雑記草検索                 

使い方 かつ または
表紙 目次 リンク集 掲示板 メール 遺構探訪 雑記草商店

0702雑記草


前へ 次へ
070201

 今日は誕生日だ。妻から贈り物を貰った。クリスタルガラス製の亀*1である。スワロフスキー*2だった。嬉しかった。



*1 IMG_2169.jpg
*2 スワロフスキークリスタル - ようこそ

070202

 少し前にガリレオ温度計を買った。近くのリサイクル屋で格安にて売られていたので衝動的に買ってしまった。以前にも購入したことがあったが、下の娘が落として割ってしまった*1。割れたガリレオ温度計は、浮きの色が何色もあって少し格好悪かった*2

 今回買ったのは、中の浮きの色が紺色に統一*3されている。こちらの方が断然良い。浮きは五個しか入っていない。温度測定範囲は2℃刻みで18〜26℃*4である。前回購入した温度計と同じ様に冬や夏は浮きが上がりっ放し*2下がりっぱなし*5になるが、安いので仕方がない。今度はどこに置いておくか。



*1 ガリレオ温度計(4)
*2 ガリレオの原理を応用した温度計
*3 IMG_2158.jpg
*4 IMG_2161.jpg
*5 ドイツ ガリレオガリレイ比重温度計

070203

 数年前、書店のことを調べるために色々と近隣の書籍の取次店を尋ね回ったことがある。名古屋の鶴舞(つるま)公園*1の近くにJR中央線*2が走っている。この辺りは高架線になっており、このガード下に一軒の書籍取次店があった。

 尋ねてみると初老の男性が一人迎え出てくれた。話を伺うと、この取次店は雑誌を専門としていた。しかもその雑誌とは全国で販売されている物ではなく、名古屋近辺の風俗店情報を集めた雑誌であった。書店に行くと少年誌ぐらいの厚さの風俗情報誌が平積みしてある。これを配達しているようだ。

 配達用のバンを書籍の倉庫代わりにして経費を節約するとか、配達経路を一筆書きになるようにして特に配達先が道路の左側になる様にして少しでも雑誌を動かす距離を短くするとかの創業当時の苦労話を教えて頂いた。現在は、事業規模が大きくなってきて安定しているらしい。税務署からは商売が個人商*3の規模ではないから法人化しろと言われているが、そんなつもりは全然ない。自分の息子は全くこの仕事を継ぐ気がなく、会社勤めをしている、と言ったこと迄話してくれた。

 すると突然、意外なことを口にした。「あんた、この商売継いでみんか。毎朝来て、暫く手伝って仕事を覚えてもらえれば、この店を譲ってもええよ」と言い出した。社長の提案にびっくりしたが、丁重にお断りした。恐らく、自分の息子と筆者とが重なったから発作的に出て来たのだろう。

 自分の人生が大きく変わる場面と言うのは突然やってくるというのがよく判った。



*1 青空麻雀
*2 鶴舞駅|JR東海
*3 個人事業と会社設立のメリット・デメリット

070204

 「このわた*1」という食べ物がある。なまこ*2の内臓の塩辛のことで非常に高価だ。従って食べたことがない。おそらくないと思う。過去に海辺の旅館などに泊まって、もしかしたら酒の肴にでてきたかもしれない。そうだとしても全く憶えてないので、食べたことがないのと同じである。珍味中の珍味と言われているので、記憶に残らない筈がない。やはり食べたことがないのである。

 この「このわた」の語源が、瓶詰めのこのわたの箱に書いてあるのを見かけた。そこにこう書いてあった。昔、三河の殿様にこのわたを献上した時、殿様はこれを非常に気に入りこの肴の名前を家来に尋ねた。すると家来は名前を聞いていなかったが、見た目が何かの内臓らしいので「このわた(はらわた)は・・・」と言いかけたところ、殿様は「『このわた』か」と了解して、それが広まったらしい。それにしても愛知県の三河の特産*3とは知らなかった。佐久島*4の産らしい。

