持たせればいいことが判った。ラクトン環が開いていると発色するが、これが閉じると色がなくなる*15。閉じるきっかけは空気や水や圧力らしい。衣服などに付いたしゃぼん玉の色をすぐに取りたければ少量の水を押し当てればいい。または半時間ほど放置すれば自然に色は消えてしまうようだ。
子供や大人にも夢を与える素晴らしい発明だが、大儲けはできないだろう。
*1 shikencho.com/検索の鉄人/関裕司
*2 shikencho.com/Zubbles
*3 実験してみよう
*4 Yahoo!きっず - 夏休み特集2005 光の干渉
*5 ナノテクKIDS 解説「シャボン玉と光のお話」- 文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター
*6 Yahoo!きっず - 夏休み特集2005
*7 Yahoo!きっず - 夏休み特集2005 しゃぼん玉で虹を見る
*8 Q16 宇宙でシャボン玉を作ったらどうなりますか
*9 地下無重力実験センター(JAMIC)
*10 LA CHERE - ラ シェール株式会社 - 03014 ゴーストバブル
*11 色付きシャボン玉の紹介
*12 Zubbles... The World's First Colored Bubbles!
*13 POPSCI EXCLUSIVE The 11-Year Quest to Create Disappearing Colored Bubbles - Popular Science
*14 エステルとラクトン
*15 キリヤ: Q&A 指示薬の構造は?(補足説明)
060219めだか*1など小さな魚を数匹飼っている鉢を覗いたら、7〜8cm程度の鮒のような魚がいた。そんな大きさの魚を入れた憶えがなかったので少しびっくりした。それにしてもどこからきたのだろうか。
去年の夏頃に近所の亀好きの御夫人*2に「子供達が取ってきた魚を鉢に勝手に入れておくかも知れないので宜しく」と言われたことを思い出した。実際に入れに来たのだろうか。今まで気付かなかった。
*1 めだかとひる
*2 イシガメ(4)
060220去年の九月に養老町で買った瓢箪を通園鞄に付けてくれと末の娘が頼んできた*1。このように鞄に付けて*2保育園に通っていたが、少し前に自動車に乗り込む際、扉にこのひょうたんを挟んでしまい粉々にしてしまった。
暫くひょうたん無しでいたが、新しくできあがったひょうたん*3へ、粉々になったひょうたんに掛かっていた紐を掛け直して鞄に付けてやった。
末娘が鞄を提げている様子はこう*4である。鞄の装飾品としては少し大きいように思われるが、本人は至って気に入っている様子である。
先日、このひょうたんの紐を新しい物に取り替えてもらった*5。こんな感じ*6になった。
*1 ひょうたんを持つ幼児
*2 hyoutan_bag.jpg
*3 ひょうたん(12)
*4 img_04122.jpg
*5 ひょうたん(13)
*6 img_0526.jpg
060221実家に行ったら、床の間に高橋泥舟(でいしゅう)*1の掛け軸がかかっていた。泥舟作と伝わっているだけで、本当に泥舟の筆なのかどうなのか判らない。ただ、幕末の三舟の中で一番地味な人の作品というところが本物っぽい雰囲気を醸し出している*2。
実家の掛け軸*3とちゃんと泥舟の作と判っている軸*4との書体を比較するとそっくりなので、おそらく本物なのであろう。
*1 高橋泥舟
*2 高橋泥舟
*3 den_deisyu_hitu.jpg
*4 deishu.jpg
060222時々、気になるので雑記草がどんなページにリンクされているか検索サイトを使って検索することがある。検索語句には「雑記草*1」や「zakkisou*2」を使う。
すると「雑学が沢山書いてあるが、技術的な記述に不正確な部分がある」と書いてあるページを見つけた。雑学的な内容の記事に関しては納得できるまで調べて書いているので、結構自信があるつもりだが、基本的に勝手に解釈することが目的*3なので、間違っている場合も当然あるだろう。
ただ、自分だけが後から読む日記にせず、一般に公開しているのは、記事で犯している誤謬を誰かが正してくれるのではないかという、淡い期待があるからである。自分勝手なことであるが、どこかに親切な人がいて「そうではなくて、こうですよ」と教えてくれるのではないかと思っているのである。ところが直接指摘してもらえない。
考えてみれば、自分も間違った記述に関して殆ど知らせたことがない。憶えているのは超巨大数「グラハム数*4」に関して記載されているページに対して*5ぐらいである。これに関してはこのページの作者氏に感謝された。
殆どの場合は知らせずに間違っていると記事中で書くだけである。つまりはわざわざ知らせるのは面倒なのである。このことは他の誰にとっても同じだろうから、いつまで経っても雑記草の内容は訂正されないままと言うことになる。
*1 "雑記草" - Google 検索
*2 zakkisou - Google 検索
*3 雑記草
*4 グラハム数
*5 グラハム数 Graham number
