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0911雑記草


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091101

 能の発表会*1名古屋能楽堂*2であった。今回の出演は独吟(どくぎん)*3と能の地謡(じうたい)*4である。

 独吟はなんとか間違えずに謡うことができた。今までで一番上手くできたかもしれない。老練な先輩方からもお褒めの言葉を頂いた。謡ったのは「黒塚(くろづか)*5」と言う能のロンギ*6と呼ばれる部分であった。黒塚と言うのは安達原の鬼女の物語*7で、前半に鬼女に化ける前の女が自分の境遇を嘆く場面がある。この部分を謡った。舞台*8に登場して引っ込むまでおよそ五分程度の出演であった。

 次の出演は能であった。この発表会の三十回記念で、素人による能を披露した。「夜討曽我(ようちそが)*9」と題された能である。その地謡の一人として出演した。この能は大体一時間程度で、地謡はこの一時間の間、正座*10し続けなければならない。前回の能の出演では、足がしびれて立つ時に少し挫いてしまった*11。今回はそうならない様にと思い正座の練習をしておいたが、やはり一時間となると完全に足がしびれて足の感覚が無くなってしまった。

 結局、直ぐに立ち上がれなくて、その場で少ししゃがんでいた。すでに他の出演者は引き払ってしまい舞台には筆者一人のみが残っていた。大体二十秒ぐらいだっただろうか。足の感覚が恢復したのでゆっくりと歩いて舞台から降りて行った。

 見に来ていた知人達には「相当苦労されていた様でしたね」と口々に言われ、大変恰好の悪い思いをした。



*1 京都合宿(2)
*2 || 名古屋市文化振興事業団 ||
*3 能の誘い / 能について / 能楽用語集(独吟)
*4 能の誘い / 能について / 能楽用語集(地謡)
*5 安達原(観世流以外にては黒塚といふ)
*6 the能ドットコム:ロンギ (能楽用語事典)
*7 安達原(黒塚) あだちがはら(くろづか)|曲目解説|大槻能楽堂
*8 入門・能の世界:能舞台
*9 夜討曽我
*10 伊勢神宮奉納能楽(2)
*11 伊勢神宮奉納能楽(3)

091102

 テレビジョン番組で面白い実験をやっていた。「ブランコ*1で一回転ができるか」と言う実験だった。これは誰しも幼少の頃に憧れたことである。本当に一回転できたら仲間内では英雄として崇められるが、実際には小学校の校庭や公園にあるブランコではその構造からしてもほぼ不可能であった。筆者の幼少の頃に、ある者がこれに挑戦したことがあった。結局は勢いが続かず、途中で鎖がたわみ腰掛けからずり落ちながらそのまま地面に叩き付けられた。そして勢い余ったブランコの腰掛けが頭に当たって大けがをした。

 番組ではブランコを漕ぐのに「慣性の法則」を使うと言う。通常ブランコを漕ぐには腰掛けに座るなり立つなりして体を揺らしながら漕ぐ。これで勢いを増すには限界がある。どんなに一所懸命漕いでも幼少の頃の友人と同じ結果になる。そこで次のような方法が採られていた。ブランコ全体を台車に載せて、ブランコの腰掛けに人か人形を乗せる。台車をレールの上で走らせ、急停止させる。ブランコは勢い余って台車の進行方向と同じ方向に大きく揺れる。ブランコの勢いは台車の速度の大きさに依存するので、いくらでも勢いを付けられる。

 番組では、台車の上のブランコが揺れるのは「慣性」があるからだと説明していた。まぁ、ここまでは良かった。物理の説明はいいのだが、国語が駄目である。「慣性*2」の音調が全く間違っている。「感性*3」と同じになっている。「慣性」は「低高高高」と発音する。「歓声」「完成」と同じである。一方「感性」「閑静」は「高低低低」である。

 番組出演者全員が「慣性」を「感性」と発音している。一体、番組制作者は何を考えているのだろう。まぁ、何も考えていないのだろう。この番組には大学の先生が沢山出演していた。一人の先生が「慣性の法則」について説明していたが、この先生も「感性」と発音していた。他の出演者の発音に引きずられてしまったのだろう。大学の先生が間違える筈がない。

 日本語の発音の仕方が無茶苦茶*4になり出しているのだろうか。名古屋弁が瀕死の状態だと、よく筆者は嘆いている*5が、日本語自体も死にかけているかもしれない。



*1 情報処理推進機構:教育用画像素材集 - 基本語彙・シンボル - 遊具・玩具(ゆうぐ・がんぐ) - 大型遊具(おおがたゆうぐ)
*2 かんせい【慣性】の意味 国語辞典 - goo辞書
*3 かんせい【感性】の意味 国語辞典 - goo辞書
*4 メソポタミア
*5 なごや弁(3)

091103

 ブランコ*1の続き。慣性を使ってブランコを揺らして、ブランコが一回転するかと言う実験をテレビジョン番組で行っていた。この実験の前にいくつか予備実験が行われていた。慣性の法則をより良く知るためだろうか。ブランコの一回転とはあまり関係ない。