 カンガルーの語源*5に似ている。カンガルーの語源が疑わしいようなので、このわたも何となく作り話のように思える。

 なまこは古くは「*6」と呼ばれていたらしい。何も加工していないまたは生きていない生の「こ」が「なまこ」、加工した「こ」は「いりこ」「ほしこ」など*7という。従って「『こ』のわた」という身も蓋もない語源説が正しいような気がする。調べていく内に「からすみ*8」も同じような語源説*9があることを知った。江戸時代からすでに特産品の宣伝文句が考えられていたのであろう。



*1 このわた / 贅沢な酒肴・日本三大珍味 / 天たつ
*2 なまこ
*3 「島おこし
*4 愛知県 一色町 佐久島 オフィシャルホームページようこそ佐久島へ
*5 カンガルー - 語源由来辞典
*6 ナマコ・海鼠(なまこ) - 語源由来辞典
*7 美味しん坊・なまこ
*8 (有) 野屋のからすみ
*9 からすみ - 語源由来辞典

070205

 サンダーバードを詳しく解説しているサイト*1がある。サンダーバード*2とは昭和の子供達に大人気であったイギリスの空想科学人形劇*3だ。

 このサイトはサンダーバードだけではなく、サンダーバードを制作したジェリー・アンダーソン*4作品が全て解説*5してある。



*1 THUNDERBIRDS EPISODE GUIDE
*2 サンダーバードアゴー
*3 TV Century 21 - the Gerry Anderson home page - Dr. Fawn puppet head from Captain Scarlet
*4 Fanderson Home
*5 THE GERRY ANDERSON PRODUCTION INDEX

070206

 1991年五月十五日号*1の「BRUTUS*2」は美人論だった。女は顔だと言う主題で特集が組まれていた。その時の表紙は中江有里*3が飾っていた。

 なんという整った顔の可愛い子だと思った。十数年の時経て、今はどんな美人の大人*4になったのだろう。



*1 BRUTUS910515.jpg
*2 人の寿命と宇宙
*3 Yuri Nakae Official Web
*4 中江有里 :: Diary From Yuri: 2007年02月 Archives

070207

 昔、日本放送協会の番組で「みんなの科学*1」と言うのがあって、よく観ていた。電子工作が面白くて時々作ってみたりもした。そう言えば「線を這う戦車*2」というのを作ったことがある。プラモデルの戦車を使ってオペアンプ*3CdS*4とを使った簡単な電子回路を組み込んで作った。

 この番組では視聴者が出演して自分の工作を紹介する特集があった。その中で印象に強く残っている工作がある。その時の出演者は、たしか大学生ぐらいの青年だった。紹介されていたのは、手の平に隠れるぐらいの大きさのテープレコーダだった。当時はマイクロカセット*5があったはずだが、カセットそのものを使わずに作っていた。

 なんとテープを巻くリール*6ミシンの下糸ボビン*7を使っていた。まさにオープンリールのテープレコーダー*8を手の平に載せられる大きさにしたという感じが滲み出ていて、大変感動した覚えがある。



*1 みんなの科学・たのしい実験室 - 想い出の広場
*2 #520714 IC線をはう車 | みんなの科学・たのしい実験室 - 想い出の広
*3 オペアンプのピン
*4 CDSセル 11mm(防滴タイプ) MI1116C: パーツ一般 秋月電子通商 電子部品 ネット通販
*5 オリンパス ニュースリリース:お洒落な薄型、高級感あふれるアルミ外装のマイクロカセットテープレコーダー「パールコーダー L150」
*6 半導体製造工程用のタブリールとクリーンルーム用タブリールスタンドの三力工業
*7 ミシンぬいをしよう ボビン
*8 テープレコーダー TC-777

070208

 スメルキラーという消臭器の販売業者が公正取引委員会から排除命令*1を受けた。スメルキラーは単なるステンレスの塊だが、これを水に漬けて部屋に置いておくと部屋の臭いがたちどころに消えてしまうと謳っていた。そしてこの効果は水さえ換えれば半永久的に持続するという。