060223家には香港で十数年前に購入した麻雀牌*1がある。麻雀牌には丁寧にそれぞれ数字やローマ字が小さく彫ってある*2。通常このような文字は彫られていない*3。英語で説明した簡単な麻雀の解説冊子が入っているので海外のお土産用なのだろう。
香港製麻雀牌の写真下の方に春夏秋冬等と書いてある牌*2がある。この牌は「花牌*4」と呼ばれ、ドラと同じで一翻として数える。役の構成には使われず、菓子のおまけみたいに扱われる。麻雀のルール*5を知らないと何のことだかさっぱり判らないだろうが、とにかく日本での麻雀ではこのような花牌を入れて競技する事*6は少ない。余り使わないが、巷で売られている麻雀牌一式には大抵「春夏秋冬」の牌が入っている。花牌は「芸者」とも呼ばれる。
香港製の牌にはこの「春夏秋冬」の他に「梅蘭菊竹」が入っている。これらは四君子*7と呼ばれる。日本の牌では見たことがない。が、調べてみると日本製の牌でもあった*8。
香港製の牌には英訳が記されている。梅は「PLUM*9.B*10.」蘭は「ORCHID*11」菊は「CHRYS.*12」竹は「BAMBOO*13」になっている。
蘭*14を英語で「orchid」と言うのは、初めて知った。
*1 地域振興券
*2 mohjong_hk.jpg
*3 tenpo01.jpg
*4 盲牌
*5 一巡
*6 麻雀博物館 宝物閲覧
*7 しくんし 2 【四君子】 - goo 辞書
*8 take14.jpg
*9 plum - goo 辞書
*10 blos・som - goo 辞書
*11 or・chid - goo 辞書
*12 chry・san・the・mum - goo 辞書
*13 bam・boo - goo 辞書
*14 0505030041.jpg
060224ずっと瓢箪*1のことが気になっている。「清兵衛と瓢箪」と言う志賀直哉*2の短編小説を思い出した。寝ても覚めても瓢箪のことばかり考えている少年が主人公である。その少年ほどではないが、一般の人よりは瓢箪が頭の中を占領している。
改めてこの小説を読んでみると少年が瓢箪を丹念に磨いている姿が非常に身近に感じられた。実際、自分も一月前に磨いた*3ばかりである。
小説の冒頭に「三、四銭から十五銭ぐらいまでの皮つきの瓢箪を十ほども持っていたろう」とある。この描写がよく判らない。少年は瓢箪の加工法をよく知っていたことになっている。瓢箪の口を切って種を取り出す*4ことを独りで上手にやったとある。そして毎晩瓢箪を磨いて手入れしていた。
ところが瓢箪の皮はこの種出しの工程で全部剥がしてしまう*5のである。従って「皮つきの瓢箪」を手入れするというのがよく判らない。
大正時代、瓢箪は収穫されたまま種を出さずに売られるのが一般的だったのだろうか。収穫時期は九、十月ぐらいである。収穫したままの瓢箪は極薄い黄緑色をしている。これを水に漬けて中身を腐らせ種出しをするとその過程で表皮が剥けてくる。乾燥させると表面は薄い黄土色*6になる。
少年が爺さんの禿頭を瓢箪と見間違える場面が出てくる。禿頭の色はてかてかした黄土色なので、薄い黄緑色をした皮つきの瓢箪と間違えることはないだろう。ということは、種出しの瓢箪も売られていたことになる。
何れにしても皮つきの瓢箪は毎年九、十月頃にしか手に入らない。少年は毎日磨いているのだから一年中の話である。そうなるとやはり「皮つき」が十個もあるというのは不自然である。授業中に磨いていたのを注意しに家に来た教員に、柱にぶら下がっている瓢箪が気づかれないかと心配したり、父親に玄能*7で一つ一つ割られてしまったといった描写からすると、少年が所有する瓢箪の数は十数個程度としか思えない。「皮つきの瓢箪」とは一体どういった状態の瓢箪だったのだろうか。
*1 ひょうたんを持つ幼児(2)
*2 小僧の神様
*3 ひょうたん(12)
*4 ひょうたん展覧会
*5 ひょうたん(10)
*6 hyoutan.jpg
*7 金鎚・玄能・ハンマー
060225「The HeroMachine Character Portrait Generator*1」というソフトウェア*2がある。アメリカ漫画の主人公を作る。以前に漫画そのものを作るソフトウェア*3について書いたことがある。これには予め様々な主人公や登場人物が登録*4されており、それを変更することはできない。これらを組み合わせて漫画を作る。
HeroMachineでは主人公自体を作る*5。ただで配布されている版があるので、早速ダウンロードして使ってみた。ブラウザを使ったソフトウェアなのでダウンロードをしなくても作ることができる*6。
作ったのはこれ*7である。アメリカ漫画らしく髪の毛は黄色にしてみた。褐色の肌に白いパンツが要である。これだけのために作った。
アバター*8を作るのに似ている。結構楽しかった。
*1 The HeroMachine Character Portrait Generator
*2 軟體
*3 Comic Creator
*4 comic05.gif
*5 http://www.heromachine.com/samples.htm
*6 HeroMachine! Create Your Own Hero!