 その一つに一定速度で走る台車に乗ってブーメランを投げた時、ブーメランは手許に戻って来るか、と言う実験があった。ブーメラン*2を投げる人はその名手で、地上で投げたブーメランは必ず手許に戻って来る*3。そんな名手が台車に乗ってブーメランを投げた時そのブーメランはどのような軌跡を描くのだろう。

 実験の前には出演している大学の先生が、結果の予想をした。一人の先生が手許に戻って来ると予測した。ブーメランの名手が台車で移動した分だけずれた軌跡を描く筈だという。その理由は地上でブーメランを投げれば当然の如く、手許に戻る。宇宙から見れば、地球は高速で回転してるが、ブーメランは地球の回転に全く影響されていない。台車の場合も同じだ、ときっぱり言い放った。しかし筆者は違うと考えていた。と言うのは、回転するブーメランに発生する揚力等であの様な不思議な軌跡を描いて戻ってくる*4のである。従って空気が台車と一緒に動かない限り、手許には戻ってこない。地球が回転していても上手く戻ってくるのは、大気も地球と一緒に回っているからである。ブーメランは投げる時に台車の勢いが投げる手の勢いに加わるので地上に止まって投げる時よりも戻ってくる位置は少しずれるかもしれないが、大体ブーメランが名手の手を離れた地点に戻ってきて、走行する台車に乗っている名手の手許に戻ってくることはないと思った。

 果たせるかな戻ってこなかった。ブーメランは台車の上の名手の手を離れた地点とほぼ同じ場所に戻ってきた。手で投げる勢いに比較して台車の速度は小さかったので、その影響が殆どなかったのかもしれない。件の大学の先生は、手鞠等を真上に投げた場合と勘違いしたのだろう。走る台車の上で物を真上に投げても、物は手許に落ちて来る。疾走する新幹線の中でもお手玉は地上で静止している場合と同じ様にできる。物が落ちてくるのは重力が台車や新幹線の速度に関係なく均一に掛かっているからだ。従って、動き続ける物は動き続けようとし、止まっている物は止まり続けようとする性質、つまり「慣性」を前提に考えればお手玉をする人にとって台車が動いていようが止まっていようが関係ない。ブーメランの場合はブーメラン自身の回転と空気とによって発生する力で戻って来る*5。空気が止まっていれば台車の動きに取り残されてしまう。

 番組で実験におけるブーメランの振る舞いの説明が流れた。名手の手許に戻らなかったのは「台車の進行方向に対向してたまたま風が吹いたから」としていた。全くの出鱈目である。走行する台車に乗って投げたにも拘らず、手を離れた地点と殆ど変わらない場所に戻ってきたのは、もしかしたら風の影響があったかもしれないが、台車に乗った名手の手許に戻らなかった要因は風ではない。ちゃんと説明するにはブーメランの原理*6を伝えなければならないので、予備実験の説明のために用意された時間内では無理であろう。そもそもブランコの一回転とあまり関係のないこの実験には予備実験としての意味がなかったが、大学の先生が勘違いする位だから物理学の演習問題としては良いかもしれない。

 ところでブランコの一回転の実験結果はどうだったか。勢いさえあれば一回転すると言う当然の結果だった。



*1 感性の法則
*2 日本ブーメラン協会
*3 ブーメランはなぜ戻ってくるのか?
*4 ブーメラン
*5 Boomerang
*6 Aerodynamics in Sports Equipment, Recreation and Machines - Boomerang - Instructor bmg_1.jpg

091104

 小津安二郎*1の「大人の見る繪本 生れてはみたけれど*2」という無声映画を見ていたら「出」という漢字の俗字が出てきた。「山」の下に繰り返し記号*3の「*4」を付けて「山+山」と解する。この用例を初めて見たのは、終戦直後の蒲田駅の写真*5でだった。今回で二度目になる。

 映画の場面に登場する看板の文字などではなく字幕で登場した*6。ところが普通の「出」も出てくる*7。気になるのはどうしてこの字をわざわざ使うのか、ということである。画数が減っておらず、むしろ増えているので略字とは言い難い。字幕*8にした時に見やすいかと言えばそれ程の違いはない。もしそうだとすれば、混在してしまうのは変だ。

 この作品が作られたのは1932年、昭和七年*9である。当時、「出」を洒落て「山+*10」と書くことが流行っていたのだろうか。



*1 国指定 有形文化財 【茅ヶ崎館】-ちがさきの庭・ちがさきの宿-小津監督と茅ヶ崎館
*2 Umaretewa_mitakeredo.jpg
*3 Q 「佐々木」の「々」は,なんと読む?
*4 「々」
*5 山々
*6 vlcsnap-00001.jpg
*7 vlcsnap-00002.jpg
*8 株式会社日本シネアーツ社 映画と字幕
*9 ■■11.24/佐々木亜希子の活弁シネマライブ/小津安二郎『生れてはみたけれど』/すろ〜しねま■■
*10 「々」(2)