 販売業者のサイトにはその消臭の原理が説明してあるのだが、全くもって意味不明*2であり、実証試験結果も不明瞭な点が多かった。そもそもステンレスで臭いの原因となっている物質をエネルギーも使わず分解または吸収できると考えること自体が間違っている。従って消臭効果は殆どないと筆者は考えていた。ただし「殆ど」というのは、臭いの元となっている物質が水に少しぐらいは溶け込む場合があると思っていたからである。

 スメルキラーの消臭効果の広告文が大袈裟すぎる*3と言う理由らしい。公正取引委員会は販売業者にその効果の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めた。業者はそれに対する資料を提出した様だったが、その内容は合理的な根拠を示す物ではないと公正取引委員会は判断したようだ。業者がサイトに掲載している内容*4と同じ資料を出していたのであれば、公取委の判断は当然のことであろう。

 公取委のページには排除命令の詳しい内容が掲載*5されている。命令を受けた業者はそれをそのまま受けとめたので、広告の内容が誇大だったことを認めたことになる。公取委の命令に不服がある場合は審判請求をする*6。この消臭器の場合ならばその場で科学的な根拠が吟味されるのだろう。

 しかし業者は公取委の命令をそのまま受け入れた。公取委のページにはこの命令を下した根拠が何処にも書いていない。公取委が科学的に正しい判断をしているかがページを見ただけでは判らないのである。少なくとも合理的でないと判断した根拠の概略ぐらいは示して欲しい。



*1 排除命令
*2 スメルキラー
*3 こどものページ 不当表示とは?
*4 スメルキラー (3)
*5 コラムジャパン株式会社及びジュピターショップチャンネル株式会社に対する排除命令について
*6 独占禁止法違反事件の処理手続き図

070209

 高校生の頃に「文章読本」を読み漁ったことがある。国語の教科書に谷崎潤一郎の文章読本*1の一部が掲載されていた。確かこれがきっかけだったと思う。教科書に掲載されていたのは、もしかしたら中村真一郎の文章読本*2だったかも知れない。

 谷崎潤一郎の文章読本、三島由紀夫の文章読本*3丸谷才一の文章読本*4の文庫版を探して読んだ。中村真一郎の文章読本を文庫版で読んだかどうか記憶にない。

 本多勝一*5の「日本語の作文技術*6」というのも読んだ。これはもう少し経ってからだったか。どれも内容は殆ど忘れてしまっているが、本多勝一の本はかなり印象に残っている。この本は朝日新聞社出版局*7から出ている文庫であった。表紙の紙質が他の出版社のそれとかなり違っていた。紙が分厚く、その表面はざらざらしていた。大抵の文庫の表紙はつるつるに加工してあったので、当時は特別な存在であった。



*1 『文章読本』に見る谷崎潤一郎の言語観・日本語観
*2 新潮社 文章読本 中村真一郎/著
*3 松岡正剛の千夜千冊『絹と明察』三島由紀夫
*4 Voice -- 丸谷才一
*5 週刊金曜日: 編集委員紹介
*6 OPENDOORS:書籍:日本語の作文技術
*7 OPENDOORS

070210

 スイスから来た女性を一日観光に連れて行った。行き先は愛知県尾張地方の丘陵地、犬山周辺*1を案内することにした。先ず最初に犬山城に行くことにした。犬山城*2は国宝に指定されており、平成十六年迄個人所有だった。犬山城主の領有地は尾張藩に属していた*3が、明治元年に犬山藩として独立*4した。

 と、こんな話などはとても説明などできないので、木造のニンジャハウスが何百年も経て残っていると言った話をしようかと思っていたら、英語の達者な解説ボランティアの方がいた*5ので全部説明は任せてしまった。

 犬山城に登る前に城下に流れる木曽川*6を堤防から眺めていたら、川の中の石の上に何やら居る*7のを見つけた。よく見るとイシガメ*8ではないか。二月は冬眠中である筈だが、今日は結構暖かかったから甲羅干しのために水中から這い出て来たようだ。