*7 heroine.jpg
*8 アバター
060226あまりにも掲示板*1への自動書き込みが多いので、対策を行った。今までの対策は、自動書き込みを行っているその元の住所*2を調べて、その住所からの書き込みができないようにしていた。ところが次から次へと新しい住所からの書き込みがなされて、いたちごっこの状態になってきた。そこで掲示板の住所を変えてみることにした。今までの掲示板の住所は「http://www.zakkisou.com/
zakkibbs/zakkibbs.cgi *3」だったが、これを「zakkibbs2.cgi」にした。住所の自動検出装置は、おそらく『bbs.cgi』という言葉を元にweb上の掲示板を抽出しているのではないだろうか。それならば「zakkibbs2.cgi」とすれば、もう抽出の対象にはならない。
これで暫く様子を見ることにする。
*1 雑記草掲示板
*2 IPアドレスとは 【IP address】 (Internet Protocol Address) ─ 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
*3 雑記草掲示板
060227「デング熱*1」という病気がある。熱帯や亜熱帯で広く分布するウィルスによる感染症で死亡率は10%にもなるらしい。
「天狗熱」だと思っていた。天狗*2のように熱で顔が赤くなる病気と勝手に考えていた。それに天狗の起源は「テングザル*3」と言う説もあり、その棲息地域は熱帯だから違和感がない。それに猩紅熱*4という猿の名前に因む*5病気もあるからますます確信を得てしまっていた。
デング熱は英語で「dengue fever」と綴る。「dengue」はスワヒリ語の痙攣や発作を表す「dinga」*6がスペイン語の淑女ぶった*7という意味の「dengue」にすり替わったといわれている。
猩紅熱は舌が猩紅*8色になるからそう言う名前で、猩紅色は猩々即ちオランウータン*9が語源だが、猩紅熱にオランウータンが直接関係しているのではない。
それに「熱で顔が赤くなるから」と思っていたが、熱帯、亜熱帯に住んでいる人は大抵日焼けしているので熱が出て顔が赤いという表現はあまり当てはまらないだろう。
*1 デング熱
*2 Tengu - The Japanese Buddhist and Shinto Slayer of Vanity (Yamabushi Tengu, Karasu Tengu)
*3 現生霊長類写真 / テングザル(ボルネオ)
*4 猩紅熱
*5 ゴリラゴリラ
*6 Online Etymology Dictionary
*7 IDWR 感染症の話 デング熱
*8 猩々(しょうじょう)
*9 Yahoo!辞書−大辞泉 オランウータン【orangutan】
060228デジタルカメラを買った*1のでフィルム式カメラ*2と同じ景色を同時に撮影*3する機会が多くなった。スナップ写真を撮るのにカメラを二つ首に吊してとっかえひっかえやるのは面倒臭い。カメラの底には三脚で固定するためのねじ穴が設けてあるので、二つのカメラを上下に*4ねじで固定する治具はないか*5と探していた。何かのついでにカメラ店に行っては用品売り場を覗いていた。
先日、日本カメラ*6の今月号を読んでいたら、全く同じことを考えていた人の記事が載っていた。中村文夫*7という写真家である。中村氏はフィルム式のGR*8とデジタルのGR*9とを上下にくっつけていた。まさに筆者にとって理想の組み合わせである。筆者はGRデジタルをまだ所有していない*10ので、憧れの組み合わせだ。
治具は中村氏が自作していた。非常に簡単な構造である。二つのカメラ用のねじ*11をアルミの板で挟んだだけだ。カメラ用のねじは自由に回転できるようになっていて、カメラ本体に傷が付かないようにアルミ板には革が貼ってある。もう少し待てば写真用品の製造会社*12が商品化してくれるような気がしてきた。
*1 デジタルカメラ(8)
*2 GR1v(4)
*3 film_digital.jpg
*4 GR1v_A520.jpg
*5 ハクバ写真産業株式会社 Top | 撮影用品 | 撮影用品 | フリープレート
*6 日本カメラのホームページ
*7 中村文夫(なかむら ふみお)
*8 製品情報 / GR DIGITAL | Ricoh Japan GRについて