091105

 松茸*1の語源は、猛った「ちんぼ*2」だと言う。先日読んだ雑誌に書いてあった。一説に「茸(たけ)」は、ヒトの陰茎が勃起した姿に発していると言うことである。明治時代の国語辞書「言海*3」には「牡陰(たけり)の略、形似たり」とあるらしい。「アボカド*4」はメキシコ先住民の言葉で「金玉そのもの」という意味であったが、日本でも同じ様な発想で名付けられた野菜があったとは。

 手許にある「言海」で「茸」を調べてみる。「丈長ク直立スル意ト云 香ノ猛キ意トスルハイカガ」とある。雑誌に書いてあった内容と随分異なる。陰茎のことなどには全く触れられていない。次に「たけり」を見る。「猛リノ義 牛、鯨、膃肭(おっとせい)ナドノ陰莖ヲ薬用トスル稱(となえ*5)」とある。キノコを薬用として食べるのであれば、「たけり」が転じて「茸」になったと言えるが、キノコのほとんどが薬用と言う訳ではあるまい*6

 考えてみれば「たけ」という言葉は二文字しかないので、その語源を探るのはほぼ不可能ではないか。「茸(たけ)」や「竹」「*7(たけ)」は立った高さを表す「丈(たけ)」が元であろう。「牡陰(たけり)」は勢いが激しいことをあらわす「猛し」が元になっている。更に元を辿れば、「丈」も「猛し」も何か高いもの勢いのあるものを表す「たけ」から発しているのかもしれない。そう言えば「高い」も「たけ」によく似ている。

*1 秋の味覚マツタケ−京都府山城広域振興局ホームページ
*2 田縣神社(たがたじんじゃ)
*3 カバ
*4 似ている植物
*5 となえ【唱え/称え】の意味 国語辞典 - goo辞書
*6 きのこの知恵袋 薬用キノコの宝庫 飛騨・美濃
*7 竹鼻忠兵衛谷

091106

 風呂敷を良く使う方だと思う。旅行に行くときは大抵持っていく*1能や謡の時の衣装の持ち運びにも風呂敷を使っている*2。「着物バッグ*3」と呼ばれる着物持ち運び専用の鞄がある。当初、色々探したが、何となく思ったものが見つからなかった。ある日、呉服屋の前を通りがかったら、店頭に「難あり」の大きな風呂敷が沢山置いてあった。どこに難があるのかよく判らなかったが、五百円程度と安かったので気に入った図柄の物を選んで買ってきた。それ以来、謡の意匠の持ち運びにはその風呂敷を使っている。

 鞄なら片手でぶらさげて持ち運びできるが、風呂敷だとそうはいかない。両手もしくは片手で抱きかかえる様に持つ。結び目で持つと垂れ下がってしまう。鞄に比べて少し面倒だが、風呂敷なら使わない時は、鞄より小さくできるのでいい。

 風呂敷の結び方は色々ある*4。全てをそらで覚えることはしていないので、宝の持ち腐れと言えば、そうなのだが、それ程頻繁に使う訳でもないので、覚える方が面倒になっている。

 これらの結び方を一枚の絵にまとめた物*5がある。この絵*6は、正方形になっているところをみると風呂敷の意匠を前提としているのだろう。色使いも唐草模様*7の風呂敷を意識している。こんな包み方が書いてある風呂敷があれば便利かもしれないと思ったが、風呂敷自体に包み方が書いてあっては、包む時に見難くて仕方がない。しかもこんな風呂敷包みを持って外を出歩くと「包み方を知りません」と世間に知らせている様で、無粋極まりない。

 それにローマ字が頂けない。ローマ字は風呂敷には合わない。自動車やAV機器などに漢字や仮名が印刷されていると一気に粋でなくなるのと同じである。おそらく高級自動車の持ち主の最後の悩みはナンバープレート*8の漢字仮名の部分だろう。

 この絵はハンカチ位にしておく方が無難だ。そう言えばハンカチも正方形である。



*1 風呂敷
*2 furosiki.jpg
*3 着物バッグ - Google 画像検索
*4 様々な風呂敷の包み方・右包み|風呂敷の知識|宮井株式会社
*5 In Focus: How to use "Furoshiki" [MOE]
*6 060403-5.pdf
*7 karakusa.jpg
*8 海外渡航用ナンバー

091107

 便利なサイトを見つけた。ローマ字の綴りを英語やフランス語で読んでくれる*1。単語だけではなく、文も人が読んでいる様に読み上げてくれる。言語の種類は英語、米国英語、インドの英語、ラテンアメリカのスペイン語、ドイツ語、フランス語、カナダのフランス語。単に発音の法則*2に従って読むのではなく、例外的な読み方をする綴りも正しく読んでくれる。例えば「island」は「アイランド」と読むし、「gaol*3」は「ジェイル」と読む。一番長い英単語と言われている「pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis*4」もちゃんと読んでいる、ような気がする。デタラメな綴りを入れると適当に読んでくれる。子音が連続すると文字そのものを「b」なら「ビー」とそのまま読む。