*1 犬山観光情報
*2 国宝犬山城 « 犬山観光情報
*3 犬山藩
*4 沖縄の廃藩置県
*5 0702100005.jpg
*6 IMG_2182.jpg
*7 IMG_2175.jpg
*8 IMG_2175M.jpg

070211

 スイスから来た女性を連れて犬山城に行った*1次は、如庵だ。如庵とは名鉄犬山ホテル敷地内にある茶室の名前*2である。ニンジャハウス(犬山城)の次はサムライカフェだ。自分は茶の道など全く解っていないのだが、外国人への日本紹介と言えば、歌舞伎、相撲*3といった感じで連れて行った。というより筆者自身、近くに住みながら一度も訪れたことがない。しかも犬山城と同様、国宝になっている*4。身近にある国宝を知らないと言うのは万死に値する。如庵は壁紙として古い暦が貼ってあるらしい。

 壁に古い暦を貼るというのは、筆者の頭の中では貧乏の象徴として捉えられていた。つまり壁や襖に穴が開いてもまともに修理ができない。何でも捨てるのは勿体ないので取ってあった古い暦が家にあった。そこで廃品利用として壁の修理に使った、という感じである。テレビジョンの時代劇で登場する傘貼り浪人の住む長屋の壁に貼ってあったような気がする。これは「暦貼り*5」と呼ばれているようだ。風流の一つであるらしい。筆者のとんでもない勘違いだったが、そんな趣の茶室とは一体どんなものか一目見たかった。

 普段は如庵*6の中には入ることができない。この日も入ることはできなかったが、中を覗くことはできた。中には期待していた「暦貼り*7」があった。少し遠くて薄暗いので見難かったのだが、雰囲気は解った。貧乏っぽいのは変わらないが、清々しさというか、まさに古びた趣というのが滲み出ている。こんな感覚はスイスの女性にはなかなか理解してもらえないだろう。というか拙い英語では一切理解してもらえない。だから全く説明はしなかった。

 如庵の隣にある茶所*8の縁側で、抹茶と菓子とを戴いた*9



*1 スイスから来た女性
*2 名鉄犬山ホテル 有楽苑/如庵
*3 Tokyo Cheap Hotel -Kabuki, Noh, Kyogen, Sumo-Japanese Culture- Ryokan Kangetsu Cheap booking.
*4 如庵・愛知県犬山市・有楽のワビとサビを伝える茶室
*5 こよみばり【暦貼り】の意味 - 国語辞典 - goo辞書
*6 Joan.jpg
*7 Joan_koyomi.jpg
*8 0702100039.jpg
*9 0702100033.jpg

070212

 如庵*1の次は、梅を見せに行った。大縣神社*2にきれいな梅林があるらしいのでそこに向かった。

 大縣神社は「姫の宮」とも言われ、女陰が奉られていることで有名である。毎年三月には女性器の象徴を担いで練り歩く豊年祭*3が行われる。男根の田縣神社*4と対になっている。

 梅とは関係なしに田縣神社と大縣神社と両方を何の説明もなく連れて行ったら、それなりに受けるかもしれなかった。が、逆に怒らせて国際問題までに発展するといけないので、止めておいた。大縣神社*5では女陰の辺りには近寄らずに梅林に直行した。

 梅は全然咲いていなかった*6



*1 スイスから来た女性(2)
*2 大県神社 大縣神社
*3 大縣神社
*4 天下の奇祭
*5 0702100048.jpg
*6 IMG_2225.jpg

070213

 最近、「食育 *1」という言葉を耳にすることがある。子供が何やら料理を作る様子をテレビジョン放送で垂れ流すのを食文化の教育と称しているのだとばかり思っていた。出されたものをありがたく残さず食べる。飯の支度を手伝えと言われたら黙ってやる。これが子供の食事に関する本道である。子供が、食材がどうのこうのとか、味に関してつべこべ言うのは二、三十年早い。そんな御託を並べる暇があったら箸の使い方や茶碗の持ち方*2をちゃんとしなければならない。