*9 製品情報 / GR DIGITAL | Ricoh Japan
*10 GR DIGITAL(3)
*11 エツミ 製品画像
*12 写真用品メーカー・リンク集【HIR-NET提供】
BMWが製造する自動車の特徴の一つとして「50対50の車両重量配分」というのがある。何と何とが「50対50」かというと前後の車輪にかかる車両の重さが「50対50」*1と言われている。BMWが製造している自動車は殆ど全て大体この比になっているらしい。他の自動車はどうか。大抵どちらかに偏っているようだ。車両の前方にエンジンがあり前輪を駆動*2して走行する自動車は前輪に重量が集中*3する。逆に後方にエンジンがあり後輪を駆動する自動車は後輪に重量が集中*4する。前方エンジン後輪駆動*5だと後輪に動力を伝えるための軸や歯車が後ろの方に配置されるので重量が前後均等にし易くなる。BMWはこのエンジン配置と駆動方式を主としている。家の自動車*6の車検証を見ると車両重量が1440kg、前軸重が740kg、後軸重が700kgとなっている。大体51対49なので、確かに50対50になっている。
ところが疑問が出てくる。車検証の車両重量*7とは、ガソリンは満タンだが、スペアタイヤとか工具類は搭載しない状態である。「運行に必要な装備をした状態における自動車の重量*8」だから乗員は乗っていない。乗員が乗っていない状態で「50対50」になっている。これで意味があるのだろうか。
自動車の雑誌などを読むと重量配分が50対50*9になっているところがいいとよく書いてある。何故か。半々なら何でもいいのか。考えてみれば地面と全車輪とが接しているから自動車はちゃんと走ることが出来るのである。タイヤが滑り出さない最大の摩擦力や動いている時の摩擦力は接触面に加わる力に比例*10するから、全車輪に作用する摩擦力が均等になっていれば走る時も止まる時も都合が如何にも良さそうである。
車検証に記載されている「50対50」は乗員が含まれていない。止まっている時の状態なのである。少なくとも走るためには人間一人60kg程度が乗らなければならない。人間が乗っていない状態で50対50だから、この状態を維持しながら人が乗るには前輪と後輪との丁度真ん中に乗らなければならない。運転席は前輪よりなので運転者が乗れば均衡は崩れる。実際の比率は「51対49」なので更に50対50から離れてしまう。
左右の配分はどうなのだろう。運転席は片側なので何らかの配慮がなければどうしても左右どちらかに重量配分は偏るだろう。ドイツ産の自動車なので元々左ハンドルで設計されている。従ってエンジン室内の部品の配置も左ハンドルを基本に重量配分をしているかも知れない。バッテリーは右側に配置されている。しかも前後の重量配分を考えて後ろのトランクに設置されている。
右ハンドル車はバッテリーが左側になるかと言えばそうなっていない。右側のままである。こうなると左右の重量配分もかなり怪しくなりそうだ。更に後部座席に大人が二人乗ると真ん中よりも後ろが100kg以上増えるので50対50は完全に崩れるだろう。この場合、むしろ「エンジン前置き前輪駆動*2」の方が50対50に近づくかも知れない。
こうやっていろいろ考えてみると路上で自動車競争をするわけではないので重量配分は大して重要でないということが判ってくる。これは重量配分だけではなくエンジン出力なども同様である。それを言い出すとどんな自動車でも良くなってくるので、やはり形が良くて*11幻想ではあるが性能や仕様が良いのがいい、ということになってくる。
*1 BMW Japan
*2 FF方式(フロントエンジン・フロントドライブ)
*3 摩耗を均一にして有効に使い切る タイヤのローテーション - [カーメンテナンス]All About
*4 CanadianDriver: Test Drive - 2004 Porsche 911 Carrera 2 Tiptronic
*5 FR方式(フロントエンジン・リヤドライブ)
*6 自動車の故障
*7 車両重量と車両総重量の違いとは?
*8 法律第八十九号(昭四六・五・三一)◎自動車重量税法
*9 SANSPO.COM−グルメ・情報−カーグラフィティ 7年ぶりモデルチェンジ 洗練されたBMWニュー3シリーズ
*10 摩擦
*11 素敵な自動車
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