 このサイトでは、恐らく、その言語を使う人が見知らぬ綴りの単語を読むときの標準的な発音が再現されるのだろう。そこで「ゴトウ」を入力してみた。ゴトウをローマ字で表記する場合、「Goto」「Gotoh」「Gotou」の三種類が考えられる。筆者は「Gotoh」を採用している。その理由は英米人が読んだ時に「ゴトウ」に一番近く聞こえる綴りは「Gotoh」と確信している*5からである。見知らぬ単語を読む時は、既知の綴りが含まれていればそれに従って読むはずだ。「Gotoh」はgetの過去分詞「got」と「oh」との組み合わせなので、「ゴットオー」と読むだろう。

 「goto」「gotoh」どちらでも殆ど変わらなかった。「gotou」だと「ゴトゥー」になって宜しくない。英語以外はどうか。フランス語では英語と同じ様に「gotou」は「ゴトゥ」になってしまう。スペイン語ではむしろ「gotou」が「ゴトー」ではなく「ゴトウ」と発音されるので日本語にかなり近い。

 まぁ、日本語の名前だからローマ字でどう綴ろうがどうでも良い。字数を節約するなら「Goto」である。筆者は「Gotoh」を採用していて、名前のローマ字表記は全てこれで通しているので、これが正しい*6ことになる。



*1 AT&T Labs Text-to-Speech: Demo
*2 英語の文字と音のルール、フォニックスとは - [子供のための英語]All About
*3 gaolの意味 英和辞典 - goo辞書
*4 長い単語
*5 GotohとGotou
*6 新しいローマ字表記法

091108

 今年二月に購入したデジタル一眼レフカメラ*1をもって外に出掛けて、沢山写真を撮った。撮った写真を眺めていると数十枚の写真の同じ場所に小さな影が数個写っている*2。どの写真もちょうど空の部分に写っているので気になって仕方がない。

 撮像素子のCCD*3上の埃が写っているのである。今まで気にならなかったのは空が多く写っている写真を撮っていなかったからだろう。撮像素子上の埃の問題は、レンズが交換できるカメラの宿命みたいなものだが何とかならないか。写真修正ソフトで埃の部分を消せばいい*4が、面倒極まりない。

 外で写真を撮って、家で見てみたら埃が沢山あった、ではどうしようもない。事前に埃の有無を簡単に調べる方法はないのだろうか。大きな埃があれば、撮影前に吹き飛ばすことができる。出掛ける前に電池の残量確認と同時に埃確認もやるようにしておけばいいだろう。

 レンズを装着して絞りを一杯に絞り込む。被写界深度*5を深くして何も模様がない白い壁や襖を写す。写す時はカメラをわざと動かす。壁や襖のしみや埃はカメラを動かすことによって画像が流れるが、撮像素子の上の埃はカメラと一緒に動くため静止して記録される。これで区別が付きやすくなる。この時、手ぶれ防止機構*6は止めておいた方がいいだろう。自動焦点*7も止めて、目分量で壁や襖との距離を測ってピントを合わせておく。これで大きな埃が写っていれば、出掛ける前に埃を吹き飛ばす。今後、デジタル一眼レフを試用する時にはこの儀式を忘れない様にしなければならない。



*1 デジタル一眼レフの購入
*2 _DSC1517.jpg
*3 CCDとBBD
*4 _DSC1517(R).jpg
*5 被写界深度とは何か - [デジタルカメラ]All About
*6 第2回 手ぶれ補正2 〜しくみ編〜 デジカメの「しくみ」
*7 6回めの旅 ピンボケを徹底検証する 初心者向けスナップ講座

091109

 雑記草のように様々な雑学を採り上げているサイトで、時々「Wikipedia(ウィキペディア)によると」と書いて、その雑学の根拠としている場合がある。さも引用元には確かな情報が書かれていると言わんばかりに。「Wikipediaによると*1」を検索語句として検索すると沢山抽出できる。

 誰でも編集できる文書でしかも執筆した人の素性が全く判らない文書を基にして一般常識や雑学関連の記事を作成しようとする人の考え方が理解できない*2。「駅の便所の落書きによると」と「Wikipediaによると」とにはどれほどの違いがあるというのか。執筆者が特定できないと言う時点で、両者の内容の確度は全く同等である。

 先日記事にした小津安次郎の映画*3に関するWikipediaの記事を読んだ。「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」という映画に関する記事である。記事にはこの映画のあらすじが記されていた。しかしこのあらすじは間違っているのである。この映画はサラリーマンの父親を持つ兄弟二人の話である。日頃、「偉くなれ」と言っている父親が会社の重役にゴマをすっているのを兄弟は目の当たりにする。兄弟は父親に対して幻滅し、抗議のつもりで明日からは飯を食べないと二人で誓い合う。次の朝、兄弟は飯を食べないつもりであったが、父親の指示で母親が作った握り飯を差し出されると我慢し切れず口に運んでしまう。