 そうではなかった。食育とは健全な食生活を送るための教育のことらしい。法律*3も最近できた。食育という言葉自体は明治時代にできた*4ようだ。

 偏った食生活が蔓延しだし、国の将来が危ぶまれている *5。そこで食生活の教育を真剣に考えなくてはならなくなってきた。どうしてこうなってしまったのだろう。

 何でも金で済んでしまう*6と子供でも思うようになったからだろうか。近所のコンビニエンスストアなどに行けば、そのまま食事となる物がすぐ手に入る。小遣い程度の金を出せば弁当やおにぎりが手に入ってしまう。こういう便利な店がない頃は、握り飯を食べようとすれば、誰か大人に作ってもらうしかなかった。さもなければ、自分で米を研いで、炊いて作る。それなりの苦労があって初めて飯にありつけるのである。

 このように簡単に飯が食べられると生産者の苦労など全く理解できないだろう。苦労が理解できないから残飯を捨てることに罪悪感を感じない。金を払っているのだから捨てようと何をしようと勝手である、と考えてしまう。食育とはこういう所から始めなければならないのではないか。

 スーパーマーケットで材料を買ってきて、ではなく、農協*7かどこかから*8を手に入れて選別*9して苗代を作るところ*10からやらせるのが本当の食育だろう。



*1 食育 〜 shokuiku
*2 鉛筆や箸の持ち方
*3 食育基本法
*4 食育といっても広範囲で、どこまで入るのですか。
*5 「食育」とは
*6 金で解決できないことはない
*7 農協
*8 サタケ/米麦大百科/米百科/籾の断面
*9 JA埼玉中央>営農情報>水稲種籾準備
*10 天皇皇后両のお写真

070214

 英語に「akimbo」という言葉がある。意味は「両手を腰に当てて」と言う意味だ。He is standing there with his arms akimbo.*1といった具合に使う。

 発音は「アキンボー*2」である。何やら日本語みたいな単語だ。「きかん坊」「食いしん坊*3」「立ちん坊*4」「とうじん坊*5」「本因坊*6」「赤ん坊*7」「できんボーイ*8」の類で「飽きん坊」というのがありそうである。

 二音節以上の単語で、最後が発音する母音で終わっているのは英語の単語らしくない。語源は何か。「kenebowe*9」と言う中期の英語*10が変化して「akimbo」になったようだ。「kene-」は「keen」で「鋭い*11」と言う意味で、「-bowe」は「bow」で「曲げる*12」だから、腕を鋭角に曲げるという意味になったらしい。



*1 George Reeves
*2 A0170100.wav
*3 気になる言葉
*4 ちんぼ
*5 東尋坊観光協会
*6 精魂の譜 : 九州発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
*7 赤ん坊の語源
*8 ちゅどーん
*9 Online Etymology Dictionary
*10 英語の歴史―中期英語の特徴−スペルと発音の変化
*11  keen1 - goo 辞書
*12 bow1 - goo 辞書

070215

 ハードディスク*1を買い換えた。パソコン本体用ではない。補助記憶用に外付けしてあるハードディスクである。現在、家には二台ある。一台は去年の十二月に中身を入れ替えて*2その記憶容量を120GBから320GBにした。今度はもう一台の160GBの方の中身を入れ替えた。同様に320GB*3にした。

 元々入っていたハードディスクは補助の補助として現状保有しているデータを入れて、密閉式の容器に乾燥剤と共にして保管してある。



*1 ハードディスクとは 【hard disk】 - 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
*2 ハードディスクの交換(3)
*3 WD Caviar SE 320 GB EIDE ハードドライブ ( WD3200JB )

070218

 夢を見た*1。久しぶりにはっきりとした夢だ。どういう訳か数十年も会ったことがない同級生*2にバスの停留所でばったりと出会うのである。何かを話しながら一緒にバスに乗り込むのだが、久し振りだとか懐かしいという話ではない。どこまで乗っていくのか、といった話である。同級生は途中のあるバス停で降りて電車に乗り換えるのだという。それを聞いて「バスの次は電車に乗らなければならないのか」と何故か驚いてしまう。自分は終点までバスに乗ってそれから電車に乗り換えるつもりにもかかわらず。