 ところが現時点のこの映画に関するWikipediaの記事*4では、抗議して学校をサボったり、母親のとりなしで夕食を食べたりすることになっている。映画にはそんな場面は一切ない。全くの創作になっている。映画を見ているのであればこんなあらすじは絶対書けない。おそらくこの記事の執筆者はうろ覚えになっており、書くに当たって再度映画を観ることなく自分の創作を交えてしまったのだろう。無茶苦茶である。

 大抵のWikipediaの記事の下方に記されている「Wikipedia以外へのリンク(外部リンク*5)」は参考になる場合が多い。検索サイトではその検索語句を含む雑多なサイトに紛れてなかなか的確なサイト行き着くことが難しいが、Wikipediaでは厳選されたサイトにリンクしてある場合が良くある。しかし記事自体は雑記草を書く上で参考になる場合もあるが、前述の様なことがあるので鵜呑みにはできない。



*1 "Wikipediaによると" - Google 検索
*2 ウィキペディア(5)
*3 山々(2)
*4 大人の見る繪本 生れてはみたけれど - Wikipedia
*5 Wikipedia:外部リンクの選び方 - Wikipedia

091110

 ある雑誌に面白い付録*1が付いていたので、購入してみた。USBメモリー用の錠前*2である。USBメモリーを勝手に使われない様にするために使うらしい。

 考えてみるとこれは全くの無用の長物だ。勝手に使われたくなければ、持ち歩くかちゃんとしまっておけば良い。机の上に置きっぱなしにするから、誰かに使われるかもしれないと心配するのである。それにこの錠前はプラスチック製なので簡単に壊せる。本当にUSBメモリーの中身を盗みたいと思っている人に対しては何ら効果がない。一体何の為の錠前だろうか。

 筆者の様に早とちりして衝動買いする様な阿呆から小銭を巻き上げるための商品だということがようやく判った。



*1 USB_lock.jpg
*2 USB端子を物理的にロックするダイヤル錠

091111

 先月に購入した描画ソフト*1をいじっていて気付いた。貼付けた画像のトリミング*2機能がないのである。説明書を読んだが、その機能が見つからなかった。英語の説明書*3なので見落としがあるかもしれないが、画像処理ソフトで一般的な機能だから、そのような機能が備わっていれば簡単に見つかる筈なので、見落としている可能性は低い。

 そもそもこのソフトを導入した理由は年賀状を作成するためである。年賀状は小さな写真を敷き詰めて作る*4ので、トリミング機能がないと不便の様な気がしてならない。

 去年まで使っていたソフト*5では、当り前の機能であった。画像の周辺をカーソルで摘んで動かすと*6そのままトリミングされた。つまり画像の内側に向かってカーソルを動かせば動かした分だけ画像が削られる*7様になっていた。逆に画像を拡大縮小するにはいちいちメニューからその機能を選び出し、その比率を入力しなければならなかった。今度のソフトでは画像の周辺を動かすと拡大縮小になる。一般の描画用ソフトでは大抵このようになっている。

 画像のトリミング機能がなければ、その画像を貼付ける前の段階で形を整えておかなければならない。元々、別の画像ソフトで切り取った画像を貼付けるのだから、そう言った元のソフトできちんと切り取れ、ということなのか。とにかくトリミング機能がないと筆者の年賀状を作る*8上で不便であることは間違いない。購入時にはそこまで確認することができなかった。まさかこんな基本的な機能がないとは思いもよらなかった。



*1 Intaglio
*2 トリミングとは (trimming): - IT用語辞典バイナリ
*3 Intaglio Support
*4 2009nenga.jpg
*5 canvas.gif
*6 sample.gif
*7 sample2.gif
*8 How to Create Photo Collages with Picasa 3 | Gil's Method

091112

 古文書が読みたい。くずし字*1を読むにはどうすれば良いか。

 とにかく字の形を覚えて慣れるしかない*2らしい。名前や数字、部首の形等、要所要所を覚える。字が何処で切れているか、くずされて続いている字が一字なのか二字なのかが推測して判別できるようにならないと駄目なようである。

 「電子くずし字字典データベース*3」というのを見つけた。これを使えば、推測した漢字で正しいかどうかが判るだろう。実家に伝わる、達筆過ぎて何が書いてあるか誰も全く読めない高橋泥舟*4が書いたとされる掛け軸*5を読んでみよう。

 最初の文字*6は「百」ではないか。そこでくずし字字典で「百」を調べてみる。そっくりな字が出てきた*7。「万」にも見える。これも調べてみると似た様な書体*8が出てきた。「百」か「万」とする。「百」「万」に続く字は何か。これは一字と見るのか二字と見るのか*9。何れにしても「百」「万」が付く熟語は沢山ある。中でも掛け軸に相応しそうな熟語は「百花」「百世」「百代」「百里」「万事」「万歳」「万古」「万年」「万寿」「万物」など。「百」「万」に続くそれぞれの漢字のくずし字を調べてみるとどうも「*10」「*11」が近そうだ。

 いろいろな書体*12を見ていると何となく「年」に見えてきた。これが一番近い*13。ということは掛け軸の最初の部分は「百年」か「万年」かということになる。

 残念なのは、これが正解なのかどうかが判らないことだ。これ以下の字を解読すればはっきりしそうだが、大変そうなのでここで止める。



*1 kz00.pdf
*2 古文書講座
*3 【データベース選択画面】 電子くずし字字典DB
*4 清河八郎関係人物録(高橋泥舟【たかはし でいしゅう】)〜回天の魁士 清河八郎〜
*5 den_deisyu_hitu.jpg
*6 den_deisyu_hitu_1.gif
*7 00023122.gif
*8 00393361.gif
*9 den_deisyu_hitu_2.gif
*10 koto.jpg
*11 tosi.jpg
*12 nennen.jpg
*13 00364888.gif

091113

 「ツクツクボウシダケ」と言う*1があるらしい。

 セミの幼虫に生える茸は「セミタケ*2」と一種類だけだと勝手に思っていた。冬虫夏草のサイト*3を見ると、実に多くの種類のセミタケ*4がある。

 ツクツクボウシタケ*5は、ツクツクボウシ*6幼虫*7だけに生える茸なのか。どうもそうらしい。ツクツクボウシに生える*8のでそういう名前が付いているようだ。基本的にはその虫特有の茸が寄生*9するらしい。

 「ツクツクボウシ*10タケ」と少しだけ違う*11ツクツクボウシセミタケ*12」と言うのもある。



*1 似ている植物(2)
*2 オオセミタケ
*3 日本冬虫夏草の会・新ページ
*4 冬虫夏草・和名・学名対照一覧
*5 自然探訪アルバム <写真4:セミの幼虫に寄生するツクツクボウシタケ>
*6 セミの漢字
*7 4864ab0786764_1.jpg
*8 ツクツクボウシタケ
*9 活史は謎だらけ、今後の研究の課題はたくさんあります
*10 田畑彦右衛門
*11 分生子 | 学習百科事典 | 学研キッズネット
*12 ツクツクホウシセミタケ発見

091114

 自動車保険に「ノンフリート契約」と書いてあった。どこかで聞いたことのある言葉だ。「電撃フリント*1」「フリートウッド・マック*2」「ジークフリート*3」など何となく似た単語が思い浮かぶ。が、どれも全然関係ないようだ。

 「ノンフリート」とは「フリート」ではないという意味である。「フリート」とは、英単語でfleet*4と綴り、艦隊とか船団を意味する。更に「(同一会社所有の)全車両*5」と言う意味にも使うらしい。当然これは艦隊から派生した意味である。車両に限定されず、乗り物全般に関しての意味*6を持つようだ。つまり誰かが所有していたり操作している状態での交通機関の一塊を指す。道路で渋滞している自動車や交差点を行き交う自動車の群れのそれぞれの自動車の所有者はばらばらだから「fleet」とは言わない。操車場*7にある列車の群れは同一の会社の車両だから「fleet」になるのだろう。

 ノンフリート契約とは「ばらばらの状態での契約」と言う意味になりそうだ。自動車保険用語では「保険をかける自動車の総台数が九台以下の契約者が付保する契約*8」と定義されている。十台以上で「一団」になって九台以下では「ばらばら」となるようだ。十台以上では「フリート契約*9」というのが選べる。ノンフリートとは違う割引率が適用されるらしい。



*1 Our Man Flint (1966)
*2 Fleetwood Mac
*3 Score: BHR0215
*4 fleetの意味 英和辞典 - goo辞書
*5 fleet の意味とは - 英和辞典 Weblio辞書
*6 fleet - Dictionary definition and pronunciation - Yahoo! Education
*7 大田区ホームページ:新大田区百景 「蒲田操車場」
*8 ノンフリート契約・ノンフリート等級/自動車保険用語集:自動車保険.jp
*9 フリート契約のごあんない

091115

 前谷惟光(まえたにこれみつ)*1という漫画家の「まんが寄席」を買った。古本で購入した*2。古典落語のあらすじを漫画と短い文章とで紹介したものである。全部で六十六話が収録されている。前谷の漫画で有名な作品には「ロボット三等兵*3」がある。

 「宿やの仇討*4」という噺の解説文で、「わずかに隣部屋の会話をもって睾丸*5が上がったり下がったりする様な話を作る作家は今日皆無」という表現が出てきた。 確かにちょっとした出来事で観客の感情を大きく揺さぶることのできる話を作るのはなかなか難しいだろう。こういったことを見抜く前谷の慧眼も去ることながら、「睾丸が上がったり下がったり」という表現も凄いと思った。このまんが寄席は四十年以上前に書かれ、前谷も三十年以上前に亡くなっている。大正生まれの人にとってはごく普通の表現かもしれないが、現代人にとって、この表現はなかなかできない。