 件の停留所に近づくと周りの乗客が降りる仕度をしだした。乗り換える電車の駅舎も見えてきた。自分は立っていたので空いた席に座ろうとした。その席に座っていた見知らぬ乗客が帽子の様な物を落としたので、それを拾って渡してから座った。

 バスが止まると同級生は降りていった。この時は特に挨拶も交わさない。バスが出発する際にガラス越しに手を振った。するとそのバス停で幼子を負った自分の妻も手を振っている。満面の笑みをたたえて手を振っていたので、それに応える様に一所懸命手を振った。バスは停留所からどんどん離れていく。私が手を振っていたのが見えたのか、と少し心配になったが、どうしてそこに妻がいたのかは全く疑問に思わなかった。

 同級生が乗り換えた駅は、自分がバスで終点まで乗っていって乗り換える駅と同じ路線であることに気付いた。このままバスに乗っているよりもこの停留所で乗り換えて電車で移動した方がむしろ早いのではないかと思えてきた。ふと見るとバスの扉が開いている。この隙にと思い、飛び降りた。するとバスは非常点滅灯*3を点けながら停車した。運転手が降りてきて、ここで精算して欲しいとしかめ面*4で言う。ちょうど自分が飛び降りた場所に自動精算機が設置してあったので、言われるがまま精算をした。そこで目が覚めた。

 こういう夢を見ると、記憶というのは全て脳に残っていて「記憶しているかどうか」は単に思い出せるかどうかだけの様な気がしてきた。それが上手く制御できる人が記憶力の良い人*5ではないか。



*1 こんな夢を見た
*2 火事
*3 ハザードランプとは
*4 鹿爪
*5 忘却

070219

 「サンキュー・ハザード」と言う言葉があるらしい。自動車を運転している時に後方車へ感謝の意を伝えるため、非常点滅灯を二、三回点けることをそう言う。非常停止灯*1のことをハザードランプというので、こう言う名前になったようだ。

 ハザードは英語で「危険、事故」とか「障害」という意味なので、ハザードランプは危険や事故を知らせる役目の装置である。従って「サンキュー・ハザード」ではよく判らない言葉になっている。「電卓」や「携帯」のように意味が推測できない略語になっている。略すなら「サンキュー・ランプ」か。まぁ、そんな言葉の略し方はこの際問題ではない。

 非常点滅灯をお礼の意思表示に使うというのはどうか。本来は夜間、停車している時に使う *2。自分の自動車が道路上で「障害物になっている」と言う意思表示と考えてもいいだろう。これは直感的にも分かる。点滅していれば何か危険だと言うことになる。しかしこれを後続車に対する挨拶とするのは抵抗がある。とは言え、道を譲って貰ったら何か礼をしたくなるのは人情だから、その気持ちを何らかの形で表したいというのも判る。

 問題はここからである。この変な風習が広がるにつれ、「サンキュー・ハザード」をやらない運転者は不届き者と思う人が多くなっている。勘違いも甚だしい。円滑な交通を作り出すためには挨拶など意思疎通が必要だと言いたいのかも知れない。人の往来ならばそう言った情緒的なことは非常に重要だが、自動車の場合はそうではない。逆に感情的に運転操作してもらっては困る。自動車は人間の能力を何十倍にも増幅させる装置である。その気になれば人も殺せる。そう思っている人には、自動車を運転するということは危険業務*3であることを認識して欲しい。冷静に決まり通りに操作しなければならないのだ。挨拶がないからけしからん、と怒るのは以ての外だ。

 非常点滅灯を二、三回点けるという操作に気を取られる事なく常に運転に集中してもらいたい。



*1 ハザードランプとは
*2 道路交通法施行令 第18条 (道路にある場合の灯火)
*3 優先道路

070222

 高山植物にちんぐるま*1と名付けられている花がある。稚児車が転じてちんぐるまになったらしい。この花は一見草の様だが、れっきとした木*2年輪がちゃんとある*3ようだ。