 そもそも「金玉*6」や「睾丸*7」が縮み上がると言う感覚を人口のおよそ半分を占める女性はどのように解釈するのだろうか。かなり昔、男女数人で酒を飲みに行った帰り、下りのエレベーターに皆で乗り込んだ。エレベーターが動き出した瞬間、男仲間の一人が素っ頓狂な声で「スゥーッ」と叫んだ。居合わせた男仲間は全員大爆笑したが、女性陣はキョトンとしていた。あとで女性陣に「金玉は敏感な加速度センサ*8」であるという説明をしたが、ピンと来ない様子であった。

 当然、恐怖により金玉が縮み上がったり、安堵によって垂れ下がることなど若い女性は想像もつかないであろう。なのに前谷はこんな表現を使っている。落語は男が聞くもの、もしくは長年の経験を積んだ女性が聞くもの、という認識だったのだろうか。



*1 マンガショップ: ロボット三等兵【上】 maetani.jpg
*2 雑記草商店
*3 マンガショップ: ロボット三等兵【上】 9784775911778.pdf
*4 第167話落語「宿屋の仇討ち」(やどやのあだうち)
*5 金玉
*6 似ている植物
*7 鼻血をとめる妙法
*8 加速度センサ - 日経エレクトロニクス - Tech-On!

091116

DVDで「怪猫岡崎騒動*1」という映画を見た。主演は入江たか子*2。1954年作品。三河の国、岡崎城での猫が乗り移った女の亡霊騒動の話である。何故、岡崎藩*3で猫なのかよく判らないが、そう言った話に仕立てられていた。

 亡霊が自分を殺した相手の女に恨みを晴らす場面がある。化け猫の仕草で亡霊が相手を自在に動かす。体操選手の様に前転や後転を繰り返す。回転する際、着物の裾がはだける。腰巻きがあらわになるどころではない。その内側まで見えそうだ。腰巻きの下は「ノーパン*4」と相場が決まっている。もしやと思いながら、コマ送りをしてみると白いブルマの様な物を穿いている*5ではないか。スチル写真で見てもしっかり穿いている*6。時代考証はしっかりやってもらいたいものだ。



*1 怪猫岡崎騒動 | Movie Walker
*2 入江たか子 (イリエタカコ) - goo 映画
*3 岡崎藩
*4 パンチラ(2)
*5 『DVD怪猫岡崎騒動』より okazakikaibyou1.jpg
*6 『DVD怪猫岡崎騒動』より okazakikaibyou2.jpg

091117

 日本三大怪猫伝*1というのがあるらしい。佐賀鍋島騒動、有馬猫そして岡崎騒動*2の三つと言われている。

 佐賀鍋島騒動*3は、瀬川如皐*4が嘉永六年(1853)にこの騒動を基にして作った歌舞伎「花嵯峨猫魔稗史(はなのさがねこまはいし?ぞうし?)」などが基になっている*5ようだ。この歌舞伎は佐賀藩の要請により上演中止となった*6らしい。

 有馬猫は、河竹黙阿弥*7によって明治十八年(1880)に作られた「有松染相撲浴衣*8」という歌舞伎が基になっているらしい。江戸の有馬家御屋敷が舞台*9になっている。話の舞台は「有馬」だが、歌舞伎の題名は「有松*10」だから少し紛らわしい。化け猫話に「有馬家*11」の名前を冠するのを憚って、有馬を連想させる様な言葉として「有松染*12」を持ってきたのだろう。

 岡崎騒動は四世鶴屋南北*13の「獨道中五十三驛*14(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」が基になっているようだ。その更なる基は、伊奈街道*15足助(あすけ)宿*16近くの大鷲院*17という寺に伝わる化け猫話ではないかと言われている。これを有名な街道である東海道の最寄りの宿、岡崎宿*18に作り替えたのだろうか。

 妖怪データベース*19で調べると、挙母(現豊田市)の神龍寺猫の話*20が出てきた。寺で大事にしていた猫がいた。この猫はよく外に迷い出るので「神龍寺*21猫」と書いてあった。この猫が死んだ後、岡崎で一人の女児が誕生した。その女児の背中には「神龍寺猫」と黒く書いてあったので死んだ猫の生まれ変わりと言われた、とある。こちらの方が岡崎に近い。



*1 怪猫岡崎騒動 : 角川映画
*2 怪猫岡崎騒動
*3 なべしまそうどう【鍋島騒動】の意味 国語辞典 - goo辞書
*4 瀬川如皐
*5 歴史の勉強・大名騒動録
*6 武雄市史
*7 河竹黙阿弥 | 近代日本人の肖像
*8 河竹黙阿弥の作品で通称”有馬猫”といわれている歌舞伎の脚本を読みたい。
*9 江戸から東京への足跡を辿って 「赤羽橋」
*10 有松染相撲浴衣・扇音仝大岡政談・日本晴伊賀報讐
*11 久留米藩
*12 有松・鳴海絞会館
*13 鶴屋南北(4世)
*14 イヤホン解説余話 ■ 「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」 新橋演舞場
*15 いなかいどう【伊那街道】の意味 国語辞典 - goo辞書
*16 足助観光協会
*17 大鷲院の旅行ガイド - BIGLOBEトラベル
*18 旧東海道を歩く(8)
*19 怪異・妖怪伝承データベース
*20 猫,生まれ変わり | ネコ,ウマレカワリ | 怪異・妖怪伝承データベース
*21 神龍寺 - 愛知県豊田市の寺院 - Yahoo!地域情報

091128

 亀どもの冬支度をした。冬眠用の寝床は毎年の如く水苔である。結構、水が冷たいので亀はじっとしている。が、支度のために水槽に入れてある陸地代わりの煉瓦などを取り出すとバタバタと動き出す。

 冬眠の間、煉瓦を水槽から出すというのは、今年初めての試みである。煉瓦には藻等が繁茂するので、水槽の掃除の時にはいつもタワシで擦って落とそうとするがなかなか頑固で落ちない。そこで冬の間水から出して乾燥させておけば、綺麗に落ちるだろうと考えた。来年の春の冬眠明けには、水苔を全部取り除いて水槽も底の砂利*1も掃除するので、予め煉瓦も出しておけば少し手間が省ける。

 水苔を敷き詰めると、亀どもは水苔の上を這い回ったり、水苔から顔だけを出して辺りを窺っていたりしている。まだまだ冬眠をするつもりはないといった感じだ。

 一昨年の冬支度は十一月十八日だった*2



*1 亀の水槽(3)
*2 亀の冬支度(6)

091129

 小学二年の末娘*1の国語の勉強を見ていたら、教材に「糸偏(いとへん)」の書き方が書いてあった。糸偏の最初の画は「くの字」になってなければならないとある。書き方としては最初の画は「く」の字で一画で書くので明朝体のように二画*2になっていると間違いだと言う。

 あほらしくて開いた口が塞がらない。これ位の違いは漢字を書く上で何ら問題にならない。二画で書いても普通に読める。現に明朝体や角ゴシック体では二画になっている。鉛筆で書くとき一画で書いた方が書き易いので大抵の人は「く」の字を書いている筈だが、これを二画で書いては駄目だと目くじらを立てるのはどうかしている。筆者が間違えて覚えていた漢字に「達」「備」「角」「端」などがある。「達」の「羊」の部分の横棒を二本にしていたし、「備」の右下の部分を「用」と書き、「角」の真ん中の縦棒を突き出して書き、「端」の「而」の上の横棒が抜けていた。これ位違うと間違っているということになるが、何画で書くか、トメ、ハネ、ハライなどがどうか*3など取るに足らぬことであり、しかもそれが正しい正しくないと言う根拠などどこにあるというのだ。文字の形には必然性がないので大方の正しさはその書体が使われてきた歴史にしか拠り所はない。トメ、ハネ、ハライなど大抵は書き手や活字設計者*4の美学に依存していて何が正しいかとは言えないのではないか。

 中学入試に出るからと言って鬼の首を取ったかの様に「この字のハネは間違い」などと教えている教師や親の姿を滑稽と言わずして何と言うのか。



*1 幼亀が戻ってきた
*2 小学校と中学校では、教科書の中で使われている活字の形が違う 02_shiryou3.jpg
*3 「教科書体」の文字はどちら?
*4 もじマガ_文字の巨人

091130

 先日、購入したバッハ大全集*1を手当たり次第聴いていたら、久々にお気に入りの曲が見つかった。以前にどこかで聞いたことがあったが、誰の何と言う曲か判らないままだった。たまたま耳にしただけの曲を探すのは至難の業である。そもそも楽器等ができなくて、更に歌が下手であれば人に伝えて探してもらうこともできない。判らぬまま何年も経ていた。一昔前なら、その曲の素性が一生判らず終わっていたことだろう。最近は鼻歌で検索する方法*2があるようだ。

 「トッカータ ホ短調 BWV.914*3」である。こんな曲*4だ。

 このようにたまたま聴いた曲の素性が判っただけでも「バッハ大全集」を買った意味はあった。



*1 バッハ大全集
*2 歌やハミングで音楽を検索しましょう。あなたの歌も録音できます!音楽動画を見たり、友人と音楽情報をシェアしたり、あなたのテイストにあう仲間をみつけましょう。midomi.co.jpは、充実した楽しさの無料サイトです。
*3 トッカータ ホ短調 BWV.914 (バッハ、J.S.) - [ピアノレパートリーガイド]
*4 toccatas_bwv-914p_%28c%29sankey.mid



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