*1 高山植物、山野草図鑑【チングルマ・稚児車、イワグルマ、チゴノマイ】
*2 苺と西瓜
*3 チングルマ

070223

 知らぬ間に渡辺和博*1が死んでいた。そんな死ぬ様な歳ではないのにと思いながら調べてみたら、肝臓癌だった。

 渡辺和博というと思い出すのは、「金魂巻*2」ではなく「タラコ」である。氏の著書には「たらこ筋肉毒電波」「タラコクリーム」などたらこが付くものがある。書名だけでその中身を見た憶えは全くない。ただ、何で見たのか全く記憶にないが、生のたらこが電波を発している挿絵が強く印象に残っている。

 また「タラコプロダクション」という制作会社か制作者集団もあった。渡辺和博は相当なたらこ好きだと勝手に思っていた。実際はどうなのか知らない。筆者もたらこ好き*3なので、何となく共感があったが、著書にはあまり興味がなかった。



*1 nabezo_gahaku
*2 第1回〔1984(昭和59)年〕
*3 たらこ

070224

 よく何かの行事の前夜のこと「イブ」と言う。これはクリスマス・イブ*1の転用だろう。「eve」とはキリスト教の行事の前夜を指すのであって、花祭り*2イブとか決勝戦イブというのは完全な誤用である。

 と思っていたが、英語の「eve*3」の語源からすると間違っていなかった。eveの語源*4夕方を意味するeven*5で、語尾の「n」が取れてeveになった。更にevenの基となった古英語の単語「æfen」はeveningの語源*6にもなっている。従ってキリスト教は関係なく、単に一日のうちのある時間帯を指しているだけである。

 それでは何故、夕方が前日の意味になったのか。ドイツ語では朝を表すmorgenは明日という意味でも使われる*7。またドイツ語で夕方を表すAbendは前出のæfenの基にもなっている。もしかしたら「朝が明日」「夕が昨日」を意味するという関係が古いドイツ語や英語にあったのかも知れない。前の日の夕方、当日、次の日の朝方と言う順番を考えると何となく納得がいく。



*1 Charles Wysocki - Christmas Eve - 1999 Christmas Greeting Print - Christ-Centered Art
*2 ◆釈尊の生誕を祝う「花まつり」を開催◆
*3 eve. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*4 Online Etymology Dictionary
*5 even 2. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*6 evening. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*7 ドイツ語基本単語250の5



前へ 次へ



9907へ 9908へ 9909へ 9910へ 9911へ 9912へ
0001へ 0002へ 0003へ 0004へ 0005へ 0006へ
0007へ 0008へ 0009へ 0010へ 0011へ 0012へ
0101へ 0102へ 0103へ 0104へ 0105へ 0106へ
0107へ 0108へ 0109へ 0110へ 0111へ 0112へ
0201へ 0202へ 0203へ 0204へ 0205へ 0206へ
0207へ 0208へ 0209へ 0210へ 0211へ 0212へ
0301へ 0302へ 0303へ 0304へ 0305へ 0306へ
0307へ 0308へ 0309へ 0310へ 0311へ 0312へ
0401へ 0402へ 0403へ 0404へ 0405へ 0406へ
0407へ 0408へ 0409へ 0410へ 0411へ 0412へ
0501へ 0502へ 0503へ 0504へ 0505へ 0506へ
0507へ 0508へ 0509へ 0510へ 0511へ 0512へ
0601へ 0602へ 0603へ 0604へ 0605へ 0606へ
0607へ 0608へ 0609へ 0610へ 0611へ 0612へ
0701へ 0702へ 0703へ 0704へ 0705へ 0706へ
0707へ 0708へ 0709へ 0710へ 0711へ 0712へ



雑記草検索                 

使い方 かつ または
表紙 目次 リンク集 掲示板 メール 遺構探訪

Copyright (c) 2007 Yoshitaka Gotoh, Japan

Counter